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2008年2月27日 (水)

同じことを目指してたはずなのに・・・(JT - パイオニア)(その2)

第3セット、1点を争う攻防が続き、このセットは前セットで失敗した2枚替えでも流れが変わることなく、試合はそのままセット終盤へ突入。23-23からメグが決めて、パイオニアがセットポイント。ここでJTは当然ケニー選手のバックアタックに頼るが、そのボールがエンドから見ていた私には完全にアウトに見えたものをセナがワンタッチと思って触ってしまってラリーが続くが、それを繋いでJTコートへ返すと、ここでパイオニアは勝負に出て、ケニー選手のマークを完全に外して前衛の宝来・谷口両選手をマンツーマン・コミットでマークして、結果谷口選手に上がった高速レフト平行にユキ・ユウの2枚ブロックが完成して、ユウがシャット! 25-23で緊迫の展開をパイオニアがものにする。

第4セットは序盤からJTの一方的展開となり、18-25でJTがものにする。

運命の第5セット。何とパイオニアは15点マッチのこのセットで、序盤からトランジションでのトスアップでガッツ・ユウが立て続けてダブルコンタクトのミスを犯して、5-8とJTがリードしてコートチェンジ。直後、セナがパイプを決めて6-8とすると、ケニー選手のレフト攻撃をユウがシャットし7-8。さらに、今度は竹下選手が谷口選手の高速ライト平行を選択するが、メグ・ユウの2枚ブロックが完成してメグがシャットし、遂に8-8の同点に追いつく。ケニー選手が意地で決めて8-9とJTが再び一歩抜けだし、直後は今度はセッター・ユキがダブルコンタクトを取られて、8-10と絶体絶命のピンチ。リーが何とか決めて9-10とすると、ケニー選手の攻撃をユキ・ガッツがファインディグで繋いで、セナが決めて10-10の再び同点。直後、再び竹下選手がケニー選手に連続で頼るも、ガッツが1本目の強打・2本目のフェイントを見事に繋いで、トランジションでセナが決めて、遂に11-10とパイオニアが逆転。11-11と追いつかれても、ケニー選手のライト攻撃にセナ・ユウの2枚ブロックが完成して、ユウが見事にシャット。13-12からリーのサーブがJTのコート中央にポトリと落ちて、14-12のマッチポイント。最後はセナがブロックの上から決めて、15-12。パイオニアが4強をかけた死闘をものにした。


それにしても、勝負のかかった15点マッチの第5セットで、ラリー中のオーバーハンドパスで再三ダブルコンタクトを取られながらも、リーグ当初から監督が目指したバレースタイルにこだわって、決してアンダーハンドパスに逃げようとしなかったパイオニアに対して、リーグ当初は同じ戦術を目指していたはずなのに、すっかりそれを捨ててしまったように見えたJT・・・非常に好対照な光景だった。後日に見たGAORAでの中継でも、タイムアウト中に寺廻監督の口から戦術・戦略に関しての具体的な指示がほとんど出ていないように見えた。江藤選手の後釜と想定していた久保選手が、リーグ開幕直前に故障したようで、それで大きくリーグ開幕当初の目論見が崩れたのであろうが、それでも何も全てを捨てて戦う必要もないだろうに、、、当初目指したバレースタイルを捨てたのが監督自身なのか、それとも主力の選手達なのか? それは私にはわからない。いずれにせよ、今シーズンのJTの「この」戦いぶりを見ている限り、JTが4強に残ってしまうのは日本のバレー界のためにも決して望ましいことではないと思う。

さらに言えば、慣れないポジションで頑張っている坂下選手だが、彼女をセンターとして使うことにしたのならば、「本気で」彼女をセンタープレーヤー(middle blocker)へコンバートすることを考えるべきだと思う。NECの松崎選手もそうだが、チームの苦しい台所事情のために、センターを務めることになるウイングスパイカーが時折見られるが、大抵「その場しのぎ」で終わっていて、結局ウイングスパイカーとしてもセンタープレーヤー(middle blocker)としても中途半端になっている気がする。正直、彼女たちのレシーブ能力を見る限り、ウイングスパイカーとして大成することは難しいと言わざるを得ないのだから、「本気で」センタープレーヤー(middle blocker)として、リードブロックの技術を練習させるべきだと思う。恐らくリードブロックの技術の習得には、早くても2年・遅ければ4〜5年はかかるかもしれないが、坂下選手などは今から本格的に練習すれば、ユウのように20代半ばでmiddle blockerとして花開くことも可能だと思う。申し訳ないが、彼女の何気ないボールの処理を見る限り、ウイングスパイカーとしてはチームでレギュラーを獲得することすら、恐らく何年経っても難しいだろう。

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