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2007年8月13日 (月)

男子バレーを見慣れている人間の目(ワールドグランプリ2007 日本-ブラジル)

ブラジル戦は、見るも無惨な惨敗。しかし、そんなことは想定の範囲内。ブラジルのギマラエス監督が、北京オリンピックに向けて着実に(4年計画で)積み重ねている組織的戦術の完成度を考えれば、毎年毎年「場当たり的に」しかチームを作り上げていない全日本女子と「これだけの実力差」が露わになって至極当然である。

ネット上のブログ・掲示板では予想通り、今年の全日本女子に対する不平不満で溢れている状態だが、以前も書いたとおり(これは確か全日本男子に対して書いた投稿であったと思うが)、戦術を見る目をもった「コアなファン」は、同時に「目先の勝ち負けに一喜一憂しない」という能力をも併せ持つはずである。


東レアローズ男子の、小林敦元選手(現コーチ)のブログ『排球参謀』に、ワールドグランプリのキューバ・オランダ・ブラジル戦を見ての正直な感想が綴られていた。

観たところ諸国列強の女子バレーの男子化が進み、テンポの速い攻撃を常に3〜4箇所から展開出来ることが当たり前になりつつあります。全日本女子もなんとかスピードバレーに取り組もうと言う意図は見えますがなかなか実践しきれていない印象を受けます。


・・・(中略)・・・

続いて防御面ですが、相変わらずねばり強いレシーブには目を見張ります。
伝統的な全日本女子のレシーブ力は素晴らしいですね。

しかし、女子バレーの男子化が進んできている以上、レシーブに依存したデフェンスは機能不全に陥る可能性があります。
サーブ、ブロック、レシーブという3段階のデフェンス全てを駆使してトータルでデフェンスに取り組まなければなりません。


やはり、キーワードは「女子バレーの男子化」なのだ。当ブログで何度も書いてきた、まさにそのものである。「今回は女子バレーの事を全くと言っていいほど理解していない人間の発言ですので・・・」と但し書きが最後に書かれているが、現在の「本当の」世界トップレベルの男子バレーを普段から見慣れている人間だからこそ素直に見える、現在の世界の女子バレー界の本質だと言っていいだろう。
(因みに、Coaching & Playing Volleyball(CPV)の50号(2007年8月増刊号)に、小林敦元選手の『ブロックフォーメーションの選択』という記事があり、「理想的な(ブロック)フォーメーション」として紹介している現在のブラジル男子ナショナルチームのブロックフォーメーションに関して、以前私が書いたレゼンデバレー(その3)と全く同じ分析がなされていて、少しうれしい気持ちになった。)

レゼンデ元監督の就任以来、「女子バレーの(戦術の)男子化」をキーワードに世界の女子バレー界を引っ張ってきたのがブラジル女子ナショナルチームであり、一方アテネ以来のここ2年間の全日本女子チームというのは、そのキーワードを完全に無視しているようにしか見えなかったわけであるから、その差が開くのは当然のことだ。柳本監督の「選手交代を全くしない」点については確かに疑問であるし、文句の一つも言いたくなるのが人情というものだろうが、やはり昨年までには見られない「進もうとしている方向」「採り入れようと(模索)している戦術」に目を向けなければならない。

前回の投稿で、ファーストタッチを竹下選手が行った場合に「誰がトスを上げるのか」という約束事について書いたが、実はオランダ戦では、竹下選手は(全ての場面ではなかったのだが)ファーストタッチのディグをリベロの佐野選手へ取らせるように行った場面が見られたのだ。残念ながら練習不足は明らかで、佐野選手もそのいずれの場面でもアンダーハンドパスでトスを上げていた点が戴けないものの、この戦術を今年の全日本女子が真剣に採り入れようとしているとすれば、ここ最近の世界のトップレベルのバレー戦術で当たり前であった、「ファーストタッチをセッターが行った場合に、前衛のセンタープレーヤーがトスアップを行う」という戦術を通り越して、現在の世界の男子バレーの最先端戦術である、「ファーストタッチをセッターが行った場合に、リベロプレーヤーが(アタックラインを確認しつつ、その後ろで踏み切って)オーバーハンドパスでトスアップを行う」という戦術を採り入れようとしているということになるのだ。

勝った負けただの、試合内容だの、そんなことはどうでもいい。所詮、ただの「ワールドグランプリ」なんだから。世界の強豪国と比べてアテネ以来2年の月日の遅れを取っているわけであり、完成度に大人と子供ほどの差があって当然だ(そう言えば、昨年の世界バレーで大躍進を遂げたセルビア・モンテネグロですら、準決勝のブラジル戦では同じような見るも無惨な惨敗ぶりで、実況の下田アナに「やっているバレーは大人と子供です」とバッサリ言われていたのを思い出した)。私が興味があるのは、ただ一つ。本気で「戦術の男子化」を進めようという気が柳本監督にあるのかどうかだ。

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コメント

日本のリベロに関しては、チャンスボールをアタックラインより後ろではオーバーハンドで返すということをしている選手っていなくないですか?
世界バレーの時にヨーコ・ゼッターランドさんも指摘していましたが、なんでもかんでもアンダーで返すというのがもう当たり前のようになってますよね。
日常、オーバーパスをすることが少ない選手に、オーバーでコントロールしたトスをあげることなんて、練習したからすぐできるもんなんですか?
なんとなく・・・佐野選手にはそのセンスは感じられないんですけど・・・。
ブラジルはリベロのファビ選手が当たり前のようにジャンプトスでライトにあげていましたね。
あれが理想なんでしょうか。

投稿: マツ | 2007年8月13日 (月) 23時34分

まさしく、予想通りの試合経過で・・

個人的には今の全日本女子が「女子バレーの男子化」を目指しているかぎり、上位に食い込むことは無いというのが私の意見です。「女子バレーの男子化」は他国がすでに取り組んでいることなのだから、「追いかけている」状況であるかぎり、体力的、体格的に差がある日本が厳しい状況になるのは至極同然なわけで。バンチリードブッロクをやっと採用した全日本女子の目標が「女子バレーの男子化」した女子バレーを破る戦術の前段階であることを期待したいです。

しかし、いつから日本バレーはかつてのお家芸であった「コンビバレー」を忘れてしまったのでしょうか?かつては日本より格下であったが、日本の「コンビバレー」を模範とし、30年以上「コンビバレー」を忘れずに追求し続けたブラジルが男女ともに世界のトップである事実は、日本にとっては悲しい現実ではないでしょうか?

まあ、しかし、ブラジルは強いですね。今年も男女ともに。

投稿: kgcci | 2007年8月14日 (火) 00時37分

日曜はお疲れ様でした。筋肉痛ちゃいますか?(笑)でもリベロだったからあんま影響ないですかね。


試合でリベロのトスアップを実践しようとして見事にドリブルしましたね(笑)

投稿: オーツカ | 2007年8月14日 (火) 01時16分

元パイオニアの吉田実代選手はときどきオーバーで返してましたよ。

投稿: ゆっこ | 2007年8月14日 (火) 02時25分

はじめまして。 オーバーハンドパスについて。12VJT-パイオニア戦の中継で、ヨーコさんが、吉田選手が見せたオーバーハンドのジャンプトスについて、おそらくセリンジャー監督の指導であり、こういったプレーで攻撃的なリズムが生まれると指摘されていました。その際にブラジル男子(確か)のリベロのプレーを引き合いに出していました。 一方で、菅山選手が前衛で無理のないボールをアンダーで上げたことについて、絶対にオーバーで上げるべきで、リベロをやっていたためにアンダーハンドパスが癖になっているのだろうと指摘されていました。 栗原選手は素人目には積極的にオーバーを使っているようにも見えます(サーブレシーブ以外)。他のチームではオーバーハンドパスの重要性があまり意識されていないのでしょうか。 世界のバレーをよく見ておられるヨーコさんにはぜひ監督になってもらいたいといつも思っているのですが・・・。

投稿: びおごん | 2007年8月14日 (火) 07時24分

私が、日本と対戦する相手チームのアナリストでしたら試合前のミーティングでこのように言うでしょう。
「日本はディグが良いので、一本目のボールはかなりの確率で上げる。しかし、そのボールがセッターに渡らなければ、ハイセットを打ち返せるアタッカーはいないので一本目のボールが乱れたらゆるいスパイクかフェイン攻撃を待って、それを拾い攻め返せば良い」
「日本の弱点はブロックにある。サイドアタッカーは低身長のセッターが跳ぶ位置を十分に確認して、その上から打つようにすれば良い。また、サイドアタッカーのブロックもそれほど良いものではないので、弾き飛ばすか横を抜けば良い。一試合に1~2本決まるブロックは気にしなくて良い」
「日本のセンターブロックも一対一の適応能力は高くない。また、遅めの速攻でも着いてくることはない。チャンスボールの時は怖がらずにセンター攻撃を仕掛けて行くこと。速さよりも高さを意識すれば遅めの攻撃でも通る」
「日本と対戦するときはサーブでまず相手を崩して(決してサービスエースを取らなくて良い)決定率のそれほど高くない、サイド攻撃だけの状態にする。多少、ディグで粘られても根負けせずに相手のブロックの弱いところを中心に攻めていけば必ずポイントとなる。控えには流れを変えるようなスーパーサブの選手もいないので、一旦パターンを崩せば、パターンを変えて攻めてくるような多様性はないので心配はいらない」

投稿: オリビア | 2007年8月14日 (火) 08時00分

男子の戦術以前に、荒木や庄司がなんでAマークのブロックで彷徨っているのか判りません。彼女達が着地する前にサイドヒッターがインパクトしている場面は目を覆いたくなってしまいました。が、日本の男子でも同じような場面が多々あるような気がしましたけど。。。

男子化=全日本男子では間違ってもありえないであろうと。

朝青龍と朝潮じゃないけど柳本監督はすでにテンパッテる気がします。しかもフリテンで。。。

投稿: ナゾヒデ | 2007年8月14日 (火) 13時59分

 私は、第2セットの中盤にブラジルから高速バックアタックを叩き込まれ、その直後に全日本も同様の攻撃にトライしたものの見事にブロックされた場面が印象に残りました。 以前の「早くて高いトス」の話題を思い出して、そのシーンを見てからはトスの質ばかり気になってしまいました。ブラジルのセットアップ位置の高さと、どの方向にも滑るような放物線を描くトス。対照的に全日本のトスはブロードへのバックトス以外はやたらと高ぁーく上がって、ボールがアタックポイントまで落ちてくる頃にはブラジルの2枚ブロックは完成しています。あれではたとえ全日本のアタッカーがシェイラやパウラだったとしても厳しいんじゃないかと。原因がセッターだけなのか、アタッカーにも要因があるのか、そこは私には分かりませんけれども。

 コンビプレーって本来は組織プレーのはず。それがいつしか「技巧」重視に偏ってテクニシャンに依存するようになり、その個人を活かすことがチーム作りの基本方針みたいになってしまっていたのではないか? 個人を活かす方針だと選ばれるのはどちらかとえば「一芸に秀でた」選手となり、型にはまれば強いが単調になりがちで(シングルテンポ攻撃?)、応用力が弱く、短所も顕著になる。そのためバランスの取れた組織プレーを志向することができなくなってしまっていたのではないか?・・・と、そんな風に想像しています。
 組織的プレーを実践するには、一発芸だけではダメで、それぞれの選手にオールラウンド力というかポリバレント性がより強く求められるはず。全日本でそういうトレンドを示して、それが広く学生レベルにも浸透してくれれば、いずれ底上げにつながるんじゃないかなぁ・・・と、見るだけファンの私は勝手に思っています。

投稿: one of No.33 | 2007年8月14日 (火) 20時28分

この手の話題は盛り上がりますね!

one of No.33 さんの意見に賛同です。本当に問題の根が深いことを思い知らされます。
栗原選手が(いくらバックアタックを打つとは言っても)レセプションから外れているシーンを見るたびに、高橋選手が不十分な体勢でレセプションをしているの見るたびに、一抹の寂しさを感じます。

あと、「ファーストタッチをセッターが行った場合に、リベロプレーヤーが(アタックラインを確認しつつ、その後ろで踏み切って)オーバーハンドパスでトスアップを行う」という戦術、それ自体にどれだけのメリットがあるのかは個人的には分かりません。リベロはバックレフトの位置にいることが多いので、セットアップするには最高に難しい位置だと思うのですが。セットアップして両サイドに上げやすいのは前衛センターのはず。さらに、リベロがセットアップする場合、どうしてもアタックラインより後方になるので打つほうも難しいはず。こう考えるとデメリットがたくさんあるような気がします。だれか利点を教えてください。

投稿: kgcci | 2007年8月14日 (火) 22時28分

こんばんわ。

セッターがファーストタッチを行った場合のセカンドボールの処理については、オランダ戦後に高橋も言及してますね。
全日本からは今までこういった話はあまり出てこなかったような・・というか、今までは高橋自身がまさにその役目だったわけで。。

そういえば、今大会の日本はチャンスボールの処理に手間取っているシーンがけっこうありますね。
そのあたりのシステム変更が影響してるんでしょうか。

投稿: ブッシュ | 2007年8月15日 (水) 03時48分

皆さん(常連の方も、初めましての方も)、たくさんのコメントありがとうございました!
それにしても、記事をアップして1日2日でこれだけのコメントを頂いたのは、過去最高ですね(笑)

一つ一つ、じっくりレスさせてください。

投稿: T.w | 2007年8月16日 (木) 23時43分

管理人さん、コバブログにこの記事が取り上げられてました!
凄いっす。

投稿: ブッシュ | 2007年8月16日 (木) 23時52分

>マツさん

こんばんは。まいどです!

まず、プレーヤーの視点から、御指摘の点について書かせて頂きます。

以前(というか長い間)、ルール上でファーストタッチに関しても当たり前のように、ダブルコンタクト(通称ドリブル)を取られる時代がありました。ダブルコンタクトは当然、オーバーハンドパスでのみ(よほど稀なケースを除いて)起こりうるミスなので、相手チームにチャンスボールを返す場合、相手にオーバーハンドパスを使わせまいとして、わざと天井に当たりそうなくらいの高いボールを返すというプレーが結構一般的にありました。ですから、チャンスボールの処理に関して、特にそういった場面でのファーストタッチを担うことの多い、巧いプレーヤーほど、「アンダーハンドパスに固執する」傾向があるように思います(菅山選手が目立ちましたが、高橋みゆき選手もよく、ハイセットをアンダーハンドパスで行いますよね・・・)。アンダーハンドパスを行うことこそが「腕の見せ所だ」みたいな勘違いがあるかと。

当時のルールに慣れ親しんでいる世代の人間(私もそうですが、、、)だと、レセプションでオーバーハンドパスを用いるのも勇気が要ったりします・・・。一度染みついた癖というのは、相当意識しないと変えられないと思います。ただ、今の若い選手達はルールが変更されて「ファーストタッチではダブルコンタクトの反則は適応されない」という現行のルールの下でバレーを始めた人も多いはずだと思うんですけどねぇ、、、。

投稿: T.w | 2007年8月17日 (金) 00時02分

>ゆっこさん・びおごんさん

初めまして。コメントありがとうございます!

御指摘頂いたとおり、マオ(吉田実代元選手)はオーバーハンドパスのジャンプトスで、ファーストタッチを処理していました。そして(これも御指摘頂いたとおり)それは決して彼女だけが個人的にやっていたことではなく、セリンジャー前監督による指示であったことは明らかで、彼女以外の選手もチャンスボールのファーストタッチでは基本的にオーバーハンドパスのジャンプトスを行っていたのです。実際、フランシー(フールマン選手)ですら!それを行っていましたから。

先ほどマツさんへのレスとして書いたとおり、「相当意識しないと」オーバーハンドパスを用いることは難しくなっているのが現在の日本のバレーなのかもしれません。だからこそ、セリンジャー監督は意識的に「監督命令として」オーバーハンドパスのジャンプトスをさせていたのかもしれません。さらに、吉田敏明監督になってからも、試合前の練習で目新しいものがあります。どこのチームでもよく見かけるハイセットの練習なのですが、普通は例えば相手チームのレフト攻撃を想定して、後衛レフト側に1列に並んだ選手達が入れ替わりで強打レシーブをして、そのボールを後衛ライト側に1列に並んだ選手達が自チームのレフトへハイセットを上げる、という感じだと思うのですが、吉田敏明監督になってからは、強打レシーブをした選手自身がわざとボールを自分の真上へ上げて、それを自分でハイセットを上げる、という練習スタイルに変わったのです。これは、各選手にハイセットのオーバーハンドパスを「意識づけ」させている練習なのではないか? 推測しています。他のチームで見かける、日本では「普通」のハイセットの練習は、どこのチーム(V・プレミアに限らず、中高生やB級レベルのチーム)でもやっているごくごく一般的なものですが、実際に試合中に後衛ライトからハイセットを上げる選手というのは、実は一部の選手に限られているはずで(そのほとんどはセッターでしょう)ほとんどの選手は、実際試合中には行わないプレーです。むしろほとんどの選手が実際に試合中にハイセットのトスを上げないといけない場面というのは、たまたま自分の上にボールが上がってきて、自分がハイセットを上げなければならなくなった、という場面のはずで、それを意識すれば吉田敏明監督が採り入れている練習の方が実践的だと言えるかと思います。実際、びおごんさんが指摘されてらっしゃる通り、今大会でもメグが後衛レフトの位置から前衛ライトにいた高橋みゆき選手にハイセットのトスをオーバーハンドパスで見事に上げて、スパイクが決まった場面があったと思います。

あと、個人的にオーバーハンドパスを当たり前のように使う選手として念頭に浮かぶのは、成田(大懸)郁久美(元?)選手ですね。

投稿: T.w | 2007年8月17日 (金) 00時17分

T.wさん、こんばんは、お久しぶりです。

>高橋みゆき選手もよく、ハイセットをアンダーハンドパスで行いますよね・・・)。アンダーハンドパスを行うことこそが「腕の見せ所だ」みたいな勘違いがあるかと。


かねてから疑問に思っていました。
何であそこでわざわざアンダーで上げて間合いを壊すのかな?と。

「腕の見せ所」というような丁寧さとか、それこそ「間合い」の作り方とか、まったく感じさせないんですが・・・。単純に、オーバーで上げるのが怖いのかな?と思ってみたりしていました。

投稿: T | 2007年8月17日 (金) 19時32分

ブッシュさま

>セッターがファーストタッチを行った場合のセカンドボールの処理については、オランダ戦後に高橋も言及してますね。

どんなことを言っていたのでしょう?とても気になります。教えていただければ幸いです。

投稿: T | 2007年8月17日 (金) 19時34分

>Tさん
テンさん(竹下)が一本目を触った時に、次のボールをどうするかチームで確認する必要があるってな感じの言い方でした。

まぁ軽く触れていたという程度ですよ。
言及とはちょいと言い過ぎました・・
ただ、今までその役目は高橋自身だったわけだから、その高橋がそういう話をするという事は個人技術に頼らない組織的な戦術を日本も考え始めたのかなと思ったんで。

投稿: ブッシュ | 2007年8月18日 (土) 10時33分

初めまして。小林さんのブログから訪ねてきました。日本の課題を毎回突き付けられる試合内容に胸が痛みますが、日本代表である以上課題を克服して、世界の列強に立ち向かってほしいものですね!

投稿: KEN | 2007年8月18日 (土) 22時56分

おじゃまします。柳本監督をひいき目に見てきたわたしも、先日のポーランド戦のあまりの無策ぶり、ずさんなベンチワークにはがっくしでした…。

結局、柳本監督がアテネから今まで時間をかけてやってきたことは「スタメン選び」だけだったんですね。「戦術の男子化」以前だと思います。

投稿: rio | 2007年8月19日 (日) 12時13分

>ブッシュさん

>テンさん(竹下)が一本目を触った時に、次のボールをどうするかチームで確認する必要があるってな感じの言い方でした

ありがとうございます。

「チームで確認する必要がある」ということは、新しいやり方についてまだチームの考え方が一致していないということでしょうね。

WGPでもセンターの庄司選手がトスアップする場面があったと思いますが、チームの方針にはなっていないのでしょうか?

投稿: T | 2007年8月19日 (日) 22時00分

>kgcciさん

こんばんわー。この間は例の論文の件でお世話になりました!(それについては、またの機会にまた書こうと思っています)。

>今の全日本女子が「女子バレーの男子化」を目指しているかぎり、上位に食い込むことは無いというのが私の意見です

そういう考えの方は一定数いらっしゃると思いますし、ある意味真実であろうと思います。でも、やっぱり「追いかけ」なければ離れる一方ですよね? 「『男子化』の更に先を行く」には、その「男子化を図っている」諸外国のことをスタッフも選手達もよく「理解」しなければならないはずです。自分たちが「出来ない」ことは「理解」も不充分になるでしょう。「出来ない」のと「出来るけど(敢えて)やらない」のとは違うと思います。

「コンビバレー」とは何ぞや? については、one of No.33さんが本質を見事についた説明をしてくれてらっしゃると思います。日本がかつて「お家芸」とした「コンビバレー」と現在のブラジルが実践している「コンビバレー」とは、実は異質のものだろうと私は思います。ブラジルが模範にしてきた日本の「お家芸」というのは、そういうところではなく、「当たり前のプレーを当たり前のように丁寧に行う」ということだと思います。チャンスボールを「当たり前のように」オーバーハンドパスで処理する、ハイセットを「当たり前のように」オーバーハンドパスで行う、小中学校で「当たり前のように」指導されているはずのことじゃないでしょうか? その「当たり前」のことが日本は疎かになっている気がします。

投稿: T.w | 2007年8月20日 (月) 01時00分

>オリビアさん

どうも!
男子のユニバチームへの帯同、お疲れ様でした。

一つ教えて頂きたいのですが、現在の日本でアナリストの集めたデータや分析内容というのは、実際のところどの程度チームの戦術に活かされているのでしょうか? 私のイメージでは、残念ながら日本のアナリストは「ただのデータ取り」にしか過ぎない気がしてならないのですが・・・。そうだとすれば、その膨大な「ただのデータ」を分析して解釈して、自チームの戦術に還元するのは監督自身の頭脳にかかっているのかなと。それとも、監督の思い描く戦術が明確にある場合には、その戦術をしっかりとアナリストが理解した上で、ある程度アナリスト自身が分析をして監督に伝えるのか? その辺が実際のところどうなのかなと。海外の監督(特に結果を残している監督)を見ていると、監督自身がアナリスト的頭脳を持ち合わせているような気がしてならないのですが、日本にはそのような監督は少数派だという風に(端からは)見えます。そうなると、アナリストといっても、海外と日本では自ずと役割も変わってくるかと思ったりするのですが。何だか、書いていて今ひとつまとまりのない質問のような気がしますが・・・

投稿: T.w | 2007年8月20日 (月) 01時18分

>ナゾヒデさん

こんばんはー。お名前が短縮形になってらっしゃるのは、うちの常連になっていただけたということと解釈してよろしいでしょうか?(笑)

御指摘の場面が私の想像する場面と同じかどうか? 不明ですが、、、

まずはこちらをご覧戴けますか?

グランプリ前に行われたエリツィンカップを見ていて痛感したことは、やはりヨーロッパ勢のチームのセッターの「セットアップ位置の高さ」です。恐らくユウ(庄司)も初めて体験するような「高い位置」でのセットアップだろうと思います。日本のV・プレミアリーグの感覚だと、この位置にファーストタッチのボールが来ると「直接自分のコートに返ってくる」か「ツーアタックをされる」と思ってしまうのでしょう、実際日本のミドルブロッカー陣は、相手チームの長身セッターがジャンプトスを行うと、かなりの確率でそれに対してブロックに跳んでしまっています。で、実際にはその「高い」ファーストタッチのボールを、相手チームの長身セッターは難なく速攻や両サイドのトスに繋げて、見事に「振られて」しまうのです。


これは、「リードブロックの能力そのもの」というよりも、如何せん「慣れ」の問題だと思います。全日本女子も以前から、チーム練習に男子の大学生などのアタッカーと相対して練習することはあるようですが、「長身のアタッカー」に慣れることよりも「長身のセッター」に慣れることの方が、ブロック、特にリードブロックについては重要だという気がしてなりません。是非、180cm以上の長身の男子セッターを相手に練習して欲しいと切に希望します。

>男子化=全日本男子では間違ってもありえないであろうと

それは全く同感です(爆)

そう言えば、NOBYさんのブログにつけてらっしゃったナゾヒデさんのコメントを興味深く拝見させてもらいました(笑)

投稿: T.w | 2007年8月20日 (月) 01時49分

T.wさん こんにちは。アナリストについて少し書かせていただきます。男子チームの場合というお断りの上で書かせていただきます。まずは対戦相手チームの分析をして、選手やコーチングスタッフに情報提供するのがアナリストの第一の仕事です。他チームの試合を「第一ローテ」「第二ロース」…「第六ローテ」とローテ別の攻撃をビデオ編集して、ミーティング時にモニターに映して攻撃パターンのプレゼンテーションして、味方チームに見せます。これは味方のディフェンス面に対しての仕事で、センターやリベロがブロックや守備のシステムを作るのに役立ちます。また、選手は実際のビデオの画像を観ることで相手選手のイメージがつかめます。

味方の攻撃に対してはもう少し、突っ込んだプレゼンテーションをして(味方の)「第一ローテのサーブレシーブからの攻撃の成功率が○○%」…「第六ローテの成功率が○○%」と数字で具体的に示します。そうすると、どうしても攻撃の成功率が低いローテが出てきます。それが仮に第一ローテとしますと、第一ローテでたとえば前衛レフトのA選手がサーブレシーブの中心となっていて、A選手が自らサーブレシーブすると、A選手の早いレフト攻撃がしにくくなることなどが見えてきます。また、サーブレシーブの隊形によっては左利きの選手が打ちにくいレフトで攻撃をしなければならない場合があったりします。

そこで「第一ローテの攻撃成功率を上げるには?」という議論になります。これは選手、監督、コーチがそれぞれ、サーブレシーブの立ち位置の変更(A選手の攻撃を生かすためにリベロとの守備範囲の確認)、オポジットや対角のレフトがどこからバックアタックを打つかというオフェンスシステムについての意見を出します。この時に「対角レフトのB選手のバックアタックの成功率をセンターの場合とライトの場合でどのぐらい差があるか?」という質問が出たりすると、すかさずアナリストが「センターでは○○%、ライトでは▲▲%」という具合で数字で答えます。

オフェンスの作戦を作るのはもちろん、選手とコーチングスタッフですが、その根拠となるデータを選手やスタッフの要求に応じて提示するのがアナリストの役割です。試合中も相手のチームの分析をして、ベンチ外にいる場合もインカムを使ってコーチや監督に情報提供します。サーブレシーブの狙い目や成功している攻撃パターンなどを数字で示します。そこでアナリストとしての実力と手腕は「いかに現場が使える生きたデータを即座に提示できるか」ということにあると思います。能力の低いアナリストであればご指摘のように「たんなるデータ取り」に終わってしまいます。監督、監督によって欲しいデータが違いますので、データの押し売りをするのではなく、「監督が欲しいデータはなんだ?」ということをよく理解して提示する能力も必要です。それが無いと「あのアナリストのデータは使えない」とか「あの監督はデータを使いこなせる頭脳がない」と陰で互いに互いの悪口を言い合う仲となってしまいます。アナリストの方は夜型(?)の人が多く、夜通しビデオ編集をしたり、統計処理をして試合前に備えております。正に縁の下の力持ちですが、現在のバレーボールチームには欠かせない存在と思います。

投稿: オリビア | 2007年8月20日 (月) 16時37分

>one of No.33さん

kgcciさんへのレスで書いたとおり、見事な解説をありがとうございます!

>その個人を活かすことがチーム作りの基本方針みたいになってしまっていたのではないか?

そんなに選手層の厚くない1チームの強化方法としては、1人抜きんでた技術を持つ選手がいて、その個人を活かす戦術を採るのも現実的に致し方ないところでしょうが、選抜チームでもそれが実践されているというところが悲しいところです。逆に言えば、かつて日本にはそれぐらいにずば抜けた技術を持つ選手がいたという証なのかもしれませんが・・・。

投稿: T.w | 2007年8月20日 (月) 23時15分

>ブッシュさん

Tさんに先を越されてしまいました(苦笑)。
高橋みゆき選手自身がそのようなことを言ってたんですね。やはり、今年の全日本女子は何かを変えようとしている(していた?)のは間違いないんでしょうね。しかし、オランダ・ブラジル戦での敗戦を受けて、逆戻りしてしまったんではないか? という不安を覚えてしまいます。ワールドグランプリは本来、地上波で放送するような格の大会でもないのに、マスコミが悪いのか、それに踊らされるファンが悪いのか・・・本音を言えば、アテネ後の去年までの2年間は本当にムダな2年間だったと思います。変えるのならどうしてアテネ後じゃなかったのか? 世界バレーがあったからでしょうか・・・。

投稿: T.w | 2007年8月20日 (月) 23時31分

>Tさん

こんばんはー。

>「腕の見せ所」というような丁寧さとか、それこそ「間合い」の作り方とか、まったく感じさせないんですが・・・。単純に、オーバーで上げるのが怖いのかな?と思ってみたりしていました。

うーん、そこまで書いちゃいますか(苦笑)。
なら、私もちょっと(勇気を持って)本音を。個人の批判をするのは本意ではないのですが、高橋みゆき選手へ一言。

何のためにイタリアまで行ったんですか?

世界のトップレベルのバレーを肌で感じて、自分に足らないものを痛感してそこを修正するためではなかったのですか?

雑なプレーは何も変わりませんでしたね。

投稿: T.w | 2007年8月21日 (火) 00時19分

>KENさん

こんなところに来て頂いて、コメントまで戴けるとは恐縮です、、、。これまでも何度かKENさんのブログの記事を紹介しようかと思うことがありましたが、敢えて控えていました(今回遂に、ナゾヒデさんへのレスでリンクしてしまいました、、、)。

今年はユウ・メグ・アチャ3人組がいて、特にユウが新人の頃からパイオニアを応援してきた人間としては感無量ではあるのですが、ブラジル戦での敗戦後の柳本采配を見ていると、正直言って「そのバレーをするならユウをなんで選んだの?」と言わざるを得ません。これ以上私に「非国民」を続けさせないで下さい、と言いたいのですが・・・。まぁ、今年はワールドカップまでは辛抱強く、見放さずに見ていきたいとは思っていますが。

投稿: T.w | 2007年8月21日 (火) 00時30分

>rioさん

こんばんわ。rioさんの記事も欠かさずチェックさせてもらっています(笑)。

ポーランド戦は会場で見ていて、本当に虚しくなりました。ポーランドが監督が変わった途端、あんなに変われてしまうのか! という驚きと、ようやく長年の日本の悪しき伝統を排除しようとし始めたかと思いきや、すぐに元に逆戻りしてしまった日本とのギャップの激しさ・・・

投稿: T.w | 2007年8月21日 (火) 00時38分

T.wさん、コメントを返していただき大変嬉しく思います。ブログ開設当時は、全くバレーに関係なかったのですが、もうあれから2年たったので吹っ切れて、言いたいことを徐々に言おうかという、臨戦体制であります。お気遣いをありがたく思います。こちらで、麻子やユウ&こうの情報を知れると思うと楽しみです。

投稿: KEN | 2007年8月21日 (火) 06時49分

>オリビアさん

お礼が遅くなりました。丁寧に教えて頂いてありがとうございます。

少し気になるのは、外国のアナリストはどんな仕事をしているのか? というところですね。というのも、教えて頂いたような業務については、例えばそれがパソコンを使っているか、鉛筆と紙を使っているかの違いがあれども、大学レベルでどこでもやっているようなことの延長に過ぎないと思うのです。外国チームとは何かが違うのでは? そんな気がしてなりません。

投稿: T.w | 2007年9月 3日 (月) 23時27分

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