« 加古川は変わったか?(JT - パイオニア) | トップページ | 2年前の決勝戦の再現?!(久光製薬 - パイオニア)(その2) »

2008年1月18日 (金)

2年前の決勝戦の再現?!(久光製薬 - パイオニア)(その1)

加古川でのJT戦の完勝を見て、リーグ当初の一番の心配の種であった新セッター・ユミについては、もう心配はないと確信した。多少の乱れはあっても、両サイドのトスは本来の「高くて早い」トスになっていたし、センター線もきちんと使えていて、決して復調したレオに頼り切るトス回しはしていなかったし、そして何より、実に堂々とプレーをしていたからだ。ただ、セナだけが一人、パイオニアの選手の中で「顔に」元気がないように見えた。それもそのはず、皇后杯の後のリーグ再開にあたって、彼女はスタメンから2試合続けて外されていたからだ。しかし、翌日の久光製薬が相手の場合は必ず彼女の出番があるはず、いや彼女が絶対に必要なはず、、、だから腐らないでいて欲しいなと思いながら、グリーンアリーナ神戸へと向かった。

第1セット、パイオニアのスタメンは前2試合と同様にリーがオポジット。となると、久光のレフトエースであるパブロワ選手に対して与えるブロックのプレッシャーは甘くなってしまうはずであり、だからこそセナの出番・必要性が出てくるはずなのだ。
セット序盤、両チームともにブロックシステムはバンチ気味。それを見て両チームのセッターは互いに両サイドからの攻撃を意識して多用しつつ、要所で中央から前衛センターの速攻・後衛レフトのパイプ攻撃を絡めるという、同じようなトス回し。セット終盤の競り合いの中で、予想通り前衛のリーをセナ
と代える交代の場面が見られたが、橋本選手はそこでパブロワ選手を敢えて使わずに、先野選手の速攻・仁木選手の高速ライト攻撃を使って、セナの必要性を無に帰した。逆に、レセプションの場面でセナが狙われて、連続失点に繋がり、25-19と最後は一気に久光に走られた。
パイオニアとしては、セット中盤にパブロワ選手のパイプ攻撃が再三ネットに引っかかって勢いが弱まったところを、ガッツやリーが悉くディグし損なった(前に突っ込みすぎた)のが痛かった。結果的にこれが、パブロワ選手を乗せるきっかけになってしまった感がある。

第2セット、吉田監督はローテーションをずらしてくる。具体的には、久光のセッターの橋本選手が後衛センターでのレセプションフォーメーションに対して、メグのサーブが当たるように仕掛けてきた。久光は数年来ずっとこのレセプションフォーメーションで「女子型(オポジット=ユーティリティプレーヤー型)」を敷いており、今シーズンも同様であるからして、その「弱点」を突こうとしてきたのだ。しかし、この日の久光のスタートローテーションに合わせてこの戦略を採ると、肝心なメグのサーブがローテーション上で一番最後に回ってくる形になってしまい、メグのサーブの機会が最小限となってしまう、、、その意味では、真鍋監督のこの試合におけるスタートローテーションの戦略は成功したと言える。
さらにこのセットは、前セットでパイオニアのブロック陣に両サイドからの攻撃を十分に意識させておいたために、パイオニアのブロックがスプレッド気味になっているのを橋本選手は見逃さず、大村・先野両選手の速攻を多用して勢いに乗る。パブロワ選手を全然止められずに、それでいてセンターの速攻を多用されれば、パイオニアとしては如何ともし難い、、、。気づけば、5-12と引き離され、ユミはサツキと交代させられる。恐らく、サツキはV・プレミア初出場であり、このセットは完全に諦めモードなのかと思いきや、再度ユミが戻ってきた場面から、再びブロックシステムがバンチに戻り始め、流れが変わり始める。一方の久光はスプレッドのまま。結果的に第2セットは大差で奪われたが、第3セットに入ると、パイオニアはユウ・アサコの速攻でサイドアウトを着実に取って、前セットとはまるで違う一進一退の攻防となる。逆に、パブロワ選手・先野選手の久光「2枚看板」攻撃を、パイオニアのブロック陣はワンタッチを取り始める、、、6-6の場面で先野選手の中央からの速攻に対して、この試合初めて3枚ブロックが揃い、徐々に久光の選手達にパイオニアのブロックのプレッシャーが重くのしかかり始める。久光のブロック陣もセット中盤からバンチに戻し始めるが、そうなると今度はユミはユウ・アサコをワンレッグでライト側へ走らせて、的を絞らせない、、、この嫌な流れを断ち切ろうと、パブロワ選手が強烈なインナースパイクを決めて、22-19と久光が逃げ切り体勢に入るも、直後にアサコがワンレッグを決めて、22-20。ここで吉田監督が動いて、レオに代えてナナエをピンチサーバーとして投入。ラリーが続いた後、橋本選手はパブロワ選手のパイプ攻撃を選択するが、バンチにプレッシャーを感じ始めた彼女が意識してミスを犯し、22-21。直後も橋本選手はパブロワ選手のパイプ攻撃を選択するも、ブロックが揃って決められず、次に狩野美雪選手のレフト平行に託すもパイオニアの3枚ブロックが揃って、ユミがシャット。22-22と遂に同点。追い込まれた橋本選手は、さらにパブロワ選手のパイプに託すも、3枚ブロックがまたまた揃い、22-23と逆転。こうなると、さすがにパブロワ選手は使えず、レセプションが乱れてハイセットとなったこともあり、狩野美雪選手のレフト攻撃にまたまた3枚ブロックが揃い、続いて大村選手の速攻を使うも2枚ブロックでワンタッチを取られて、トランジションでメグが決めて、22-24とセットポイント。最後は、ナナエの実質サービスエースで、22-25。パイオニアが1セットを取り返す。

|

« 加古川は変わったか?(JT - パイオニア) | トップページ | 2年前の決勝戦の再現?!(久光製薬 - パイオニア)(その2) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/105977/17718988

この記事へのトラックバック一覧です: 2年前の決勝戦の再現?!(久光製薬 - パイオニア)(その1):

« 加古川は変わったか?(JT - パイオニア) | トップページ | 2年前の決勝戦の再現?!(久光製薬 - パイオニア)(その2) »