2011年3月 2日 (水)

山形のレッドウイングス「サポーター」のみなさーん!

パイオニアは昨シーズン、ご存じのとおり苦しい戦いを強いられ、シーズンはたった3勝しか上げられれずにプレミアリーグで最下位。入れ替え戦でも初戦に敗れ、背水の陣で臨んだ2戦目で劇的な勝利をモノにして、プレミア残留を決めました。その前のシーズンは、リーグ途中でチームの廃部危機をも経験しています。そして迎えた今シーズンも、開幕6連敗からのスタートで、2レグ以降盛り返していますが未だに入れ替え戦争いから抜け出せない状況であり、長年のファンにとっては、辛い状況がここ数年ずっと続いています。


しかし、そうした経験を通じてファンの中の、少なくとも一部の人間が「ファン」から「サポーター」へと、間違いなく生まれ変わりました。その事実は、チームスタッフである山口喜代美さんのサイトの中にある、チームの準公式と言っていい掲示板(レッドウイングス掲示板)で繰り広げられる内容を見れば、一目瞭然です。過去に遡らないと見られなくなってしまいましたが、先月の山形でのホームゲームの際には、開場前に入場待ちでできる長蛇の列に関して「初めて観戦に来たファンの方に、是非もう一度会場に来たいと思ってもらえるようなホームゲームにするため、ファンとしてできることはないのか?」と、とても建設的な意見が交換され、最近では、その週末に行われるレッドウイングスの対戦相手の分析が繰り広げられるのが、いわば「恒例行事」のようになっています。勝負の単なる勝ち負けという「結果」だけでなく、勝ち試合の中にも次のステップへ進むための課題を見つけ、負け試合の中にも明日につながるかもしれないかすかな光を見逃さずに、ファン同士でそれを共有する・・・そういう雰囲気があって、見ていてとても心地よいのです。選手やスタッフが見てくれているかどうかはわからないけれども、ファンとして何かチームに貢献できることはないか?・・・ファン1人1人でできることは限られているけれども、それが同じ方向を向いて結集した時にはこれだけのことができるんだ! と実感させられたのが、廃部危機の際の署名活動だったわけですが、その時の思いを忘れずに、1人1人ができることを今も地道にやり続けている姿を、こうしてネット上の掲示板を通じて目にすることができて、レッドウイングスファンの1人として誇りに思います。

レギュラーラウンド3年連続1位通過、3年連続決勝進出していた頃の常勝チームではなくなり、優勝請負人と呼ばれた名選手や人気選手が引退や移籍をして、「ファン」の人数は確かに減ったかもしれませんが、チームの現在・未来のためにできることを考え、そして地道に実行していこうとする「サポーター」の人数は、むしろ今の方が多いかもしれません。今シーズンは悲しいことに、例年なら7〜8試合くらいあるはずのレッドウイングスの関西での試合が、何と1試合も(!)組まれておらず、観戦は年末の浦安遠征のみので終わってしまいそうですが、気持ちの上ではいつも、選手と一緒に戦っているつもりです。そうは言っても、所詮は東北パイオニア1企業の所有するチーム形態ですし、地元山形に住んでいる訳でもないし、実際、廃部危機の署名活動にすら私は参加できなかった、、、。地道にできることと言えば、会場に行って応援することくらいしかありません。試合結果を気にしてVのオフィシャルサイトでライブスコアを凝視するだけでは、チームへの貢献には繋がらないのです。昔から当ブログをご覧頂いているパイオニア「サポーター」の皆様も、同じ思いを抱いてらっしゃるのではないか? と思います。

そういう悶々とした思いを抱えてきた経緯の中で、応援するチームのため、ひいては日本のバレー界全体のため、自分の力で何か具体的な貢献がしたい・・・、そういう強い気持ちで一昨年私は、つくばユナイテッドSun GAIAというV・チャレンジリーグ男子に所属する1クラブチームの法人会員になりました。


今週末、そのV・チャレンジリーグ男子大会が、何と山形で開催されるのです!!!
当ブログをご覧頂いているような、レッドウイングスの「サポーター」の皆さんなら、普段女子バレーしかご覧にならない方でも、間違いなく楽しめるはずです!

2レグの富士通戦から、Sun GAIAは変則的な配列を敷いており、ローテーション毎に各選手の役割が変わります。戦術好きの皆さんなら恐らく、ツボにハマるはずです(詳細は敢えて解説しません、是非会場で、皆さん御自身で分析してみて下さい)。

他にも見所が満載ですよ。個性的な選手がチャレンジ男子にはたくさんいます!
Sun GAIAには、スパイクやブロックを決めたら、ドドスコ踊ってくれる椿山選手がいます。運が良ければエンダキに負けない「ラブ注入heart02」が見られるかもしれませんよー。小学生の女の子を連れて観戦されるなら、安井選手に向かって是非「ゆーせーーー!」って叫ぶよう指示してあげて下さい。とっても喜んで、直後に大活躍してくれるはずです。個性的だけじゃなく、世界トップレベルのプレーも、チャレンジリーグならコート間近で見れちゃいます。出耒田(できた)選手のAクイックは間違いなく世界トップレベル! 和井田選手のブロックの上を抜く高いスパイクや、先程も名前を上げた椿山選手のスパイクサーブも、間違いなくプレミアで通用するレベル。リベロの吉野選手のトランジションでのセッティング能力も、惚れ惚れしますよー。もちろん加藤陽一選手も健在、名将・都澤監督が魅せる絶妙な大学生セッター2人(矢野選手・前田選手)の使い分け・交替のタイミングからも、目が離せません。

他のチームにももちろん、楽しみな選手やプレーが一杯! 日曜日に登場するヴェルディでは、プレミアで活躍した濱口選手や奥田選手の老獪なプレーが見られます。きんでんには、キャラクター賞・塩選手がいて、コート外でも見ているだけで楽しめますが、コート内でも素晴らしいプレーを魅せてくれますし、そして何より、MBである彼がリベロと交替しないで後衛でプレーする唯一のチャンス・・・彼のサーブの場面では、見事にファーストテンポのパイプ攻撃(bic(k))の助走に彼が入ってきてくれますよーー!

是非この週末、山形近郊にお住まいのレッドウイングスサポーターの皆さん、V・チャレンジリーグ男子大会会場に足をお運び頂き、気に入って頂けたら是非、つくばユナイテッドSun GAIAの応援をよろしくお願いします!!!
詳しい会場アクセスの方法は、赤木選手が間もなくSun GAIAのオフィシャルサイトにアップしてくれるはずですが、それまでの間は、こちらからご確認下さい!


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2011年1月25日 (火)

これぞ、ホームゲーム‼(大同特殊鋼 - つくば @桜総合運動公園体育館)

早朝に起床し、始発に近い新幹線で乗り込んだ桜総合運動公園体育館。駅周辺で寄り道を少ししたせいで、第1試合終了とほぼ同時の、昼ちょうどぐらいの会場入りとなった。

事前情報どおり出店がカレー屋さん1店舗のみでやや殺風景であったが、カレーとナンは美味しかった。何より、カレーを注文しながら、「これ、外で食べなあかんのやろうな・・・でも座る場所ないよな・・・」などと思いつつ、片手にカレー皿をうけとりその姿のまま、とりあえず入り口に座っていた係員? のおばちゃんにSunGAIAのパートナー会員証を見せて・・・なんてしていたら、誰も何も言わずに、その姿のまま中へ通され、あれよあれよと観客席まで到着してしまうという、何というか、そのお手軽さが嬉しかった。

さて、試合の方に移りたいと思う。因みに、エントリーにはできなかったが、今シーズンの開幕以来のSunGAIAの戦いぶりとそれにまつわるあれこれについて、その都度Twitterではつぶやいていた。

1月9日~10日 V・チャレンジ男子 2010/11 開幕2連戦 @ジェイテクト体育館

この日はこれまで全勝で、今後を考えても間違いなく優勝争いの上で強力なライバルとなるであろう大同が相手。大同は裏レフト(バックオーダーにおける、いわゆる"5"のポジション)に配される辰巳選手が、ライトから攻撃するのが得意なためか? S4(=セッターが前衛レフトのローテーション)の前衛アタッカー2枚の状況でのレセプションアタックでは、彼が前衛ライトから攻撃参加し、前衛レフトから攻撃するアタッカーがいない代わりに、後衛で彼の対角の倉田選手が後衛ライトからバックアタックを打つという攻撃パターンを基本としている。しかも、レセプションは後衛の倉田選手と同じく後衛に位置するオポジットの川波選手とリベロの3人で担当し、川波選手はユーティリティタイプのオポジットで、バックアタックには基本的に参加しないため、S4で後衛レフトの倉田選手がサーブで揺さぶられると、自動的にセットは前衛ライトの辰巳選手に上がる確率が高くなる。先週のヴェルディ戦では、この戦略によってこのローテーションで連続失点をするケースが目立っていた。まず、第1セット。この大同の弱点をSunGAIAがきちんとつけ込み、セット中盤で連続得点を稼いで一気に引き離して、25-19で先取。しかし、この日の試合前の練習を見ている段階から何となく胸騒ぎがしていた予感が、第2セットに入って的中してしまう。これまで無類の高さで相手ブロック陣を2〜3枚「コミット」せざるを得ない状況に追い込んでいた、出耒田の「ファースト・テンポ」のAクイックが、この日は練習から今ひとつ、セッター前田と息が合っていなかったのだ(この日の前田は、セットが少し低くなりがちだった)。序盤こそ第1セットの流れでリードするも、レセプションアタックで出耒田のクイック1本でサイドアウトが取れないSunGAIA。ラリーに持ち込まれると、ことごとく大同の両サイドのアタッカー陣にブロックアウトで弾かれて、徐々に流れが大同へ傾き、セット中盤で大同が逆転。その後一進一退の攻防が続き、競り合いのままセット終盤へ。つくばが再逆転して先に23点に到達し、ここで決めれば勝負あったかと思われた加藤のC1攻撃が、前田のセットがここでも少し低くなって大同の1枚ブロックにつかまり、嫌な流れで迎えた大同の小林選手のスパイクサーブ。この場面でそれが炸裂して、大同が再度逆転して先にセットポイントを迎える。それは何とか凌いでジュースに持ち込む粘りを見せたSunGAIAだったが、結局は27-29で大同が取り返し、セットカウント1対1。

迎えた第3セット。嫌な流れを断ち切りたいSunGAIAだったが、セット開始早々にマサのC1がまたまた前田のセットが低くなって、大同のブロックにつかまり、第2セットの流れのままで試合が進む。SunGAIAはここで、セッターを前田から矢野に交代。矢野は開幕2戦目の対ヴェルディ戦の第3セットまではずっとスタメンだったが、その日の作為的としか思えない誤審の連続のせいで第3セット途中で交代させられて以来、一度もコートに立っていなかった。そのため、この場面での登場は緊張を強いられたであろうが、実に落ち着いてプレーし、セット中盤まで一進一退の攻防が続いた。SunGAIAは強烈なスパイクサーブで攻めたてるが、大同のレセプションが一向に乱れず、ブレイクのチャンスが訪れない。ラリーが続けば、最後は大同の両サイド陣に第2セット同様、ブロックをはじき飛ばされてしまい、SunGAIAとしてはイライラが募る展開。ついに集中力が切れそうになり、19-23と絶体絶命のピンチ。サイドアウトを何とか取って、20-23とするとここで訪れたのは、例の大同がS4のローテーション。このチャンスを逃すまいと思ったか、ここで加藤がアリーナエンド側に集結していたチームサポーターに向かって、「立ち上がって声援してくれ!」と体でジェスチャー。更にベンチも勝負に出る。前衛レフトに上がってきたオポジットのマサを勇誠に代え、そのまま前衛レフトでプレーさせる。加藤のジェスチャーに応えて立ち上がったサポーターたちの声援を背中に、SunGAIAはここで連続ブレイクを重ね、会場は異様な雰囲気に包まれる。アリーナサイド側の観客や2階スタンドの観客に対しても加藤は、立ち上がるようジェスチャーを執拗に繰り返し、2階スタンドにいた私も思わず立ち上がった! 会場に詰めかけた観客とまさに一体となって大同を追い込み、何と一気に連続5得点で逆にセットポイント。連続得点はそこで途絶えてジュースには持ち込まれたものの、その勢いのまま26-24でSunGAIAが奪うと、もう会場はお祭り状態。第4セットは、それまで全く切れなかった大同の緊張の糸が切れてしまったのか、勇誠や椿山のスパイクサーブが面白いように大同コートに突き刺さり、一気に20-9。試合は完全に決まってしまった。セットカウント3対1、大同は初黒星。


朝早くに新幹線に飛び乗って、大正解だった。初めての経験だが、本当のホームゲームとは、こういうゲームのことを言うのではないだろうか? 確かに、試合後のファンサービスやサイン会もファンにとっては嬉しいイベントだが、でもファンが一番望んでいるのは、チームと一体になって戦うこと、そして勝負に勝って、選手と一緒に勝利の至福に浸ること、のはず。そのことを全く違う状況で感じた2年前の日帰り遠征が、否応なしに思い出された・・・SunGAIAのファンになって、法人会員になって、本当に良かったと思った。

恐らくこの日、SunGAIAを見に桜総合運動公園体育館を初めて訪れたファンのほぼ全員が、「またもう一度、この体育館に観戦に来たい」と思ったはずだ。たとえ出店がカレー屋1店しかなかったとしても、DJなんかいなくても、鳴り物の応援による先導がなくても、中にいる選手の意識ひとつで、ここまでのことができるのだ! これこそが、真のホームゲームの姿だろう!

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