2017年3月20日 (月)

バレー学会 第22回大会@国士舘大学 を終えて

昨年に引き続き、先週土日に国士舘大学で開催された日本バレーボール学会にて、ポスター発表を終えることができました。
 

これまでは、主にオフェンス戦術面から、世界トップレベルのトレンドを追いかけてきましたが、今回はディフェンス面に着目して研究を行いました。(内容はまた後日、YouTube動画で公開される予定ですので、しばらくお待ち下さい m(_ _)m)

001

002

003

005

同時多発位置差攻撃が男子の世界標準オフェンス戦術となって、はやくも10年の月日が経過しています。

女子においても、このコンセプトは着実に浸透してきており、特にオランダが、それほどメンバーも変わらない2年前の世界選手権での2次ラウンド敗退以降に、この同時多発位置差攻撃のコンセプトを採り入れて、実に20年ぶりのリオ五輪出場権を獲得しただけでなく、五輪本番でも4位に食い込む大躍進を遂げました。

つまり、世界は「4人のアタッカーが常に1st tempoで助走に切り込んでくる」というチームを相手に、もう10年も戦い続けているわけです。同時多発位置差攻撃に対する効果的なブロック戦術が、いまだに開発されていない状況で、世界はどのようなディフェンス戦略を採用しているのか...?

これを読み解くことができれば、日本が再び世界と対等に戦える時代の到来に、間違いなく寄与するはずです。
 
 
その一方で、国内に目を向ければ、Vプレミアですら、いまだにまともに同時多発位置差攻撃のコンセプトを採り入れているチームが、数えるほどしかいない状況です。そのような状況では、同時多発位置差攻撃に対抗するためのディフェンス戦略が、生まれるはずもありません。いったい世界から何周、周回遅れになれば気が済むのでしょうか?
 
そうした危機感は、残念ながら今回の第22回大会では、バレー関係者から感じ取ることが全くできませんでした。
 
 
『2016 リオ五輪を総括し、2020 東京五輪を考える』というテーマを掲げていながら、シンポジウムで登壇した男女の新・強化委員長はお二方とも要約すれば「リオ五輪までは自分は外野にいたので、私にはよくわからない」という回答・・・就任した直後ならともかく、就任から既に3ヶ月ほどが経過しているのにも関わらず「わからない」のが事実なら、それはJVAという組織がやはり「なぜリオ五輪(ないしはOQT)で惨敗に終わったのかを総括していない」という事実を、正直に暴露してしまったということに他なりません。

さらには学会側も学会側。シンポジストがどんな回答を用意していようとも(結果的に用意していなかったとしても)、学会としての総括も、きちんと提示しなければ、そもそもシンポジウムとして成り立ちません。
 
バレー界が学ぶべき対象として呼ばれたサッカー協会の技術委員会指導者養成ダイレクターの山口隆文氏のプレゼン内容の充実具合と、何度も強調して仰っていた「世界のトップが今、どのようなサッカーをしているのか? を常に研究し、それに追随するために、各育成年代でどのような技術を習得させる必要があるのか? を考えている」「そのために、A級レベルの指導者の指導レベルを常にアップデートさせ続けなければならない、それが一番難しいことで、それにサッカー界は力を注いでいる」という言葉に、サッカーの素晴らしさとともに、バレーの置いて行かれてる感と、プレゼンでこれだけの違いを見せつけられても、危機感を覚えないバレー関係者の鈍感さに、怒りを通り越して、呆れるしかありませんでした。
 
 
唯一の救いが、元テレビ朝日アナウンサーの宮嶋泰子氏が、痛快なほど日本のバレー界を批判して下さったこと。

「まぁ、要するに皆さん(バレー関係者)は、サッカー界の方々がサッカーを愛しているほどには、バレーを愛してないってことですよね。」

仰るとおり!! 返す言葉もございません。
 
 
さぁ、学会も変わらなければなりません。本当にバレーボールが好きな人間でしか、変えていくことはできないんです。覚悟はいいですね?

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2016年3月12日 (土)

「本当に〝速いトス〟は必要なのか?」

3月19・20日に明治学院大・白金キャンパスにて開催される、日本バレーボール学会 第21回大会にて、ポスター発表を行います。

是非、見に来て下さい!! 

よろしくお願い申し上げます。

http://jsvr.org/information/forAll/entry-8915.html

(プログラム) http://jsvr.org/archives/001/201603/56e5753f10aed.pdf

01

02

03

04

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月 5日 (木)

JVAのゴールドプランに対する私見(その2)

(前回に引き続き、昨年夏に開催された、日本バレーボール学会主催・2014バレーボールミーティング「一貫指導から求めるジュニア〜ユース世代の育成」の中で展開された、基調講演に対して感じた個人メモより)


「基本技術の統一化」について

 指導者1人1人、何を「基本」と考えるかがまるで違っているがゆえに、JVAが今やろうとしている「基本技術の統一化」なるものは、結局のところ、日本中の指導者の考えの "最大公約数" を「基本技術」として定めようとしているに過ぎない。

 そもそもなぜ「技術」を統一化する必要があるのか? ・・・ そうすれば「一貫指導」が達成できると考えている節があるが、(何度も書いているように)世界の戦術は10年も経てばガラッと変わるほどに変遷の歴史を辿っている。基本技術を統一化させれば、戦術の固定化をまねき、コートの向こう側に関心を持たないジブンタチノバレーに終始する結果に陥るだけだ。

 選手がバレーボールそのものを好きになれずに燃えつきてしまったり、見る側にバレーの魅力がうまく伝わらずに普及が進まないないのは、バレーボールが「対戦型スポーツである」という、そもそもの大前提を、日本のバレー関係者が忘れ去っているからである。

 ある方が去年、国際試合の会場練習を見て驚いていたこと。

「セルビア・ナショナル・チームの女子選手たちは、ペッパー(対人パス)がほんの2〜3回しか続かないのに、試合になると日本より強い。」

 この事実が雄弁に物語るように、「ボールをコントロールする」技術をいくら磨いてもそれは自己満足に過ぎず、「対戦型スポーツ」における目的である「相手に勝つ」ことに繋がるとは限らない。ボールを思うようにコントロールできない初心者段階から、本来の目的を味わうことができて初めて、選手はバレーの魅力を感じ取ることができるのだ。

 何が "基本" なのか? ・・・ その答えは「相手に勝つという目的を達成するために、必要となるコンセプトや戦術的思考力」であって、それは今すぐにでも日本全国の指導者同士で、共有することは不可能ではないはずである。そうしたコンセプトや戦術的思考力さえ、初心者段階から指導を受ければ、あとはその目的のために必要な技術は、選手自身が試行錯誤すればいい。そのように指導された選手なら、必然的に生じる新たな戦術の変遷にも、きちんと対応していける能力を、上位カテゴリに進めば自然に身につけているはずである。

 もう1点、「戦術的思考」抜きで基本技術を考えようとする弊害は、ボールに触れる選手以外の、コート上の5人の選手のいわゆる「オフ・ザ・ボール」のプレーが、議論に一切挙がってこない点にある。今、日本のバレーが世界から大きく引き離されているのは、この「オフ・ザ・ボール」のプレーである。

(質問時間を途中で遮られたので、講演中にメモしていた内容をまとめて書いてみた。その2。)

 とりあえず疲れたので、まとまりないがこの辺で。

 ともかく、「円陣パスでもしていれば、小学生はバレーを好きになってくれる」なんていう、そんなお花畑な思考では、指導も普及もできません!!

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2015年2月26日 (木)

JVAのゴールドプランに対する私見(その1)

(昨年夏に開催された、日本バレーボール学会主催・2014バレーボールミーティング「一貫指導から求めるジュニア〜ユース世代の育成」の中で展開された、基調講演に対して感じた個人メモより)







 JVAにおける「一貫指導」が、紆余曲折があった(らしい)にせよ、結局「発掘育成」という言葉にすり替わってしまったところからわかるとおり、実質的には、早い段階から資質のある人材を「囲い込み」、1つの場所に集めて特定の指導者が継続的に指導していく、もしくは、指導者が替わるとしても、同じやり方(ポジション等)を押しつけて育成し、最終的に10年後の全日本を託せる人材にしよう、というだけのプランに過ぎない。





 そうした強化策は、明文化されていなくても、ほぼ同じような方向性でこれまでも行われてきたはずで、現実には、その数少ない有望な人材が途中で燃え尽きたり、怪我でプレーを続けることができなくなったりして、プラン自体が挫折するという歴史を繰り返してきたからこそ、今の日本のバレー界の惨状があるのだ。





 そもそも、同じ指導者が継続的に「10年後を見据えて」指導・育成をするとは言っても、過去の世界トップ・レベルのバレーの歴史を振り返れば、10年も経てば戦術はガラッと変わってしまう。つまり、そうした戦術を達成するために必要な技術など、あたりまえのように変わってきているわけだが、今の日本の指導者の現状のように、外部からの意見に耳を貸そうとしない体質から鑑みるに、特定の指導者が、日々変化していくトップ・レベルの戦術変遷に逐一対応して、自身の指導を変えていくことなどあり得ない。





 そうした強化策が「閉鎖空間で」行われているがゆえに、そこから漏れた人間は疎外感を感じ、将来の全日本スター選手に対して愛着を持てない結果に繋がる。一方、育成された選手自身も、現状の指導体制の下では残念ながら「バレーボールそのものを好きになる」ことはできず、そういう選手には魅力を感じられないがゆえに、バレー・ファンは全日本から離れて行ってしまった。





 現在、日本でバレーボール人気がないマイナー・スポーツとなっているのは、これが大きな要因である。名もなき底辺カテゴリのプレーヤーであっても、プレー経験のない観戦ファンであっても、「自分は日本のバレーボールを支える一員なんだ」と思える環境を作らない限り、バレー人気が一過性のブームではなく、きちんと根づくことなど永久にあり得ないのだ。



| | コメント (2) | トラックバック (0)

2014年8月 5日 (火)

2014/15シーズンに向けてご報告

2013/14シーズン終了後、10年以上に渡って私が応援し続け、当ブログを開設するきっかけでもあった企業チームの廃部が決定しました。


私のような、ただのファンに過ぎない人間、しかもチームの「部外者である」ファンが企業チームならびに、企業チームに所属する(つまり社員である)選手たちに対して出来ることは、その思いの強さがどれほどであったとしても、限られ過ぎています。

シーズンの途中から何となく、そんな予感を感じながら、もう2度と同じ思いはしたくないからこそ、来シーズンに向けて、新たな試みを行うことを心に決めていました。


そして案の定、予感通りの発表があったのち、本格的な交渉を開始し、先日無事にその交渉が終了しました。

________


わたくしは 2014/15シーズンにおいて、つくばユナイテッド Sun GAIAの背番号16 Daichi Yanagawa 柳川大知 選手と、個人スポンサー契約を結んだことを、ご報告申し上げます。


柳川大知 選手は、5月に発売されたDVD「『テンポ』を理解すれば、誰でも簡単に実践できる!! 世界標準のバレーボール」において、2010年代に世界でトレンドとなりつつある「コミットしても止まらない11」を実演している、この選手です。


スポンサー契約にあたって合意した条件は、以下の通りです。


①企業チームではなく、あえてクラブチームの1選手という形態でバレーボールをプレーするにあたり、その重要性・意義を理解し、あらゆる知識・見識を動員して、チームの勝利に繋がるための努力をすること

②コート外においても、所属チームであるつくばユナイテッド Sun GAIA の知名度やイメージアップならびに、個人・法人スポンサー獲得につながるよう、ファンサービスはもちろん、あらゆるツールを総動員して、努力すること

③V・チャレンジリーグに属するクラブチームの1員として、リーグの価値創造ならびに、観客動員数を増やすために努力を怠らないこと

④日本のバレーボール界におけるトップカテゴリに属するプレーヤーとして、バレーボールに関する知識を啓蒙するとともに、バレーボールの「スポーツとしての」魅力を伝えることを通じてバレーボール人気や競技人口増加のための努力を、惜しみなく行うこと

_______


今回の個人スポンサー契約がプロトタイプとなって、バレーボールを続けたいと願う選手たちの多くを、数少ない「企業だけで」支えるのではなく、選手とファンが同じ方向を向いて協力していくことによって、たとえばクラウドファンディングなどを含めた様々な形態で、支えるシステムが一般化していく一助になれば、と考えています。


最後に、今回の契約に際して、私たちの思いを真摯に受け止め、事務手続き等の仲介をして下さった(株)ユナイテッドガイアスポーツに感謝申し上げます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年6月28日 (土)

『ミーハー排球道場』第5回ブロック(その3)こぼれ話

前回の「第4回ブロック(その2)」から、実に1年ぶりの連載記事更新となってしましました m(_ _)m

「ミーハー排球道場」第5回ブロック(その3)『バレーボールワールド(vbw)』より)

DVDの準備に時間を取られていたのも事実ですが、それ以上に、日本のバレー界における「デディケート・シフトの誤解」を、どうやったら明解に解説できるのか? という点で、頭の中の整理がつかなかったから、というのが事の真相です。

現に、DVDに使用したスライドでは、DVD発売時にはすでに第5回を掲載しているという前提で、引用元として「ミーハー排球道場 第5回」と、フライングして書いてしまっています^^;;

001

というわけで、かなり苦労した第5回でしたが、ようやく、自分の頭の中にあったもやもやがスッキリして、カタルシスを覚えています。

記事本文にも書いているように、日本のバレー界ではバレー専門誌(要は『月バレ』)や研究機関誌(要は日本バレー学会の機関誌『バレーボール研究』)において、デディケート・シフトに対する不正確な記述が頻発します。

http://jsvr.org/archives/pdf/issue/15/pp01-07.pdfより)

しかも不思議なのは、上記のような図を提示しておきながら、論文記述の文章中では「デディケートブロックは,セッターがトスを上げる瞬間に,3人のブロッカーが極端にいずれかのサイドに寄っているポジショニングで」と表現している点です。

つまりデディケート・シフトの定義自体を、誤解していらっしゃるわけではないようなのです。

それなのにどうして、ブロック陣形(=シフト)を上記のような図で分類しようとしたのか???


この図による分類に従えば、下記のような陣形は【デディケート・シフト】に分類されてしまいます。

5

これを「3人のブロッカーが極端にいずれかのサイドに寄っているポジショニング」とは呼びませんよね。どう見ても、レフト・ブロッカーは他のブロッカーとは逆サイドに寄っています。

この論文における判定手法に従えば、ブラジルのこのデディケート・シフトは、バンチ・シフトに分類されてしまいます。


要するに、この論文において「分析対象となっているゲーム」が、研究目的である「ブロック陣形がディフェンス戦術に及ぼす効果を調べる」ことに合致するような戦術意図のもとでは、残念ながら行われていないのでしょう。

ゾーンブロック戦術を暗黙の前提にして研究目的を立てたのに、マン・ツー・マンブロック戦術のもとで繰り広げられているゲームを研究対象に選んでしまったがゆえに、ブロック陣形を分類しようとすると、上記のような図で「無理矢理」分類せざるを得なくなって、自己矛盾してしまっているのだと想像します。

そうした意味からも『バレーペディア』の次回改訂時には、CHAPTER 2(ブロック)をまず、戦術意図「ゾーンマン・ツー・マンか?」に従って分類した上で、解説していく必要があると考えています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年4月28日 (月)

ゲーリーが伝えたかった(はずの)ことは、私たちが!!!

解任発表から約2ヶ月。


ようやく、ご本人の口からのコメントが『バレーボールワールド(vbw)』に掲載されました。


「ゲーリー・サトウ氏インタビュー」


ゲーリーが日本のバレー界に伝えたかった(はずの)ことは、今こそ、底辺からボトム・アップで浸透させていくべき時なんだと、改めて確信しました。


2012年7月21日に三島・東レアローズにて開催された2012バレーボールミーティングの内容を、是非DVD化して欲しい! という声に応える形で、ジャパンライムから企画のお話を頂いたのが、その年の秋のことでした。

それから約1年半。ほんとうに様々な苦難がありましたが、たくさんの方々の御協力により、ようやく2014年5月7日、「『テンポ』を理解すれば、誰でも簡単に実践できる!! 世界標準のバレーボール」というタイトルで、DVD化されることになりました!



そうです! 前回のエントリーでお伝えした、誠英高校での「世界標準ワークショップ」が、実はこのDVDの本収録だったのです^^



今回のDVD企画を、勇気と信念を持って支えて下さったジャパンライムの担当者の方はもちろん、そのきっかけになった三島での2012バレーボールミーティングに、私をメイン講師に任命して下さった日本バレーボール学会理事長の河合 学先生・会長の遠藤 俊郎先生、さらには、そもそもこうした「世界標準」のコンセプトを広く、日本のバレー界に提言するチャンスを与えて下さった『月刊バレーボール』の現・編集長(『深層真相排球塾』担当者)に、この場を借りて、深く感謝申し上げたい気持ちで一杯です。

その感謝の気持ちを思い切り、DVDの中身にはぶつけました!!

Img_1175


2012バレーボールミーティングよりも、さらにわかりやすく、内容もパワーアップしてお届けしていますので、三島にご参加頂いた皆さまにも、楽しめるものに仕上がっているはずです♪

プロモーション動画は、こちらからいくつか、ご覧頂けます!!!


「世界標準バレーボール」DVD化ワーキング公式 YouTube チャンネル

 

825__1_1

825__2_2

 

いつものように、ツイッターで「#vabotter」のハッシュタグをつけて、ご感想やご質問を是非!! つぶやいて下さい^^


(5/7 追記)

ジャパンライムの販売用ページにて、正式に発売となりました!! 
http://www.japanlaim.co.jp/fs/jplm/gr1360/gd7041

こちらから、是非ご注文くださいね♪ ダウンロード販売もあります!

 

(2015/02/19 追記)

いつの間にか、Amazonならびに楽天でも購入可能となっていました^^


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年12月20日 (金)

【ご報告】『バレーペディア』ならびに「トライアウト」の件、続報

また、久しぶりの更新となってしまいました。

その間にあった、色々なことを今日は、ご報告したいと思います m(_ _)m

まず『バレーペディア』に関してですが、改訂版発売から約1年半の歳月を経て、次なる改訂作業に向け、前進し始めました。『バレーペディア』公式 Facebook ページならびに、公式 twitterアカウントが開設されました^^

『バレーペディア編集室』(Facebook)

@Volleypedia(twitter)

内容はほぼ一緒ではありますが、多少違いがあるかも?! かも。。。

是非「いいね!」と「フォロー」をよろしくお願いします m(_ _)m

主な内容としては、今のところは改訂版 Ver 1.2(白ペデ)の改訂作業にあたって、編集委員の間で白熱した議論の部分、まだ未解決の部分などを中心に、その議論の過程などをタネ明かしされているような感じですが、今後は、 次なる改訂にあたって継続討議中の新用語や過去の技術・戦術の検証、さらには現在の世界トップレベルの最新の技術・戦術などの情報が、惜しみなく配信される予定です。

今まで以上に、読者の皆さまにも開かれた形で、議論が展開されて随時『バレーペディア』がアップデートされていく、そんなイメージで捉えて頂けると幸いです。



続いて、以前この場で告知させて頂いた「トライアウト」の件です。

お陰様で、たくさんの方から御応募があり、現在総勢35名の「世界標準バレーボール」ワーキンググループとして、主にFacebook上で活動しております。

約1年間の議論や何度かのトライアウトを経て、1つの集大成としてのワークショップを、2013年11月23・24日の両日、山口県防府市の誠英高校にて開催しました。

誠英の選手・スタッフの皆さまには、春高バレーの直前という日程の中、貴重な土日を割いて頂きました。この場を借りてもう一度厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました!!

Img_0141

当日の様子については後日、当ブログを含め、色々な形でお伝えできる予定ですが、ひとまず、同日取材頂いたバレーボールワールド(vbw)にて、トピックス記事が上がっております。

「世界標準ワークショップ」『バレーボールワールド(vbw)』より)

記事中にありますように、誠英高校の皆さま以外にも、先週開幕したばかりのV・チャレンジリーグ男子に所属する3つのクラブチームの選手・スタッフの方々に、ご協力頂きました!!(さながら、V・チャレンジリーグ開幕記念のような形になっているでしょうか♪)

実は、まだこの記事では明かせない重大発表など、皆さんにお伝えしたいことがたくさんあるのですが^^;; 今日はこれ以上は書けません、スミマセン m(_ _)m

その代わりに少しだけ、貴重な映像をご紹介します。

今回のワークショップ開催に当たって、誠英高校の皆さまへのご挨拶を兼ねて行った「世界標準バレーボールミーティング in 山口(2013/06/15)」からの、ほんの15分ほどのシーンですが、動画でお見せしたいと思います。

うーん、これ以上詳細を書けないのが歯がゆいですが … 後日また改めて、きちんとご報告したいと思いますので、ご期待下さい!!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年4月25日 (木)

「EBM」ならぬ、「EBV」のススメ

今日は珍しく、本業ネタから入ります。


恥ずかしながら学生時代、ちょうど恐らくEvidence-based Medinine(以下、EBM)という言葉がもてはやされ始めた頃に、EBMを聞きかじって、なんて安易な医療なんだろう … それなら誰だってできるじゃないか、と(誤解して)あきれたことを、今でも鮮明に覚えている。

実際に現場で働き始めて、医師の仕事が「病気を治す最良の治療法を探すこと」ではなく、目の前の患者さんにとって、あるいは残される(かもしれない)ご家族にとって「何が最善なのか? を、患者さんと一緒に考えていくこと」なんだと気づいて初めて、EBMの意味するところがわかった気がした。

私自身がかつて陥ったように、「エビデンス」のある治療法が唯一の答えであり、それを目の前の患者さんに適用するのがEBMであるという誤解が、一般の方だけでなく医療関係者の間でもしばしば見受けられる。もしそれが真実なら、医師の仕事は最新のエビデンスをいかに上手く検索できるか? のみで評価され、医師としての専門性は一切要求されないことになってしまう。

常に更新されていく膨大な数のエビデンスを検索し、その内容をじっくり吟味することは、日常の忙しい診療をこなしながら片手間にできるようなことではない。どんなに忙しくても簡単にEBMを実践できるよう、現時点で最も信頼できる「エビデンス」を凝集した『診療ガイドライン』が各分野で次々と整備されているのであって、今や一般の方でも簡単に、そうした情報にアクセスすることができる環境が整ってきている。「エビデンス」自体は誰もが知り得る情報であって、それを目の前の患者さんに適用することが患者さんあるいはご家族にとって、本当に最善と言えるのか? … そうした難しい判断に自ら責任を持つからこそ、若輩の頃から「先生」と呼ばれる立場に置かれるのだ。

「エビデンス」が詰まった『診療ガイドライン』は、医師にとっての「虎の巻」ではなく、最善の答えを探すための「思考の原点」である。これが、Evidence-based Medicineの本質だと思う。


前置きが随分長くなったけれど、バレーボールも全く同じように考えることができるはずだ。

「データバレー」という言葉が一人歩きし始め、バレーボールにおいて「データを重視する」とは、『Data Volley』というデータ分析ソフトがはじき出した結果に答えを求める、という意味に誤解されている危惧を感じる。バレーボールのアナリストと言えば、たとえば「3SM95C.11-a19P41C.3D6E12P11C.19=」といった暗号のような文字列を、ノートパソコンに向かってスラスラと打ち込む姿を、今やほとんどの方が思い浮かべるであろう。プレーを細かくデータベース化し、『Data Volley』という多機能ソフトを上手く使いこなす能力を持ったアナリストが、そこで得られた分析レポートをスタッフや選手たちに適切にプレゼンテーションする … 現状は確かにそうなのだが、これが「データを重視する」ことの真の意味であるならば、監督やコーチ陣の資質は、優秀なアナリストをいかに確保できるか? という点のみで、評価されることになってしまう。

各チームが確保した優秀なアナリストが打ち込んだデータや分析レポートは、当然のように「社外秘」となり、その情報が果たしてどのくらいの数をサンプルとして得られたものなのか? 統計学的にみて分析方法は妥当か? どういう条件下で成り立つ結果なのか、再現性があるのか? 等の検討がチーム内で行われることは、アナリスト以外のスタッフとの役割分担・専門性を鑑みれば、現実的には不可能であろう。さらには『Data Volley』というソフトに依存することによる限界も、必然的に存在する。チームを勝利へと導く上で、監督やコーチが答えを探すための「思考の原点」たり得る「エビデンス」を構築するには、むしろ各チームが独自に持つデータを公開して持ち寄り、第三者も交えた批判的検討が十分になされることが、本来必要なのだ。

大きな国際大会の後、ベスト4に残ったチームのプレー動画がFIVBの公式サイトで 著作権フリーで公開されるのは、まさにこうした批判的検討を行うための材料が提示されているのだと解釈できる。但し、それをもってしてもまだまだ十分な数が揃っているとは言えない。現状で「思考の原点」たり得る数多くの「エビデンス」が凝集された資料は、絶版となった『セリンジャーのパワーバレーボール』のみであろう。読むたびに新たな発見があり、私自身、バレーに関して思考する際には必ず読み返してそこを土台に議論を進める、他に代え難い貴重な資料だが、残念ながら現在のバレーボールのルールや戦術からみれば、アップデートが必要な部分があるのは間違いない。昨年4月に発売された『バレーペディア改訂版 Ver 1.2』には、『セリンジャーのパワーバレーボール』の記述の中で時代遅れとなりつつあった【テンポ】に関する内容を、アップデートする意義があったと個人的には考えている。

真の意味で「データを重視した」バレーボールを展開する、すなわち、Evidence-based Volleyball(以下、EBV)を実践するためには、まずは批判的検討を重ねて初めて得られる「エビデンス」を構築し、現代版『パワーバレーボール』とも言うべき『勝利のためのガイドライン』を作り上げることが必要不可欠なのだ。そのための第一歩として『バレーボールワールド』で新たにスタートした連載が、『バレーボールのデータを分析するブログ。』の管理人で、野球のデータ分析を行う合同会社 DELTA にアナリストとして参加し、『プロ野球を統計学と客観分析で考えるセイバーメトリクス・リポート 1』『セイバーメトリクス・マガジン 1』に寄稿されている佐藤文彦氏による、『EBV事始め』のコーナーである。

『Evidence-based Volleyball 事始め』

現時点で最も信頼できる「エビデンス」に育て上げるため、そしてそこで得られた情報を誰もが共有できるよう、関係者・ファンといった垣根を越えて、たくさんの方からどんどん、率直な批判的意見をぜひお願いしたいと思います。よろしくお願いします!

p.s.: 自分の中では以前書いたこのエントリーに対する、自分なりの回答なのかもしれない。



| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年3月 4日 (月)

残すは、つくば桜総合体育館でのホームゲームと入れ替え戦!!

久々の更新です。

先週2月23〜24日は、武蔵丘短期大学で開催された日本バレーボール学会18回大会に参加しました。

全日本男子バレーボール監督公募の舞台裏を、、、あ、じゃ、なかった・・・「世界トップレベルから見た日本バレーボールの現状と課題」を拝聴してきました。

学会に参加する意味はちゃんとありましたが、正直な話「世界トップレベルから見た日本バレーボールの現状と課題」を知るには、学会に参加するより下記を読んだ方がよっぽど正しい理解が得られます。
FIVBのテクニカル委員会によるロンドン五輪の総括(Technical Video)です。


注目すべきは、Introductionで「今回から何に注目して分析するか? のコンセプトを変更しました」と書いてあるところで、即ち従来のものの見方では、現在の世界トップレベルの戦術を理解することができなくなってきた、ということを暗に示唆しているでしょう。で、何に注目したのか? と言えば "tempos are in focus" と書かれています。

ネタばらしはこれくらいにして、あとはじっくり読んでみて下さい。


いや実は・・・学会で理事長に「最近、ブログ更新してないやん。例の件はどうだったかくらい、ちゃんと報告してよ。」と言われましたので、、、(汗

ご報告が遅くなりましたが・・・提出から2ヶ月も経った昨年末に、JVAから一通の書留が届きました。噂によれば、もっと前の段階で1次審査はあったとかなかったとか・・・ってことは、1次審査は通ってたの? でも、ホントに「リオに向けての強化計画」は読まれたのでしょうか? 書留の中身は、私が提出した書類がそのまま、綺麗な状態で収められただけでしたけど??


ということで、ちゃんと報告も済んだところで、本題です。

そんなこんなで、ブログを更新しない間にあっという間に時間が過ぎ、V・チャレンジリーグ2012/13シーズンはいよいよ大詰め。Sun GAIAのシーズン日程は残すは、2週間後のつくば桜総合体育館のホームゲーム2連戦のみとなりました。

破竹の15連勝でトップに立つSun GAIAは3月3日時点でどうやら、2年連続のチャレンジマッチ出場が決定したようです!!

チャレンジリーグを2連覇する姿を、大勢のサポーターの前でホームゲームで見せてもらいたいのはもちろんですが、チームとしての大目標であるプレミア昇格を果たすべく、昨年のチャレンジマッチで味わった反省を是非とも活かして、本番に臨んで頂きたいところです。


相手チームがどこになるかはまだ確定していませんが、備えあれば憂いなし、です。クラブチームはSun GAIAに限らず、どこも活動資金のやりくりには苦労が絶えないはずですが、見習うべきところが沢山あるはずです。

昨年と同じ過ちは、決して犯してはなりません。それが勝負の世界です。頑張れ!! Sun GAIA!!!

Move

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧