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2008年5月17日 (土)

何が「1秒の壁」や? 「データバレー」や!?

ホントに始まったんですねー、OQT。
4年前は・・・必死にテレビにかじりついて見ていたような・・・。何なんでしょうねぇ、この気持ちの高ぶらなさ加減は。まぁー世間的にも、ネット上でもほとんど盛り上がってないようですけどね(爆)。

何ですか? 今頃「1秒の壁」って?
(渡り鳥さんの御協力により)前々から書いてきたように、メグはパイオニアではとっくの昔から、セッターのセットアップからほぼ1秒か0.9秒ほどで、両サイドの平行及びパイプ攻撃・バックライトからのバックアタックを打ちこなしているのだ。

さらには・・・ちょっと今回は真面目に「数学的に」書いてみよう。セッターのセットアップ位置(床からの垂直方向の高さ)をh(0)(メートル)・その位置からセットアップされるトスの垂直方向の速度をv(0)(メートル毎時)とし、セットアップの瞬間からt秒後のボールの位置(床からの垂直方向の高さ)をh(t)(メートル)・その瞬間のボールの垂直方向の速度をv(t)(メートル毎時)、重力加速度をgとすると、空気抵抗を無視すれば、、、

・v(t)=v(0)-g*t
・h(t)=h(0)+v(0)*tー1/2*g*t^2

となる。トスの放物線軌道において頂点を通過する瞬間にはv(t)=0となるので、上記2式からこのtを求めると「t=sqrt(2(h(t)ーh(0))/g)」と計算され、即ち「セットアップの瞬間からトスが放物線軌道の頂点を通過するまでの時間は、セットアップ位置とトスの高さ(=h(t)-h(0))が一定ならば一定値をとる」ことになる。

先日、この理論式に実際の重力加速度の値などをここに当てはめて試算してくれた方がいらっしゃって、それによればトスの頂点からボール3〜4個分トスが落下してきてスパイクヒットを行う場合、「スパイクヒットの高さが25cm違っても、セットアップの瞬間からスパイクヒットまでの時間は、わずかに0.06秒しか変わらない」ということが判明した。


今晩、TBS系列の『ブロードキャスター』を見ていたところ、案の定OQTの話題が採り上げられ、そして「1秒の壁」について、さも重大なことのように解説されていたが、上述の数学的事実を考慮すれば、番組中でパイプ攻撃に関して「1秒」で打つ木村沙織選手と「1.2秒」かかる栗原選手のスパイクヒットの位置が、たとえ25cmも(!)違っていたとしても、それでも「0.2秒もの時間差」は説明がつかない、、、セッターが同じ、つまりセットアップ位置が同じ場合に「0.2秒もの時間差」が生まれるためには、トスの高さ(=h(t)-h(0))が違ってこなければ、とても説明できないのである。

つまり、現在の全日本女子でメグがパイプ攻撃に「1.2秒」かかっている理由は、メグ自身の問題ではなく、セッターの意識の問題なのだ。 セッターの頭の中に「打点の高い選手には、打点の低い選手より(頂点の)高いトスを上げなければいけない・・・」という、数学的に間違った観念があるからなのだ!


さらにため息が出たのが、その後スタジオに登場した天才セッター。

データバレーなーんて知る由もない、というか多分興味もない、そんな番組出演者のおじさま方を相手に、「データバレーが活かされた今日のこの場面!」とかいって、何を解説するのかと思いきや、、、第2セット終盤、先にポーランドにセットポイントを握られた場面での、セッター竹下選手に代えてアサコ投入の場面。


・・・本来ならセッターの竹下(選手)がライトブロッカーで跳ぶので、そこを狙ってポーランドがレフトから攻撃を仕掛けてくるので、敢えてセンターブロッカーの荒木(選手)をライトブロッカーで跳ばせた(云々)・・・


ふざけるなーーーっ! それのどこが「データバレー」なんだよー!(怒)

皆さんは騙されませんよね、もちろん。


そうです、そのとおり。アサコをセンターブロッカーで跳ばせて、荒木選手をライトブロッカーで跳ばせた理由は、ただ単にアサコの方がセンターブロッカーとしての技量が優れているから! それだけのこと、、、。大村選手が同じようにワンポイントブロッカーで出てきても、いつも荒木選手はライトブロッカーに追いやられます。そんなの当たり前。

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コメント

センターにトス上げさせるのもパクリでしょう。
あんなプレーなら敏明監督はとっくにユウにさせてましたよね。
あんなバレーするためにユウが外されたと思うと悔しくてたまらないです。

投稿: リブラ | 2008年5月18日 (日) 00時59分

こんにちは。

栗原は代表を離れていた期間が長いとは言え、その辺のところがあるとすれば、なぜ修正されないのか疑問です。監督が竹下にまかせてしまっていて、その竹下は「感覚」でトスアップしてるってことなんでしょうか。

ワンポイントでブロックに入ってスイッチしている理由ついては、確か監督がどこかで、「相手は竹下のほうを狙ってくるから」みたいなことを言ってたんですよね。本心かどうかは私にはわかりませんが、それがテレビを通じて一般にも広まったんだと想像します。

投稿: rio | 2008年5月18日 (日) 21時35分

データバレーなどと言ってますが、司令塔の竹下は非常に感情的なトス廻しをたま~にというか、よくやったりしてますよね。
データバレーを徹底的に実践しているというからには、司令塔は感情を捨てなければならないはず。
それと最も鬱陶しいのは、元天才セッターと言われてた人や、バレーボールアイドル出身の方々。
中継時に現れてよ~しとかいけ~とか叫ぶのは許すとしても、ニュースなどに出てきて、さも自分たちは日本のバレーの歴史を担って来たみたいな発言の仕方はしないで欲しいですね。
日本のバレーを崩壊させたのは、あなたたちなんですから。
それにしても、何故ヤナちゃんは、多治見さんや加納さんを、スタートから(ゲームじゃなくてもセットとかの)起用しないのでしょう。データバレーなんていいながら・・・・。
また生え抜きとともに撃沈しようとするのでしょうか。
まあ最終予選は突破したとしても、北京の本番でね。
我々のようなバレーファンには、本当に冬の時代です。

投稿: デビッド | 2008年5月19日 (月) 01時10分

題名に思わず飛びついてしまいました。
欧州のセッターのトスと竹下選手のトスの違いは「頂点」の考え方だと僕も考えてます。
負けましたが、ポーランドのBと解説者が絶賛した荒木選手への「縦B」の差。
竹下選手が以前よりなんだか素直なハンドリングじゃない気がするのは僕だけでしょうか。
解説に出てくるくみちゃんやしゅんちゃんはスルーしないとイライラが募るだけです。
オリンピックは韓国に落とさなければ行けるのでしょう。
男子の応援団としては羨ましい限りです。

投稿: ナゾノヒデヨシ | 2008年5月19日 (月) 09時17分

こんにちは。
私はバレーを見るのが好きなのですが、いかんせん素人ですので、テレビの情報に流されてしまっています。
周りにはこのような視点で話をする人がいないので、非常に興味深く読ませて頂きました。

投稿: taniyy | 2008年5月20日 (火) 02時28分

全日本女子のバックアタックが通用するのは大会の序盤だけと考えていましたが、すでにプエルトリコ戦より、コミットで止められつつあります。「速いバックアタック」を戦術に加えたのが、今回の戦いと思いますが、あれだけ、多用すればデータバレーを活用しなくとも相手チームにはわかってしまいます。

ブラジル男子のパイプ攻撃を見るといつも新たな感動があります。それは単にトスの高さが低いとか速いという問題ではなく、「あっ、ここでパイプなんだ!」という配球の妙味さです。たとえばジバ選手が相手の強打を床に転げ回って上げて、体勢が崩れており、誰の目から見ても「ジバ選手は打ってこないな」という場合でも低いバックアタックのトスが上がり、ジバ選手もものすごい早さで起き上がり、シッカリと助走してボールを打ち込み決める。そんなファンタスティックなシーンが試合中に何度か見られます。単なる「○秒だから決まる」という世界ではなく、「ディグ」→「セット」→「アタック」というつながりの中で個人個人が最大限のプレーをする。チーム全体で一つのプレーを創りあげるという世界です。単にジバ選手へのトスが速いのでブラジルの攻撃が決まっているのではないと思います。

かつての日本は優秀なセッターの元でこのチーム全体でのつながりで一点を取るというバレーを展開しておりました。しかし、今や「○秒以下であれば勝てる」なんて、単なる数字の遊びで戦っております。○秒以下で上がったトスでもバレバレの配球であればブロックが待ち構えていれば止められます。プロ野球でも150キロのボールでもど真ん中にばかり投げればホームランを打たれてしまうということと同じです。○秒にこだわる余りに大事なことを置き去りにしてしまっているように思いますが。

投稿: オリビア | 2008年5月20日 (火) 11時28分

まぁ、竹下は「コンビ」が使えるセッターじゃないですよ。ただ速いライトとレフトへのトスがあげられるだけのセッターです。

過去も現在もそれ以上求められてませんし、求めるのも酷かと。

投稿: 司馬仲達 | 2008年5月20日 (火) 19時38分

>竹下はただ速いライトとレフトへのトスがあげられるだけのセッター・・・過去も現在もそれ以上求められてませんし、

納得です。
シドニーの時は、土壇場になってそれしかないということで、竹下に切り替えたのは必然性があったと思います。板橋はコンビを使うのが上手いセッターでしたが、シドニー前のワールドカップの頃には、ブロードとレフト平行しか上げれなくなっていました。ラリーポイントになったばかりというのも大きかったと思います。先行逃げ切りで突っ走るしかなかった。そういうバレーだったら、どこからでも両サイドに速いトスが上げられるのがベストセッターでしょうね。

センターバックは速くなりましたが、所詮セカンドテンポ。パイプじゃありませんね。セカンドテンポならセカンドテンポでの使い方があるでしょうに、ほとんど同じ位置からですもんね。何がやりたいんだろう?

それにしても、「現在も」それ以上求められていないって、一体・・・。まあ、それ以上求めるなら他の選択肢をぎりぎりまでなんとかしようとしたはずですよね。

投稿: T | 2008年5月20日 (火) 20時12分

相変わらず、アナも解説者もコメンテーターも大はしゃぎですが、何か見落としてますよね。
今戦っているのは、最終予選。
トップチームは出ていないのです。
なのに、世界の世界の・・・・を連発。
さすがに今日はあほらしくなって途中で見るのをやめました。
たまに決めれば世界のセンター。
たまにファインプレーがあれば、世界ナンバーワンセッター。
もっともっと上を見て、言うべきことは言う。
日本のスポーツジャナリズムにももっと成長してもらいたいものです。

投稿: デビッド | 2008年5月21日 (水) 23時52分

>rioさん

こんばんは。最近すっかり、全日本関連の試合の分析は、rioさんのとこに任せちゃってます(笑)。

>なぜ修正されないのか疑問です。

現場を知らない私達には、全くわからないですね・・・。
ただ、area71さんが、rioさんのところにコメントしていたとおり(宇佐美選手は、恐らく昔から指導者に手とり足とり指導されたことがなく、自己流の技術が多い云々・・・)竹下選手も同じなんじゃないかと想像します。

ブロックのスイッチは、たぶん・・・たぶんですけど(苦笑)・・・

彼女は何試合もバレーの試合を見ていても、その程度のことしか、わからないだけなんじゃないかと(爆)

投稿: T.w | 2008年6月 2日 (月) 23時39分

>デビッドさん

初めまして。コメントありがとうございます。

>我々のようなバレーファンには、本当に冬の時代です。

私の場合、そう感じて早・・・何年でしょうか?(涙)
まぁ冬ならいつか春が来るんでしょうけどねぇ、、、シドニーがあったのに・・・なーんにも変わってないっていうか、逆戻りしてるっていうか・・・本当に春が来るのかと悲観的になったりしますね、時々。

>今戦っているのは、最終予選。

まさに仰るとおりです。
何かいつの間にやら、セルビアは完全に世界のトップレベルのような扱いをテレビじゃしてますけど、たった2年前(世界バレーの時)は女子バレーでは聞いたこともない新鋭国だったってことをみんな忘れてませんか? って感じですね。たった2年で、「未知の(格下)相手」が、さも昔からメダル争いをしてきた強豪国という扱い。バカバカしい・・・。

投稿: T.w | 2008年6月 2日 (月) 23時51分

>ナゾノヒデヨシさん

>題名に思わず飛びついてしまいました

ははは、してやったり!です(笑)

>男子の応援団としては羨ましい限りです。

ひょっとすると男子も、オーストラリアが1位抜けすると・・・なんてことも言われてますけどね(苦笑)、まぁイタリアも必死でしょうから、そうは易々とは行かない気がしますが。イタリアのベンチ見てると、アナスターシーが監督でガルディーニがコーチ、うーんワールドカップ'89が懐かしいーーー。

投稿: T.w | 2008年6月 3日 (火) 00時23分

>taniyyさん

初めまして。コメントありがとうございます。

>いかんせん素人ですので、テレビの情報に流されてしまっています。

テレビの情報に流されているのは、何も素人(プレー経験のない方という意味ですよね?)だけじゃない、というところが、日本のバレー界の問題のように思っています。

しかも、良くも悪くもアコスタ-松平ラインというのは、本当にマスコミの利用の仕方、ひいては情報操作に長けているというか何というか・・・。その才能を別の方面に使えば!?って思うんですけど。


でも、少なくともネットの世界じゃ、だいぶ変わってきたように思いますね。プレー経験がある、ないに関わらず、世界のトップレベルのバレー戦術をある程度理解した上で、戦術を語っているブログが随分増えたと思います。ただ、多分所詮は「ネットの世界」だけなんでしょうね。私も含めて一部のコアなファンだけがそうなんであって、確かに私も身の回りに面と向かってこういう話をできるような人間は、ほとんどいませんからね。まだまだ、スポーツ文化として、ちゃんと根付いていないんですよ、バレーボールは。それも、上述のラインのせい・・・(涙)

投稿: T.w | 2008年6月 3日 (火) 00時40分

>オリビアさん

>単なる「○秒だから決まる」という世界ではなく、「ディグ」→「セット」→「アタック」というつながりの中で個人個人が最大限のプレーをする。チーム全体で一つのプレーを創りあげるという世界です。

先日BSで放送された『ドキュメント スポーツ大陸』での栗原選手の特集を見ました。予想通り、アタッカーとセッターの単なる個人練習に終始していましたね・・・。そういう「ぶつぎり」のプレーじゃなくて、オリビアさんの仰るとおり、まさに「トランジション」なんですよね。

例えば、プレー自体の技術レベルは低いかもしれないけれども、area71さんのブログに紹介されている、51(高速レフト平行)の練習風景・・・これはまさにタイトルに "Transition" という言葉が含まれています。

http://blogs.yahoo.co.jp/contact20052000/53210048.html

攻撃参加の前に、「3人レシーブ」状態での渾身のディグを要求されていては、いくら「セット→スパイク」だけを練習しても、試合では役に立ちませんね。

投稿: T.w | 2008年6月12日 (木) 00時17分

T.w さんご紹介のトランジションの練習の動画を拝見しました。面白いですね。このチームはトランジションの意識が高いと思いました。タイトルにも表れていますから…(用語って大事ですね)

一つ気がついたのが、アタッカーの足元にある小さなパイロン(道路工事の立ち入り禁止に使うプラスティックの円錐)です。助走に入る選手はこのパイロンを回って開いています。タイミングによっては回りこまない時もありますが、トランジションの中での助走を意識させる上で面白い工夫と思いました。

目的は?
私は大学時代に「フェイントのディグを意識するためにいったんコート内に入り、外へ開け」と教えられましたが、それと同じ意味でしょうか?
知ってたら教えてください。

投稿: オリビア | 2008年6月14日 (土) 09時43分

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