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2017年3月20日 (月)

バレー学会 第22回大会@国士舘大学 を終えて

昨年に引き続き、先週土日に国士舘大学で開催された日本バレーボール学会にて、ポスター発表を終えることができました。
 

これまでは、主にオフェンス戦術面から、世界トップレベルのトレンドを追いかけてきましたが、今回はディフェンス面に着目して研究を行いました。(内容はまた後日、YouTube動画で公開される予定ですので、しばらくお待ち下さい m(_ _)m)

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同時多発位置差攻撃が男子の世界標準オフェンス戦術となって、はやくも10年の月日が経過しています。

女子においても、このコンセプトは着実に浸透してきており、特にオランダが、それほどメンバーも変わらない2年前の世界選手権での2次ラウンド敗退以降に、この同時多発位置差攻撃のコンセプトを採り入れて、実に20年ぶりのリオ五輪出場権を獲得しただけでなく、五輪本番でも4位に食い込む大躍進を遂げました。

つまり、世界は「4人のアタッカーが常に1st tempoで助走に切り込んでくる」というチームを相手に、もう10年も戦い続けているわけです。同時多発位置差攻撃に対する効果的なブロック戦術が、いまだに開発されていない状況で、世界はどのようなディフェンス戦略を採用しているのか...?

これを読み解くことができれば、日本が再び世界と対等に戦える時代の到来に、間違いなく寄与するはずです。
 
 
その一方で、国内に目を向ければ、Vプレミアですら、いまだにまともに同時多発位置差攻撃のコンセプトを採り入れているチームが、数えるほどしかいない状況です。そのような状況では、同時多発位置差攻撃に対抗するためのディフェンス戦略が、生まれるはずもありません。いったい世界から何周、周回遅れになれば気が済むのでしょうか?
 
そうした危機感は、残念ながら今回の第22回大会では、バレー関係者から感じ取ることが全くできませんでした。
 
 
『2016 リオ五輪を総括し、2020 東京五輪を考える』というテーマを掲げていながら、シンポジウムで登壇した男女の新・強化委員長はお二方とも要約すれば「リオ五輪までは自分は外野にいたので、私にはよくわからない」という回答・・・就任した直後ならともかく、就任から既に3ヶ月ほどが経過しているのにも関わらず「わからない」のが事実なら、それはJVAという組織がやはり「なぜリオ五輪(ないしはOQT)で惨敗に終わったのかを総括していない」という事実を、正直に暴露してしまったということに他なりません。

さらには学会側も学会側。シンポジストがどんな回答を用意していようとも(結果的に用意していなかったとしても)、学会としての総括も、きちんと提示しなければ、そもそもシンポジウムとして成り立ちません。
 
バレー界が学ぶべき対象として呼ばれたサッカー協会の技術委員会指導者養成ダイレクターの山口隆文氏のプレゼン内容の充実具合と、何度も強調して仰っていた「世界のトップが今、どのようなサッカーをしているのか? を常に研究し、それに追随するために、各育成年代でどのような技術を習得させる必要があるのか? を考えている」「そのために、A級レベルの指導者の指導レベルを常にアップデートさせ続けなければならない、それが一番難しいことで、それにサッカー界は力を注いでいる」という言葉に、サッカーの素晴らしさとともに、バレーの置いて行かれてる感と、プレゼンでこれだけの違いを見せつけられても、危機感を覚えないバレー関係者の鈍感さに、怒りを通り越して、呆れるしかありませんでした。
 
 
唯一の救いが、元テレビ朝日アナウンサーの宮嶋泰子氏が、痛快なほど日本のバレー界を批判して下さったこと。

「まぁ、要するに皆さん(バレー関係者)は、サッカー界の方々がサッカーを愛しているほどには、バレーを愛してないってことですよね。」

仰るとおり!! 返す言葉もございません。
 
 
さぁ、学会も変わらなければなりません。本当にバレーボールが好きな人間でしか、変えていくことはできないんです。覚悟はいいですね?

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