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2009年2月 6日 (金)

デンソーのブロックを考える(デンソー - パイオニア)

奇しくも『千酔亭日乗』「デンソーのセンターを考える」というエントリーがあったが、同じ「デンソーのセンター」に注目するといってもこちらはブロックに注目してみる。思い返せば、2006/07シーズンの頃から「よくわからない」と散々書きまくっているデンソーのブロックシステムだが、昨シーズンくらいからようやく、「マンツーマンではなくゾーンでの対応で、両サイドブロッカーは基本コミット・センターブロッカーはゲスブロック」ということがわかり始めた。今シーズンを見ている限りでも、やはりその傾向は変わらないようだ。従って、システム化されているとはお世辞にも言えず、ワンタッチ(rebounds)を取る確率が高い印象がない一方で、もう一つの特徴としての「ネットから離れて構えそこからブロックに跳びにいく」という技術により、各選手とも効率よく手が相手コートに向かって出るようで、ブロッカーの手に当たった場合にシャットする確率は非常に高く思える。実際ここ数年間、デンソーのセット毎のブロック決定本数は、他のプレミアチームを圧倒しているのは周知の事実であろう。

で、デンソーのブロックが果たして、世界に通用するのか? この点が気になっているファンの方も多いと予想する。私もその一人なのだが、それに対して答えらしきものを呈示してくれたのがこの日のパイオニアであったと思う。

「単調だ」とか「シンプルだ」とかいう評価が多かったデンソー戦でのパイオニアの攻撃だが、開幕戦のデンソー戦と比して尼崎でのデンソー戦は、ユキもユミもトスをネットからかなり離すことを意識していたように思えるのだ。この日はコートサイド側で観戦したため、試合中にも強くそれを感じたし、後日GAORAでの中継のビデオを見直してもやはりそうだった。ネットにトスが近いと、手が相手コートによく出てくるデンソーのブロック陣に相対した場合、スパイクヒットの瞬間にはもう、デンソーのブロッカーの手の中にすっぽり収まってしまう可能性が高い。特に両サイドの「低くて早い」トスがもてはやされている昨今の日本の女子バレー界では、デンソーのこのブロックスタイルは向かうところ敵なしかもしれない。しかし、世界のバレー界はそうではない。「高くて早い」速攻を繰り出すことのできる、長身のセッターとmiddle blockerもざらにいるのだ。

実を言うと、長年「隠れ温水ファン」であった私としては、デンソーというチームには昔から個人的には愛着がある。昨シーズンもパイオニアが4強に残れず、関心が薄れつつもデンソーの優勝を密かに期待していた。しかし、世界で日本がいかにして戦っていくのか? という観点で見た場合には、決してシステム化されていないし、190cm級でもない現在のデンソーのブロック陣が、V・プレミアチームにとっての超えられない壁であっては、決していけないのだ。

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