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2009年2月 7日 (土)

こんなつまらない久光戦は見たことない!(久光製薬 - パイオニア@岐阜)

2年ぶりに岐阜まで車で遠征。開場して席に着いた際に行われていた練習の場にユウがいなくて、ま、まさか怪我?! と心配したが、公式練習前にはいつもどおり姿を現して、やれやれと胸をなで下ろした。

てっきりコヨミがスタメン定着と思っていたのに、公式プロトコルで彼女がスパイク練習をせず、あらら・・・ってことは・・・ひょっとして・・・

ということで、遂にレオが先発スタメン。そうか、そうか、確か先週のシーガルズ戦ではコヨミがスタメンで試合開始早々連続失点を食らったとかで、レオが最後まで代わって出場したらしく、その流れでいくのか・・・。ということは、いよいよ本当に"Wライト"の形なのか! と思ったが、試合開始寸前のパイオニアのレセプションフォーメーションを見て、、、



・・・えーーーーっ!・・・



なんと、2006/07シーズン以来、久々にパイオニアが「男子型(オポジット=スーパーエース型)」を敷いていたのだ。ということは、そう、即ちこの日のパイオニアのスタメン配列は、レフト(WS)にメグ・レオ、センター(MB)にアサコ・ユウ、セッターにユキ、オポジットにハニーフの形を採ってきたのだった。

で、試合はフルセットの(一応)熱戦。結果は惜敗、と映ったかもしれない。フジテレビ739での放送もあったので、後で確認してみようとは思うが、私が会場で観戦した印象はこうだ。



・・・勝てそうな要素が見つからない・・・



もちろん、選手はみんな頑張っているし、やるべき戦略もある程度機能している。久光のスパイカー陣の決定率の低さ(32.2%)や失点の多さは、パイオニアの組織ブロックが機能していることの証だ。しかし、12回Vリーグ決勝戦以来いつもお互いの駆け引きが見所となるはずのこのカードなのに、この日の試合はそういう高度な見応えのある試合には程遠かった、、、。

残念ながら、レオがレフト(WS)でハニーフがオポジットの配列では、如何せん「選手交代」というカードを切りづらくなる。実際、この日に第1セットから見られた「2枚替え」は、定石的な「セッターとオポジットの選手を互いに交代する」形ではなく、「レフト(WS)のレオをセッターのユミに、セッターのユキをマミへと交代する」形が採られ、即ち交代する2人が対角でない2人となる「変則型」となっていた。そして案の定、「変則型」であるが故に、その「2枚替え」を元に戻した直後にポジショナルフォルトのミス(メグがサーブを打つべき場面で「2枚替え」からコート内へ戻った直後のユキがサーブを打ってしまった)を犯す結果に繋がってしまったのが象徴的だった。このミスが丁度、パイオニアが試合の流れを掴んだとは言い難い状況のままリードを奪っていたところで起こったため、試合の流れを掴み損ねた結果になった(ポジショナルフォルトが判明したのが、無効となったユキのサーブで始まったラリーでレオがブロックシャットを決めた直後であったのも運が悪かった)と言っても過言でないミスとなってしまった。第2セットにローガン・トム選手のサーブで連続失点を喫していた場面で行った選手交代(レオをコヨミへ)も、"Wライト"の形でコヨミがレフトに位置するのとは違って、「配列」自体としてコヨミがレフト(WS)に配されるのは、どう考えても辛いだろう。ローガン・トム選手以外には、プッシュやフェイントばかりを決められた印象だったこの日のパイオニアだが、それもハニーフがオポジットに配されるために、彼女が後衛の場面で後衛ライトの守備を行わなければならなくなることが災いしていたと言える(チャンスボール(free ball)を返す場面も、ローガン・トム選手はじめ久光の選手達は、徹底してハニーフに取らせるように狙っていた)。

"Wライト"の形は、ライト側からの攻撃を得意とする長身の(日米の)エースが2人も揃うという、ある意味恵まれた環境となった今シーズンのパイオニアにおいては、とても理に適った戦術スタイルだと思うし、何よりマミやコヨミを使いやすいというメリットも大きい。正直今日の敗戦で、4強争いからはほぼ完全に脱落したと言っていいだろう。目先の結果より、将来に繋がる戦い方に専念して欲しいと願わずにはいられない。確かにレセプションの安定やブロックシステムのため(特にメグの負担軽減)には、レオがスタメンでも構わないと思うけれども、せめてメグ・ハニーフのレフト(WS)対角の配列は崩さないで欲しいと思う。


p.s.: それにしても、慣れない会場で女子の試合を見るのは、精神的ストレスが非常に大きい、、、。以前に加古川での観戦について書いたことだが、観客の観戦マナーが悪すぎる。試合のインプレー中に平気で立ち上がったり席をバタバタドタドタ移動したり、、、子供が多いのは仕方がないとは言え、親なり管理責任者がきちんと諭すべきだ。先週堺で男子の観戦をした直後だっただけに、その違いが際だってしまう、、、男子バレーと女子バレーのファン層の質の違いにうんざりした。その意味でも、何とも不愉快な久光戦になってしまった。来週はまた、その因縁の加古川で久光戦を観戦する予定なので、何とかこのイヤな気分を晴らさせて欲しい。

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コメント

こんばんは。
パイオニアはどうしたんでしょうか?
TWさんのお話では

 >やるべき戦略もある程度機能している

とのことですが、TVでトヨタ車体戦観ていて
どうしたいのかさっぱりわかりませんでした。
栗原の顔はずっと苦しげで精彩なかったし、
センター陣の二人も元気あるように見えません。
冨永さんが出ていた方が上手く回っていたように
見えたのに、彼女も出ていないし。。。
このままですと本当に入替戦にまわりそうです。
チームとして何が足らなくなっているので
しょうね??

投稿: o-kun | 2009年2月10日 (火) 00時30分

>o-kunさん

特に2レグでのパイオニアの戦いぶりを象徴するのが、多分この日の岐阜での久光戦だったと思います。吉田監督になってからのパイオニアの戦術の「いろは」は、何をさしおいてもまずブロックシステムです。Vリーグオフィシャルサイトで今シーズンから、各レグ毎のチームや個人成績が簡単に見られるようになりました。

http://www.vleague.or.jp/standings2007.html?league=1&sexcode=2&st=1

2レグではパイオニアのブロック成績は、デンソーに次いで2位なんです。実際、御指摘の惨敗した車体戦でも、何とセットあたり5本のブロックを記録しています。な・の・に、勝てない・・・。だから、記事中の「・・・勝てそうな要素が見つからない・・・」という感想が出てきたんですよ、見ていて。セットカウント2−1でリードしたのに、フルセット負けの予感が漂いまくりで、実際4セット目取られたら、5セット目は惨敗でした。ファンが見ていてそう感じるくらいだから、選手もベンチもみんな同じ気持ちだったんじゃないかなと・・・。

そして、いい意味で精神的に開き直れたのが、3レグ初戦となった加古川での久光戦かなと。久光は岐阜でも加古川でも同じ調子でした。基本的にトム・ローガン選手以外は全くパイオニアのブロックマークをかわせない状態、、、それでも岐阜では勝っちゃったんです。パイオニアも重症でしたが、久光もどっこいどっこいでした。だから「こんなつまらない久光戦は。。。」ってなったんです。

久光も、12V・13Vの頃とは全く別のチーム、、、システムだとか組織だとか全く関係ない、ただのトム・ローガン選手のチームになってしまっています。橋本選手も、全日本のセッターとして期待していましたが、このままの久光にいては、先が思いやられます。


投稿: T.w | 2009年2月17日 (火) 00時55分

ご説明、ありがとうございました。
ブロック、けっこう決まっていたんですね。
なのに点にならなければ、それは勝てないですね。
開き直ったとされる3レグでどこまで勝ちをものにできるか?期待したいと思います。

久光の話は、、、そこに全日本監督(候補)がいるだけに怖い話です。大丈夫なんでしょうかね??

投稿: o-kun | 2009年2月19日 (木) 23時59分

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