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2009年1月13日 (火)

やっぱWライトでしょ!?(パイオニア - NEC)(その1)

皆様、明けましておめでとうございます(もう、遅いって!?)。
本年もsuis annex及び、suis annex weBLOGを宜しくお願い申し上げます。

"スピード"ではなく"テンポ"の(その4)を書いている途中でしたが、その間に年が明け、今年シーズン最初の生観戦に大阪まで行って参りました。

ホームゲームではないですが、チームグッズが売っていてちょっと興奮・・・。


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スタメンは、開幕前に予想された配列からセンター(middle blocker)が昨年までと同様に表にアサコ・裏にユウに戻った形。そして何より、ベンチ入りメンバーにユミが返ってきた!

第1セット序盤、一進一退の攻防からNECにサービスエースを取られるなどして、じりじり9-13と4点差をつけられる。フォフィーニャ選手をアサコがシャットして10-13。ここで吉田監督は、前衛のユキに代えてレオを投入。フォフィーニャ選手にフェイントを決められた直後に対角のマミをユミに代えて2枚替えの形。久々公式戦でのユミのセットアップ! それをハニーフがライトから、メグがレフトから、いずれも相手ブロッカーの上を抜く形で見事に決めて、12-15とパイオニアが追い上げ体制に入る。NECがフォフィーニャ・杉山両選手の前衛2枚のローテーションで、パイオニアのブロック陣は、レフトブロッカーにレオ・センターにユウ・ライトにメグの形でデディケートを敷いてプレッシャーをかけ、杉山選手のミスを誘って13-15。さらに、直後は杉山選手がブロードでライト側アンテナ近くまで流れて打つが、レオ・ユウがきちんと2枚揃い、クロスコースに抜けたボールをユミがディグ。ここで「問題のプレー」が生じるがそれは後で説明するとして、結局このラリーも杉山選手のAクイックをレオ・ユウでシャットして、14-15。困ったNECのセッター・秋山選手は、フォフィーニャ選手をレフトからBセミへとコート中央へ切り込ませて、デディケートで構えるユウ・メグの2枚ブロックをかいくぐろうとするが、結果的にスパイクミスとなって15-15の同点。何とかフォフィーニャ選手が決めて、15-16でNECのテクニカルタイムアウト。パイオニアは2枚替えを戻し、ここからというところでユウがスパイクミスで16-19と、再びNECに引き離され始める。今シーズンで久々に(優勝した12V以来)パイオニアの得点源となっているサーブだが、このセットはその得点源であるハニーフやメグのサーブにミスが多く、なかなか試合の流れを取り戻せない。NECの内田選手にフェイントを決められて17-21。結局このままの点差が詰まらずに、20-25。NECが1セットを先取する。

このセットでパイオニアが追い上げ体制に入ったのは、中盤で2枚替えを行った場面。即ち、レオがオポジットに入った場面だが、上述のとおりこの状況では、開幕前に私が予想したとおり、オポジットのレオをレフトブロッカーとして跳ばせ、レフトのメグをライトブロッカーとして跳ばせていた。昨シーズン、パイオニアは何度か解説したとおり、オポジットにセナを配しライトブロッカーを高くした上でブロックシステムを強化し、その上でトランジションにおいては後衛レフトを守る選手(リベロのガッツあるいは両センターのユウ・アサコ)がセットアップを行うという戦術を採ることでチーム強化を図ろうとしていた。この戦術においては、例えば相手チームのフェイント攻撃に対しては、後衛ライトにいる選手がセットアップのことを気にせずに思い切って前へ突っ込んでいくことが可能となる。通常後衛ライトにはセッターが位置していることも多いため、セットアップを気にしてファーストタッチを躊躇しがちなのだが、後衛レフトの選手がセットアップを行う戦術を採れば、そうしたお見合いがなくなる。もちろん、そのためには前衛ライト側にハイセットを打ち切れる選手がいることが大前提となるわけであり、そのためにオポジットにセナを(開幕当初は)配していた。ところが、今シーズンは開幕戦のデンソー戦を見る限り、トランジションにおけるセットアップを行う選手は主に「後衛ライト」を守るマミになっていた。せっかく昨シーズンを通じてチームの形にしてきていたことが、今シーズンになって無に帰してしまうのはもったいない訳で、私としては長身の選手を出来るだけライトブロッカーとして跳ばせることを継続した上で、トランジションでのセットアップは後衛レフトの選手が行うべきと考えていた。だからこそ、今シーズンの開幕前に『我ら、かく戦わん』の【開幕前戦力予想】を見て、これはメグ・ハニーフの2人に"Wライト"の役割をさせるのだろうと予想した。

年末に行われた天皇杯・皇后杯。準決勝での東レ戦では、まさにその、私が予想した"Wライト"の形が見られた。レオがオポジットとして出てくる場面だけでなく、普通にマミや試合途中からマミに変わってスタメン出場したコヨミが出ている場面でも、メグ・ハニーフをライトブロッカーとして跳ばせて、マミ・コヨミをレフトブロッカーとして跳ばせていたのだ。この形ではトランジションでスムーズにガッツやユウが後衛レフトからセットアップを行い、何とも「安心して」試合展開を見ていられたのだった。

それに対して、この日のNEC戦では、「問題のプレー」と書いた13-15の場面、、、杉山選手のブロード攻撃がクロス方向に打たれて、それを後衛ライトを守っていたユミがディグしたのだが、昨シーズンなら何事もなく真上付近のアタックライン上に上げておいて、それを後衛レフトのアサコがセットアップしに行けば問題ないはずなのだが、トランジションでセットアップする選手を「後衛ライト」の選手に変えてしまった今シーズンにおいては、ここでファーストタッチを行うユミ自身が瞬間的に「どこに上げればいいか?」迷ってしまうのだ。結果的に中途半端に真上に上げられたボールを後衛センターにいたハニーフが繋ぐ羽目になり、ただチャンスボール(free ball)を相手コートに返すだけに終わった。同様に第1セットに何度か要所でNECのレフト攻撃から決められたフェイントボールも、後衛ライトを守るセッターがセットアップを気にして思い切りつっこめずに終わったために落ちたものだった。

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