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2010年3月30日 (火)

ホームつくばの陣(その2)

しかし、SunGAIAも食い下がる。いったん追いつかれるも、和井田が奮起。セッターがワンワンでなくなってテンポが遅くなり、ジェイテクトのブロックマークが厳しくなっても、オレには関係ない! とばかりに、ブロックの上から次々とジェイテクトコートにボールを叩きつける。その姿は何とも頼りがいがあったものの、「脱・スーパーエース」をチーム戦術として確立しているチームを相手に戦うには、あまりにも孤軍奮闘すぎる・・・。セットポイントまでは何とか漕ぎ着けるも、そこで回ってくる松原選手のサーブ。その状況で、SunGAIAの右奥隅に強力なスパイクサーブを打ち込んだ彼には、敵ながらあっぱれ! と言う他なかった。本当に素晴らしい!! 29-31と逆転でこのセットもジェイテクトに奪われ、ついにSunGAIAは崖っぷちに追い込まれた。

勢いは完全にジェイテクトかと思われた第3セット。序盤は一進一退だったものの、中盤でセッター岩田がジェイテクトのレフト陣のスパイクから、次々とワンタッチを取り、トランジションで和井田・上場が決めるパターンで、SunGAIAが流れをつかむ。セット終盤には、上場のスパイクサーブが松原選手を襲って、見事にサービスエースを奪ったと思った次の瞬間。なんと、松原選手がそのレセプション時に、左手首? を負傷した様子でベンチに下がる。そのままの勢いで、SunGAIAが25-17でこのセットをものにした。

第4セット、どうやら松原選手はスタメンから外れる様子が伺えたところで、ひょっとして天も味方したか?! とも思われたが、それはスタートで4-1とリードしたところまで。すぐにジェイテクトに追いつかれると、中盤まで一進一退でゲームは進んだが、松原選手と交代で入った其原選手が、代役を見事に果たす前衛での活躍を見せ、徐々にジェイテクトに引き離されるSunGAIA。セッターを遅ればせながらワンワンへと戻すも、流れは取り返せず、19-25。セットカウント1-3で、SunGAIAの入れ替え戦への道は閉ざされた。

試合の大勢が決まったと思われた後も、SunGAIAのコート上の選手たちは必死の繋ぎのプレーを見せてはくれたが、代役で急遽入った其原選手含めての攻撃枚数で、ジェイテクトに敵わなかった。試合開始序盤から、レセプションの乱れた苦しい場面だけでなく、チャンスの場面でも上場ばかりのセット回しになってしまって、自分で自分の首を絞めたワンワン。その流れを変えるべく、コートへ投入されたと思われた岩田だったが、投入直後を除けば結局、和井田と上場に集まるセット回しは、ワンワンと何ら変わることはなかった。第3セットでブロック面では頑張ってくれたが、ジェイテクトの「脱・スーパーエース」を崩すための、若山選手への3枚ブロック完成は、ワンワンでなければ難しかったはずだ。選手個々人としては、みんな頑張っているのは痛いほど伝わってきたし、特に和井田のキャプテンシーには、思わず涙が出そうだったが、残念ながらチームとしては、ベンチワークを含めて機能していなかった。


厳しい言い方だが、選手個々人の技術を磨くだけでは、残念ながらチャレンジリーグと言えども勝ち抜くのが至難の業であろうことを、ここ数シーズンのSunGAIAの成績が何よりも雄弁に物語っているのだと思う。もちろん、この試合に勝てなくても、富士通にさえ勝っていれば・・・とか、きんでんが富士通に勝っていてくれたら・・・とかいう思いがよぎらないではなかったが、そういう奇跡的偶然が起こっていたとしても、恐らくジェイテクトに勝てるぐらいの力がなければ、入れ替え戦に勝ってプレミアへ昇格することは、客観的にも難しいであろう。チャレンジリーグを見るようになって、プレミアの会場との違いに驚いたことと言えば、エンド側に並ぶスカウティング道具(ビデオやパソコン)の少なさだったが、順位決定リーグともなるとさすがにエンド側にビデオとパソコンが所狭しと並ぶなぁと、カピオに入ってすぐに感じた。初日は、翌日の試合のためのスカウティングだと思っていたが、最終日になってよくよく考えると、あれはプレミアの下位2チーム(大分三好・FC東京)からの派遣ではないか? という気がしてきた。金銭面の問題は大いにあるとしても、ともかくプレミアに上がらないことには、チームの理念を世間にアピールするチャンスすらがないという、厳しい現実があるはずだ。実際、タクシーの運転手は、カピオすぐ側の国際会議場で開かれていた「日本助産学会総会」のことは知っていても、バレーの試合が行われていることは知らない様子だった。そのためにも、来シーズンはベンチスタッフの充実が不可欠だと、率直に感じた今シーズンだった。


そういう課題をまだまだ沢山抱えながらも、それでも初めて今シーズンSunGAIAを応援してみて、彼らがプレミアで戦う姿を見てみたいと心から思えた。中でも、上場と和井田、特に和井田。会場で合流したある方に伺うと、法政時代は20点以降の勝負所でミスを連発する選手だったとのこと。今の彼は変わったよ! と伝えると最初は半信半疑な様子だったが、最後は納得してくれた様子だった。彼はワンワンとのセットなら、間違いなくファースト・テンポのパイプを打てるはず! 彼がプレミアでプレーする姿を是非是非見てみたい!



p.s.: ファースト・テンポのパイプと言えば、、、密かに目をつけていたが、きんでんの塩選手にハマりそう・・・。何せ、自分がサーブを打ったラリーで、相手からチャンスボール(free ball)が返ってくると、絶対に自分にはセットが上がってこないとわかっていながら、一目散にファースト・テンポのパイプ攻撃の助走に入っていくんだもん!!!

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