2010年2月22日 (月)

閑散としたグリーンアリーナ(トヨタ車体 - パイオニア)

V・プレミア女子の試合で、これだけ閑散としたグリーンアリーナ神戸を見たのは初めて、、、。

当たり前だが、前日のデンソー戦を見ている車体としては、レセプションさえ返ればライトから・・・即ち、サキの前から攻撃しようという戦略を採ってくるのは、素人でもわかるはず。パイオニアとしては、前日同様にサーブで崩したいところだったが、第1セットは車体のレセプションが全く乱れず(公式記録を確認したが、この日のJVISの判定員は何を考えてるの?! と思うくらいにレセプションの判定が厳しすぎる)。一進一退に近い形でセット中盤まで競り合って試合は進み、勝負所のラリーでお互いにレフト線に頼るトランジションの攻防も、車体の大黒柱であるレナタ・都築両選手に決して打ち負けてはいなかったレオとサキだったが、チャンスボール(free ball)を返した場面を悉く、ライト側からの早いテンポの攻撃で切り替えされて、為す術なし。第2セットは、遂にミホに代えてアサコをスタメンで起用するも、むしろコートの中はがむしゃらさや元気な声が消えてしまって、パイオニアは淡泊なスパイクミスを連発。そんな中、イク一人が気を吐き、レナタを一人で連続で止めるものの、さすがに車体だけに諦めないファインディグの連続で繋がれ、最後はサキが車体の3枚ブロックに連続でシャットされるという形で意気消沈。あっさり2セットを車体に連取されてしまう。

第3セット佐藤監督は、さすがにローテーションをずらしてスタート。ようやく車体のレセプションも徐々に崩れ始め、パイオニアがリードを奪う。舐められていた感のあったサキが羽根(旧性・高橋)翠選手を見事に1本シャットし、元気を取り戻せるか? と思ったが、肝心のベテラン勢(レオ・アサコ)が中央の時間差にブロックを完成させられず、逆に車体に勢いを与えてしまう。チームに勢いがつくと、途端に気迫がこもる都築選手に渾身のスパイクでブロックをはじき飛ばされ、セット終盤に車体が逆転。セットカウント0-3。試合時間1時間20分にも満たない、まさかのストレート負けに終わった。


今シーズンは、この試合が最後の観戦だった。それなのに、こんな試合を見せられたのでは「サポーターとしては」黙っていられない、というのが正直な感想だ。何も負けたから言っているのではない。コヨミが正セッターとして独り立ちし、アキもシーズン開幕当初の課題(ブロックや、そつのないディグ)を克服しつつある状況で、百戦錬磨のベテランが何をやってるのか! と言ってやりたい。ここ数年の車体戦と言えば、パイオニアの「しつこい」リードブロックシステムに止められまくるのを、チーム一丸となった渾身のファインディグの連続で繋ぎに繋いで、最後に都築選手がブロックをはじき飛ばして車体が波に乗る、というのが負けパターンである。そんなことは素人でもわかるはず。それなのに、1本「止めた」と思っただけで気を抜いてしまい、実際にはファインディグで繋がって、直後の車体のトランジションの攻撃に対しては、ブロックに跳ぶのを「諦めて」しまう、、、。去年までの「しつこい」リードブロックを実践しているのが、去年はチームにいなかったイク一人という状況では、止まるものも止まらない。


前々回のエントリーに続いての引用だが・・・


『ベリーロールな日々』より引用

バレーの場合、先読みをしてラリーを組み立てるには、セッター・アタッカー・リベロ(とスタッフ)の全員の意思があたかも「1人の人間」であるかのように統一感を持ち、それをプレーに反映できるだけの一定の身体能力と技術水準が必要です。

レベルの低い指導者だと↑これを誤解して、選手を型にはめて思考停止させて「1体のロボット」のようなチームを作ってしまいますが、そんなものは観ていても気持ちがうすら寒くなるだけです。



パイオニアはセリンジャー監督時代には、コートの中の選手達全員が、監督と同じ水準で戦術を理解できてあたかも「1人の人間」のようにプレーしていたからこそ、3年連続でレギュラーラウンド1位通過という偉業を成し遂げられたのである。その頃から変わらぬスタメン選手であるレオとアサコが、何度も対戦しているはずのトヨタ車体を相手にして、素人でもわかるようなそんな「当たり前のこと」が出来ないようでは、現在最下位とはいえ少なくとも「1体のロボット」には達している相手に勝てる訳がない。見事な「1体のロボット」と化している高校生相手にも、負けて当然である。新加入のイクがあれだけ一人で「しつこく」ブロックに跳び、こぼれ球を拾いに飛び込み、渾身の2段トスを上げ、コヨミの精一杯のトスを常に「何とかしてあげたい」と必死に打っているのを見ても、チームが「1人の人間」であるかのような一体感を持たせられないようなベテラン勢など、はっきり言ってチームに必要ない。

戦術云々以前のレベルだった開幕当初に比べて、飛躍的に若手選手達の力がついてきた今だからこそ、黙っていられない。セッターもウイングスパイカー陣もどんどん小型化して、世界の流れと逆行していく今のV・プレミア女子にあって、日本のバレーの未来のために、大型セッターを育てる英断をしたチームだからこそ、来シーズンも何としてもプレミアで戦う姿を見たいと我慢強くサポートし続ける決断をしたレッドウイングスファンは多かったはずだ。しかし、肝心のチームがこんな試合を見せていたのでは、そういう決断をしたファンの多くを、間違いなく失っていってしまうだろう。アサコが帰ってきてくれたことは本来喜ばしいはずなのにむしろ、メンバー的には優勝を十分狙えた昨シーズンのチーム状況に近づいてしまっている。来週は本気で、スーとサキのレフト対角スタメンでいいと思う。2人のどちらかが意気消沈すれば、ショウを投入すればいい。たとえそれで惨敗しても、チームは大切なファンを失わずに済むと思う。

パイオニアがそういうファンを失えば、間違いなく暗黒のシドニー前の状況に逆戻りする、、、既にその兆しを、グリーンアリーナ神戸の空席の多さにひしひしと感じながら、帰路についた。

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2010年2月21日 (日)

スーとサキちゃん、合体してくれないかな・・・(デンソー - パイオニア)

第1試合が終わりそうな頃に、早々メグ(栗原)の姿が・・・ってことは、今日は(今週は?)彼女はベンチ入りしないのね、と理解した。代わりに、元気そうなアサコのユニフォーム姿が!

久々にスタメン表レフトにサキが入り、レオが本来の裏レフトに戻る。アサコはまだ万全ではないらしく、スタメンは今まで通り、ミホとアキ。一方のデンソーも、スタイレンス選手が故障しているのか? 試合前のスパイク練習でも全力で打てていない様子で、スタメンから外れていた。ということで、デンソーの攻撃システムにはバックアタックがない状態であり、ブロック面で急成長しているミホとアキにとっても、今日のデンソーは十分に対抗できる相手と言えた。

案の定第1セット早々から、デンソーのレフト攻撃に対して確率高くワンタッチを取ることに成功。ブロックとディグの連携も良く、簡単にコートにボールが落ちない。一方、久々スタメンのサキの決定力不足は相変わらずなのだが、デンソーのセッター熊谷選手とマッチアップさせたお陰で、スタイレンス選手の代わりのスタメンの石井選手には何とか打ち勝って、1・2セットともにパイオニアが優勢のままセット終盤まで試合を進めるのだが、トランジションでレフト線に頼らざるを得ないパイオニアに対して、要所でセンター線のワンレッグ攻撃で確実に得点が取れるデンソーとの違いが、じわじわと点数に表れてくる・・・。リードしていたつもりが、いつのまにか追いつかれ、先にセットポイントを握られ・・・同じようなパターンで、2セットを最小点差でデンソーに連取されてしまう。

これが勝ち慣れたチームとそうでないチームとの差かな? と思いつつ、第3セットもやはり同じような展開がセット中盤まで続いたところで、このセットはコヨミとサキの「ザ・サーブショウ!」・・・デンソーのレセプションが、面白いように崩れまくる。リードを保ってセット終盤にかかり、このセットは何としても取りたいと、佐藤監督は遂にミホに代えてアサコを投入。先にセットポイントを握り、ジュースには持ち込まれたが、最後はアサコが見事にブロックを決めて、26-24。パイオニアが1セットを取り返す。

この流れのまま第4セットもいきたいところだったが、序盤にパイオニアに不運な判定が重なり、集中力が切れてしまった。一気に5-13と引き離されてしまって、ほぼ勝負あり。デンソーはブロックの苦手なサキの前から、どんどん攻撃を仕掛けてきた。そこでサキに代わってスーが投入されると、いきなり彼女がブロックを決めた! スパイクは気負い過ぎで決められなかった(ついでに言うと、コヨミのトスが、打点の高いスーに対しても「サキ用」トスになってしまったのが主要因だった)が、後衛に回るまで十二分に存在感を示してくれた。セット終盤には前セット同様、ミホに代わってアサコが投入されると、両チームの中で一人だけ「格の違う」動きを観客の前に見せつけてくれた! 試合結果は残念なものだったが、サキの「サーブショウ」・スーの「ブロックでの存在感」・アサコの「格の違う動きっぷり」は、チームにとって明るい材料となった。


それにしても、サキちゃんとスーが、上手く合体してくれたらいいのに。サキのサーブとレシーブに、スーの攻撃力とブロック力が合わさったら・・・凄い選手が出来上がるんやけどなぁ・・・。

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2010年2月 3日 (水)

祝・連敗脱出(パイオニア - シーガルズ)(その2)

第4セットに入り、序盤で相手に走られることを何とか逃れたパイオニアは、ブロックで引き続き相手レフト陣を潰しにかかり、村田選手をベンチに下げさせた。前セットで本来のスパイクを思い出したメグ(栗原)へと、コヨミは躊躇せずセットを上げ、一気にパイオニアペースへ。シーガルズが2枚替えをせざるを得ない状況に持ち込まれて、パイオニアが唯一ブロックで対応し切れていなかった福田選手がベンチに下がったことも、パイオニアにとって幸運となり、リードを保ったままセット終盤へ。すでに両チームとも2回ずつタイムアウトを取り終えており、村田選手に代わった若浦選手のサーブで連続失点を許した場面では、コート内の選手たちが「自主的に」レセプション・フォーメーションを変え(オポジットのイクがフロントレフトのローテーションであり、最初はイクがレセプション・フォーメーションから外れてネット際の左端に構え、サーブが打たれた瞬間にフロントライトの位置へと走ってライトからの攻撃に参加、一方フロントライトのレオがコート中央で左に寄ってレセプションを行って、そのままレフトから攻撃する形だったものを、イクがレセプション・フォーメーションに入ってコート中央左端で構え、レオが逆にコート中央右端で構えてライトから攻撃する形へ)、それが上手くハマって、レセプションからの攻撃でレオがB1攻撃を見事に決めて、ピンチを脱した。最後は、アキがサービスエースを決めて、25-21。勝負はフルセットへと持ち込まれた。

・・・ここまで来たなら、何が何でもどんな形でもいいからコヨミに勝たせてあげて欲しい!!!・・・そう思いながら、コートを固唾をのんで見守っていた。セット出足でまたも3連続失点で浮き足立ちかねない状況に立たされたが、それをメグ(栗原)が消し去ってくれた。レフトからきっちりと決め切って1-3とすると、その後もまさにエースとしての活躍。コヨミのセットを信じ切って、躊躇なく助走に踏み込んでいけたからこその活躍だろう。ブロックとディグの連携がしっかりしているはずのシーガルズコートの中で、誰も守っていないエンドラインの両奥に何度もボールが突き刺さった*1。8-7とパイオニアがリードしてコートチェンジ。ここからは、レオが気を吐いた。彼女のスパイクで会場が沸いたのは、何年ぶりのことだろう? コートチェンジ後はシーガルズに1点しか与えず、15-8でパイオニアの勝利! 12連敗のトンネルをようやく抜け出してくれた。

これまで、新加入のベテラン2人が果たしてきてくれた、若手を「育てる」役割を、ようやくシーズン半ばにして、両レフト陣2人が果たしてくれた形での勝利だった。そう、ユミには(残念ながら)してあげられなかったことを、コヨミにはきちんとしてあげる責務が、特にレオにはあるはずだ。長い連敗のトンネルを経て、ようやくチームが本当の意味で一つになり始めたかもしれないと感じることができた瞬間だった。前日も負けてはいたものの、アップゾーンからは新人のショウを筆頭に、昨シーズンまではまるでなかった激励の声が聞こえていたし、スーをはじめ控え選手たちの「試合に出たい!」という気迫も伝わってきていた。これなら期待してもいいかも・・・と感じたことが、現実となった瞬間だった。

メグ(栗原)のコンディションがまだまだ十分でないのは、彼女とレオが普段と違って、表裏が入れ替わっていることからもわかるが、彼女のコンディションがこれから上がっていき、アサコが復帰できれば、今のチームの雰囲気なら、まだまだ挽回の余地はあるはずだ。しかもこのタイミングで、幸運にも今週は天童でのホームゲームが待っている。今週はSunGAIAの応援に参戦するので、地元の山形・天童の皆さん、応援よろしくお願いしますね!




*1ブロックとディグの連携システムにおいて、本来ボールが飛んで来るという想定にないエリアにスパイクが打ち込まれた結果であり、すなわち、ブロッカーの上をボールが抜けてきたことを意味する。

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2010年2月 1日 (月)

祝・連敗脱出!(パイオニア - シーガルズ)(その1)

シーガルズは決して強いチームとは言えないが、トランジションでの攻撃システムに関してはV・プレミア女子の中でとりわけ意識が高いチームであり、チームの戦術面での完成度が低い状態で戦うと、こてんぱんにやられかねない相手である。実際昨シーズンは、オリンピック直後で全日本選手を主力に抱えたチームがこぞって、開幕当初はチームの完成度が低かったため、シーガルズは1レグで2位と好発進をしている。その意味では、ようやくセンター陣2人のブロックでの動きが、V・プレミアレベルとして最低限のところまでは到達したパイオニアにとって、現時点でのチームとしての組織力を計るには、シーガルズは格好の相手と言えるだろう。競り合いに持ち込めるか? はたまたあっさりとやられてしまうのか? 期待と不安を両方抱えながら、会場に向かった。

試合開始早々、この日はサイド側からの観戦だったためわかりにくかったが、シーガルズの両サイドの攻撃に対して、ブロックが全く機能せず。抜かれ放題だわ、フェイントを落とされまくるわ・・・、序盤から大量リードを許してしまった。中盤以降徐々に、シーガルズの攻撃に対するブロックが揃い始めて長いラリーが続くようになるが、トランジションでの決定力は今はシーガルズの方が一枚上。序盤の大量リードの点数が取り返せずに、そのまま18-25で第1セットを落とした。続く第2セット、前セットの二の舞は踏みたくないと、コヨミが序盤からイクを効果的に使って、シーガルズを走らせない。競り合いのまま中盤に入ると、ここからメグ(栗原)のスパイクサーブが炸裂して、一気に流れをつかみ、単調になった相手の両サイドの攻撃にブロックが揃って、岡野選手をベンチへ退かせた。このセットは逆に25-18でパイオニアが取り返した。

続く第3セット。ここにいくつかの勝負の綾があった。まずシーガルズは、前セットでレセプションを乱され単調になって止められた両サイドの攻撃に対する打開策として、レフトでスタートしていた福田選手をライトへ回し、代わりにレフトに川畑選手を入れてスタート。序盤から第1セットの再現のように、パイオニアのレセプション含めたレシーブが乱れて、シーガルズが走り出す。一方のパイオニアは、前セット同様にブロックで食らいつき、村田・川畑両レフト陣にスパイクをなかなか決めさせず、トランジションでレオが前日の久光戦同様に、コヨミと息のあった助走を見せ始めて、強打を連発して対抗。しかし、山口・森両センター陣のブロード攻撃がパイオニアのブロック網に掛かっていたのと対照的に、福田選手のブロード攻撃は全くブロックに掛からず、シーガルズが主導権を渡さない。身体にキレが戻ってきたレオと対照的に、前日同様調子の上がらないメグ(栗原)が苦しい場面でスパイクミスを重ねてしまい、18-25で第3セットはシーガルズに奪われてしまったが、このセット終盤にもう一つの勝負の綾があった・・・。点数は忘れてしまったが、終盤メグ(栗原)のスパイクミスが重なる中で1本、本来の彼女らしいスパイクが見られたのだ。それは、空しくもエンドラインを割ってやはりミスとなってしまったものだったが、見事に高い打点でボールをとらえて、ブロックの上を抜いたスパイクであり、それまでの試合でテレビで何度も映し出されていた、自信なく助走を始め中途半端な低い打点でブロックにまともにシャットされていたスパイクとは全く違うものだった。コヨミのレフトへのセットが、レオだけでなくメグ(栗原)にとっても、本来の高さを活かせるセットになってきたということが、実感できた瞬間だった。

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コヨミちゃんで行こう!(久光製薬 - パイオニア)

開幕以来の生観戦。大阪府立体育会館で観戦するときは、高率でテレビに顔が映るのだが(苦笑)、まだ自分では確認していなかった翌朝の段階で、親に別件で電話した際に案の定言われた言葉が、、、


・・・はよぅ散髪しに行け・・・


うーん、やっぱり映ってたのか(爆)。


今シーズンは女子は生観戦できるゲームが何気に少ないので、できればコヨミのセットアップが見たい見たい・・・と思っていたら、念願のスタメン!

ネット上での評判を見ている限りだと、もう少し不安定なのかと思っていたが、あれなら全く問題ない。ちゃんとセンター陣2人も使っているし、何よりレフトへのセットがユキのセットの軌道に近づいている・・・第2セット、久光が14-13でリードした場面、石井選手のサーブをレセプションした直後にコヨミがレオに上げたセットが象徴的・・・この場面、レオの助走は前衛センターのミホと完全にシンクロしている。このテンポでのセットで、かつレオはブロックの「上を抜いて」スパイクを決めており、十分「高くて早い」セットになっていた。そうそう、このセットだよ、日本の女子バレーに決定的に足らないものは! 今シーズン、JTに独走を許してしまっているV・プレミアの残り各チームは、基本的なことを忘れている・・・世界各国がどうやって竹下選手のブロックの「上から」徹底的に攻撃を仕掛けていたのかということを!

さらに驚かされたのは、センター陣2人のブロックでの動きだ。開幕戦は勝ったとは言え、正直言って「サマーリーグ」レベルの試合だった。ブロックシステムなど、あったものじゃない・・・、アキは攻撃面ではとても頑張っていたが、ブロックはイクの指示通り、というか、イクに腕で押されるか引っ張られるかによって、文字通り「動かされている」感が否めなかったが、ちゃんと自分の判断で「リードして」動けるようになっていたし、何より左右の動き・空中でのブロックの完成が早くなっていた。ミホも、アキより試合経験数が足らない分劣ってはいるものの、ちゃんとリードでも相手の速攻に対応できるようになっていた。これなら、周りのベテラン勢の指示に合わせてブロックシステムを構築できる段階には入ってきたと言え、ようやく「戦術」が使えるところまで来たわけだ。実際、この日はブロックの強いコヨミをスタメンで使えたことで、第2セットから相手の石井選手のレフトからの攻撃を潰しにかかる戦略意図のために、彼女とコヨミをマッチアップさせていた。相手セッターが原(鶴田)選手だったので、さすがにそのパイオニアの戦略にはすぐ気づかれて、ライトのオリベイラ選手中心にセットを上げられてしまったが。まぁ、これなら、明日は期待できるかも・・・という思いで、会場を後にした。

若手を成長させるのは何より「試合に出す」ことなんだなぁと、アキ・ミホを見ていてつくづく感じたのと同時に、若いセンター陣2人がこの程度まで成長してくれたのなら、セッターは是非是非、コヨミちゃんで行こう!

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2010年1月24日 (日)

やっぱりユキって凄かったんやなぁ・・・(NEC - パイオニア)

今週は、GAORAでの中継を連日観戦。パイオニアはご存じの通り(大方の予想通り?)連敗街道から抜け出せていないわけだが、心を落ち着けて戦いぶりを見ることにした。

正直、今シーズンの戦力から考えて、戦術をどうのこうの言う段階でないのはわかっているが、数年前まで毎年優勝争いをしていたチームと一番何が違うのか?・・・レセプションが悪いのは今に始まった話ではない。優勝した第12回Vリーグ(2005/06シーズン)でもレセプション成功率は確か10チーム中9位であったはずで、そこからでも他チームを圧倒する攻撃力が発揮されていたわけで、何が違うのか?・・・そう思って、過去のビデオを振り返ってみた・・・。


・・・うん、なるほど・・・すっ、すごい・・・



当時の(というか、昨シーズンまでの)正セッター・ユキは、アタックライン付近からでも、ライトのリーへ当たり前のように平気な顔でC1攻撃へとセットし、それが相手コートに突き刺さっていた。もちろん、その状況で後衛センターからは、レオがパイプ攻撃への助走に走り込んできていた。


メグ(板橋)も百戦錬磨のセッターで、彼女がいなければ公式戦ほぼ初出場にも近いセンター陣2人(ミホ・アキ)に、あれだけ速攻を打たせるのは不可能だと思う。若いアタッカーの「育成」という意味で、彼女の果たしている役割は計り知れないものがあると感じて、とても嬉しい気持ちになる一方で、レセプションがアタックライン付近に上がった場面では、前衛レフトへのハイセットがほとんどで、たまにパイプ攻撃に上がるとしても苦し紛れであるのを目の当たりにして、ユキの偉大さをイヤと言うほど思い知らされた。素直にやっぱりユキは凄いセッターだったし、そうだからこそ、各アタッカー陣もユキに絶対的信頼を持って、レセプションが乱れていてもファースト・テンポの助走に走り込んでいたのだ。

だからと言って、ユキに長年依存しすぎた面は、πヲタとしても素直に認めて反省しなければならない。彼女は「優勝を目指す上では」欠かせない唯一無二のセッターだったが、若手を「育成する上では」物足りなかったのは間違いない。同じことが他のベテラン陣(レオ・アサコ)にも言えると思う。その意味で、新戦力のメグ(板橋)とイクが果たしてくれている役割を見ていると、今はいくら結果が出なくても、素直に応援したい気持ちで一杯にさせてくれる。

そうだからこそ、若いセンター陣2人(ミホ・アキ)には是非とも頑張ってもらいたいと思う。ユキの凄さを思い知らされた過去のビデオだったが、もう一つ、今のチームと明らかに違う点は、相手からのチャンスボール(free ball)の処理だ。昨日のNEC戦では解説でも言われていたとおり、NECが苦し紛れにパイオニアコートに返しているボールが、パイオニアにとってはチャンスボールに全くなっていなかったのは、誰の目にも明らかだったと思う。強かった頃のパイオニアは、そういうボールを、何気なく前衛のセンター(アサコ・ユウ)が処理して、そして直後に速攻を打っていた・・・。そういう「何気ない」プレーをミホ・アキにも期待したい。

決して見捨てないサポーターがここにいるから、今日も是非とも頑張って欲しい。

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