2009年3月29日 (日)

パイオニア - JT via "GAORA"("トス" or "セット")

GAORAでディレイ中継されたこの日の試合。後日ビデオで確認して驚かされたのが、実況を務めた金山泉アナウンサーの言葉遣いだ。

GAORAと言えば、関西ローカルのMBS毎日放送(TBS系列)の関連会社による、スポーツ中継がメインのCS放送であり、V・プレミアリーグの中継については、長年黒鷲旗の実況を務めてきた馬野雅行・森本栄浩の2人のMBSのアナウンサー(馬野アナは因みに、MBSの夕方のニュース番組のメインキャスターも務めている)が主に実況を務めていて、中でも馬野アナのバレー通は関西のバレヲタならご存じのはず。ミーハー路線炸裂で、協会と談合しているフジテレビとは違い、玄人好みのマニアック路線での中継で、協会とも明らかに一線を画している(その点は、番組として加藤陽一選手贔屓である点からも明らかだ)。

そのGAORAのV・プレミアリーグ中継ではあまり聞いたことのない実況の声で、第1セット序盤に「番平守さんの解説でお送りしている『パナソニック』対JT」という言葉を聞いた時には、「このアナウンサー、バレーの中継は素人なのか? 随分GAORAもレベルが落ちたもんだ」と一瞬思ったのだが(一応すぐに気づいて訂正していたので、純粋に言い間違えただけのようだったが)しばらくして、、、



(第1セット、17-12とJTがリードしている場面でのラリーで、セッターの竹下選手がバックライトのタチアーナ選手へのバックアタックのトスを上げた瞬間)


・・・竹下のバックセット。(タチアーナの)バックアタック・・・


この時はまだ、私の聞き間違い?! と半信半疑だったのだが、、、


(同じく第1セット、21-15の場面でのラリーで、竹下選手が前衛ライトにいた坂下選手にハイセットを上げた瞬間)

・・・バックセット。坂下が・・・


(さらに、同じく第1セット22-19の場面でのラリーで、リベロの井上琴絵選手が、真骨頂とも言える、アタックラインを確認しつつその手前で踏み切ってジャンプトスを上げた瞬間)

・・・ランニングセット!・・・


(さらにさらに、第1セット終盤、JTのセットポイントの場面でパイオニアのレセプションが乱れた瞬間)

・・・ちょっとここはランニングセット、アンダーで(ユキが)上げた、ハニーフ・・・



もうわかって頂けたと思うが、そう、日本で「トス」と言われるプレーについて、金山泉アナはセット "set"という言葉を躊躇なく使って実況していたのだ。3月31日に再放送もあるので、見逃した方は是非ご覧あれ!


海外(英語圏)では確かに「トス」のことはセット "set"と言われる。考えてみれば、セット "set"を専門に行うポジションだからこそ、セッター "setter"なのだ。日本でもかつて、トサー "tosser"という用語が用いられていた頃があったようだが、それがいつの頃からかセッター "setter"とポジションの用語は変わったのに、プレーそのものは「トス」という用語が残ったままという、不可思議な状況なのである。


最初に書いたとおり、GAORAのV・プレミアリーグ中継は、馬野雅行・森本栄浩の2人のMBSのアナウンサーがメインだが、この2人に以前はMBSを定年退職した水谷勝海アナウンサーなどが加わっていた。しかし最近はスポーツ実況専門のフリーアナウンサーなどが加わっているようなので、金山泉アナもてっきり、CS専門のフリーアナウンサーなのかと思いきや、放送終了時に「実況担当『MBS』金山泉でお伝えしました」という言葉が聞こえてきた。

気になって、この金山泉アナウンサーをネットで調べてみると・・・もともとは中京テレビのアナウンサーで、2009年2月に確かに毎日放送に入社しているようだ。Wikipediaによる解説では「中京テレビを退社して毎日放送に入社した理由は『野球中継を担当したいから』(中京テレビでは中日ドラゴンズのホームゲーム中継権を持っていない)」とのこと。要するに、野球が一番にしろ、スポーツ中継がしたいという志が強いのだろう。バレーボール中継の経験がどれ程あるのか? そもそもバレーというスポーツが好きなのか? まではわからないが、最初に入社した中京テレビを退社してまで入社したのがあの"GAORA"である以上、バレーに全く興味がない、ということは考えにくい。経験や興味もあまりなかったとしても、恐らくかなり勉強しているはずだ。

では果たして、彼はどこでバックセット・ランニングセットという用語を覚えたのだろう? という興味が湧いてくると同時に、テレビの中継でセット "set"という用語が聞こえてきても、別に決して思ったほど変な違和感は感じないということが確認できた。


試合終了直後に、ユウのヒロインインタビューを担当したのは、満を持して登場の馬野アナ。多分、ユウにインタビューしたかったのは、彼自身じゃないかと思う。「最後にファンの皆さんに(一言)お願いします」という言葉にユウが応えて、それでインタビューが終わるのが普通だと思うが、その後に馬野アナ自身がユウへ叱咤激励のエールを送ってインタビューを終えたのを見て、「あぁ、馬野アナ、それをユウに直接伝えたかったから、彼女を(ヒロインインタビューに)選んだのね」と妙に納得してしまった(笑)。そう、GAORAは、ユウがスタメンに定着した頃からずっと、試合終了後にずーーっとユウをカメラが追い続けるなど、フジテレビでは考えられないカメラワークを平気でするような、実はユウ贔屓のテレビ局であって、だからこそ「玄人好みのマニアック路線での中継」と言えるのだ(笑)。

その"GAORA"だからこそ、今年から新規採用したスポーツアナウンサーが、セット "set"という用語を使い始めたことは、注目に値すると言っていい。あぁ、『バボCHANNEL』はここ数年すっかり、見る価値のない番組に堕落してしまったし、新たにGAORAでバレーボール専門番組やってくれないかなぁ・・・。バレー番組のソフトを売り込みたいと思ってらっしゃる制作会社の方々、どうですか? GAORAなら買ってくれるかもしれませんよ〜、特に馬野アナに直接売り込んでみては(笑)。

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2009年3月28日 (土)

パイオニア - JT@大阪市中央体育館

前日の東レ戦での敗戦が、チームに与えた影響は色々な意味で大きかったのだろう。この日のパイオニアは、コート内だけでなく、コート外の控え選手達からも大きな声が飛び交っていた。

ヒロインインタビューはこの日ブロック5本を決めたユウ。その表情には、最終戦を勝利で締めくくったというような満足感は微塵もなく、キャプテンとしてチームを精神的に引っ張っていけなかったこと、結果的に4強入りを果たせなかったことに対して感じているであろう責任感がにじみ出ていた。彼女と仲良しのマミが試合直後に流した涙を見て、ガッツが初スタメンに定着した2006/07シーズンでの最終戦(3位決定戦)直後の涙を思い出した。パイオニアというチームで、若手選手が1シーズン通じてスタメンとして出続けることが、どれほどのプレッシャーがかかることなのか? 2年前のガッツ・今年のマミを見て、つくづく思い知らされた。

それでも、ともかく入れ替え戦出場は免れた。昨シーズンのユミとは違って、1シーズン通じて最後まで、マミを使い通すことが出来たことは大きいと思う。セミファイナルラウンドも入れ替え戦出場も必要なく、次の黒鷲まで1ヶ月以上、公式試合に出る必要がなくなって、精神的にも肉体的にも少し休養が出来るだろうから、気持ちもリフレッシュして、是非チーム一丸となって黒鷲旗に臨んで欲しい。ファンも色々なことを考えさせられたシーズンだったが、選手・スタッフにとっても本当に辛いシーズンだったと思う。本当にお疲れ様でした。シーズン最後の観戦試合を勝利で飾ってくれて、本当にありがとう。

いつも当ブログを覗いて頂いている方々に一言。今シーズンは、戦術に関してほとんど語ることが出来ず申し訳ありませんでした。レッドウイングスの来シーズン以降の課題については、黒鷲が終わった後にまとめてみたいと思います。

p.s.: ナナエ、ブログ再開してくれて本当にありがとう!

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2009年3月24日 (火)

涙。。。(東レ - パイオニア@大阪市中央体育館)

試合開始(プロトコル)前の練習の時点で、パイオニアは東レに負けていた。それは、練習中の選手達の「声出し」において、であった。


それを敏感に感じ取ってか、スタメン紹介のアナウンスの直後から、応援団席に陣取った多くのファンの、必死の声が会場に響き渡った。



・・・パイオニアがんばれー!・・・

・・・絶対勝つよー!・・・

・・・ほらっ、(コートの)中から声出して、盛り上げてー!・・・




ホームである滋賀に近い大阪だけに、大応援団が駆けつけた東レを敵に回して、人数こそ負けていたが、コートに向けて発せられた声援は決して引けを取っていなかったし、何より本当に一言一言が心に響いた。試合開始のホイッスルが鳴る頃には、私は目の前のコートがよく見えなくなっていた・・・気づけば涙が浮かんでいた。



試合内容は、監督のコメント通り。

http://www.vleague.or.jp/printtable/index.cgi/print/a/machno/629/leaguetag/premier_w/season/2008

試合開始前には「声出し」から負けていたパイオニアだったが、応援団席から飛び交う必死の声援が選手達に届かないはずはなかった。試合が進むにつれ、パイオニアの選手達は、現状ある力を出し切ったと思う。それでも、東レのレフトエース・・・張 越紅選手を最後の最後まで止めきれなかった。アサコもユウも、メグ・ハニーフがライトブロッカーとして跳んでも、ユキに代えてコヨミを出しても、3枚ブロックを揃えても、それでも止められなかった。それに尽きると感じた。

東レのバレースタイルは何年経っても変わる気配がないが、それでいてV・プレミア女子史上初の2連覇を成し遂げてしまうかもしれない。そのスタイルは日本では通用しても、世界では決して通用しないのだということを、観客の前でまざまざと見せつけてくれることこそが、パイオニアというチームのこれまでの存在意義だったと思う。日本国内ではある程度評価され、ある程度結果を残していても、日本が世界と戦っていくために採るべき道は別にあるはず・・・パイオニアファンというのは、私も含め、日本のバレー界に対して抱き続けているこの鬱憤を、パイオニアというチーム、そこに属する選手達の戦う姿を通して、晴らしてきたところがあったはずだ。しかし今のパイオニアには、そのファンの鬱憤を晴らしてくれるだけの力は、残念ながら持っていなかったのだ。悲しい現実だが、パイオニアファンとして、その現実を受け止める必要があるだろう。そう、ファンも意識を変えなければいけないのだ。

これまでパイオニアというチームからもらったたくさんの感動やエネルギーを、今度はファンである私たちが、レッドウイングスというチームに如何に届けることが出来るか? これが、真のレッドウイングスのサポーターたる、私たちに科せられた責務だと思う。

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2009年3月16日 (月)

プロ意識・・・(パイオニア - トヨタ車体@豊橋)(その2)

普段は選手・関係者の目には触れて欲しくないと思いながら、いつも記事を書いてきたのだが、今回ばかりは出来れば選手自身にも見てもらいたいと思っている。

チーム廃部の危機を経験して意識が変わり始めたファンがここにいる。ファンが本当に望んでいるのは、やはりチームの勝利だ。遠路はるばる新幹線に乗ってまで会場へ向かうのは、チームの勝利の瞬間を選手と一緒に味わいたいからだ。

勿論、勝負事は常に水物だ。いくらチームの勝利をファンが望んだって叶わないこともある。当たり前だ。選手だって一緒。勝ちたいと思ったから勝てると言うものではない。そんなことはわかっている。

じゃあ強いチームを応援すればいい、という考え方も出てくるだろう。でも私はそうではない。別に山形に住んでいるわけでもなければ、縁もゆかりもない。それでもなぜパイオニアでなければならないのか??

それはやはりパイオニアのバレースタイル(戦術含め)や、選手達の魅せるプレーに魅了されてきたからに他ならない。パイオニアと言えば、ここぞという場面で勝負強い、いや強かったのだ。あっさり負けることもあるが、フルセットに持ち込めば最後は勝つ、レギュラーラウンドで負けている相手でも、決勝になると勝つ、そういうチームだった・・・選手達も、例えば通算のアタック決定率が高くなくても、ここぞという場面では必ず決める、マッチョ(斎藤真由美元選手)以来そういう選手達が集まっていたのだ。彼女の引退後は、しばしばコートの中が暗いとかタイム中に声が少ないとか、色々と批判されることは多くなったが、それでもここぞという場面では無類の強さを発揮してきた。セリンジャー前監督時代は、ベテランに頼りすぎで若手が育っていないと散々批判を浴びたが、そのパイオニアらしい勝負強さは、ベテランでなければ為し得ないとファンもわかっていたからこそ、若手の台頭を期待して我慢強く見守り続けながら、チームを応援し続けてきたのだ。

吉田新体制になり、トモ・マオ・フランシーといった中心選手がチームを去り、残ったベテラン達の力も徐々にピークを越えて緩やかに下り坂へと入っていったが、その一方でユウやガッツといった若手が少ないチャンスをものにして頭角を現し始めた。ほぼ固定されていたスタメンも変化しつつ、セリンジャー監督時代には弱点であったブロックの組織化というチームの方向性が明確になされ、戦術も変化していくという過渡期に入った。そのために昨シーズン・今シーズンと、満足な結果が出ない状況が続いていたが、それでも吉田監督が思い描くバレースタイルを選手達がある程度消化しきった暁には、必ずや以前の勝負強いパイオニアが目の前に帰ってくるはず・・・そう信じていた。

3レグに入り、パイオニアはチーム技術集計データで、実はアタック決定率・ブロック決定本数ともに1位となっている(3/15時点)。データが全てでないのも事実だが、レセプションやトランジションでのセットアップに不安があった今シーズンの開幕当初のデータと比べてみれば、そういった不安が随分解消されてきているのは明らかだろう。実際この日のトヨタ車体戦、最近の2戦と違って相手(特に都築選手)のスパイクサーブに崩されまくるということはなく、トランジションでの連係プレーミスもほとんど見られなかったし、一方スパイカーは誰一人として調子が悪い印象もなく、トスも分散され、何よりブロックが素晴らしかった。当然のようにアタック決定率もチーム通算決定率でトップに立つトヨタ車体を上回り、ブロックに到ってはトヨタ車体が9本に対して23本を決め、圧倒していた。同じフルセット負けでも、やるべきことはやっていて「勝てそうな要素がみつからない・・・」と感じた岐阜での久光戦と違って、「負ける要素が見つからない・・・」と感じた試合だった。しかし、結果は同じ「フルセット負け」に終わった、、、。やるべき相手の対策を練り、きちんとそれに選手が応えていながら、負けた。しかも第5セット、14-12とマッチポイントを握って以降、ジュースに一旦追いつかれるも、その後7回連続でマッチポイントを握ったが、そこで決めきれず、逆に21-22と初めて相手にマッチポイントを握られると、あっさり1回でそのチャンスをものにされてしまった。パイオニアらしい「勝負強さ」は、微塵も感じられなかった。『女子バレー三昧』の記事通り、「力的にはパイオニアの方が勝っていたが、勝利への執念という点で、車体の方が勝っていた」と、観戦した全ての方が感じたはずだ。特にレナタ選手の後衛でのディグは素晴らしかった。ブラジルナショナルチームでは、ディグに難点があるためにレギュラーをものに出来ない選手であるのに、そんなことは微塵も感じられない執念のファインディグ連発だった。そんな執念が周りのチームメイトに伝わらないはずがない。勝負を分けたのは、第5セット大詰めでの精神力の差・・・9-12の劣勢の状況で渾身のスパイクサーブをミスなく打ち続けて、12-12の同点に持ち込んだ都築選手や、22-21のマッチポイントでガッツのレセプションを弾いて素晴らしいスパイクサーブを打った今西選手に対して、メグは14-12のマッチポイントで力無くスパイクサーブを打って、サーブミス。直後の14-13のまだマッチポイントという状況で、今度は山本選手のフローターサーブをレセプションミスしてジュースに持ち込まれた。ブロックも、いくら本数を決めていても、肝心の最後の最後でブロックシャットが決まらなければ意味がない。ユウはこの日記録上9本のブロックシャットを決めているが、実際にはもっとあったかもしれない(NHK BS1で放送された日立佐和戦では、記録上2本になっているが、実際数えたら5本ブロックしている)し、実際「決まった」と思ったブロックを、何度も何度もトヨタ車体の選手達の渾身のディグで繋がれてしまっていた。逆にパイオニアは、相手に決められたブロックは少なくても、決まらずに済むようなブロックを簡単に自チームのコートへ落としてしまっていた。その辺りから、勝負は決していたのかもしれない。

いくら大人しくても、淡々とやっているように見えても、最後に勝つなら文句は言わない。強かった頃のパイオニアはそうだったのだ。でも、ユウがキャプテンでチームの中心をメグが担っている今のパイオニアは、残念だが「勝負強さ」とは無縁のチームになってしまったようだ。それなら、同じ4強争いをするライバル相手に、「勝利への執念という点で負けていた」と観客に思われてしまうようなプレーを見せるようではダメだ。同じ廃部の危機に見舞われ、こちらは残念ながら決定してしまった武富士が、翌日に同じトヨタ車体を相手にフルセット勝ちを収めた結果を知って更に、その思いを強くした。言い方はきついかもしれないが、キャプテンであるユウを筆頭に、本当に危機感があるのか、あったのか? プロ意識を疑いたくなってしまう。若手もいつまでも「若手だから」といって甘えていてはダメだ。吉田監督になって、チャンスは圧倒的に増えたのだから、こういう状況だからこそ、スタメン選手が弱気になっている時には「私を出して!」とアピールするぐらいの気迫が必要なはずだ。


パイオニアを去って、今はスイスで"プロ"バレーボーラーとしてプレーしているリエがこのようなことを書いている(引用が長い点、ご容赦下さい)。

『加藤理絵ブログ』より引用

 チームメイトから風邪菌をいただいてしまったらしく、一昨日から喉が真っ赤で痛い。

数日前には、あるチームメイトが自分の飲んでいた青い色のゲーターレードを、飲みたい?と勧めてきた。

私は飲んだ事がなかったので、飲んでみた。

その直後。。。

『あ、ごめん。私、風邪ひいてるんだった。』と。

すでに飲んでしまっていた。

私は彼女が風邪をひいているのを知らなかった。

 ドイツにいたときのチームでは、風邪をひいている人は、練習中のハイタッチも、手ではなくて、肘の部分とかでやっていたのを思い出した。

どうしたの?と聞くと風邪ひいてるからだと答えていた。

みんなにうつしてしまわないようにと、最大の注意をはらっていたという事だった。

彼女達はそういう部分でも、プロ意識を持っていたと、今、改めて思った。 


やはり強いチームの選手達はプロ意識があると思う。

考えてみると当たり前の様な事も、ちゃんとみんながしていた。

・・・(中略)・・・

この風邪予防対策の多くは、元パイオニアの斎藤真由美選手がいつも口うるさく(すみません。。)みんなに伝えていた事。

当時V1リーグ(現在のチャレンジリーグ)だった時からずっと。。

いつもプロ意識が高くて、たくさんの事を学ぶ事ができた。

もしも、あの時代がなかったら今の自分はどうなっているのだろうと考えると恐ろしくなる。


もう一つ、引用

『ふじなまさきなまの「俺は強い」』より引用

『仕事をせずにスポーツをしているヤツがクビにならずに、なんで一生懸命働いている俺達がクビなんだ!』

こんな声が聞こえてきそうな状況だ。

『スポーツが仕事です。』

これが今通用するだろうか? プロではないのに。


「企業スポーツ」の崩壊は、ファンも意識を変えなければいけないことを意味していると同時に、選手達の意識改革の必要性も意味していると思う。

もう一度、選手の皆さんは思い出して欲しい。約5,000人ものファン、いや実際には署名したくても出来なかったファンがもっともっと大勢いることを。そのファンが望んでいるのは、ファンサービスではなくて、何よりもチームの勝利であることを。

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2009年3月15日 (日)

プロ意識・・・(パイオニア - トヨタ車体@豊橋)(その1)

強行スケジュールのなか、はるばる豊橋まで駆けつけた。それにしても駅から遠い、、、。

結果はご存じのとおり、パイオニアのフルセット負け、である。細かいことを書くより、こちらの素晴らしい写真の数々をご覧戴ければ、試合の雰囲気はわかって頂けると思う。

『女子バレー三昧』より引用

まさに、死闘だった。
フルセット、最後は23-21で車体の勝利。14-14からずっとパイオニアがマッチポイントを握って、それをしのいでしのいで、ラストは今西選手の豪快なサーブで決めた。
力的にはパイオニアの方が勝っていたが、勝利への執念という点で、車体の方が勝っていたと感じた。


リーグ開幕当初、私はマミをスタメンにするに当たっての注意すべき戦術点として、"Wライト"システムを敷くことが鍵だと何度も書いてきた。リーグ前半での敗戦試合は、マミがバックライトなりフロントライトの位置からセットアップを行うシステムを敷いたことによって生じた、チーム内の混乱が主たる要因であった思う。実際、2レグで負けが込み始めると、マミはコヨミにスタメンを譲るケースが多くなっていった。それでも今ひとつ結果が出ない流れの中で、2レグ終盤には遂に吉田監督は、レオとメグのレフト対角にハニーフをオポジットに配する配列を採るという、逃げの手段を採ってしまったのが岐阜での久光戦となった。

出口が見えない状況の中で、次に待ち受けていたのが、パイオニア本社によるチーム廃部の検討という重大危機だった。バレーに集中できない辛い苦しい日々の中で、選手達は良い意味での開き直りを見せてくれた。レセプションで狙われてミスをしたり、ラリー中のセットアップでミスをしたりといった、リーグ前半なら直後のプレーまで引きずっていたミスの後でも、マミは決して下を向かなくなった。"Wライト"システムを徹底する訳ではないけれども、相手のフォーメーションに合わせて随時ブロッカーのシフトを変えたり、ラリー中のセットアップもマミが上げたり、バックレフトを守るガッツやユウが上げてみたりと、コート内の状況を選手達が瞬時に判断して戦術を切り替えるという、フレキシブルなプレーが見られるようになっていった。その結果が3レグに入って上位チームとの対戦が続く中での4勝1敗という、見事な巻き返しだった。

ファンも黙っていなかった。僅か10日ほどの間に、チーム存続を願う署名が約5,000人も集まったとのこと。廃部が噂される中で行われた地元天童でのホームゲーム2連戦が、連日満員になったということも、東北パイオニアが来期のチーム存続を決めた大きな要因になったことがマスコミを通じても報じられた。一人一人のファンの力が大きく働いて勝ち得た「チーム存続」だった、と言っても過言ではないと思う。

http://yamagata-np.jp/news/200902/25/kj_2009022500454.php


折しも気づけば、リーグ前半戦に首位を独走しかけていたところをパイオニアに連勝街道をストップされたデンソーが、泥沼の4連敗を喫して完全失速して、消えたと思えたパイオニアの4強入りの希望の光が見え始めていた。ファンも当然、ますます応援に力が入り始める。今回のパイオニア本社によるチーム廃部の検討は、ファンの意識を間違いなく変え始めたはずだ。私もその一人・・・自他共に認めるπヲタであるのにcarrozzeriaも持っていないし、プラズマテレビもビデオも持っているのは他社製だった私は、今までの行動を反省し、早速carrozzeriaの購入を検討し始めた。「企業スポーツ」という形では限界をとっくに迎えている今の日本のスポーツ界にあって、目指すべきは地域密着に基づいたクラブチーム化・・・この辺りは『千酔亭日乗』にこれまでも何度となく書かれているとおり。


『強行突破SPORA別館』より引用


西尾さんのメールでは『ファンクラブとはチームから何かをしてもらいたい人が集まるところ』という認識を持っている印象を受けました。

・・・(中略)・・・

でもね、千酔亭氏にしても自分にしても、『チームに何か貢献できないか』という考え方で武富士バンブーを応援しています。


微力でも自分が「チーム存続のために何か貢献できないか」という考え方でファンの力が結集した結果が、短期間で約5,000人も集まった署名活動だったり、天童会場大盛況という結果であったはずだ。選手の写真を撮りたい、握手やサインをしてもらいたい、という感覚で試合を見に行くファンもいるはずだが、「企業スポーツ」が限界を迎えて応援してきたチームがなくならんとする状況を黙って見過ごせずに、それなら自分たちで支えていけないのか? とファンが考え始めた瞬間、それは「ファン」という域を超えて、いわゆるサッカーのJリーグで言うような「サポーター」へと意識が変わっていくのだということを、私は自分の中での意識の変化を通じて理解した。今回の一件を通じて、ファンの意識改革が間違いなく起こり始めていると思うし、絶対に起こらなければいけないのだ。


そういった思いの中、先週バンブー戦での敗戦を知り、いてもたってもいられなくなり、急遽豊橋行きを決めたのだった。リーグ終盤デンソーが失速する中で、4強入りを争う最大のライバルチームとなるトヨタ車体との対戦で、しかも相手チームのホームゲーム・・・さらに年末の皇后杯以来2戦連続での惨敗を喫した相手・・・チケットはもちろん取っているはずもなかったが、むしろこの逆境の中ではアリーナ席ではなく応援団席に座って目一杯応援の声を届けた方がいい、とそう思ったからこその決断だった。

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2009年3月12日 (木)

今、自分に出来ること・・・

(その1)カーナビをcarrozzeriaに買い換えること・・・

真剣に検討中、というか、購入機種もほぼ決まっている。あとは、細かい付属備品の確認だけ。


(その2)チームのグッズを買いまくって、知り合いにも押しつけること(笑)

レギュラーラウンド最後となる大阪市立中央で売ってくれると期待してます!!!


(その3)とにかく会場に行って、応援すること!!!

ってことで、急遽今週末、新幹線で豊橋まで駆けつける心づもりにしました!
チケット買ってませんが、この際チーム応援席でいいかなと。しっかり応援してきます!!!

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2009年2月24日 (火)

今こそファンの本当の真価が問われる時・・・

3レグ開幕2連戦となった、加古川・姫路の試合の模様もアップしていないし、そもそも連載中(?)の「"スピード"ではなく"テンポ"」の(その4)も書きかけの状態で止まっている・・・しかも今週末はバレーボール学会が・・・しかし、今は戦術がどうのこうのよりも、目先の「勝ち」という結果こそが何よりも欲しいというのが、πヲタとしての本音だ。レッドウイングス存続のためなら、どんな協力でも、バックアップでも惜しまず行っていきたいと思っている。

http://www.nikkansports.com/sports/news/p-sp-tp0-20090218-462168.html

姫路でのシーガルズ戦から、勇気あるファンの方々の手によって、チーム存続のための署名活動が始まったようで、私も勿論、署名を行うつもりで会場へ向かったが、会場入りが遅かったためか、残念ながら署名活動を行っている方々には出くわすことなく、時が過ぎてしまった。最終2連戦となる、大阪市中央体育館では、何としても署名したいと思っている。今こそ、πヲタいやパイオニアファンだけでなく、バレーボールを愛するもの全員が、力を結集すべき時だと思う。他チームのファンの方々にも署名して戴いている様子で、パイオニアファンとしては何とも心強い限りだ。


『千酔亭日乗』より引用

2009年という年は、後にスポーツ界における大転換の年として記憶されるのではないか? 希望的観測に過ぎるかも知れませんが、そうなって欲しいと思います。バレーボールにも、危険水域に足を踏み込んでいる親企業がいくつかあります。

・・・(中略)・・・

バレーで同じことが起きない保証はどこにもありません。危機感は足りているでしょうか?



しかし、チームの準公式サイトとも言える山口喜代美さんのサイトの掲示板で、この危機的状況に及んでなお、監督批判と受け取れるコメントが見られるのは、何とも残念というか、ファンとしては恥ずべきことだと思う。

監督批判や采配批判自体を決して否定するつもりはないし、実際私も、吉田敏明監督の戦術に対して批判的な意見も書いている。しかし、批判にも適切な場所とタイミングというものがあるはずだ。チーム存続のため、いや、今や1つのチームの問題でなくバレー界全体、ひいてはスポーツ界全体の問題として、バレーファン・スポーツファンが立ち上がろうとしているこの状況に及んで、しかもチームの準公式と言える掲示板上で監督批判を行うという行為は、ファンの一体感も損なわれる上に、支援を期待できるかもしれない山形や東北の各企業に対して、チームの印象を悪くしかねない。


かつて、東北パイオニアがVリーグへ昇格し、パイオニアレッドウイングスとなった当初、当サイトの掲示板がチームの準公認的存在であったこともあり、チームの負けが込んでくるとファンの不満の声がたくさんコメントとして寄せられ、当時のセリンジャー前監督への采配批判が相次いだこともあった。当時私は社会人として働き始めた直後で、ネットを見る時間的余裕も精神的余裕も全くない状況であり、管理人としては無責任にもそれを野放し状態にしてしまったのだが、当時管理人に代わって、掲示板の秩序を保とうと必死に定期的にコメントをして頂いた常連の方々には、今でも本当に心から感謝している。あの頃も辛い時期であったが、その時期を乗り越えて私は、ただ単に斎藤真由美元選手が移籍したからというだけの一にわかファンから、真のレッドウイングスファンになったと思う。あの頃、忙しいという理由で野放しにして、責任を放棄してしまった分、今回の危機には黙って見過ごすわけにはいかない気持ちで一杯である。


「チーム存続を求める」という名目でありながら、その実「監督交代を要求している」ように受け取れる署名も行われているようで、これについては、同じレッドウイングスファンとして不快感を禁じ得ない。

『強行突破SPORA別館』より引用


武富士バンブーがチーム名は変わっても翌年以降も活動を続けていくためには、できるだけ多くの企業の方に興味を持って会場に足を運んでいただき、実際に試合を見ていただくのが一番のアピールになります。

・・・(中略)・・・

では次回、どのような場面でどのような声援をしたいか書いていきたいと思います。
バンブーを応援してくれる方々を全力でフォローです。


今こそ、本当のレッドウイングスファン、本当のバレーファンの真価が問われる時だと思う。

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2009年2月 9日 (月)

3レグ突入の前に気分転換・・・

V・プレミア女子も、気づけばもう3レグを残すのみ。パイオニアファンとしては昨シーズン同様に精神的に辛い日々が続いているわけだが、この辺でちょっと一息入れてみたい。


日本のバレー界での大きな謎であり、かつ重大な問題として、バレーを「見る(だけの)ファン」とバレーを「やる(だけの)ファン」の両者に、ファンが大きく2分されていることを、これまでにも何度か指摘してきた。そして現状では、「見る(だけの)ファン」の方が「やる(だけの)ファン」よりもしばしば、戦術を見る目が肥えている点も指摘してきたとおりである(特に「男子バレーファン」にこの傾向が顕著である)。しかし、プレー経験のない「見る(だけの)ファン」にはどうしても超えられない壁があるのも事実である。例えば、、、

『強行突破 SPORA別館』から引用

だけどオーバーパス練習からエビさん(櫻井由香)に目が釘付け。
ちょうど真横からパス練習を見ていたので、オーバーで上げたボールの軌道がよくわかるポジションでした。

オーバーパスが上手な選手は、ボールがきれいな放物線を描きません。
頂点で前方向にボールが進むエネルギーを失って、垂直落下に近づく形でボールが落ちる。


そうそう、まさに仰るとおり! 本質は、これまで何度も説明してきた「高くて早いトス」と同じで、要するに「オーバーハンドパスが上手な選手」は、ボールが描く放物線軌道の頂点を、自分よりもパスを受け取る相手の近くに持っていくのである。頂点に近いところではボールのスピードが最も遅くなるため、パスされた相手は次のプレーを行いやすくなるのだ。この点は、プレー経験がない方には恐らく直感的に理解し難いであろう。プレー経験者でも「下手な選手」はわかっていないのだから(だから、ましてや「高くて早いトス」をプレーヤーが知らない、理解できないのも頷ける)。

私も先日見た堺のホームゲームで、何に目が釘付けになったかって、試合前の練習でのエンダキ選手のオーバーハンドパスの上手さ(!)だった・・・まぁ彼は自国でmiddle blockerらしいので、当然といえば当然。この点でアフリカにも先を越されてしまっている、日本バレー界の哀しさときたら・・・orz。


他には、こんなエントリーも。


『強行突破 SPORA別館』から引用

昨年ロンドンが来たばかりの時に驚いたのですが、同世代の選手と比べてもロンドンのレシーブフォームははるかに合理的だったのです。
「外国人選手は日本でレシーブを覚えて帰っていく」とかって得意気に話す解説者がいるけれど、あれウソです。
日本のプレイスタイルを経験して『繋ぎの重要性』を認識するだけで、レシーブの基礎は日本人の同世代の選手よりもきちんとできています。



話がやや逸れてしまったが、昨今のブログの普及によって、プレー経験のない「見るファン」の戦術を見る目は飛躍的に高まっているとは言え、本来はやはりプレー経験もある「やるファン」こそが、もっともっと世界であれ国内であれ、トップレベルのバレーを見て、戦術を見る目を高めるべきなのだ。もちろん、その障害となっている、プレーヤーがトップレベルのバレーを見なくなる「何らかの理由」こそを打破することが先決ではあるが、その意味でも先ほど引用させてもらった『強行突破 SPORA別館』は、数あるブログの中でも珍しく、プレーヤーの視点で書かれたV・プレミアリーグの観戦記ゆえに大変貴重であり、是非一度ご覧頂きたい。プレー経験のない「見るファン」が、さらに一歩高いレベルに到達するためにも有用であろうし、プレー経験もある「やるファン」を、V・プレミアの会場に足を向かわせるきっかけになるかと期待したい。



『北川祐介 Official BLOG』より引用

今日も授業でしたが、
どのクラスも昨日のVリーグのテレビ放映を見た生徒は一人もいませんでした(゜o゜;)



これもまた、現実である・・・orz。


さらに、日本Vリーグ機構が本気で「ファン重視」をヴィジョンとして掲げるおつもりなら、プレー経験もある「やるファン」が会場に足を運ぶためにも、是非見直していただきたいと思うことがある。これも以前書いたことがあるが、チケット販売について・・・可能な限り「コートサイド席」と「コートエンド席」を分けて販売してもらいたいのだ。ネットやコンビニなどでのチケット入手が当たり前となった昨今、希望の席を指定して買うのがどんどん難しくなっている。私は常に可能な限りエンド側の席を狙っているが、ここ数年ほとんど叶ったためしがない。唯一、今週末出かける予定の「例の」加古川だけが、(私の観戦する会場の中で)唯一「コートエンド席」を指定してチケットが入手できる会場である。「コートサイド席」を希望するファンと「コートエンド席」を希望するファンとの間には、必ず違いが存在するはずで、「テレビ中継と同じ視点」の席、すなわち「コートサイド席」が誰にとっても「いい席」であるはずだ、という感覚は間違っている。というか、要は主催者側が「バレーファン=プレー経験のない、ただのミーハーファン」という見方をしているのか、あるいは主催者自身が「戦術を見る目がない」ことを象徴していると言ってもいいのかもしれない。


てなところで、現実逃避は終了(爆)。
週末は加古川・姫路まで、観戦して参ります。

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2009年2月 7日 (土)

こんなつまらない久光戦は見たことない!(久光製薬 - パイオニア@岐阜)

2年ぶりに岐阜まで車で遠征。開場して席に着いた際に行われていた練習の場にユウがいなくて、ま、まさか怪我?! と心配したが、公式練習前にはいつもどおり姿を現して、やれやれと胸をなで下ろした。

てっきりコヨミがスタメン定着と思っていたのに、公式プロトコルで彼女がスパイク練習をせず、あらら・・・ってことは・・・ひょっとして・・・

ということで、遂にレオが先発スタメン。そうか、そうか、確か先週のシーガルズ戦ではコヨミがスタメンで試合開始早々連続失点を食らったとかで、レオが最後まで代わって出場したらしく、その流れでいくのか・・・。ということは、いよいよ本当に"Wライト"の形なのか! と思ったが、試合開始寸前のパイオニアのレセプションフォーメーションを見て、、、



・・・えーーーーっ!・・・



なんと、2006/07シーズン以来、久々にパイオニアが「男子型(オポジット=スーパーエース型)」を敷いていたのだ。ということは、そう、即ちこの日のパイオニアのスタメン配列は、レフト(WS)にメグ・レオ、センター(MB)にアサコ・ユウ、セッターにユキ、オポジットにハニーフの形を採ってきたのだった。

で、試合はフルセットの(一応)熱戦。結果は惜敗、と映ったかもしれない。フジテレビ739での放送もあったので、後で確認してみようとは思うが、私が会場で観戦した印象はこうだ。



・・・勝てそうな要素が見つからない・・・



もちろん、選手はみんな頑張っているし、やるべき戦略もある程度機能している。久光のスパイカー陣の決定率の低さ(32.2%)や失点の多さは、パイオニアの組織ブロックが機能していることの証だ。しかし、12回Vリーグ決勝戦以来いつもお互いの駆け引きが見所となるはずのこのカードなのに、この日の試合はそういう高度な見応えのある試合には程遠かった、、、。

残念ながら、レオがレフト(WS)でハニーフがオポジットの配列では、如何せん「選手交代」というカードを切りづらくなる。実際、この日に第1セットから見られた「2枚替え」は、定石的な「セッターとオポジットの選手を互いに交代する」形ではなく、「レフト(WS)のレオをセッターのユミに、セッターのユキをマミへと交代する」形が採られ、即ち交代する2人が対角でない2人となる「変則型」となっていた。そして案の定、「変則型」であるが故に、その「2枚替え」を元に戻した直後にポジショナルフォルトのミス(メグがサーブを打つべき場面で「2枚替え」からコート内へ戻った直後のユキがサーブを打ってしまった)を犯す結果に繋がってしまったのが象徴的だった。このミスが丁度、パイオニアが試合の流れを掴んだとは言い難い状況のままリードを奪っていたところで起こったため、試合の流れを掴み損ねた結果になった(ポジショナルフォルトが判明したのが、無効となったユキのサーブで始まったラリーでレオがブロックシャットを決めた直後であったのも運が悪かった)と言っても過言でないミスとなってしまった。第2セットにローガン・トム選手のサーブで連続失点を喫していた場面で行った選手交代(レオをコヨミへ)も、"Wライト"の形でコヨミがレフトに位置するのとは違って、「配列」自体としてコヨミがレフト(WS)に配されるのは、どう考えても辛いだろう。ローガン・トム選手以外には、プッシュやフェイントばかりを決められた印象だったこの日のパイオニアだが、それもハニーフがオポジットに配されるために、彼女が後衛の場面で後衛ライトの守備を行わなければならなくなることが災いしていたと言える(チャンスボール(free ball)を返す場面も、ローガン・トム選手はじめ久光の選手達は、徹底してハニーフに取らせるように狙っていた)。

"Wライト"の形は、ライト側からの攻撃を得意とする長身の(日米の)エースが2人も揃うという、ある意味恵まれた環境となった今シーズンのパイオニアにおいては、とても理に適った戦術スタイルだと思うし、何よりマミやコヨミを使いやすいというメリットも大きい。正直今日の敗戦で、4強争いからはほぼ完全に脱落したと言っていいだろう。目先の結果より、将来に繋がる戦い方に専念して欲しいと願わずにはいられない。確かにレセプションの安定やブロックシステムのため(特にメグの負担軽減)には、レオがスタメンでも構わないと思うけれども、せめてメグ・ハニーフのレフト(WS)対角の配列は崩さないで欲しいと思う。


p.s.: それにしても、慣れない会場で女子の試合を見るのは、精神的ストレスが非常に大きい、、、。以前に加古川での観戦について書いたことだが、観客の観戦マナーが悪すぎる。試合のインプレー中に平気で立ち上がったり席をバタバタドタドタ移動したり、、、子供が多いのは仕方がないとは言え、親なり管理責任者がきちんと諭すべきだ。先週堺で男子の観戦をした直後だっただけに、その違いが際だってしまう、、、男子バレーと女子バレーのファン層の質の違いにうんざりした。その意味でも、何とも不愉快な久光戦になってしまった。来週はまた、その因縁の加古川で久光戦を観戦する予定なので、何とかこのイヤな気分を晴らさせて欲しい。

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2009年2月 6日 (金)

デンソーのブロックを考える(デンソー - パイオニア)

奇しくも『千酔亭日乗』「デンソーのセンターを考える」というエントリーがあったが、同じ「デンソーのセンター」に注目するといってもこちらはブロックに注目してみる。思い返せば、2006/07シーズンの頃から「よくわからない」と散々書きまくっているデンソーのブロックシステムだが、昨シーズンくらいからようやく、「マンツーマンではなくゾーンでの対応で、両サイドブロッカーは基本コミット・センターブロッカーはゲスブロック」ということがわかり始めた。今シーズンを見ている限りでも、やはりその傾向は変わらないようだ。従って、システム化されているとはお世辞にも言えず、ワンタッチ(rebounds)を取る確率が高い印象がない一方で、もう一つの特徴としての「ネットから離れて構えそこからブロックに跳びにいく」という技術により、各選手とも効率よく手が相手コートに向かって出るようで、ブロッカーの手に当たった場合にシャットする確率は非常に高く思える。実際ここ数年間、デンソーのセット毎のブロック決定本数は、他のプレミアチームを圧倒しているのは周知の事実であろう。

で、デンソーのブロックが果たして、世界に通用するのか? この点が気になっているファンの方も多いと予想する。私もその一人なのだが、それに対して答えらしきものを呈示してくれたのがこの日のパイオニアであったと思う。

「単調だ」とか「シンプルだ」とかいう評価が多かったデンソー戦でのパイオニアの攻撃だが、開幕戦のデンソー戦と比して尼崎でのデンソー戦は、ユキもユミもトスをネットからかなり離すことを意識していたように思えるのだ。この日はコートサイド側で観戦したため、試合中にも強くそれを感じたし、後日GAORAでの中継のビデオを見直してもやはりそうだった。ネットにトスが近いと、手が相手コートによく出てくるデンソーのブロック陣に相対した場合、スパイクヒットの瞬間にはもう、デンソーのブロッカーの手の中にすっぽり収まってしまう可能性が高い。特に両サイドの「低くて早い」トスがもてはやされている昨今の日本の女子バレー界では、デンソーのこのブロックスタイルは向かうところ敵なしかもしれない。しかし、世界のバレー界はそうではない。「高くて早い」速攻を繰り出すことのできる、長身のセッターとmiddle blockerもざらにいるのだ。

実を言うと、長年「隠れ温水ファン」であった私としては、デンソーというチームには昔から個人的には愛着がある。昨シーズンもパイオニアが4強に残れず、関心が薄れつつもデンソーの優勝を密かに期待していた。しかし、世界で日本がいかにして戦っていくのか? という観点で見た場合には、決してシステム化されていないし、190cm級でもない現在のデンソーのブロック陣が、V・プレミアチームにとっての超えられない壁であっては、決していけないのだ。

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