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2007年7月 7日 (土)

JVS Vol.9 No.1May 2007より

先日届いた、「JSVR バレーボール学会」の機関誌(JVS Vol.9 No.1 May 2007)を覗いていたところ、久しぶりに面白い論文を見つけた。

タイトルは『バレーボールにおけるローテーションの評価に関する研究』。予想された如く、都澤現筑波大男子監督の研究室から出された論文。平成18年秋季関東大学男子バレーボール1部リーグ戦の全102セットから解析されたデータを元に、いくつかの結論が導き出されているのだが、その中に以下のようなものがあった。

各チームの順位と、各チームのローテーション毎のサイドアウト率・ブレイク率との相関を見ると、より順位と相関が強いのは・・・


どうやら、ブレイク率の方らしい!


これは以前の投稿で書いた、私の直感に通じる結果ではないか? と思う。「ラリーポイント制」という新しいルールの下で、かつ「リードブロック全盛時代」にあっては、サイドアウト率を高めること以上に、ブレイク率を高めることが、より勝利に直結する・・・即ち、如何にして相手の攻撃を組織的ブロックでシャットあるいはワンタッチを取って、トランジションで得点に繋げるか? がより重要である、ということを表しているのではないだろうか?

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コメント

※ 家内贔屓、東北PIOに居た「Fフ~ルマン」
を観れた丈でも、開催意義在ったりする。非国民かな?「全女」なんか観もせんで…だって、北京まで壊れ無いで往って呉りゃ、文句無いデショ!

投稿: 皆是独尊 | 2007年7月 7日 (土) 19時15分

おじゃまします。興味深い論文ですね。会員でなければ読めないようなので残念です。

ところで、ブレイク率の方が有効ということなのですが、直感的に自明のような気がしております。というのも、実力伯仲の場合は終盤までサイドアウトの応酬で競り合いますよね。たとえばデュースにもつれ込んだ場合、2点差がつくまで勝敗が決まらないわけですからブレイクが不可欠です。23-23からサイドアウトをとって24-23となった場合も、ブレイクしなければ勝てません。そういう単純なお話ではないんでしょうか?

ワンタッチの数を「1回」と数えないようにしたり、アンテナを設けたりしたのは、”東洋の魔女”の「素早い切り替えしからのブロックを利用したスパイク」を封じるためだったと聞いたことがあります。ブレイクするための手段を奪うことでアジア型の技のバレーを弱体化させ、欧米型の高さを活かしたバレーの優位性を維持し続ける狙いがあったと解釈しております。

それでもなおかつ、ブレイク率が重要であることに変わりは無い、ということなのだと思いましたがいかがでしょう。

投稿: rio | 2007年7月10日 (火) 06時42分

 ACBの足立さんの理論もsuis annexさんと同じに思えます。特に、男子のトップチーム(国内外不問)はサーブ効果、ブロック効果、トランジションアタックのレベルアップに時間を費やしているようです。
 もっと機関紙の内容を教えてください。

投稿: バッキー | 2007年7月10日 (火) 16時40分

>rioさん

確かに仰るとおり、相手チームよりも多く「ブレイク」しなければセットは奪えません。これは以前のサイドアウト制でも現在のラリーポイント制でも何ら変わらない事実です。特に、以前のサイドアウト制の下では、そもそも「ブレイク」しない限り点数自体が入らないわけですから、まさに相手チームと「ブレイク」の回数を競っているのがバレーボールなのです。それは全くもって真実です。

では、サイドアウト制の下とラリーポイント制の下ではいったい何が変わったのか? それは、サイドアウト制の下では「ブレイク」を最低15回行うことで(=絶対的な回数で)セットを奪うのに対して、ラリーポイント制の下では必ずしも15回必要ではなく、相手より最低1回以上多いことで(相対的な回数で)セットを奪う点です。極端な例はrioさんに挙げて頂いたようなケースで、「ブレイク」をたった1回奪っただけでセットが奪えます(そのケースがサイドアウト制の下で行われていたら、1−0でまだまだ試合は始まったばかりの段階です)。サイドアウト制の下では、最終的な目標回数(15回)に達するまでは、常に相手チームより「ブレイク」の回数がリードする必要はなく、極端な例を挙げれば、先に相手に14点奪われるまでリードされ続けていても、そこで逆転すればいい・・・実際、サイドアウト制の下では「6−14」といった劣勢から逆転してセットを奪うということも、決して珍しいことではなかったですよね。それを可能にするのは、追い込まれてから「サイドアウトを取り続けて粘る」というチーム力でした。しかし、ラリーポイント制になり、このような勝ち方は不可能になりました。「20-24」の劣勢から逆転してセットを奪うことも極めて稀で、「18-24」ならほぼ絶望です。何回「ブレイク」すればセットを奪えるのか不定なラリーポイント制の下では、極端なケースでは(上述の如く)1回奪われただけでセットを奪われかねないわけですから、スタートから常に「ブレイク」の回数をリードし続ける必要がある。それは即ち、「ブレイク率」の高さが要求されることになるのではないか、と思うのです。一方、サイドアウト制の下では、必ずしも「ブレイク率」が高くなくても、サイドアウト率が高ければセットを相手に奪われずに延々とセットは続きますので、「ブレイク」するチャンスは「サイドアウトを取り続ける限り」いくらでも生まれる。「下手な鉄砲、数打ちゃ当たる」の世界です。だから、引き合いに出した過去の論文の結論のように、サイドアウト制の下ではレセプションから1回の攻撃でサイドアウトを奪う率を上げることが、チームの順位に直結するという結論になったのではないかと思います。


投稿: T.w | 2007年7月14日 (土) 00時37分

>バッキーさん

>もっと機関紙の内容を教えてください。

わかりました。次回、もう少し詳しく論文の内容をアップしたいと思います。これ以外の論文についても触れたいと思いますので、ご期待下さい!

投稿: T.w | 2007年7月14日 (土) 00時45分

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