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2008年2月27日 (水)

"えせリードブロック"とは?

えせリードブロックとは?・・・『へりくつバレーボール』管理人のたれいらんさんが提唱されている概念で、一見リードブロックをやっているように見える(あるいは、それをやろうとプレーヤー自身も努めている)が、その実セッターのセットアップまでの動作やアタッカーの助走などに影響されて、トスアップが実際に行われるまでにトスの上がる位置を先読みしてしまうブロックの跳び方のこと。たれいらんさんの言葉を借りると『読みが当たりまくるとあたかもリードブロックをやっているかのように見える』から、このように名付けたとのこと。詳しくは、こちらを参照。

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同じことを目指してたはずなのに・・・(JT - パイオニア)(その2)

第3セット、1点を争う攻防が続き、このセットは前セットで失敗した2枚替えでも流れが変わることなく、試合はそのままセット終盤へ突入。23-23からメグが決めて、パイオニアがセットポイント。ここでJTは当然ケニー選手のバックアタックに頼るが、そのボールがエンドから見ていた私には完全にアウトに見えたものをセナがワンタッチと思って触ってしまってラリーが続くが、それを繋いでJTコートへ返すと、ここでパイオニアは勝負に出て、ケニー選手のマークを完全に外して前衛の宝来・谷口両選手をマンツーマン・コミットでマークして、結果谷口選手に上がった高速レフト平行にユキ・ユウの2枚ブロックが完成して、ユウがシャット! 25-23で緊迫の展開をパイオニアがものにする。

第4セットは序盤からJTの一方的展開となり、18-25でJTがものにする。

運命の第5セット。何とパイオニアは15点マッチのこのセットで、序盤からトランジションでのトスアップでガッツ・ユウが立て続けてダブルコンタクトのミスを犯して、5-8とJTがリードしてコートチェンジ。直後、セナがパイプを決めて6-8とすると、ケニー選手のレフト攻撃をユウがシャットし7-8。さらに、今度は竹下選手が谷口選手の高速ライト平行を選択するが、メグ・ユウの2枚ブロックが完成してメグがシャットし、遂に8-8の同点に追いつく。ケニー選手が意地で決めて8-9とJTが再び一歩抜けだし、直後は今度はセッター・ユキがダブルコンタクトを取られて、8-10と絶体絶命のピンチ。リーが何とか決めて9-10とすると、ケニー選手の攻撃をユキ・ガッツがファインディグで繋いで、セナが決めて10-10の再び同点。直後、再び竹下選手がケニー選手に連続で頼るも、ガッツが1本目の強打・2本目のフェイントを見事に繋いで、トランジションでセナが決めて、遂に11-10とパイオニアが逆転。11-11と追いつかれても、ケニー選手のライト攻撃にセナ・ユウの2枚ブロックが完成して、ユウが見事にシャット。13-12からリーのサーブがJTのコート中央にポトリと落ちて、14-12のマッチポイント。最後はセナがブロックの上から決めて、15-12。パイオニアが4強をかけた死闘をものにした。


それにしても、勝負のかかった15点マッチの第5セットで、ラリー中のオーバーハンドパスで再三ダブルコンタクトを取られながらも、リーグ当初から監督が目指したバレースタイルにこだわって、決してアンダーハンドパスに逃げようとしなかったパイオニアに対して、リーグ当初は同じ戦術を目指していたはずなのに、すっかりそれを捨ててしまったように見えたJT・・・非常に好対照な光景だった。後日に見たGAORAでの中継でも、タイムアウト中に寺廻監督の口から戦術・戦略に関しての具体的な指示がほとんど出ていないように見えた。江藤選手の後釜と想定していた久保選手が、リーグ開幕直前に故障したようで、それで大きくリーグ開幕当初の目論見が崩れたのであろうが、それでも何も全てを捨てて戦う必要もないだろうに、、、当初目指したバレースタイルを捨てたのが監督自身なのか、それとも主力の選手達なのか? それは私にはわからない。いずれにせよ、今シーズンのJTの「この」戦いぶりを見ている限り、JTが4強に残ってしまうのは日本のバレー界のためにも決して望ましいことではないと思う。

さらに言えば、慣れないポジションで頑張っている坂下選手だが、彼女をセンターとして使うことにしたのならば、「本気で」彼女をセンタープレーヤー(middle blocker)へコンバートすることを考えるべきだと思う。NECの松崎選手もそうだが、チームの苦しい台所事情のために、センターを務めることになるウイングスパイカーが時折見られるが、大抵「その場しのぎ」で終わっていて、結局ウイングスパイカーとしてもセンタープレーヤー(middle blocker)としても中途半端になっている気がする。正直、彼女たちのレシーブ能力を見る限り、ウイングスパイカーとして大成することは難しいと言わざるを得ないのだから、「本気で」センタープレーヤー(middle blocker)として、リードブロックの技術を練習させるべきだと思う。恐らくリードブロックの技術の習得には、早くても2年・遅ければ4〜5年はかかるかもしれないが、坂下選手などは今から本格的に練習すれば、ユウのように20代半ばでmiddle blockerとして花開くことも可能だと思う。申し訳ないが、彼女の何気ないボールの処理を見る限り、ウイングスパイカーとしてはチームでレギュラーを獲得することすら、恐らく何年経っても難しいだろう。

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2008年2月26日 (火)

同じことを目指してたはずなのに・・・(JT - パイオニア)(その1)

これは昨日の3レグの対戦のことではないので悪しからず・・・前週の滋賀での2レグ最終戦についてである。

いつの間にかJTは、またまた配列を変えて、元の配列(ケニー選手をオポジットに配し、谷口・高木選手のレフト対角で、バックオーダー配列)に戻していた。不覚にもその事実に私は試合が始まるまで気づいていなかったのだが、試合前にパイオニアがJTとのローテーションマッチアップを想定して、各レセプションフォーメーションでのレセプション練習の際に、仮想JTのサーバーを立てて練習していた(坂下選手のスパイクサーブを舟越コーチが、竹下・高木両選手のジャンピングフローターサーブをマミが、それぞれ真似して打っていた)ので、それを見ていて、ん?! (例のフロントオーダーの配列と)順番が合わないんやけど・・・と思って、そして試合が始まってみて、そうだったかと気づいた。


・・・それ以前に、そもそもなぜリベロを小酒選手から菅山選手に戻したのか?・・・



1レグでの対戦同様、パイオニアは基本的に相手JTのレフト側へデディケートで構えて、JTの高速レフト平行をマークしつつ、ライト側からのケニー選手の攻撃に対してはレフトブロッカー・センターブロッカーが2枚でそこからリードでブロックを完成させる戦略。しかし第1セット序盤は、そのケニー選手への2枚ブロックがストレート側に少し寄りに過ぎで、彼女に得意のクロスからインナーへのコースへと強打を打ち込まれてしまう。パイオニアのレセプションの乱れもあってJTが主導権を握り、吉田監督はセッターをユミからユキへとチェンジ。単発では坂下選手の速攻をユウ・メグの2枚ブロックがリードで完成してシャットするなど、デディケートの効果は着実に発揮する。中盤で回ってきたメグのサーブの場面で、JTはレフト側にケニー・ライト側に谷口両選手が位置するローテーションで、そこでメグは谷口選手を狙っておいて、レセプションがやや乱れたところで、ブロック陣はすかさず今度はライト側へデディケートし、竹下選手が谷口選手へお得意の高速ライト平行トスを上げるも、セナ・ユウの2枚ブロックがリードで完成してシャットし、追い上げ体制に入る。苦しいハイセットをセナが決めて16-16の同点とすると、坂下選手の速攻に再びデディケートで今度はアサコ・メグの2枚ブロックが完成して、メグがシャットしてついに逆転。レセプションが乱れたところを、竹下選手が倒れ込みながらアンダーハンドパスで谷口選手へ高速レフト平行を上げるも、ユウが完全に見透かしていてきっちり空中で追いついてシャット。これでこの試合、あとはケニー選手さえシャットできれば・・・という体勢を、第1セットで早くもパイオニアは作り上げた。23-22の1点リードで、ケニー選手のライト攻撃にようやく少しクロス寄りにブロック位置を修正してワンタッチを取り、トランジションでメグがパイプを決めて、24-22。最後はリーがサーブで前衛の坂下選手に緩いサーブを狙ったところ、彼女がそれをコート外へ大きく弾いて25-22。坂下選手は慣れないポジションでよく頑張っていると思うが、こういったふとした瞬間の何でもないボールの処理が恐ろしく下手だ。

第2セット、パイオニアはセッター・ユキでスタート。序盤は再びJTがリードするが、前セット終盤でブロック位置を修正したパイオニアがケニー選手のライト攻撃をようやく捕まえ、ユウ・メグの2枚ブロックでメグがシャットして9-9と追いつく。再びJTが引き離しかけるが、ユウのサーブが谷口選手のレセプションを乱し、リベロの菅山選手が上げたアンダーハンドパスでの高木選手へのハイセットを、リーがシャットして13-13と再び同点。リーもJTのような上背のあまりないウイングスパイカー相手だと、ブロックアウトを狙われるカモにはならない。続くラリーでケニー選手のライト攻撃に再びきちんと位置取りできてアサコ・セナの2枚ブロックが完成し、インナーに抜けてきたボールをリーがファインディグで繋いで、それをユウがオーバーハンドパスでメグのパイプへ繋いで、14-13とついに逆転。これでケニー選手も、この試合については恐くなくなった。しかし、16-15の場面で行った2枚替えで流れが変わり、セット終盤で連続失点。17-21と逆転され、結局22-25でこのセットはJTが取り返す。

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2008年2月24日 (日)

ユミ、ファイト!!

(当分のあいだ、この記事をブログのトップに掲示します)

昨シーズンのファイナルの3位決定戦終了後に見たガッツの涙に、思わずもう一匹買ってしまったテディベアー。



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今思えば、もう一匹買っておけば良かった・・・12番をーーーー!




今がチームにとっても、ユミ自身にとっても正念場だけど、何とか頑張って欲しい!!! ユミ、ファイト!



ベンチに下がった後のユミをいっつもフォローしているサキの姿に、思わず涙ぐみそうになる1ファンより。

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2008年2月18日 (月)

今度は去年のJT戦の(悪夢の)再現・・・(東レ - パイオニア)

地元(?)滋賀での初のパイオニアの2連戦だった。

昨シーズン同様、4強争いが熾烈となる中、非常に重要な試合となったJT戦は後回しとして(それは、各チームの今シーズンの特徴と絡めてアップしたいと思う)、先に3レグの初戦となった東レ戦からアップしてみたい。

NHK BS1での中継があったため、ご覧になった方も多いと思うが、結果はパイオニアの惨敗・・・。昨シーズンのセミファイナルラウンド・黒鷲の準決勝と、立て続けて惨敗を喫したJTに対してきっちり借りを返したと思った矢先、同じような惨敗を今度は東レ相手に喫してしまった形だ。

昨シーズンから、なぜこのような惨敗が増えたのか? 端から見ているだけの一介のファンに、その理由が解明できるはずもないが、ただ一つ見ていて思うのは、恐らく吉田監督の思い描くバレースタイルのために、昨シーズンもそうだったが今シーズンは更にいっそう、ゲーム中の約束事が増えており、また相手チームの戦術に対してどう対応するかという戦略も、試合前から相当綿密に練られた上で、それを基にしてコート上の各選手の動きが試合前から綿密に決められているように見える。もちろん、相手もそれを想定して対応してくるはずであり、だからこそ試合が始まればお互いに微調整をしながら、試合の流れがお互いの間を行き来するわけだが、セリンジャー前監督時代よりも更にそういった試合前の約束事が事細かに決められているがために、試合前に立てた戦略が上手く功を奏さなかった場合に、コート上の各選手の頭の中が真っ白になって、まるで思考停止してしまっているように見えるのだ。

この日の東レ戦で言えば、相手のベタニア(デラクルス)選手をはじめとするハイセットに対して3枚ブロックを完成させて、プレッシャーをかけるという戦略であったと想像する。実際、試合開始早々ベタニア選手に上がったレフトオープンに対して、リー・ユウ・セナの3枚ブロックを完成させて、狙い通りにワンタッチを取ったが、トランジションで有効な攻撃を組み立てられず、続くラリーで再び上がったベタニア選手のレフトオープンに対しても3枚ブロックを完成させたが、彼女に決められてしまう。彼女が後衛に下がり、代わって木村選手が前衛に回ってくると、早速彼女のハイセットに対しても同じく今度はユミ・アサコ・セナの3枚ブロックを完成させるが、同じく彼女に決められてしまう。今シーズンのパイオニアにおいては、昨シーズンにも増して組織ブロックを戦略の中心に置いているため、試合前の狙い通りのブロックを完成させていて、それで有効なワンタッチ・シャットが取れずに相手に決められてしまうと、次にどうしていいのか? 答えが見つからないままにゲームが進行していくうちに、バタバタとミスが出てしまう。結局、この日も第1セット4-10と東レに引き離されたところで、ユミがユキに代えられてしまったが、問題はユミ自体にあったわけでは決してないと思う。約束事が事細かであるがゆえに、コート上の各選手の動きに柔軟性というか、臨機応変さがなくなっているのだ。だから、セッターが百戦錬磨のベテランセッターに代わったところで、何ら事態が変わらない。ユウも7-12の場面で、ベタニア選手のレフトオープンに対してブロックに跳びに行くのを諦めてしまうという、らしからぬプレーが見られてしまう。こういう時には、例えば一か八か敢えてマンツーマンコミットに変えてみるとか、そういう大胆さでもなければ流れも変わらないだろう。結局、東レは別に何らの戦略を採るわけでもなく、ただ淡々と試合運びをして、気づけば勝手にパイオニアが自滅して終わった形だった。

目にすることは出来なかったが、前週の2レグの東レ戦では、第1セット序盤からパイオニアペースで試合が進んで先にセットポイントを握りながら、そこから粘られてジュースに持ち込まれて逆転で落とし、第2セットも同じくジュースで落として結局ストレート負け。1レグでも同じように第1セット序盤からパイオニアペースであったものをセット終盤に逆転されるパターンであったし、そう言えば昨シーズンでの東レ戦での敗北(2レグ)も同じような展開だった。東レに対して、昨シーズンのJTのような、イヤな苦手意識が植え付けられていなければいいのだが・・・。

もし、パイオニアが無事に何とか4強入りを果たした場合、恐らくはセミファイナルラウンドで再び相対することになるであろう東レに対して、どういった戦いを挑むべきか?・・・今シーズンについては、戦術はさておき、間違いなく客観的に見て東レの方が強いわけであるから、パイオニアとしてはやはり自チームのバレースタイルを敢えて崩してでも、思い切った戦略を採る必要があるだろう。私ならば、レフト攻撃主体の東レであるだけに、ただ単なる3枚ブロックで対抗できないとするならば、やはりライトブロッカーを高くするしかないと思う。具体的には、シーズン当初の配列(レオ・メグのレフト対角にセナをオポジット)に戻して戦うか、あるいは優勝した第12回Vリーグでの久光相手でセリンジャー前監督が採ったような、メグをオポジットに配する配列も考慮すべきだと思う。


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2008年2月12日 (火)

これこそが2年前の再現!?(パイオニア - 武富士)(その2)

この「如何ともし難い」流れで、ニコリッチ選手に頼らざるを得なくなる状況は、武富士としては最悪である。せめてもの打開策として、石原監督はスタートローテーションを変えてくる。案の定、第2セット序盤もパイオニアに主導権を握られ、いよいよ原選手としてもニコリッチ選手に頼らざるを得ない。パイオニアもそれをわかっていて、3枚ブロックを多用するが、ここでニコリッチ選手が踏ん張る。連続してパイオニアのブロックを弾いて、セット中盤で逆転に成功。さらに、メグ・リーのライト平行を立て続けにシャットする活躍を見せ、ユミのトスミスもあって、11-15と武富士がリードを奪う・・・この場面でいよいよ、ユミに代わって「正セッターとして」ユキが登場。2年前の決勝戦の再現なる!
アサコが気を吐いて、吉澤選手のパイプ・ニコリッチ選手のレフトオープンを相次いでシャットし、追い上げ体制に入ると、15-16からユキとアサコの熟練コンビが見事なタイミングの早いCクイックを披露し、16-16の同点。これを見せられると、それまでバンチ・リードだった武富士のブロック陣も、センターの速攻にコミットせざるを得なくなる。終盤まで競り合いとなって、22-21とパイオニアが1点リードの場面の緊迫の場面で、ユキはこの試合初めてリーの中央からの時間差を使い、武富士ブロック陣は翻弄されて、23-21。直後にナナエのサービスエースで勝負あり。最後はセナがフェイントを決めて、25-22。パイオニアが2セット連取。

第3セット、ユキがそのままスタートから入る。セット序盤、リベロのガッツのオーバーハンドパスでのダブルコンタクトのミスなどで1-4と武富士がリード。しかし、ここで第2セットのアサコのCクイックのビデオを見ているような、ユウの同じくタイミングの早い見事なCクイックが決まる。しかし、今度はリーがまたオーバーハンドパスでのダブルコンタクトのミスが出たりして、3-8と武富士が主導権を握る。しかし、今度は第1セットの再現のように、原選手が石田選手のライトからのバックアタックにトスを振って相手ブロッカーを狙い通りに1枚にしたところで、セナにものの見事にシャットされて、パイオニアが追い上げ体制に入る。第2セットで勢いに乗りかけたニコリッチ選手に対して、セナ・メグをライトブロッカーに回してプレッシャーをかけて、12-12と追いつく。13-15と再び引き離されかけるところで、またまたアサコとの見事なCクイックが決まって、武富士のブロック陣はセンターブロッカーがどうしても速攻にコミット気味になる。一方武富士のセッター・原選手は、ニコリッチ選手が決まらなくなった次は、吉澤選手の高速レフト平行に頼らざるを得ず、その期待に吉澤選手も応えて、何とか1〜2点のリードを保ちながらセット終盤へ。ここで、石田選手がレフトからライトから、苦しいボールを軟打で立て続けて決めて、18-22と武富士がリード。パイオニアのセンターの速攻には武富士はコミットでセンターブロッカーがついてワンタッチを取るが、その分、両サイドの攻撃に徐々にセンターブロッカーはついて行けなくなり始める。一方、パイオニアはデディケートを崩しておらず、武富士のセンターの速攻にも2枚がリードで揃うが、何とか内藤選手がそれをかいくぐって決めて、19-23。さらに石田選手がライト平行を決めて、19-24とセットポイントを奪い、最後はピンチサーバーで出たナナエがサーブミスで、武富士が20-25で1セットを奪い返す。
しかし、セッター対決はユキの勝利。19-24の武富士のセットポイントの場面も、第2セット終盤と同じく、リーの中央からの時間差がノーマークとなって決まり、武富士のブロック陣は翻弄されっぱなし・・・ユウ・アサコの速攻はほとんど決まっている印象はないのだが、武富士のセンターブロッカーをコミットで跳ばせているという点で、ユキとしては狙い通りであったはずだ。

第4セット、今度はパイオニアの吉田監督がスタートローテーションを回して、第1セットと同じマッチアップを作り上げる。前セット終盤に立て続けに決められた石田選手に対して、再び第1セット同様にセナがブロックでプレッシャーをかけてミスを誘い、ライト側からの攻撃を潰してしまう。さらに、攻撃ではこのセットは序盤からリーが中央からの時間差におとりに入っておいて、今度はレフトのセナにトスを回す。これで主導権を握ると、同じく前セット中盤で決められた吉澤選手の高速レフト平行に対して、ユキ・ユウが完全に2枚マンツーマンコミットで対応してプレッシャーをかけて、ユキがシャットして10-7。これで吉澤選手も潰してしまった。調子に乗ったユキがサービスエースを決めて、13-8。原選手の選択肢はもうニコリッチ選手とセンターの速攻しかないが、ニコリッチ選手が前衛の時は、センターの速攻にはリードで2枚が揃うため、ワンタッチを取られてしまい、やはり決まらない。このセットは終始流れが変わらず、最後はニコリッチ選手のパイプに3枚ブロックが完成して、ユウがシャットし、25-17。パイオニアの完勝であった。

ユミとしては、悔しい試合だったであろうが、2年前の優勝決定戦を争った2人のセッター対決を、あの時とはまた別の立場でコート外から見ることが出来たのは、いい経験になっただろう。ユキがスタメンからスタートするようになった第3セット以降、吉田監督は2枚替えではユミではなくサツキを使った。恐らく、ユミにはこの試合をじっくりコート外から見て欲しいという思いと同時に、あくまで「お前は2枚替えで出る選手ではなく、正セッターなんだ!」という思いがあった気がした。

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これこそが2年前の再現!?(パイオニア - 武富士)(その1)

皆様、記事投稿もコメントレスもピタッと滞ってしまい、申し訳ありませんでした。

前回の投稿から、色々ありました・・・仕事では、珍しい「研修」なんかもあったりして2日間缶詰状態の明けに、当直が立て続けに2回。重ねて一気に気温が下がって肺炎などの感染症の患者がどっと押し寄せました(2月は去年の1ヶ月間での新規入院患者数を、今年は8日までのわずか1週間程で、既に超えてしまいました)。家の中ではまたまたビデオが壊れました。今度はかなりの重症のようで、修理に出して早3週間余り、まだ返ってくる気配すらありません。今や生産終了したD-VHSを重宝しているため、今後のためにと思って「予備機として」購入していたD-VHS機(S-VHS機としても最終製品のようです)が、こんなに早く出番を迎えるとは思ってもいませでした・・・。更に、空気清浄機も電源がすぐに消えてしまうようになって、これも修理へ。そして、次には、つ、遂に、スカパーチューナーが壊れました。今年は、電気製品が壊れる、そういう巡り合わせの年なのかもしれません。まぁ、スカパーチューナーは仕方ないでしょう、、、うん、よく働いてくれました〜、1999年のワールドカップの視聴のために購入して以来、9年目ですから。愛着もある機種なんで、ビデオが無事に返ってきたら(同じビクター製なんで)一応「どうですか? まだ部品残ってますか?」と聞いてみるつもりですが。ま、これを機にe2byスカパー!に切り替えます。

さて、お待たせの武富士戦のNHK BS1中継観戦レポといきましょうか。


パイオニアは前日の東レ戦から、レフトがメグ・セナの対角・オポジットにリーを配してのスタート。ユキの復帰で早速ユキがスタメンではという見方をするファンもいたようだが、私はそれは、これからもないと思う(4強に残って、セミファイナルラウンドではひょっとしたらあり得るかもしれないが)。ただ、2枚替えなどでの途中出場は必至であり、そうなると武富士で今シーズンから復帰した原(旧姓・鶴田)選手とのネットを挟んでの対決が見られれば、まさにこれこそが「2年前の決勝戦の再現」とも言えるわけで、テレビ中継があるのはその意味で本当に嬉しかった。

第1セット、パイオニアのブロックシステムは1レグのJT戦同様にデディケート。スタート早々、内藤選手のセミ攻撃を中央で構えていたメグとユウの2枚ブロックが揃ってシャットし、早速デディケートが機能する。サイドアウトの応酬があって、2-1のリードで回ってきたメグのサーブ・・・久々に見る彼女の「無回転に近い」ミート・・・連続得点の予感が漂うと案の定、ノータッチエースを含めて立て続けに武富士のレセプションを乱して、一気に7-1へとパイオニアが引き離す。そう言えば、去年も2レグの後半に入ってからだった・・・メグのサーブが目覚め始めたのは!(3レグで怒濤のエース・効果量産で、大逆転で2年連続のサーブ賞をもぎ取った。)
一方の武富士のセッター・原選手は、パイオニアのブロックシステムがデディケートなのを確認して、ライト側の攻撃(ライト平行やライトからのバックアタック)を多用し始める。ところが、1レグのJT戦でそうであったように、原選手の狙い通りに1枚ブロックにされたところで、セナが吉澤選手をものの見事に1枚でシャット。デディケートブロックが機能する鍵は、レフトブロッカーの技量・判断力にあると個人的に思う。中央の速攻にはレフト・センターブロッカー2枚がリードで揃ってワンタッチを取られ、それでいてライトにトスを振って1枚ブロックにしてもブロックの餌食になる状況では、さすがの百戦錬磨の原選手でも如何ともし難い・・・。唯一「さすが卒がない」と思わせたのは、23-16とパイオニアがリードの場面で、ユウがライトのワンレッグに走って、ユキがツーアタックを見せたのを武富士が繋いだトランジションで、ユキがセンターに「取り残されている」のを見逃さずに、すかさず内藤選手の速攻を選択した場面くらい。直後のラリーでも、再び石田選手のライト平行が、メグにものの見事にシャットされて勝負あり。第1セットはパイオニアが25-17であっさりものにする。

既にユキと書いたように、セット後半でユミとレオ・リーとユキの2枚替えが見られ、レオとメグが配列上で並びあう珍しい場面が見られたが(前日の東レ戦でも見られたようだが)、この2人が前衛の場面ではメグがライト、対角のセナとレオが前衛の場面ではセナがライトの役割を果たせるので、なかなかバランスのいい2枚替えになっている。このセットについては、ユキは試運転といった印象で、ユミも決してひけは取らない冷静なトスワークを見せていた。実際、セット序盤のメグのサーブでの連続得点の7点目は、武富士のレフトブロッカーだった石田選手が、自身のスパイクをブロックされたボールを繋ぎにいって、直後ブロックにつくのに遅れたのをユミがきちんと見逃さずに、トランジションでリーのライト平行を選択した結果の得点であった。

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