(その1)なんで〜! ワールドグランプリの決勝ラウンド、スカパーで放送するんと違たん?! 日本が決勝ラウンド進出しなきゃ放送せぇへんてかっ! あぁ・・・見たかったよ、オランダの初優勝・・・。
因みに、今まで度々「女子バレーは男子バレーよりも(戦術的に)大体10年ぐらい遅れている」と書いてきたが、その「10年」という数字自体は主観的なもので、何の根拠もなかった。だが、今回のオランダ女子ナショナルチームの初の世界大会制覇で、その「10年」という数字にも現実味が出た・・・そう、オランダ男子ナショナルチームがオリンピックで初優勝したのが1996年・・・11年前だ!
(その2)大阪市中央体育館での観戦(ポーランド・ロシア戦)の感想を書こうと、あれやこれやと思いを巡らせているさなか、たまたま過去の、2003年のワールドカップのキューバ戦のビデオが目に入った。そっと見てみる・・・、そして目の前に映った光景に、思わず目を疑った・・・。そ、そして次の瞬間「なんで〜!」の思いが沸き上がる。
柳本監督の(全日本女子監督としての)原点であるはずの2003年ワールドカップ。配列はバックオーダー。表レフトに栗原・裏レフトに大山加奈の両選手。この大会のキューバ戦と言えば、試合開始早々第1セットで栗原選手が佐々木選手へと交代され、佐々木選手が表レフトとして試合最後までずっと出続けて、そして彼女の大活躍によってフルセットの大熱戦をものにした・・・そこまでの記憶がある方は多いだろう。私もそうだったのだが、ビデオを見返すと、その表レフトの佐々木選手がな、なんと、レセプションの要となっているのだ! 即ち、この大会、表レフトに配された栗原選手はレセプションフォーメーション上でのキープレーヤーとなっていたのだ! さらに驚いたことに、竹下選手が前衛の場面を除いて、基本的に前衛3人がバンチ・リードブロックを「やろうと」しているのだ!!(高橋みゆき選手も「サボらずに」バンチの位置から両サイドの攻撃に対してブロックに跳びにいっていた)
即ち、柳本監督は、全日本女子監督へ就任当時、きちんと世界標準のバレースタイルを当たり前のように採り入れようとしていたのだ!
じゃあ、なんで〜! なんで、そこから逆戻りしちゃったの?? 普通、数年前のバレーの試合のビデオを見ると、戦術の古さが露わになって、見ていて苦痛を感じるものだ。ところが、何とも楽しく試合最後までビデオを堪能できたのだ! その後、先日の大阪市中央体育館での試合のビデオを見直した。うん、あの時より間違いなく、全日本女子の戦術は退化している。配列やブロックシステムについては辛うじて、今回のワールドグランプリの前半戦では「2003年当時に戻した」というレベルで、そしてブラジル戦での敗戦以降は、また退化した。高橋みゆき選手の「低くて早い」レフト平行を活かすため、彼女にその攻撃以外のプレー面で「雑なプレーを許してしまっている」分、裏レフトに配された木村沙織選手が守備の要になっていて、ラリー中ほとんどパイプ攻撃含めたバックアタックに「参加する余裕がない」分、間違いなく退化している・・・因みに、2003年のキューバ戦、佐々木選手がMIPの活躍をしたのは、攻撃面での活躍だけではなく、レセプションを相当にこなしながら、尚かつ常にバックからの攻撃に参加していたからだ!
「レセプションをこなせるウイングスパイカーが、日本にはほとんどいない」とまことしやかにファンの間でも、関係者の間でも囁かれている現在だが、果たしてそれは真実なのだろうか?? 「身体能力・高さ・パワーでは日本は太刀打ちできない」と端から「諦めて」しまっているのと、同じではないだろうか?? 178cmのブロムに頼らずに、昨年の世界バレーを戦い抜こうと努め、そして本当に彼女に頼らずに初優勝を成し遂げたオランダ女子ナショナルチームに見習うべきところが、たくさんあるのではないだろうか?
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