2006年12月28日 (木)

レゼンデバレー(第6章)- スタートローテーションのトレンド

レゼンデバレーの締めくくりとして、まず最初に、今回の連載にコメントを頂いた方々に、レスが極めて遅くなってしまったことをお詫びいたします。話題のノロウイルスかどうかは不明ですが、珍しく悪寒を伴う発熱と腹部症状に見舞われて寝込んだ時期もあったりして、そのような形になってしまいました。申し訳ありません。

さて、世界バレー男子の総括も兼ねて、開幕前に「宿題にする」と公言していた、「どのローテーションからスタートするのが現在の戦術でのトレンドか?」について、まとめてみたいと思う。

ブラジル男子ナショナルチームの戦術で、今大会の直前に開かれていたワールドリーグの時と大きく変わったものとして、スタートローテーションがある。以前の投稿で書いたとおり、アテネオリンピック当時のブラジルの弱点として、オポジットに配されたアンドレが前衛レフトのローテーションで、レセプションが崩れた場合に「左利き」のアンドレがレフトから2段トスを打たなければならないという点が挙げられた。恐らくそのために、ワールドリーグでのブラジルは、アンドレが前衛レフトのレセプションフォーメーションが一番最後に回ってくるように、スタートローテーションを決めている(即ち、自チームのレセプションからスタートするセットであろうが、サーブからスタートするセットであろうが、常にアンドレが前衛センターからスタートする)ようだった。ところが今大会のブラジルは、自チームのレセプションからスタートするセットではアンドレが前衛ライトのローテーションでスタートし、サーブからスタートするセットでは一つ回してアンドレが後衛ライト(即ちファーストサーバー)のローテーションでスタートするケースが多かった。

アメリカ型分業システムが定着して以来、スタートローテーションと言えば、オポジットに配されるスーパーエースが前衛レフトのローテーションから始まるのが長らく常識であった。オポジットの対角であるセッターは、比較的低身長であることも多く、そのセッターが前衛にいるのはブロック面で不利であるとともに、チームで圧倒的に攻撃力のあるスーパーエースが出来るだけ前衛でプレーする機会が多い方が有利であるからだ。女子バレーはもちろん現在がこの段階であり、今年のVリーグのパイオニア対久光の決勝戦第2戦途中から、久光が(セリンジャー監督の作戦によって)チームで圧倒的に攻撃力のあるケニア選手を前衛センターからスタートさせざるを得なくなったことが、勝敗を分けるターニングポイントだったことは、以前の投稿で書いたとおりである。ところが、現在の男子バレーの世界では、セッターは大抵190cm台の身長であり、2mある長身のセッターというのも全く珍しくなくなった。さらに、各アタッカーの攻撃力・技術レベルの向上により、バックアタックは前衛での攻撃に比べても全く遜色のない「当たり前の」攻撃となった。そのため、たとえ1セット毎のローテーションの回る回数が少ないラリーポイント制の下であっても、スーパーエースが前衛であるローテーションを最大限にしようという意図は、あまり見られなくなってきており、実際以前に比べて「2枚替え」の戦術も明らかに少なくなった。

これもブログ開設当初に既に書いたことだが、スタートローテーションに関する戦術としては、自チームがレセプションからスタートするセットとサーブからスタートするセットで、スタートローテーションを変えない戦術と一つ回す戦術があり、前者は自チームの弱点となるローテーションに関心が高い場合に選択される。ワールドリーグ当時のブラジルは、前述の通り常にアンドレが前衛センターからのスタートであり、即ち前者の戦術を採っていたわけだが、今大会では後者を採っていた。これは、レゼンデ監督自身が「弱点」と考えていたであろう、アンドレが前衛レフトのレセプションフォーメーションが、今大会では特に「弱点」とは考えなくなったということを意味しているはずだ。確かに今大会では、前衛レフトの位置でアンドレが控えのアンデルソンに交代する場面はほとんど見受けられなかった。恐らくそれに大きく寄与しているのが、これまで書いてきたような高速立体的3Dバレーの完成度の高さ(特に、アンドレが前衛レフトの際に前衛ライトに位置する表レフトのジバが、高速ライト平行を安定して打てることが大きい)であることは間違いない。どんな場面でも確率高く、高速立体的3Dバレーを繰り出せるために、左利きのアンドレにレフトの2段トスを上げる必要がほとんどないわけである。しかし、後者を採るとして、ファーストサーバーがアンドレとなるスタートローテーションを敷いていた理由までは、残念ながらわからなかった。

というわけで、「現在の男子バレーの戦術のトレンド」としてスタートローテーションを語ることは、残念ながら出来ない。しかし、少なくとも「スーパーエースが前衛レフトからスタート」するのがトレンドでなくなってきていることは、ブラジル以外のチームを見ていても明らかである。来年のワールドカップに向け、継続して注目していきたいと思う。

では、頭を切り換えて、年明けからはV・プレミアリーグモードに突入する!

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2006年12月21日 (木)

レゼンデバレー(第5章)- 男子バレーの女子化

ブラジルの高速立体的3Dバレーになくてはならないのが、セッターのリカルドのセットアップ能力であることは、誰の目にも明らかであろう。今や彼の偉大なる先輩である、リマ・マウリシオを超えたと言っても過言ではない。

(第2章)で書いたように、現在のブラジルでは、ファーストタッチをセッターのリカルドが行った場合、リベロのセルジオがコート中央付近、アタックラインのすぐ後ろで踏み切ってジャンプトスを行う。従って、各アタッカーはアタックライン付近から上がってくる高速トスを打つ練習を、相当に行っているはずである。逆に、セッターのリカルドも、当たり前のようにアタックライン付近から高速トスを上げる練習を、普段から相当に行っているはずであり、極端な言い方をすれば、現在のブラジルにあっては、理想的なレセプション・ディグの目標点が、ネット近くの位置ではなく、ネットからやや離れてアタックライン付近にあると想定して、各選手がプレーしているようにも見えるくらいだ。これには、一つにはレセプションを行う選手の精神的・肉体的プレッシャーが随分軽くなる効果があると思われる。例えば全日本の場合は、理想的なレセプションをネット際のある狭い範囲に確実に上げなければ、効果的な攻撃システムを組み立てられないため、レフトの選手が海外勢の強烈なスパイクサーブに対して、必死に倒れ込みながらレセプションを行うシーンをよく見かけるわけだが、それでたとえ理想的なレセプション(「Aキャッチ」や「Aカット」などとマスコミでも取り上げられるようになったが)に成功したとしても、そのレセプションを行ったレフトの選手は間違いなく攻撃に参加できなくなる。それに対して、ブラジルの場合はそこまで理想的なレセプションを上げなくても、少しネットから離れてアタックライン付近でもいい、という程度のレセプションで構わないわけであるから、必死に倒れ込む必要もなく、そしてレセプション直後に平気な顔で高速パイプ攻撃に切り込んでいけるわけである。さらには、ネットからやや離れた位置からセットアップするように心がけることは、ほとんど全日本と身長的に変わらないブラジルとして、ヨーロッパの長身国と相対する場合に「ブロックで押さえ込まれない」ために好都合な戦術にもなりうる(これについては、イタリアリーグを肌身で経験した加藤陽一選手も、日本の選手達が海外勢と対戦する場合にもっと意識するべきだということを、以前彼の特集をしていた番組内でも指摘していた点だ)。

それにしても、ネット際でなくアタックライン付近から高速立体的3Dバレーを繰り出す戦術は、それ相当の練習が必要な、高度な戦術であることは間違いない。しかしながら、実は過去にそれに近い戦術を繰り出していたチームがあった。それはシドニーオリンピック当時の韓国女子ナショナルチームである。

当時の韓国女子ナショナルチームは、アジア本来の女子バレースタイルを追求し、素晴らしいバレーシステムを作り上げていた。リードブロックは採り入れていなかったが、相手の両サイドの攻撃に対して2枚ブロックを確実に敷いたうえで、ブロックに参加しなかったもう一人の前衛プレーヤーが素早く後衛に下がってディグのフォーメーションに参加する。そこで確実にワンタッチを取る、あるいはブロックのコースを抜けてきたスパイクを着実にディグで繋いで、それをコート中央付近からブロックに跳ばなかった前衛プレーヤーへの高速平行トスへと繋げる、、、このブロックからのトランジションの戦術が、見事に「システム化」されていた! 当時の韓国はシドニーオリンピックで惜しくもメダルを逃したとは言え「正真正銘」世界のトップレベルであり、一見同じようなバレースタイルに見えてその実、そういった「システム化」が全くなされていない全日本からすれば、全く歯の立たない相手であったことは至極当然の結果であった。しかし、その韓国のバレーシステムは最初に書いたとおり、上背のないアジア勢本来の、女子独自のバレースタイルを追求した理想型であったと思う。

その意味で、レゼンデ監督が目指したバレースタイルというのは、女子バレー独自のトランジションのシステムに、男子バレー独自のブロックシステム(バンチ・リードブロック)を組み込むという、「女子バレーと男子バレーの融合」であったと思う。そして、その完成型が今回の世界バレーでブラジル男子ナショナルチームが見せてくれたバレーであったと言ってよいだろう。女子中心に語ってきた当ブログとしては、再三「女子バレーの男子化」について触れてきたわけだが、これからの時代のキーワードは「男子バレーの女子化」なのかもしれない。ブラジルの男女ナショナルチームが、結果的に男女の監督を入れ替えたような形になって、それで現在成功しているのも、その意味ではいい象徴とも言えるだろう。

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2006年12月17日 (日)

レゼンデバレー(第4章)- 脱スーパーエース

レゼンデ監督のバレー戦術の原点は、彼がナショナルチームの監督を初めて務めた頃の、ブラジル女子ナショナルチームのバレースタイルに隠されている。

ブラジル女子ナショナルチームを世界のトップレベルにまで押し上げたのが、彼の手腕にあることは誰もが認めるところであろうが、当時のブラジル女子ナショナルチームは、決してレセプション・ディグの良いチームではなかった。それが、現在のような(男子には及ばないにしても)高速立体的3Dバレーをお家芸とすることになった背景には、世界No.1セッターと言われたベンツリーニ、さらにずっと彼女の控えであった(シドニーではレギュラーセッターだったが)現在のレギュラーセッターでもあるフォフォンのトス回しにあるのは言うまでもない。しかし、レセプション・ディグが悪ければいくら素晴らしいセッターがいたとしても、高速3Dバレーは展開できないはずである。そこで彼は、ディグの悪さを補う最も効率の良い方法として、女子バレー界でいち早くバンチ・リードブロックシステムを採り入れた。さらに、レセプションの悪さを補う方法として、オポジットにレイラ・バロスを配した。

彼女はもともと左利きのレフトプレーヤーであり、ナショナルチームに選ばれた当時はアナ・モーゼらの主軸レフトプレーヤーの控えであった。上背はなかった(確か179cm)が、そつなくレセプションもこなし、時間差攻撃などの切れ味いい攻撃や少々乱れぎみのバックアタックのトスなどを打ちこなす能力に長けていた。アトランタオリンピックの後、次のシドニーに向けてレゼンデ監督はその彼女をオポジットへコンバートしたのである。もちろん、彼女はオポジットとしてレセプションに(基本的には)参加しないわけであり、表向き上は「スーパーエース」としてオポジットに配されていると言えるのであろうが、本来「スーパーエース」というのは、レセプションが乱れた苦しい場面で、高い2段トスを打って相手の3枚ブロックをぶち破ることが要求されているはずであり、その意味では、彼女は「スーパーエース」というのとは少し違う存在であった。彼女要求れていたのはむしろ、さほど高いと言えなかった当時のブラジル女子ナショナルチームのレセプション成功率をもってしても、確率高く高速立体的3Dバレーを展開させること、にあった。

男子バレーにあっては、女子以上にスパイクサーブが強力である。勝つためには、強力なスパイクサーブで相手チームのレセプションを崩し、相手の攻撃を単調にさせておいて3枚ブロックで押さえ込むのが王道であり、逆にレセプションを乱された側としては、その苦しい場面で上がる2段トスの攻撃で、3枚ブロックをぶち抜ける「スーパーエース」がいることが不可欠、、、これが最近の男子バレーの世界であった。事実、最近の世界の男子バレー界でのスーパースターと言えば、すべからく世界各国の「スーパーエース」であった(イタリアのゾルジやジャーニ、キューバのデスパイネ、ブラジルのネグロン、オランダのファンダール・ミューレン、スペインのパスカル、セルビア・モンテネグロのミリュコビッチ等)わけだ。しかし、現在のブラジル男子ナショナルチームに、「スーパーエース」は存在しない。2003年のワールドカップで大活躍した、アンデルソンという素晴らしい「スーパーエース」の攻撃力を捨ててまで、レゼンデ監督は安定したレセプションを追求し、それを土台にして高速立体的3Dバレーを展開しようとした。

以前にも、現在のブラジル男子ナショナルチームのレセプションシステムとして、4枚レセプションを採っているということを書いたが、少し言葉足らずだったので誤解を招いたかもしれない。私の言いたかった「4枚レセプションシステム」は、決して「常に4枚で」レセプションを行うフォーメーションを敷く、と言う意味ではなく、あくまで「やろうと思えばレセプションもこなせるような」選手をオポジットに配する、という意味である。従って、アンドレが実際にレセプションを行っているわけではない。もともとレフトプレーヤーだった左利きのレイラ・バロスをオポジットに配したのと同じ意味合いで、レゼンデ監督はオポジットに左利きのアンドレを配したのだ。

「スーパーエース」の攻撃力を捨てることは、もちろんリスクを伴う。相手な強力なスパイクサーブでレセプションを乱された場合にどう切り抜けるのか? これにきちんとした答えを用意していなければならない。時にはレセプションにも参加できるだけのレシーブ能力を持ちつつ、かつ少々レセプションが乱れようとも、高速立体的3Dバレーを展開できるだけの柔軟な攻撃力を持つ選手が両サイド(レフト・ライト)に配されているからこそ、「スーパーエース」の攻撃力を捨てることが出来るのである。今大会ブラジルに次いでメダルに輝いたのが、ポーランド・ブルガリアの両国であったことを、予想外の結果と捉えてらっしゃる方は多いと思う。しかし、ここ1・2年のワールドリーグで両国がメダル争いを繰り広げていたことを知っていた方ならば、決して意外な結果とは感じてらっしゃらないであろう。私もその一人なのだが、今大会での両国の戦いぶりを最後まで見て、ようやくこの両国が世界のトップに仲間入りしてきた理由がわかった。この両国はブラジルほどではないにせよ、「脱スーパーエース」の道を歩みつつあるのである。オポジットの選手が高速のライト攻撃を繰り出す、、、これが相手チームにデディケートブロックをさせないための重要な鍵であり、それが自チームの高速パイプ攻撃の決定率を上げる鍵でもある。どんなに素晴らしい「スーパーエース」がいても、その一人の選手の個人能力ではメダル争いは出来ない、間違いなくそういう時代になったと言っていい。

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2006年12月10日 (日)

レゼンデバレー(第3章)- 徹底したデディケートブロック

ブラジルが、高速立体的3Dバレーを確率高く繰り出せる秘訣に、安定したディグがあることは(第2章)で述べた。しかし、安定したディグを展開するためには当然のことながら、ブロックシステムが有効に機能して、相手の繰り出す攻撃システムに対して確率高くワンタッチを取ることが必要不可欠である。

リードブロックは当たり前として、それが上手く機能するための鍵は「相手の攻撃システムをどう(狭い範囲に)絞り込めるか?」である。そのためにサーブで後衛レフトを徹底的に狙って、相手の高速パイプ攻撃を潰すことが重要な戦略の一つとなるわけだが、常にそれが可能なわけではない。相手が完璧なレセプションを展開していたとしても、何とかブロックを機能させなければ、世界のトップレベルの試合で連戦連勝を果たすことは不可能である。そのためには、データバレーを駆使しながら、ブロッカー3枚をどのように配置するか? これがリードブロックそのもの以上に、重要な戦術となる。

その点に関して、ブラジルは基本的に「バンチ」を採用している場面が多いわけだが、ブロッカー3枚がセンター中央付近にバンチで構えて、両サイドのアンテナとアンテナに挟まれた9mの空間全てに対して均等に対応しようというのが厳密な「バンチ」であるとすれば、決してそのような「バンチ」ではない。両サイドのアンテナとアンテナに挟まれた9mの空間全てではなく、相手のセッターのセットアップ位置を基準として、その位置から相手のレフト側(自チームのライト側)のアンテナまでの空間に、マークを集中させて(=「デディケート "dedicate"」)構えているのである。

「デディケート」というのは、トップレベルのバレーのみで行われる戦術では決してなく、むしろB級レベルで日常茶飯事的に行われているものである。B級レベルにおいては、ライトからのバックアタックはもちろん、セッターがバックトスを上げる攻撃自体が極めて少ない。例えば、セッターが前衛の場面では、前衛センターのAクイックと前衛レフトのレフト平行しかないということが多いわけで、その場合にブロッカー3枚がセンター中央付近に構えるのはバカげており、相手のAクイックに対してレフト側のブロッカーがコミット、レフト平行に対してライト側のブロッカーがコミット、センターブロッカーはその両方に対してリード、というのがB級レベルで一般的に採用されるブロックシステムとなり(もちろん技術レベルが低いほど、センターブロッカーはどちらかの攻撃に対してコミットとなる可能性が高いが)、逆に攻撃する側からすれば、相手のレフト側のブロッカーが自チームのAクイックに対してコミットで構えているのを確認した時点で、相手チームのフロントゾーンはレフト側が「がら空き」状態となっているわけなので、その「がら空き」のスペースへセッターがツー攻撃を繰り出せば決まる確率が高い、というのがB級レベルでの "セオリー" である。

トップレベルのバレーにおいても、何度も説明してきたように、現在のバレー戦術における基本攻撃システムは、「前衛レフトのレフト平行・前衛センターの速攻・オポジットのライト側の攻撃(ライト平行あるいはバックアタック)・後衛レフトの高速パイプ攻撃」であり、両サイドのアンテナとアンテナに挟まれた9mの空間の中で、攻撃ポイントが「4つ」あるわけだが、そのうちの「3つ」は( "バックセミ" ならぬ "Cクイック" 的な高速パイプ攻撃もあるが、基本的には)セッターのセットアップ位置から、攻撃チーム側のレフト方向のアンテナまでの空間に集中しているわけであり、ただ漠然と「アタッカー4枚対ブロッカー3枚」の戦いを挑むよりも、「デディケート」を採用して、「前衛レフトのレフト平行・前衛センターの速攻・後衛レフトの高速パイプ攻撃」の「アタッカー3枚対ブロッカー3枚」の戦いを挑んだ方が、理にはかなっているわけだ。しかしながらB級レベルと違い、ライト側から攻撃を仕掛けるオポジットにはスーパーエースが配されているわけであり、相手のライト側の攻撃に対するマークを甘くする「デディケート」は大きなリスクを伴う。特に、ブラジル相手に「デディケート」を行えば、恐らくはアンドレに面白いように高速ライト平行・高速バックアタックを決められるのがオチであろう。従って、ヨーロッパの強豪勢をしても、ブラジル相手に「デディケート」は行えないのである。

ところが逆に、ブラジルはヨーロッパの強豪勢相手に、徹底して「デディケート」を採っている。これは、たとえ相手チームがオポジットのライト側の攻撃を多用したとしても、レフト側のブロッカーとセンターブロッカー2枚が「リード」で充分対応できるという、強い自信の表れである。今大会、ヨーロッパの強豪勢がこぞってブラジルの高速パイプ攻撃を採り入れていたのと同様、オポジットの選手のライト側からの攻撃も高速化を図ろうという意図は見受けられた。しかし、如何せんアンドレほどの高速ライト平行や高速ライトバックアタックに敵うものではなかった。普段から自チーム内で、高速のライト攻撃と相対する練習を行えるブラジルとしては、他のチームの少々早い程度のライト攻撃など、何でもないということであろう。実際今大会のブラジルのブロック陣は、相手チームのスーパーエースに上がる、従来どおりのライト攻撃に対しては、相手チームのレフト側に「デディケート」していながら、「リード」で見事に3枚ブロックを完成させていた! 少し早いライト攻撃に対しても、遅れながら空中で見事に2枚ブロックを完成させていた! これが可能であるならば、自信を持ってレフト側に「デディケート」できるわけだ。「デディケート」していれば、相手チームがたとえ高速パイプ攻撃を繰り出したとしても、最悪でもマンツーマンで「レフトブロッカーが相手センターの速攻に、ライトブロッカーがレフト平行に、センターブロッカーが高速パイプ攻撃に」対応できるのである。相手チームの前衛センターの速攻に対して「リード」でワンタッチをとったとして、その場合ヨーロッパ勢はセンターブロッカーがワンタッチを取っているのが普通であるのに対し、ブラジルはレフトブロッカーがワンタッチを取っている場面が目立った。そこが、ブラジルとヨーロッパの強豪勢とのブロック戦術面での大きな差であった。

逆に言えば、ライト側から攻撃するオポジットの選手が如何に「早い」攻撃を繰り出せるか? が、現在のトップレベルの男子バレー界で最も要求される課題である、とも言える。これは言い方を変えれば、「脱スーパーエース」とも言えるわけであり、それは(第4章)として改めて書こうと思う。

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2006年12月 9日 (土)

レゼンデバレー(第2章)- アメリカ型分業システムの進化版

ブラジルに追いつくべく、こぞって高速パイプを採り入れたヨーロッパ勢であったが、残念ながらブラジルはさらに一歩先へ進化していた。

高速立体的3Dバレー、特にその鍵となる高速パイプ攻撃を繰り出すためには、当然のことながらそれだけ安定したレセプション・ディグが必要不可欠なはずである。

現在のバレー戦術におけるレセプションシステムの基軸は、アメリカ男子ナショナルチームが編み出した「2人レセプションシステム」であり、レフトの2枚と後衛センターが交代したリベロの3枚でレセプションを行う。従って後衛レフトの選手というのは、本来レセプションの要である。ところが、高速立体的3Dバレーでは、このレセプションの要であるはずの後衛レフトの選手が高速パイプ攻撃に参加するため、その選手を強烈なスパイクサーブで崩せば、相手の攻撃システムから少なくとも高速パイプはなくなり、攻撃箇所は3ヶ所(レフト平行・前衛センターの速攻・オポジットのライト攻撃あるいはバックライトからのバックアタック)に絞られてしまう。従って、戦術として「ただ単に」高速パイプを採り入れただけでは、徹底して相手にサーブで後衛レフトを狙われると、高速立体的3Dバレーを繰り出すことは出来ないのである。

では、ブラジルはどうだったのか? ランキングを見る限りは、ブラジルの両レフト(ジバ・ダンテ)のレセプションは決して芳しくはないことになるのだが、試合ぶりを実際に見ていればわかる、、、彼らはサーブでどんなに狙われようとも、レセプション後に平気な顔をして高速パイプに切り込んでくるのである! そこが、ヨーロッパ勢のレフト陣との決定的違いであった。

さらにはディグ。即ち、相手の攻撃に対してブロックでワンタッチを取った後のトランジション(切り返し)の場面では、誰がファーストタッチを行うかが重要となる。高速立体的3Dバレーを繰り出すために、前衛レフト・前衛センター・後衛レフト・オポジットの4選手は、セッター(リカルド)がトスアップを行う瞬間には、スパイクの助走をほぼ完了していなければならない。そのためには、相手チームから返ってきたボールのファーストタッチを行う選手は、攻撃に参加しない唯一のプレーヤーである後衛センター1人に限られる。もちろん大抵の場面では、後衛センターはリベロと交代しているわけなので、ほとんど問題ないと思うかもしれないが、問題になりうるケースが2つある。一つは、後衛センターがサーバーの場面。当然リベロはコートの中にはいない。従って、後衛センターがリベロの代わりを務めなければならない、即ちチャンスボールがアタックライン付近に返ってきた場合などには、後衛からそのチャンスボールを取りに、後衛センターの選手がやってくる必要があるのである。これを難なくこなすセンタープレーヤーは、世界を見渡しても恐らくグスタボしかいない。

'84年ロサンゼルス・'88年ソウルとオリンピック2連覇を成し遂げた、アメリカ男子ナショナルチームが編み出した2人レセプションシステムによって、「レフト=レセプション専門・センター=ブロック専門・オポジット=攻撃専門(=スーパーエース)」という、究極的な「分業システム」が加速した。さらに'98年のリベロ制導入も相まって、特にセンターの選手の大型化に拍車がかかる結果となったが、それは「分業システム」が、センタープレーヤーに「レシーブをしなくてよい」という免罪符を与えたからだった。

しかし、2人レセプションシステムがレフト以外の選手に与えた免罪符は、厳密に言えば「レセプションをしなくてよい」というものであって、決して「ディグをしなくてよい」というものではなかったはずである。それが何を間違えたのか? レセプションだけでなく、レシーブ全般を免除されたかのような扱いをされてしまったのが、日本の現状であろう(この点については、当ブログに何度かトラックバックを送ってくれている『ベリーロールな日々』にも、同様の問題点が鋭く指摘されている)。そのせいで、リードブロックシステムを採り入れる経緯の中で、日本ではトランジションで前衛センターの選手がトスを上げるという、現代のバレー戦術で当たり前であるはずの戦術を採り入れることすらも、何年もの年月を要してしまう結果になった。まぁ、日本は極端な例としても、センタープレーヤーがレセプション以外のディグを多かれ少なかれ苦手とするのが、世界各国の現状であろう。そんな中にあって、リベロにも引けを取らないディグ(さらにはトス)をこなすグスタボが、ブラジル男子ナショナルチームを支える長年不動のレギュラーセンタープレーヤーであるのは、尤もなことである。

もう一つ、ディグで問題になるケースは、ファーストタッチをセッターが行った場合である。これまでも何回も書いてきたように、その場面では前衛センターが両サイドへの2段トスあるいは、バックセンターのパイプ攻撃のトスを上げるというのが、リードブロックシステムが普及して以来の世界標準の戦術であった。ところがアテネオリンピックの頃から、ブラジルはそういった場面でセッターのリカルドは、コート中央付近にパスを出し、それをリベロのセルジオがトスを上げにいく戦術を見せるようになった。セッターがトスを上げられない場面では、完全な高速立体的3Dバレーを繰り出すことは不可能である。しかしながら、それに近い攻撃システムとして、リベロがコート中央付近から両サイドへ高速平行トス、あるいはほぼ真上に高速パイプ攻撃のトスを上げるという戦術を採り始めたのである。美雁さんのブログでも取り上げられているように、日本では「レセプション中心のリベロか? ディグ中心のリベロか?」などという、リベロ制が導入された当初に問題となったようなことが、今でも話題に上っているが、以前「ルール確認」として世界バレー開幕前に投稿で書いたとおり、ルール上リベロは決して「トスを上げてはいけない」のではないのであって、リベロに要求されるプレーは「レセプションか? ディグか?」の二者択一ではない。リベロに本当に要求されるプレーは「リベロとしての」プレーであって、それ以外ではない。即ち、「リベロとしての」プレーとは、ルール上禁止されていない全てのプレーであって、時にはアタックラインを確認した上で、その後ろで踏み切って、フロントゾーンでジャンプトスを上げることも要求されているのである。

これらを当たり前のようにこなせる選手達が集まった、ブラジル男子ナショナルチームだからこそ、試合中レセプションの場面でもトランジションの場面でも、高速立体的3Dバレーを確率高く、繰り出すことが出来るのである。

アメリカ型「分業システム」のバレー戦術を、「各個人が苦手なプレーは行わずに、得意なプレーだけに専念する」戦術と解釈した国と、「各個人に要求されたプレーに専念することで優れた組織バレーが展開できる」戦術と解釈した国の違い、、、これが端的に言って、日本とブラジルの違いと言っても過言でない。しかし、後者は本来は、強かった頃の全日本女子が伝統的に行っていたバレー戦術であったはずだと思うのは、気のせいであろうか?

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2006年12月 7日 (木)

レゼンデバレー(第1章)- 高速パイプ攻撃

長い長ーい、ココログのメンテナンスにより、ずいぶんアップが遅れたことを最初にお詫びいたします。

いよいよ世界バレー男子について、総括していきたいと思う。
「バレーボール用語集」のカテゴリーの中にある、ブロックシステムの変遷・レセプションシステムの変遷を必ず頭に入れてから、読んで頂きたい。)

やはり終わってみれば、ブラジルの2連覇に終わった世界バレー男子だった。
レゼンデ監督が、ブラジル女子ナショナルチームの監督であった頃から目指していた戦術を、今大会のブラジル男子ナショナルチームは見事なまでに体現していた。彼のバレーに魅了され、10年以上見続けている私にとっては、何とも感慨深い決勝戦だった。

素人目にもわかる、現在のブラジルの特徴は、あの「高速」パイプ攻撃を基軸とした高速立体的3Dバレーであろう。しかし「高速」パイプ攻撃自体は、決して今大会で初めて見られた攻撃ではない。ふり返れば2003年ワールドカップで、そもそものパイプ攻撃を'92年のバルセロナオリンピックで完成させた先駆者と言っていいジオバーニが、これまでのパイプ攻撃よりもさらにトスの低い、あの「高速」パイプを完成させ、それによって彼は見事にスパイク賞を獲得した。当時はブラジルといえども、彼以外には「高速」パイプを打つことは出来ず、セッターは彼が打つパイプ攻撃とそれ以外のレフトの選手が打つパイプ攻撃とでは、明らかにトスを変えていた。ところが僅か1年で、ジオバーニよりも若いジバやダンテといったレフトの選手達が、ものの見事に「高速」パイプをマスターし、それがアテネオリンピックの金メダルに繋がる一つの大きな要因となった。

因みに「高速」パイプは、ただ「高速」なだけではない。そもそものパイプ攻撃は、後衛センターから両サイドのアンテナのほぼ中央付近に向かって、アタックラインより後ろで踏み切って打つバックアタックであった。即ちパイプ攻撃を打ちに入る後衛レフトの選手は、Aクイックを打ちに入る前衛センターに対して、ネットから見てほぼ真後ろから重なるように助走に入る形となる。相手チームのセンターブロッカーがコミットでAクイックに跳んできたときに、そのブロッカーがちょうどジャンプし終わって2度跳びが出来ないぐらいのタイミングで、そのブロッカーの手の上をボールが通過するのがパイプ攻撃であった。時代が進んでパイプ攻撃が当たり前の時代となると、相手チームの前衛センターの繰り出す速攻が、コミットブロックを採らなくてもリードブロックで充分ワンタッチが取れる状況である場合には、相手がパイプ攻撃を行っても、ブロッカー3枚がバンチで構えていれば3枚ブロックでカモに出来るようになった。この段階が現在の女子バレーの世界であると言ってよい(パイプ攻撃が3枚ブロックで見事にシャットされる場面をよく目にすることがあるはずだ)。そのブロック有利の状況を打開すべく「高速」パイプは生まれた。但し、これまでのパイプ攻撃のトスだけを単純に低くしただけでは、実は「高速」パイプとしては必ずしも機能しない。なぜならば、世界のトップレベルのバレーにおいては(女子であれ男子であれ)、センターブロッカーはジャンプしなくても手がネットより上に出るぐらいに大型化が進んでいる。従ってトスをただ低くしただけでは、コミットで前衛センターの速攻に跳んだ相手のセンターブロッカーが、まだジャンプし終わらないタイミングでトスを打つことになる。そうすれば、最高点からは落ちながらもまだまだネットより上にある相手のセンターブロッカーの手にブロックされてしまい得るのである。もちろんブロッカーの手を避けて打つことも出来なくはないが、トスが低い分アタッカーにも余裕はさほどないため、充分な体勢で打てるトスではない。従って、より確実に「高速」パイプを機能させるためには、これまでのパイプ攻撃とは違って、前衛センターの選手の真後ろではなく、少し「横方向にずらした」形でネットに向かって「縦方向に」助走に入る形となった。例えるならば、これまでのパイプ攻撃で繰り出される時間差攻撃が「Aクイックと少しネットから離れたAセミ(前セミ)攻撃」であったものが、新しい「高速」パイプ攻撃では「Aクイックと少しネットから離れた低いBセミ攻撃」極端に言えば「Aクイックと少しネットから離れたBクイック」というものになったわけだ(ヴァリエーションは色々あって、「Bクイックと少しネットから離れたAセミ(前セミ)攻撃」であったり「Aクイックと少しネットから離れたバックセミ攻撃」なども見られる、、、恐らくファーストタッチのボールが乱れて、セッターのトスアップの位置が左右にずれた場合に、前衛センターはセッターとの相対的な位置関係を保ったままサイン通りの速攻を打ちに動くのに対し、「高速」パイプはコート上の絶対座標に従って、セッターが動いても常にサイン通りの場所にトスが上がる、という形なのだろうと思われる)。

さらに月日が流れ、以前ワールドリーグに関する投稿で書いたとおり、アテネオリンピック当時にブラジル男子ナショナルチームが独占していた「高速」パイプ戦術は、世界中に一気に広まった。今大会ベスト8入りを果たした各国のうち日本以外は(即ち上位進出を果たしたヨーロッパ勢各国は)、すべからく「高速」パイプを戦術として当たり前のように採り入れていた。従って、Pool F での各試合及び、Pool E でのポーランド対ロシア、ポーランド対セルビア・モンテネグロ戦では、相手の「高速」パイプ攻撃を繰り出させないように、スパイクサーブで相手のレセプションを乱すことに成功したチームがセットを取る、あるいは勝利するという展開になっていた。ある意味戦術的にはヨーロッパの強豪国もブラジルに追いついていたはずの中で、ブラジル優位の図式が崩れなかった理由は、何だったのか? それは(第2章)で詳しく書きたいと思う。

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2006年12月 3日 (日)

カテゴリーに「用語集」作りました(その2)

世界バレーも遂に今日で終了、、、またまた、ビデオを酷使してしまったわけだが(また壊れたらどうしよう、、、)如何せん男子バレーはレベルが高いため、まだまだビデオを見るのも追いついていない。というわけで、女子ほどにはなかなかリアルタイムでアップできません。申し訳ありません。

そもそも男子について語るには、まず戦術の変遷の整理が欠かせない、ということで、先日設けた「バレーボール用語集」の方で、ブロックシステム・レセプションシステムの変遷についてまとめましたので、'99年ワールドカップレポを読んで頂いてない方は、一度目を通しておいて下さい。

また、以下に参考書籍を挙げておきます。

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2006年11月28日 (火)

情報操作?!

「NOBYの地球ひとっ飛び」に、Pool E に入った強豪国のある選手の、非常に「正直な」意見が書かれていた。

「本当に楽なプールに入った!世界1を決定する大会を戦っている気が全然しない!欧州選手権の方が断然レベルが高い!」

まぁ、そりゃぁそうだろう、、、ただ、気をつけてもらいたいと思うのは、女子のイタリアのように、決勝ラウンドで突然レベルの高い Pool F の死闘を勝ち抜いてきた強者と対決しなければならないことで、面食らってしまわないかということだが、よく考えたら明日(正確には今日)から2日間はさすがに Pool E でも毎日1試合ずつは死闘があるから、大丈夫かな?

先日の投稿で書いたとおり、別に男子に関して私は「非国民」であるつもりはないのだが、男子が始まってからのネット上のファンの色々な意見を見ていて、一つ思ったことを言っておきたい。
美雁さんがご自身のブログで書いてらっしゃったとおり、今大会前にマスコミで男子のことが全くと言っていいほど取り上げられなかったが、ひょっとすると日本バレー狂会(協会)の中枢にいつまでもしがみつく、お偉い方々の用意周到な「情報作戦」だったのではないか? などと勘ぐってしまう、、、。寺廻監督時代には、「西村・加藤・朝日」の3選手を中心に煽るだけ煽って、全日本男子に実力以上の結果を出さなければならない状況に追い込んだくせに、、、。男子のことを大会前に出来るだけ取り上げさせずに、いかにも「全日本男子は弱い」というイメージを持たせておけば、負けても誰も何にも言わないだろうし、運良く勝てば「なんだ、結構男子強いやん!」というポジティブなイメージを与える結果になるわけだ。上手く考えやがったな!

戦術を見る目をもった「コアなファン」は、同時に「目先の勝ち負けに一喜一憂しない」という能力をも併せ持つはずである。情報操作に長けた勢力に踊らされない、「真のバレーボールファン」が増えることを念じて止まない。

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2006年11月25日 (土)

べ、ベネズエラがいない、、、

さぁ、いよいよ男子モード。

早速朝からスカパーでの観戦生活だったが、ち、ちょっと待って、、、Pool F は確か、、、えーっ!? ベネズエラ1次ラウンドで敗退!? あ、あり得ない、、、。

やってくれたな、女子に続いて。ひょっとして、女子より酷いグループ分けかも(正直、男子はあまり気にして見ていなかった)。
Pool A: 日本、アルゼンチン、ポーランド、中国、エジプト、プエルトリコ
Pool B: ブラジル、フランス、ギリシャ、キューバ、オーストラリア、ドイツ
Pool C: イタリア、アメリカ、ベネズエラ、ブルガリア、イラン、チェコ
Pool D: セルビア・モンテネグロ、ロシア、韓国、カナダ、チュニジア、カザフスタン

明らかに Pool B と Pool C のレベルの高さが際だつじゃないか! 要するに Pool F にレベルの高い国が集まるように仕組まれているわけだ(女子と同じく)、、、これならベネズエラが敗退しても仕方がない(納得は出来ないが、、、)、ベネズエラが Pool A に入っていれば、ポーランド以外には恐らく楽勝だろうに。
しかも、Pool A に入った国は、用意周到に選ばれている、、、
・アルゼンチン:1999年ワールドカップで全日本が勝った相手
・中国:アジア勢の中で最近全日本が相性の良い相手
・エジプト:アフリカ勢の中で全日本が負けたことのない方(つまり、2003年ワールドカップで負けたチュニジアじゃない方)
さすがに、ポーランド1チームぐらいは入れざるを得なかったのだろうが、それにしても他の Pool に比して、ヨーロッパ勢が少ない(因みに Pool D もセルビア・モンテネグロとロシアの2チーム、Pool B と Pool C は3チームずつ入っている)。実にわかりやすい、、、。

先ほど、地上波の全日本男子の試合を見たが、如何せん朝からずっと、Pool F の試合を4試合も立て続けに見ていたもので、カナダのバレーのレベルの低さに、見る気が失せた(因みに私は、男子に関しては別に「非国民」であるつもりはないことを、断っておく)。後日また詳しくアップするが、Pool F のブルガリア・ブラジル・フランス・ドイツ・イタリアあたりとは、あまりにもレベルが違いすぎて、、、お話にならない。

女子同様、皆さんには是非 Pool F の方の試合を観戦することをお勧めする。

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