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2012年9月 7日 (金)

【2012 バレーボールミーティング @三島】アンケート結果(その3)

【今、日本のバレー界で何が一番問題だとお考えでしょうか?】

①指導者・選手に関して・・・

・指導者の固定観念
・指導者の多くが世界標準のバレーボールを勉強していない
・今回のミーティングような(テンポ・世界標準の)理論を知っている人が少なすぎる
・考えない選手がトップレベルに行っても多い
・選手の世界標準のバレーボールに対する知識不足
・底辺からトップレベルまで、低い速いバレーを目指してるチームが多すぎる
・高校生以下のカテゴリの「やらせバレー」

→ 要は、小中学校の指導者が、知識のアップデートをしていない。それを選手に頭から押しつけて「考えない選手」を作り上げてしまい、それに疑問を覚えるような「自分で考えられる」可能性を秘めた選手はドロップアウト。結果、底辺からトップレベルまで低い速いバレーのオンパレードで、現在の世界標準と180°違う方向へ向かっている。そういうことでしょうか。


②メディアに関して・・・

・全日本の間違ったバレー(低い速いバレー信仰、アンダーハンドのセット賞賛など)を、まるで正しいかのように伝えるメディアのあり方
・チャレンジリーグや地域リーグ、海外同士の試合を放送しないなど、全日本選手至上主義のメディアのバレーボールの取り上げ方

→ 何ともタイムリーに、こんな記事が上がってますねぇ(呆

『バボChannet(バボちゃんネット)』より引用


セッターのブルーノ・レゼンデの成長が大きかった。サイドへのトスが昨年よりも格段に速くなっており、なおかつコンビの精度も上がっていた。ブラジルと言えば、リカルド・ガルシアが正セッターを務めていたころの高速バレーの印象が強いが、ロンドン五輪でのブルーノのトスには、その頃を彷彿とさせるリズムがあった。

・・・(中略)・・・

「ブラジルが勝って、バレーは高さがすべてではないことを証明して欲しい」と願った。そうでないと、日本にとってあまりにも夢がないではないか。218センチの選手がブロックの上から高いトスを打つバレーなんて、日本が真似しようと思ってもできないのだから。


『ブラジルバレーを最強にした「人」と「システム」』を執筆した米虫紀子さんの書いたものだとは、到底信じがたい記事、、、。記事中の写真のキャプションに「精度を増した、速く鮮やかなコンビバレーで魅了したブラジル」とありますが、そもそも「ブラジルのバレー(レゼンデバレー)」は「コンビバレー」とは似て非なるもの。1970年代に日本が生み出した「コンビバレー」に対抗するため、リード・ブロック戦術が1980年代にアメリカで開発されたという有名な歴史的事実があるわけで、現在の世界標準である組織的リード・ブロック戦術に対して「コンビバレー」はカモにしかなりません。さらには、決勝戦の第3セットからオポジットに配された218cmのムセルスキーがみせたのは、「ブロックの上から打てる」教科書的なファースト・テンポであって、「高いトス(ハイ・セット)を打つバレー」では決してありません。「バレーは高さがすべて」と思い込んでいるのは、他の誰でもなく、米虫さんはじめとするライター含めたメディア関係者自身ではないのでしょうか?!


③JVAに関して・・・

・協会の怠慢、強化する意志が感じられない
・お家芸というおごり、謙虚さがない、意見を聞こうという態度が見られない
・各カテゴリがつながってない
・ファンと関係者の意識にズレが大きすぎる(選手も含め、ファンの気持ちをわかっていない)
・バレーボールを知らない(プレーしない)と語りにくい雰囲気、意見を拾う場づくりが必要
・バレーボールを「好き」な人を増やそうとしていない
・Vリーグの閉塞感(放送を増やすとか、知名度を上げようという努力が見られない)
・外国人監督を招集しないことに象徴されるように、外国に学ぶ意識がない

→ 10年以上前にCPVでこのような記事がありました。

『Coaching & Playing Volleyball 4号(1999年9/10月号)』より引用


質問:バレーボールに関するいろいろなことが、現場の知らないところで上意下達式に決まっていると感じられます。現場の声をもっと尊重してほしいと考えますが、日本バレーボール協会としてはどのようにお考えですか?

豊田専務(当時):現場の声を聞き入れろとのご意見ですが、私たち日本バレーボール協会の役員は協会によく届く投書も含めて、1枚の葉書であってもすべてに目を通し、関係する組織に意見として検討を加え、今後の運営に役立てるよう努力しています。しかし、日本バレーボール協会は責任分担制をとっており・・・(中略)・・・ですから、協会に対して意見のある人は何処にその意見を具申すべきかを正しく判断することが必要で、不満や疑問のある場合、素直にその担当者または責任者に質問すべきだと思います。現状や事態の背景も知らないで、自分勝手な狭い視野での批判をするのではなく、スポーツマンとしての対処をお願いします。



まぁ・・・この回答に象徴されるでしょう。要は、意見するなら誰がその件に関して責任を取れるのかを自分できちんと下調べをして、根回しをして、然るべき対処方法も自分できちんと結論を出した上で意見しろと。責任を取れない部署に言われても、自分たちがどうしていいか? わからない、そういう組織だと・・・。

開き直りもここまで来ると笑えますね(爆

10年以上前と、状況はなーーーんにも変わってないわけです。少なくともこの組織の「中」だけは。


④バレー界全体の問題・・・

・小中学校カテゴリの競技人口減少
・全日本(男女)が弱すぎる、監督(男女とも)に問題がある

→ どちらも大問題ではありますが、これ自体が「問題」というよりは、日本のバレー界の諸問題をなおざりにしてきた「結果」と言うべきかもしれません。


⑤番外編・・・

・ありすぎてわかりません

→ 切実すぎます、、、(涙


【最後に、本日のミーティングに関して、何かお気づきの点やご要望ございましたら教えて下さい】

・バレーボール学会というのは、戦術とか、技術とか、理論を学ぶ、研究するだけなのでしょうか? 取りまく環境とか、裾野を広げることなどを、考える場もあってもよいと思いました。

→ たとえばこちらをご覧下さい。過去のミーティングの内容ですが、この他、年1回の研究大会でも「取りまく環境」や「裾野を広げること」などに密接に関わるテーマが、これまでにも取り上げられて来ています。ただ、残念なことに、学会員以外の一般の方の参加が(私が知る限り、少なくともここ最近は)ほとんどないために、結局議論が現実味を帯びないというか、上述のJVAの問題と似通っていますが、一般のファンとの意識のズレがあまりにも大きいのです。その意味でも、今回の三島のように、ファン含めた学会員以外の一般の方々を、いかに取り込んで議論していくか? がカギだと私は考えています。

是非、皆さまのお力をお貸し下さい m(_ _)m

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