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2009年3月29日 (日)

パイオニア - JT via "GAORA"("トス" or "セット")

GAORAでディレイ中継されたこの日の試合。後日ビデオで確認して驚かされたのが、実況を務めた金山泉アナウンサーの言葉遣いだ。

GAORAと言えば、関西ローカルのMBS毎日放送(TBS系列)の関連会社による、スポーツ中継がメインのCS放送であり、V・プレミアリーグの中継については、長年黒鷲旗の実況を務めてきた馬野雅行・森本栄浩の2人のMBSのアナウンサー(馬野アナは因みに、MBSの夕方のニュース番組のメインキャスターも務めている)が主に実況を務めていて、中でも馬野アナのバレー通は関西のバレヲタならご存じのはず。ミーハー路線炸裂で、協会と談合しているフジテレビとは違い、玄人好みのマニアック路線での中継で、協会とも明らかに一線を画している(その点は、番組として加藤陽一選手贔屓である点からも明らかだ)。

そのGAORAのV・プレミアリーグ中継ではあまり聞いたことのない実況の声で、第1セット序盤に「番平守さんの解説でお送りしている『パナソニック』対JT」という言葉を聞いた時には、「このアナウンサー、バレーの中継は素人なのか? 随分GAORAもレベルが落ちたもんだ」と一瞬思ったのだが(一応すぐに気づいて訂正していたので、純粋に言い間違えただけのようだったが)しばらくして、、、



(第1セット、17-12とJTがリードしている場面でのラリーで、セッターの竹下選手がバックライトのタチアーナ選手へのバックアタックのトスを上げた瞬間)


・・・竹下のバックセット。(タチアーナの)バックアタック・・・


この時はまだ、私の聞き間違い?! と半信半疑だったのだが、、、


(同じく第1セット、21-15の場面でのラリーで、竹下選手が前衛ライトにいた坂下選手にハイセットを上げた瞬間)

・・・バックセット。坂下が・・・


(さらに、同じく第1セット22-19の場面でのラリーで、リベロの井上琴絵選手が、真骨頂とも言える、アタックラインを確認しつつその手前で踏み切ってジャンプトスを上げた瞬間)

・・・ランニングセット!・・・


(さらにさらに、第1セット終盤、JTのセットポイントの場面でパイオニアのレセプションが乱れた瞬間)

・・・ちょっとここはランニングセット、アンダーで(ユキが)上げた、ハニーフ・・・



もうわかって頂けたと思うが、そう、日本で「トス」と言われるプレーについて、金山泉アナはセット "set"という言葉を躊躇なく使って実況していたのだ。3月31日に再放送もあるので、見逃した方は是非ご覧あれ!


海外(英語圏)では確かに「トス」のことはセット "set"と言われる。考えてみれば、セット "set"を専門に行うポジションだからこそ、セッター "setter"なのだ。日本でもかつて、トサー "tosser"という用語が用いられていた頃があったようだが、それがいつの頃からかセッター "setter"とポジションの用語は変わったのに、プレーそのものは「トス」という用語が残ったままという、不可思議な状況なのである。


最初に書いたとおり、GAORAのV・プレミアリーグ中継は、馬野雅行・森本栄浩の2人のMBSのアナウンサーがメインだが、この2人に以前はMBSを定年退職した水谷勝海アナウンサーなどが加わっていた。しかし最近はスポーツ実況専門のフリーアナウンサーなどが加わっているようなので、金山泉アナもてっきり、CS専門のフリーアナウンサーなのかと思いきや、放送終了時に「実況担当『MBS』金山泉でお伝えしました」という言葉が聞こえてきた。

気になって、この金山泉アナウンサーをネットで調べてみると・・・もともとは中京テレビのアナウンサーで、2009年2月に確かに毎日放送に入社しているようだ。Wikipediaによる解説では「中京テレビを退社して毎日放送に入社した理由は『野球中継を担当したいから』(中京テレビでは中日ドラゴンズのホームゲーム中継権を持っていない)」とのこと。要するに、野球が一番にしろ、スポーツ中継がしたいという志が強いのだろう。バレーボール中継の経験がどれ程あるのか? そもそもバレーというスポーツが好きなのか? まではわからないが、最初に入社した中京テレビを退社してまで入社したのがあの"GAORA"である以上、バレーに全く興味がない、ということは考えにくい。経験や興味もあまりなかったとしても、恐らくかなり勉強しているはずだ。

では果たして、彼はどこでバックセット・ランニングセットという用語を覚えたのだろう? という興味が湧いてくると同時に、テレビの中継でセット "set"という用語が聞こえてきても、別に決して思ったほど変な違和感は感じないということが確認できた。


試合終了直後に、ユウのヒロインインタビューを担当したのは、満を持して登場の馬野アナ。多分、ユウにインタビューしたかったのは、彼自身じゃないかと思う。「最後にファンの皆さんに(一言)お願いします」という言葉にユウが応えて、それでインタビューが終わるのが普通だと思うが、その後に馬野アナ自身がユウへ叱咤激励のエールを送ってインタビューを終えたのを見て、「あぁ、馬野アナ、それをユウに直接伝えたかったから、彼女を(ヒロインインタビューに)選んだのね」と妙に納得してしまった(笑)。そう、GAORAは、ユウがスタメンに定着した頃からずっと、試合終了後にずーーっとユウをカメラが追い続けるなど、フジテレビでは考えられないカメラワークを平気でするような、実はユウ贔屓のテレビ局であって、だからこそ「玄人好みのマニアック路線での中継」と言えるのだ(笑)。

その"GAORA"だからこそ、今年から新規採用したスポーツアナウンサーが、セット "set"という用語を使い始めたことは、注目に値すると言っていい。あぁ、『バボCHANNEL』はここ数年すっかり、見る価値のない番組に堕落してしまったし、新たにGAORAでバレーボール専門番組やってくれないかなぁ・・・。バレー番組のソフトを売り込みたいと思ってらっしゃる制作会社の方々、どうですか? GAORAなら買ってくれるかもしれませんよ〜、特に馬野アナに直接売り込んでみては(笑)。

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コメント

レギュラーコーナーのディレクションは私にお任せください。
数字は取れないかもしれませんが笑いは取ってみせます。

投稿: kaz10000 | 2009年4月 9日 (木) 08時58分

いつも勉強させていただいています。
井上選手のセットアップには萌えました。吉田選手もあれくらいのセットアップができるともっとすばらしいリベロになると思うのですが。がんばってもらいたいです。

投稿: びおごん | 2009年4月14日 (火) 00時44分

>kaz10000さん、

先日、GAORAではないのですが、J SPORTSから自宅に電話がかかってきましたー。何? とか思ったのですが、実は先月から春高バレーの全試合中継をやっているのを目当てにチャンネル契約していて、向こうとしてはチャンネルを月ごとに契約したり解約したりしている視聴者を狙って、「何が見たくて契約してるのか?」生の声が聞きたかったようで、ここはチャンス! と思って、目一杯「バレー・バレー・バレー、バレーの専門番組を作ってくれたら、定期契約しますよ」とアピールしておきました。中西美雁さんがよく言って(書いて)らっしゃるように、バレーは女性ファンが多くて、そのために潜在的には結構あるマーケットがメディアに認知されていない気がしますから、アピールすることが大事ですね。

念願のマニアック目線でのバレー専門番組を持てたら、是非お願いしますねー。

スカパー契約されてる方は、ここは是非、揃って J SPORTSへ声を届けませんか?

投稿: T.w | 2009年4月20日 (月) 23時45分

>びおごんさん、

確かリベロの話題になると、いつもコメント頂いている気がします。ありがとうございます。

琴絵選手、選ばれましたねー全日本。佐野選手はどうするんでしょう? 一方、海外でもまれているはずの井野選手は、どんな"セット"を見せるのでしょう? そこが注目です。

ガッツもチームDVDでは確か、"セットアップ"を課題に挙げていたと思うのですが、今リーグは前半マミがラリー中にセットアップする戦術に変わっていたせいもあって、持ち味が発揮できませんでしたね。後半は昨シーズンの戦術に戻してましたが、中途半端でした。

投稿: T.w | 2009年4月20日 (月) 23時53分

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