« 2010年1月 | トップページ | 2010年3月 »

2010年2月22日 (月)

閑散としたグリーンアリーナ(トヨタ車体 - パイオニア)

V・プレミア女子の試合で、これだけ閑散としたグリーンアリーナ神戸を見たのは初めて、、、。

当たり前だが、前日のデンソー戦を見ている車体としては、レセプションさえ返ればライトから・・・即ち、サキの前から攻撃しようという戦略を採ってくるのは、素人でもわかるはず。パイオニアとしては、前日同様にサーブで崩したいところだったが、第1セットは車体のレセプションが全く乱れず(公式記録を確認したが、この日のJVISの判定員は何を考えてるの?! と思うくらいにレセプションの判定が厳しすぎる)。一進一退に近い形でセット中盤まで競り合って試合は進み、勝負所のラリーでお互いにレフト線に頼るトランジションの攻防も、車体の大黒柱であるレナタ・都築両選手に決して打ち負けてはいなかったレオとサキだったが、チャンスボール(free ball)を返した場面を悉く、ライト側からの早いテンポの攻撃で切り替えされて、為す術なし。第2セットは、遂にミホに代えてアサコをスタメンで起用するも、むしろコートの中はがむしゃらさや元気な声が消えてしまって、パイオニアは淡泊なスパイクミスを連発。そんな中、イク一人が気を吐き、レナタを一人で連続で止めるものの、さすがに車体だけに諦めないファインディグの連続で繋がれ、最後はサキが車体の3枚ブロックに連続でシャットされるという形で意気消沈。あっさり2セットを車体に連取されてしまう。

第3セット佐藤監督は、さすがにローテーションをずらしてスタート。ようやく車体のレセプションも徐々に崩れ始め、パイオニアがリードを奪う。舐められていた感のあったサキが羽根(旧性・高橋)翠選手を見事に1本シャットし、元気を取り戻せるか? と思ったが、肝心のベテラン勢(レオ・アサコ)が中央の時間差にブロックを完成させられず、逆に車体に勢いを与えてしまう。チームに勢いがつくと、途端に気迫がこもる都築選手に渾身のスパイクでブロックをはじき飛ばされ、セット終盤に車体が逆転。セットカウント0-3。試合時間1時間20分にも満たない、まさかのストレート負けに終わった。


今シーズンは、この試合が最後の観戦だった。それなのに、こんな試合を見せられたのでは「サポーターとしては」黙っていられない、というのが正直な感想だ。何も負けたから言っているのではない。コヨミが正セッターとして独り立ちし、アキもシーズン開幕当初の課題(ブロックや、そつのないディグ)を克服しつつある状況で、百戦錬磨のベテランが何をやってるのか! と言ってやりたい。ここ数年の車体戦と言えば、パイオニアの「しつこい」リードブロックシステムに止められまくるのを、チーム一丸となった渾身のファインディグの連続で繋ぎに繋いで、最後に都築選手がブロックをはじき飛ばして車体が波に乗る、というのが負けパターンである。そんなことは素人でもわかるはず。それなのに、1本「止めた」と思っただけで気を抜いてしまい、実際にはファインディグで繋がって、直後の車体のトランジションの攻撃に対しては、ブロックに跳ぶのを「諦めて」しまう、、、。去年までの「しつこい」リードブロックを実践しているのが、去年はチームにいなかったイク一人という状況では、止まるものも止まらない。


前々回のエントリーに続いての引用だが・・・


『ベリーロールな日々』より引用

バレーの場合、先読みをしてラリーを組み立てるには、セッター・アタッカー・リベロ(とスタッフ)の全員の意思があたかも「1人の人間」であるかのように統一感を持ち、それをプレーに反映できるだけの一定の身体能力と技術水準が必要です。

レベルの低い指導者だと↑これを誤解して、選手を型にはめて思考停止させて「1体のロボット」のようなチームを作ってしまいますが、そんなものは観ていても気持ちがうすら寒くなるだけです。



パイオニアはセリンジャー監督時代には、コートの中の選手達全員が、監督と同じ水準で戦術を理解できてあたかも「1人の人間」のようにプレーしていたからこそ、3年連続でレギュラーラウンド1位通過という偉業を成し遂げられたのである。その頃から変わらぬスタメン選手であるレオとアサコが、何度も対戦しているはずのトヨタ車体を相手にして、素人でもわかるようなそんな「当たり前のこと」が出来ないようでは、現在最下位とはいえ少なくとも「1体のロボット」には達している相手に勝てる訳がない。見事な「1体のロボット」と化している高校生相手にも、負けて当然である。新加入のイクがあれだけ一人で「しつこく」ブロックに跳び、こぼれ球を拾いに飛び込み、渾身の2段トスを上げ、コヨミの精一杯のトスを常に「何とかしてあげたい」と必死に打っているのを見ても、チームが「1人の人間」であるかのような一体感を持たせられないようなベテラン勢など、はっきり言ってチームに必要ない。

戦術云々以前のレベルだった開幕当初に比べて、飛躍的に若手選手達の力がついてきた今だからこそ、黙っていられない。セッターもウイングスパイカー陣もどんどん小型化して、世界の流れと逆行していく今のV・プレミア女子にあって、日本のバレーの未来のために、大型セッターを育てる英断をしたチームだからこそ、来シーズンも何としてもプレミアで戦う姿を見たいと我慢強くサポートし続ける決断をしたレッドウイングスファンは多かったはずだ。しかし、肝心のチームがこんな試合を見せていたのでは、そういう決断をしたファンの多くを、間違いなく失っていってしまうだろう。アサコが帰ってきてくれたことは本来喜ばしいはずなのにむしろ、メンバー的には優勝を十分狙えた昨シーズンのチーム状況に近づいてしまっている。来週は本気で、スーとサキのレフト対角スタメンでいいと思う。2人のどちらかが意気消沈すれば、ショウを投入すればいい。たとえそれで惨敗しても、チームは大切なファンを失わずに済むと思う。

パイオニアがそういうファンを失えば、間違いなく暗黒のシドニー前の状況に逆戻りする、、、既にその兆しを、グリーンアリーナ神戸の空席の多さにひしひしと感じながら、帰路についた。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2010年2月21日 (日)

スーとサキちゃん、合体してくれないかな・・・(デンソー - パイオニア)

第1試合が終わりそうな頃に、早々メグ(栗原)の姿が・・・ってことは、今日は(今週は?)彼女はベンチ入りしないのね、と理解した。代わりに、元気そうなアサコのユニフォーム姿が!

久々にスタメン表レフトにサキが入り、レオが本来の裏レフトに戻る。アサコはまだ万全ではないらしく、スタメンは今まで通り、ミホとアキ。一方のデンソーも、スタイレンス選手が故障しているのか? 試合前のスパイク練習でも全力で打てていない様子で、スタメンから外れていた。ということで、デンソーの攻撃システムにはバックアタックがない状態であり、ブロック面で急成長しているミホとアキにとっても、今日のデンソーは十分に対抗できる相手と言えた。

案の定第1セット早々から、デンソーのレフト攻撃に対して確率高くワンタッチを取ることに成功。ブロックとディグの連携も良く、簡単にコートにボールが落ちない。一方、久々スタメンのサキの決定力不足は相変わらずなのだが、デンソーのセッター熊谷選手とマッチアップさせたお陰で、スタイレンス選手の代わりのスタメンの石井選手には何とか打ち勝って、1・2セットともにパイオニアが優勢のままセット終盤まで試合を進めるのだが、トランジションでレフト線に頼らざるを得ないパイオニアに対して、要所でセンター線のワンレッグ攻撃で確実に得点が取れるデンソーとの違いが、じわじわと点数に表れてくる・・・。リードしていたつもりが、いつのまにか追いつかれ、先にセットポイントを握られ・・・同じようなパターンで、2セットを最小点差でデンソーに連取されてしまう。

これが勝ち慣れたチームとそうでないチームとの差かな? と思いつつ、第3セットもやはり同じような展開がセット中盤まで続いたところで、このセットはコヨミとサキの「ザ・サーブショウ!」・・・デンソーのレセプションが、面白いように崩れまくる。リードを保ってセット終盤にかかり、このセットは何としても取りたいと、佐藤監督は遂にミホに代えてアサコを投入。先にセットポイントを握り、ジュースには持ち込まれたが、最後はアサコが見事にブロックを決めて、26-24。パイオニアが1セットを取り返す。

この流れのまま第4セットもいきたいところだったが、序盤にパイオニアに不運な判定が重なり、集中力が切れてしまった。一気に5-13と引き離されてしまって、ほぼ勝負あり。デンソーはブロックの苦手なサキの前から、どんどん攻撃を仕掛けてきた。そこでサキに代わってスーが投入されると、いきなり彼女がブロックを決めた! スパイクは気負い過ぎで決められなかった(ついでに言うと、コヨミのトスが、打点の高いスーに対しても「サキ用」トスになってしまったのが主要因だった)が、後衛に回るまで十二分に存在感を示してくれた。セット終盤には前セット同様、ミホに代わってアサコが投入されると、両チームの中で一人だけ「格の違う」動きを観客の前に見せつけてくれた! 試合結果は残念なものだったが、サキの「サーブショウ」・スーの「ブロックでの存在感」・アサコの「格の違う動きっぷり」は、チームにとって明るい材料となった。


それにしても、サキちゃんとスーが、上手く合体してくれたらいいのに。サキのサーブとレシーブに、スーの攻撃力とブロック力が合わさったら・・・凄い選手が出来上がるんやけどなぁ・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月18日 (木)

アナリストって?!

思わず、うなってしまった・・・。

『バレーボール日和』より引用


現時点で、日本のVリーグおよび代表チームに関わるアナリストは大きくわけて以下のような仕事をしていると考えられます。

(1)まずは試合経過のオペレーション。
これは試合を見ながらパソコンに結果を打ち込み、同時にビデオ撮影もする作業のことを言います。

・・・(中略)・・・

(4)最後に、そうやって膨大な量の資料の中から選ばれたデータをもとに次の試合ではいかに戦うかと選手に戦術を伝授する作業です。

・・・(中略)・・・

この作業の中で、どこまでを監督がやるべきなのか。
どこまでがコーチの仕事なのか。
どこまでをアナリストの仕事とみなすのかは各監督&チームによって違います。


私自身、このエントリーを読んだときには、そこまで深く考えが及ばなかったのだが・・・


『Stay Foolish』にこのようなエントリーが上がった。

『Stay Foolish』より引用


ただ実は「アナリスト」という呼称を用いるのは確証はないが、日本だけである。たとえばイタリアなら「Scoutman」、アメリカなら「Technical Coordinator」という呼び方をする。「Statistitian」という国も多い。

・・・(中略)・・・

そもそも監督、コーチが(4)の仕事をしないのであれば、監督、コーチの仕事はいったい何なんだ?という疑問を持たざるをえない。


以前、「アナリスト」ならぬ、「アナリーゼ」について書いたエントリーがこちら。戦術を "analyse" するのが「アナリスト」の仕事であるけれども、オーケストラの素晴らしい演奏が生み出されるためには、各パートを奏でる各演奏者と統括する指揮者の双方が、それぞれ楽譜および総譜(スコア)を「アナリーゼ」することが欠かせないように、実際にプレーする各選手と統括するスタッフ陣の双方が戦術を「アナリーゼ」することこそ、チームが「一体となる」上で欠かせないことだと思う。

『ベリーロールな日々』より引用


テニス、卓球、バドミントンなど間にネットを挟んでラリーするスポーツでは、1回のラリーごとに数手先を読んで組み立てをするのが“常識”ですよね。

・・・(中略)・・・

バレーでも当然トライしていると思うのですが、できているチームはなかなか見当たりません。これはおそらく、バレーが団体競技で、しかも3回以内に返すという独特のルールがあるためでしょうね。

バレーの場合、先読みをしてラリーを組み立てるには、セッター・アタッカー・リベロ(とスタッフ)の全員の意思があたかも「1人の人間」であるかのように統一感を持ち、それをプレーに反映できるだけの一定の身体能力と技術水準が必要です。

レベルの低い指導者だと↑これを誤解して、選手を型にはめて思考停止させて「1体のロボット」のようなチームを作ってしまいますが、そんなものは観ていても気持ちがうすら寒くなるだけです。



『バレーボール日和』より引用


各役割の分担配分というのは、線引がとても難しいとわたしは思います。



「線引」は確かに難しいし、正解は一つではないのだろうけれど、チームが身体の面でも頭脳の面でも「一体となる」には結局のところ、「アナリスト」含めたチームの選手・スタッフ全員が、少なくとも同じ水準で「アナリーゼ」できるようになるしかないのではないか? という気がしてきた。


北京オリンピックの男子決勝戦(『北京オリンピック(男子)』のカテゴリ参照)で、アメリカとブラジルの勝敗を分けた僅かな差は、「チームとしての一体感」に尽きると思う。ヒュー・マッカーチョン監督の意図する通りに "脱・スーパーエース" を体現した全員バレー(="レゼンデバレー")を終始展開し続けながら、各局面でブロックシステムを柔軟に切り替えたアメリカに対して、セット間のベンチからの指示なしにはセットアップを修正せず、試合開始から終了までデディケートシフトを崩さなかったブラジル。さらに象徴的なことに、レゼンデ監督がライト側の攻撃をアメリカに意識させようと、オポジットの選手を目まぐるしく代えても、一番大事な場面でその監督の意図を見失って、レフトのジバに頼ったブラジル・・・選手もスタッフも「アナリスト」も含めてみんな優秀であっても、チーム全体が本当の意味で「一体となって」「1人の人間のように」なるには、逆に「線引」があってはいけないような気もしてきたのだ。監督も「アナリスト」であり、選手一人一人も「アナリスト」になれなくては、試合の各局面で相手の戦術を見ながら、戦術を選手自身が切り替えるということは出来ないはずである。少なくとも、世界の男子バレーのトップレベルは、その境地に達している。


『Stay Foolish』より引用


つまり個人的には、「アナリスト」という言葉自体、監督の無能さを宣伝しているようでどうも違和感を感じるのだ。



「アナリスト」という呼称が使われているのが日本だけ、というのが事実ならば、恐らくそれは "アメリカ型分業システム" が導入された際に日本が陥った短絡的思考・・・「各人が苦手なことは行わずに済むので手っ取り早く強化が図れる」という思考パターンが影響しているのではないか? と思う。それは、これまで何度も採り上げてきた「富士山方式」にも繋がっている。面倒な戦術の分析は「アナリスト」に任せておけばいい・・・地道な普及活動など、全日本が金メダルを取るのを待っていればいい・・・。


戦術を分析するのが「アナリスト」の仕事だが、監督もそれが出来なければお話にならない。そのためには引退する前の選手時代のうちから、世界の戦術変遷を意識して勉強する必要があるはずで、その意識があれば、このような恐ろしい光景は避けられるはずだ。

そういう意識を持ったプレーヤーを多く生み出して行くには、「富士山方式」に頼るのではなく、戦術変遷を意識できるファンを一人でも増やしていく地道な普及活動が、やはり欠かせないと思う。


p.s.: 今日は引用ばかりでスミマセン、、、。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年2月12日 (金)

中学校の体育館でVの試合を見る感動(富士通 - つくば)(その2)

富士通のセッターは、少なくともこの試合を見る限りは、ネットから離れた位置から速攻へセットすることはなく、従って、ゲスでもいいから速攻は捨てて、両サイドの攻撃にマークを絞って欲しいなと思いながら、第1セットは観戦していた。この日のワンワンのセットとアタッカー陣の調子なら、ブロックでワンタッチ(rebound)さえ取れれば、トランジションで得点する可能性は高いと思えた(実際、この日のSunGAIAのアタック決定率は、何と60%を超えていた!)からだ。しかし、SunGAIAのセンター陣2人はこれまでの試合同様コミットに終始し、富士通のキャプテンでオポジットに配された選手の攻撃に対して1枚ブロックにされてしまっていた。高さはないように思えたが、1枚ブロックでは思うように止まらず、ディグとの連携も図っていたものの思うように拾い切れずに、結局、アタック決定率の高さの割に流れを掴みきれないままジュースへと突入し、26-24で何とかものにした第1セットだった。

同じような展開が第2セットに入っても続いたが、流れが来たかな? と思えたのが確か14-13でSunGAIAリードの場面。弾かれたボールをファインディグで繋いで、上場君が必死に相手コートへ返したボールが、トランジションで富士通のセッターがまるでJT女子の正セッターの如く、早いテンポでレフト平行へと託した瞬間、恐れていたとおりにやっぱりSunGAIAのブロック陣が1枚にされて、「あぁ、また流れを掴み損ねた・・・」と思った瞬間、ワンワンがものの見事に1枚でシャットしてくれていた! それで流れを掴んだSunGAIAは、上場君と加藤のバックアタックが炸裂し始め、富士通はセッターを交代させる・・・気づけば(いつからそうなっていたか? 不覚にも確認し損ねたが)センターの菊池君とワンワンがブロックチェンジして、ワンワンがセンターブロックを務めていた・・・な、なるほど、組織化できない分、そういう工夫で対策を立てようという戦術を採ったわけね・・・セット中盤で奪った流れを、終盤にワンワンのサインミスなどで危うく失いかけたものの(誰か、ベンチの人間がタイムアウト取ろうよ!)、何とかそのまま渡さずに25-22で、SunGAIAが2セットを連取。

第3セット、富士通のセッターはコートへ戻ってきたが、セット回しは特に変わらず。一方のワンワンは、富士通のブロック陣が、SunGAIAの好調なウイングスパイカー陣に対応すべく、速攻のマークを外したのを見逃さずに、セット序盤にそれまで封印していたツーアタックも含めて速攻を多用。案の定、ノーマークで決まって、一気に試合自体の流れを掴む。加藤のスパイクもどんどん全盛期のそれに近づいていき、遂にセット終盤には、実に久しぶりに「空中に浮いている」彼のパイプ攻撃が見られた! セットカウント3-0のストレートで、SunGAIAは入れ替え戦出場に向けてのライバルとなりえる富士通を無事一蹴した。


それにしても、加藤がこれだけ気持ちよさそうにスパイクを打つ姿を見たのは、本当に久しぶり・・・第3セットのパイプ攻撃が象徴的だったが、それ以外の前衛でのスパイクもほとんどがブロックの上を抜けて、相手コートに突き刺さっていた。それをこんな、中学校の体育館で臨場感たっぷりに見られるなんて! チケット代が安すぎると思えた(移動等の別の出費がかさんでいるが(爆))1日だった。

和井田も、レセプションもそんなに悪くないし、ワンワンのセットだと彼も高さが増している感じがするし、本気でV・プレミア昇格狙ってるなら、今年で辞めるなんて言わずに、ワンワンともう1シーズン、是非プレミアで力を試してみたらいいのにねぇ・・・もったいない。まっ、彼のことだから、宣言すぐ撤回しそうだけどね(笑)

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2010年2月 8日 (月)

中学校の体育館でVの試合を見る感動(富士通 - つくば)(その1)

ホントに、ホントに中学校の体育館が会場だった・・・。

ただ、体育館入り口に「清水中学校体育館」とわざわざ書かれており(そこに通う生徒のみが使用するなら、体育館と明示する必要はないはず)、恐らくはこの地域の住民にとっては「中学校の一建造物」という域を超えて、色々な催しものが開かれる場所なのであろうと推測はされた。

それでも中は、「ただの学校の体育館」と何ら変わらなかった。外は大雪で吹雪いているし、中に入っても、さ・さむい・・・ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ



・・・この寒さの中で100%のジャンプ力を発揮できるのって、(大学生の)大木君だけちゃう?・・・




案の定、和井田も土曜日のトヨペット戦は「オレ、腰痛いし出えへん」ってな感じで、出場せず。こんなところで試合をしなければならないV・チャレンジの選手の方々の辛さをひしひしと感じた一方で、会場入りしてワクワクする自分がいることに気づいた。

ホントに、普通の中学校の体育館で、加藤陽一のプレーが、手をのばせば届くところで間近に見られるのだ! これはある種感動ものである。まるで、自分がなじみのある体育館でバレーをしているその中に、彼が跳び込んできて一緒にプレーしてくれているかのような、そんな感覚が味わえたのだ。しかも、相手のトヨペットは(大変失礼ではあるけれども)私が属するようなクラブ連レベルのチームの中で頂点を極めればこの程度かな? と思える程度のチームだけに、ますますその感覚は増していった。明日の富士通戦、もう少し気温が上がってくれないかな? そうすれば加藤のジャンプ力も全盛期の頃のものが、こんな願ってもない(体育館)環境で見られるのにな・・・、と思いながら、いったん体育館を後にしたのだった。


そして迎えた翌日の富士通戦。期待通りに天気は晴れ上がり、気温は前日と比べものにならない程上がっていった(それでも十分寒かったが・・・)。そして、加藤のジャンプも、練習時点から前日とは明らかに変わっていた。ワンワンのセット(トス)とも、息が合ってきている姿が伺えた。観戦する側も、前日ほど寒さを気にせず、試合に集中できそうだった。ワクワクしながら、迎えた試合開始のホイッスル。

刈谷での開幕2連戦とは異なり、和井田と加藤の位置が表裏入れ替わっていた。その他はワンワンがスタメン定着した以外、配列には特に変化なし。期待通り、気温と比例するように、SunGAIAのアタッカー陣は好調。上場君も無事に(?!)試合1本目のスパイクを決めた。第1セット、お互いにレセプションが乱れる場面でのみ、連続失点が数点あるが、それ以外にはブレイクがほとんどなく一進一退の攻防がセット終盤まで続く。SunGAIAが、スパイク決定率が高い割に、相手をなかなか突き放せないその訳は、ジェイテクト戦同様ブロックにあり、コミット一辺倒の両センター陣が富士通のセッターに面白いようにフラレまくっていた。そうこうしているうち、私の目には富士通のセッターがある選手に重なって見え始めた。


・・・あのセッターって、JT女子の正セッターとおんなじタイプだよな・・・



| | コメント (4) | トラックバック (0)

2010年2月 3日 (水)

祝・連敗脱出(パイオニア - シーガルズ)(その2)

第4セットに入り、序盤で相手に走られることを何とか逃れたパイオニアは、ブロックで引き続き相手レフト陣を潰しにかかり、村田選手をベンチに下げさせた。前セットで本来のスパイクを思い出したメグ(栗原)へと、コヨミは躊躇せずセットを上げ、一気にパイオニアペースへ。シーガルズが2枚替えをせざるを得ない状況に持ち込まれて、パイオニアが唯一ブロックで対応し切れていなかった福田選手がベンチに下がったことも、パイオニアにとって幸運となり、リードを保ったままセット終盤へ。すでに両チームとも2回ずつタイムアウトを取り終えており、村田選手に代わった若浦選手のサーブで連続失点を許した場面では、コート内の選手たちが「自主的に」レセプション・フォーメーションを変え(オポジットのイクがフロントレフトのローテーションであり、最初はイクがレセプション・フォーメーションから外れてネット際の左端に構え、サーブが打たれた瞬間にフロントライトの位置へと走ってライトからの攻撃に参加、一方フロントライトのレオがコート中央で左に寄ってレセプションを行って、そのままレフトから攻撃する形だったものを、イクがレセプション・フォーメーションに入ってコート中央左端で構え、レオが逆にコート中央右端で構えてライトから攻撃する形へ)、それが上手くハマって、レセプションからの攻撃でレオがB1攻撃を見事に決めて、ピンチを脱した。最後は、アキがサービスエースを決めて、25-21。勝負はフルセットへと持ち込まれた。

・・・ここまで来たなら、何が何でもどんな形でもいいからコヨミに勝たせてあげて欲しい!!!・・・そう思いながら、コートを固唾をのんで見守っていた。セット出足でまたも3連続失点で浮き足立ちかねない状況に立たされたが、それをメグ(栗原)が消し去ってくれた。レフトからきっちりと決め切って1-3とすると、その後もまさにエースとしての活躍。コヨミのセットを信じ切って、躊躇なく助走に踏み込んでいけたからこその活躍だろう。ブロックとディグの連携がしっかりしているはずのシーガルズコートの中で、誰も守っていないエンドラインの両奥に何度もボールが突き刺さった*1。8-7とパイオニアがリードしてコートチェンジ。ここからは、レオが気を吐いた。彼女のスパイクで会場が沸いたのは、何年ぶりのことだろう? コートチェンジ後はシーガルズに1点しか与えず、15-8でパイオニアの勝利! 12連敗のトンネルをようやく抜け出してくれた。

これまで、新加入のベテラン2人が果たしてきてくれた、若手を「育てる」役割を、ようやくシーズン半ばにして、両レフト陣2人が果たしてくれた形での勝利だった。そう、ユミには(残念ながら)してあげられなかったことを、コヨミにはきちんとしてあげる責務が、特にレオにはあるはずだ。長い連敗のトンネルを経て、ようやくチームが本当の意味で一つになり始めたかもしれないと感じることができた瞬間だった。前日も負けてはいたものの、アップゾーンからは新人のショウを筆頭に、昨シーズンまではまるでなかった激励の声が聞こえていたし、スーをはじめ控え選手たちの「試合に出たい!」という気迫も伝わってきていた。これなら期待してもいいかも・・・と感じたことが、現実となった瞬間だった。

メグ(栗原)のコンディションがまだまだ十分でないのは、彼女とレオが普段と違って、表裏が入れ替わっていることからもわかるが、彼女のコンディションがこれから上がっていき、アサコが復帰できれば、今のチームの雰囲気なら、まだまだ挽回の余地はあるはずだ。しかもこのタイミングで、幸運にも今週は天童でのホームゲームが待っている。今週はSunGAIAの応援に参戦するので、地元の山形・天童の皆さん、応援よろしくお願いしますね!




*1ブロックとディグの連携システムにおいて、本来ボールが飛んで来るという想定にないエリアにスパイクが打ち込まれた結果であり、すなわち、ブロッカーの上をボールが抜けてきたことを意味する。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年2月 1日 (月)

祝・連敗脱出!(パイオニア - シーガルズ)(その1)

シーガルズは決して強いチームとは言えないが、トランジションでの攻撃システムに関してはV・プレミア女子の中でとりわけ意識が高いチームであり、チームの戦術面での完成度が低い状態で戦うと、こてんぱんにやられかねない相手である。実際昨シーズンは、オリンピック直後で全日本選手を主力に抱えたチームがこぞって、開幕当初はチームの完成度が低かったため、シーガルズは1レグで2位と好発進をしている。その意味では、ようやくセンター陣2人のブロックでの動きが、V・プレミアレベルとして最低限のところまでは到達したパイオニアにとって、現時点でのチームとしての組織力を計るには、シーガルズは格好の相手と言えるだろう。競り合いに持ち込めるか? はたまたあっさりとやられてしまうのか? 期待と不安を両方抱えながら、会場に向かった。

試合開始早々、この日はサイド側からの観戦だったためわかりにくかったが、シーガルズの両サイドの攻撃に対して、ブロックが全く機能せず。抜かれ放題だわ、フェイントを落とされまくるわ・・・、序盤から大量リードを許してしまった。中盤以降徐々に、シーガルズの攻撃に対するブロックが揃い始めて長いラリーが続くようになるが、トランジションでの決定力は今はシーガルズの方が一枚上。序盤の大量リードの点数が取り返せずに、そのまま18-25で第1セットを落とした。続く第2セット、前セットの二の舞は踏みたくないと、コヨミが序盤からイクを効果的に使って、シーガルズを走らせない。競り合いのまま中盤に入ると、ここからメグ(栗原)のスパイクサーブが炸裂して、一気に流れをつかみ、単調になった相手の両サイドの攻撃にブロックが揃って、岡野選手をベンチへ退かせた。このセットは逆に25-18でパイオニアが取り返した。

続く第3セット。ここにいくつかの勝負の綾があった。まずシーガルズは、前セットでレセプションを乱され単調になって止められた両サイドの攻撃に対する打開策として、レフトでスタートしていた福田選手をライトへ回し、代わりにレフトに川畑選手を入れてスタート。序盤から第1セットの再現のように、パイオニアのレセプション含めたレシーブが乱れて、シーガルズが走り出す。一方のパイオニアは、前セット同様にブロックで食らいつき、村田・川畑両レフト陣にスパイクをなかなか決めさせず、トランジションでレオが前日の久光戦同様に、コヨミと息のあった助走を見せ始めて、強打を連発して対抗。しかし、山口・森両センター陣のブロード攻撃がパイオニアのブロック網に掛かっていたのと対照的に、福田選手のブロード攻撃は全くブロックに掛からず、シーガルズが主導権を渡さない。身体にキレが戻ってきたレオと対照的に、前日同様調子の上がらないメグ(栗原)が苦しい場面でスパイクミスを重ねてしまい、18-25で第3セットはシーガルズに奪われてしまったが、このセット終盤にもう一つの勝負の綾があった・・・。点数は忘れてしまったが、終盤メグ(栗原)のスパイクミスが重なる中で1本、本来の彼女らしいスパイクが見られたのだ。それは、空しくもエンドラインを割ってやはりミスとなってしまったものだったが、見事に高い打点でボールをとらえて、ブロックの上を抜いたスパイクであり、それまでの試合でテレビで何度も映し出されていた、自信なく助走を始め中途半端な低い打点でブロックにまともにシャットされていたスパイクとは全く違うものだった。コヨミのレフトへのセットが、レオだけでなくメグ(栗原)にとっても、本来の高さを活かせるセットになってきたということが、実感できた瞬間だった。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

コヨミちゃんで行こう!(久光製薬 - パイオニア)

開幕以来の生観戦。大阪府立体育会館で観戦するときは、高率でテレビに顔が映るのだが(苦笑)、まだ自分では確認していなかった翌朝の段階で、親に別件で電話した際に案の定言われた言葉が、、、


・・・はよぅ散髪しに行け・・・


うーん、やっぱり映ってたのか(爆)。


今シーズンは女子は生観戦できるゲームが何気に少ないので、できればコヨミのセットアップが見たい見たい・・・と思っていたら、念願のスタメン!

ネット上での評判を見ている限りだと、もう少し不安定なのかと思っていたが、あれなら全く問題ない。ちゃんとセンター陣2人も使っているし、何よりレフトへのセットがユキのセットの軌道に近づいている・・・第2セット、久光が14-13でリードした場面、石井選手のサーブをレセプションした直後にコヨミがレオに上げたセットが象徴的・・・この場面、レオの助走は前衛センターのミホと完全にシンクロしている。このテンポでのセットで、かつレオはブロックの「上を抜いて」スパイクを決めており、十分「高くて早い」セットになっていた。そうそう、このセットだよ、日本の女子バレーに決定的に足らないものは! 今シーズン、JTに独走を許してしまっているV・プレミアの残り各チームは、基本的なことを忘れている・・・世界各国がどうやって竹下選手のブロックの「上から」徹底的に攻撃を仕掛けていたのかということを!

さらに驚かされたのは、センター陣2人のブロックでの動きだ。開幕戦は勝ったとは言え、正直言って「サマーリーグ」レベルの試合だった。ブロックシステムなど、あったものじゃない・・・、アキは攻撃面ではとても頑張っていたが、ブロックはイクの指示通り、というか、イクに腕で押されるか引っ張られるかによって、文字通り「動かされている」感が否めなかったが、ちゃんと自分の判断で「リードして」動けるようになっていたし、何より左右の動き・空中でのブロックの完成が早くなっていた。ミホも、アキより試合経験数が足らない分劣ってはいるものの、ちゃんとリードでも相手の速攻に対応できるようになっていた。これなら、周りのベテラン勢の指示に合わせてブロックシステムを構築できる段階には入ってきたと言え、ようやく「戦術」が使えるところまで来たわけだ。実際、この日はブロックの強いコヨミをスタメンで使えたことで、第2セットから相手の石井選手のレフトからの攻撃を潰しにかかる戦略意図のために、彼女とコヨミをマッチアップさせていた。相手セッターが原(鶴田)選手だったので、さすがにそのパイオニアの戦略にはすぐ気づかれて、ライトのオリベイラ選手中心にセットを上げられてしまったが。まぁ、これなら、明日は期待できるかも・・・という思いで、会場を後にした。

若手を成長させるのは何より「試合に出す」ことなんだなぁと、アキ・ミホを見ていてつくづく感じたのと同時に、若いセンター陣2人がこの程度まで成長してくれたのなら、セッターは是非是非、コヨミちゃんで行こう!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年1月 | トップページ | 2010年3月 »