『日本女子バレーコンプリートガイド』
美雁さんが「ふふふ」と勿体ぶって書いていただけのことはあります。
『中西美雁の日々是排球』より引用
今回校了した本は(えーと、そうです。本を作ってたんです。女子バレーの)、割と異色な内容かな…。まあ構成や台割りなんかは私の担当ではないので、ワールドとナンバープラスとかバーサスなんかの中間て感じでしょうか。
「割と異色な内容」と彼女が書いているところに、相当に期待をして待ってましたが、実際期待に違わぬ内容になっていました。
内容が結構濃いので、まだざぁーーとしか読んでいませんが、それでも充分に伝わってくる「異色な内容」とは、、、
・全日本女子の現在の問題点が、「客観的」かつ「(日本バレーボール狂会側でなく)バレーファン一般の視点」に立って的確に指摘されており、ワールドカップで「メダルが狙える」などという煽りが一切見られないこと
(18人の登録メンバー中で、レセプションに参加できるウイングスパイカーが不足していて、高橋・木村両選手の交代要員が事実上菅山選手しかいない、とはっきり明言しており、「12人全員で戦い、連戦の中で特定の選手に疲労を蓄積させない采配が重要になる」とまで書かれている)
・裏も取らずに適当に(若しくは、日本バレーボール狂会及びマスコミにとって都合良いように)事実と異なる海外チームの事情を書いている様子はないこと
(『月バレ』でのカジースキに関する例の一件はともかく、先日発売された『がんばれ! 全日本女子バレー vol.9』に堂々と書かれていた「ブラジルは主力のジャケリネをワールドグランプリでは温存」といった、大概のバレーファンなら騙されないバカげた嘘は、少なくともないようだった)
・V・プレミアリーグの各チームの特徴が、的確な「戦術面からの」分析を織り交ぜて記述されていること
(武富士やパイオニアのブロックシステムがバンチ・リードブロックシステムであることは勿論、デンソーのそれが「ネットからやや離れた位置に構えて」行うシステムであることまで記載されていた)
などで、彼女が本当に書きたいと思っているものに近いものが出来上がったんだろうな、と思わせるものでした。
同じく『中西美雁の日々是排球』より引用
メディア的には挫折とそれをバネにした復活って、美味しいネタですからね。
海外修行とか。人より若くしてデビューとか。
自分はそういう「メディアの文法」的な無難な文章じゃない、掘り下げたもの、対象となる選手やチームに、ある意味戦いを挑むようなものが書きたいと思ってるわけですが。
戦いを挑むって言うとすぐ誤解されがちなんですが、根拠のないバッシングと批判は違うと思うんですよね。
根拠のないバッシングと、根拠のないよいしょって、根っこが同じの双子の兄弟だと思ってるんで。
通り一遍のきれい事でない、掘り下げるようなドキュメンタリーって選手やチームだけじゃなくて読者にもそっぽを向かれる覚悟とエネルギーはいるし、、、、現況、発表する場がないんですよ、ぶっちゃけ。
バレーファンとしては、今回の雑誌出版を引き受けてくれたJTBさんには感謝しないといけませんね。
ぶっちゃけ、このブログを普段から読んで下さっている皆さんには、この雑誌を宣伝する意味はないように思います。だって、普段からこのマニアックな(爆)ブログを、飽きずに読んで頂いているような方なら、別にこの雑誌を読んで新たに得られるものが多いとは正直思えませんから。でも、それでも是非買って頂きたいし、周りにも是非宣伝して頂きたいのです。なぜなら、「こういう視点で書かれた雑誌こそが売れるのだ」と、出版業界に気づいてもらいたいから。
バレーにもミーハーファンだけでなく、マスコミの情報操作に決して操られないコアなファンが相当数存在する・・・そのことが明らかとなれば、日本バレーボール狂会にとって都合の良いことだけを書き立てるライター達も苦しい立場に置かれるようになるはずです。情報操作に長けた、日本バレーボール狂会トップに君臨する勢力も力を失うはず・・・その一心で宣伝します、『日本女子バレーコンプリートガイド』。
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