« (ワールドカップ2007女子)ブラジル - イタリア(その2) | トップページ | (ワールドカップ2007女子)セルビア - アメリカ(その2) »

2007年11月21日 (水)

(ワールドカップ2007女子)セルビア - アメリカ(その1)

目標の3位以内はほぼ手中に収めたが、最終日のイタリアとの全勝対決をあわよくば狙いたいアメリカと、3位以内には1つの負けも許されないセルビアとの対決。
アメリカはこの日はセッターがオーモーサントス・表レフトはグラスでスタート。一方のセルビアは相変わらず不動のスタメン。

セルビアの攻撃パターンは昨年の世界バレーで紹介したとおり、非常にオーソドックスな男子バレーのそれを踏襲しており、即ち「両サイドの平行(もしくはバックライトからのバックアタック)と前衛センターの速攻に、後衛レフトプレーヤーのパイプ攻撃を絡める」という基本スタイルの一辺倒である。今大会オポジットに配されているブラコチェビッチは「古典的な」スーパーエースであり、基本的に高いトスしか打ってこない。従って、組織ブロックの完成度の高いアメリカは、当然のことながらセルビアのライト側の攻撃に対するマークを甘くするデディケートで構える。

第1セット、いつも通りセルビアは、バウンの高くて早い速攻、ローガン・トムの高速レフト平行にブロック陣がついて行けず、3-0とアメリカのリード。一方、アメリカは相手のレフト側へデディケートするブロックシステムを敷いているため、モルナルのレフト平行に2枚ブロックがきっちり揃う。そこを彼女が何とか個人技でブロックアウトを取り、4-2。しかし、直後に自身がサーブミスで5-2。スコットのブロードに何とかニコリッチが1枚でついていってシャット、と思ったらタッチネットで6-3。ブラコチェビッチが強烈なバックアタックで6-4と食らいつくも、グラスの高速レフト平行にもブロック陣がガタガタにされて、7-4。ベリコビッチの速攻がアウトとなって、8-4。ブラコチェビッチのハイセットにアメリカは3枚ブロックが揃うが、それをスーパーエースらしく打ち抜いて、8-5。頼みのブラコチェビッチへのトスがミスとなって、10-5。セルビアとしては、何とかアメリカのレセプションを乱して、ブロックマークをマークを絞るしかない・・・その狙い通り、ベリコビッチが連続してアメリカのレセプションを乱し、ハニーフへのハイセットをブラコチェビッチがシャットして、10-9。直後もレセプションが乱れ、オーモーサントスは無理にグラスのライト攻撃を使うも、スパイクミスで10-10と遂に同点。ここからはお互いにレセプションが不安定で、どちらも流れを掴みきれないが、要所でローガン・トムが決めて16-14とアメリカがリードして、2回目のテクニカルタイムアウト。18-17からベリコビッチの速攻にアメリカは2枚バンチでブロックが揃うも、その上をベリコビッチが抜いて18-18。直後、彼女のサーブでレセプションがライト側へ乱れ、オーモーサントスは逆サイドのレフトへ高速平行を上げるも、それをツェタコビッチが読み切ってついていき、見事にシャットして18-19とセルビアが逆転。苦しくなった郎平監督はレセプション固め及び、流れを変えるために後衛に回ったグラスをシコラに代えて、それがバウンのサービスエースを呼び込み、再び21-20と再逆転。直後もセルビアはレセプションを崩されるも、ブラコチェビッチがライトからのバックアタックを決めて、21-21。ここから、両ベンチとも目まぐるしく選手交代を行って執念を見せる。スコットがブロードを決めて23-22。セルビアは当然、ブラコチェビッチに頼り、見事にライトからのバックアタックを決めて、23-23。直後、モルナルのジャンピングフローターでレセプションを乱して、ブラコチェビッチがダイレクトで押し込んで、23-24とセルビアがセットポイント。長いラリーから、前衛センターのスコットがトランジションでローガン・トムにパイプのトスを上げて、それをローガン・トムがフェイントで決めて24-24とジュースに突入。ブラコチェビッチが決めて26-27とセルビアのセットポイントとなり、最後はハニーフがスパイクミスで26-28。セルビアが逆転で第1セットをものにする。
このセットは、デディケートで構えるアメリカのブロックシステムに対して、セルビアのセッターのオグニェノビッチが執拗にブラコチェビッチのライト攻撃を繰り出し、そして見事に彼女が2枚揃ってくるアメリカのブロックをものともせずに決めきったことが大きかった。

第2セット、スタート前にローガン・トムがベンチで左足首にテーピングを巻かれていた。後で見直してわかったが、第1セットの最後の場面で、彼女とデービスが交錯して倒れ、その時に捻挫をしてしまったようだ。それがどうアメリカに影響するか?・・・しかし、セルビアの選手達はそれに気づいていなかったのか? セット序盤からオグニェノビッチはローガン・トムが前衛レフトブロッカーとして上がってきても、彼女の方から責め立てることをせずにレフト攻撃に頼り、アメリカのブロックが炸裂して、6-1と第1セット同様にアメリカペース。テルジッチ監督がタイムアウトを取り、そこから途端にセルビアはライト攻撃を多用。10-8と追い上げ体勢に入りかけるも、4枚レセプションを敷くアメリカの弱点でもある、オポジットのハニーフをサーブで狙わた苦しい場面を救ったのは、負傷をおったローガン・トム。技ありの軟打をセルビアのコート奥、誰もいないところへ決めて11-8。後衛に下がれば、必死にボールを追いかけて回転レシーブ。前衛に上がってくれば、怪我のためにジャンプがあまり出来ない状況で冷静にリバウンドを取って、もう一度ハイセットを呼び込み、それを対角線コート奥へ決め、16-12。途中、ツェタコビッチのブロードについていってブロックに跳び、ツェタコビッチの着地した足の上に怪我をした左足が乗ってしまうという、一瞬ヒヤッとするシーンもあったが、それをもものともせずコートに立ち続ける彼女。一方のセルビアはこのセットは大黒柱のニコリッチに頼る。彼女が連続して決め、20-17。スコットのブロードがサイドラインを割って、20-18。ローガン・トムをベリコビッチがシャットして、20-19とセルビアが息を吹き返す。ニコリッチがパイプを決めて、遂に23-23の同点。しかし、バウンがブロードを決めて24-23とアメリカがセットポイント。最後は、ブラコチェビッチのライト攻撃をこのセット途中でミスを連発したグラスに代わったナマニが止めて、25-23。アメリカが取り返す。

|

« (ワールドカップ2007女子)ブラジル - イタリア(その2) | トップページ | (ワールドカップ2007女子)セルビア - アメリカ(その2) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/105977/17124888

この記事へのトラックバック一覧です: (ワールドカップ2007女子)セルビア - アメリカ(その1):

« (ワールドカップ2007女子)ブラジル - イタリア(その2) | トップページ | (ワールドカップ2007女子)セルビア - アメリカ(その2) »