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2007年7月29日 (日)

『がんばれ! 全日本女子バレー』

すっかりユウヲタとなっている私としては、買わないわけには参りません。
来週からのワールドグランプリの開幕が待ち遠しい限り。がんばれ! 『ニッポンの超新星』





今年の全日本女子チームはどんなチームになるのか? という問いに、ヨーロッパ遠征から帰国したばかりの柳本監督は「"新・3Dバレー"ができるんじゃないかな?」と答えている。果たして"新・3Dバレー"とは??

また、今年のメンバーにセンタープレーヤー(middle blocker)が多いことについては、「Bキャッチ(=やや乱れたレセプション)からでも、攻めていけるようにする必要がある。何かというと、Bクイックが多くなるということです」と。ということは、今年の全日本女子は、従来のようなセンタープレーヤーがライトに流れるワンレッグ攻撃を基軸にする攻撃スタイルを、遂に脱ぎ捨てるということになるのか?!

アテネオリンピック最終予選で柳本JAPANが見せた"3Dバレー"とは、セッターが前衛でアタッカー2枚の場面で、センタープレーヤー(middle blocker)がライトへ流れるワンレッグに入り、それと絡む形で後衛レフトがパイプ攻撃を見せるというスタイルだった。センタープレーヤー(middle blocker)がBクイックを基軸に攻撃を行うならば、"新・3Dバレー"とはアタッカー2枚の場面で、後衛レフトのパイプ攻撃だけでなく後衛オポジットのライトからのバックアタックも絡める「4枚攻撃」、即ち現在の男子バレーの基本攻撃スタイルのことであろうか?

いずれにせよ、やはりアテネオリンピック当時よりもさらに戦術面で「男子バレー化」を進めない限りは、日本に未来はないことは間違いない。それが今年の全日本女子に見られないようなら、今年も私は(たとえユウ・メグ・アサコのパイオニア勢がスタメンで出ようとも)非国民を貫くことになるだろう。

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2007年7月23日 (月)

アサケン、やったね!

こ、これは、凄いことだ!

http://www.sanspo.com/sokuho/070721/sokuho067.html

アサケンこと、朝日健太郎選手と言えば、今でも日本男子バレー史上最も優れたミドルブロッカーといって過言でないと私は思っている。大竹・泉水元選手が日本バレー界における「リードブロックの先駆者」なら、朝日選手は日本バレー界において「リードブロックを最も極めた選手」と言ってよいと思う。彼のインドア時代、日本では彼の両サイドへブロックに跳びにいく移動のスピード・空中でのブロックの完成の早さは、他の選手を圧倒していた。身体能力の低い日本のミドルブロッカー陣にあっては、彼の身体能力は桁外れだった。その彼の身体能力が、ビーチで徐々に花を咲かせつつあるのだろう。次の準決勝の相手は第1シードのようなので厳しい戦いになるだろうが、ここまで来たら是非表彰台に上がって欲しい。

そして、彼のインドア時代のプレーをつい重ねてしまうのが、今のユウのプレーだ。アサケンはとても「華がある選手」だった・・・これまで実に堅実に「地味な」プレーで活躍してきたユウだが、是非ワールドグランプリでは「華がある選手」に変身して欲しい! と願わずにはいられないユウヲタである(爆)。

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2007年7月16日 (月)

ミホちゃん、早速・・・

今月の月バレ、早速来てますねぇ、ユウの速攻のシーンがでかでかと写真で!
これは、期待できるかも・・・全日本女子選手のクリアファイルや下敷きの『ユウ』ヴァージョン!(爆)
(当ブログの検索ワードランキングでも、遂にトップ(!)に躍り出たし。)


さらに、シニア代表3人に続いて、パイオニアからジュニア代表に選ばれたミホちゃん!
プロフィール見ると、「世界での勝利のカギ」のところに「センター線がいかに『ファーストテンポ』で相手のブロッカーを意識づけさせるか」だって。

早速読んでる(読まされてる?)『セリンジャーのパワーバレーボール』(爆)

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2007年7月15日 (日)

JVS Vol.9 No.1May 2007より(補足と続編)

マニアックな話題かと思いきや、意外に反響がある(っていうか、要するにマニアックな人しか、ここのブログを見に来ていないのか(爆))ようなので、もう少し具体的に論文の内容をアップしてみたいと思う。

対象は、平成18年度秋季関東大学男子1部リーグ戦・予選リーグ全28試合109セット中、ファイナルセットを除いた102セットで、各セットにつき両チームのサイドアウト率とブレイク率を算出。そうして得られたサイドアウト率・ブレイク率を5段階評価(=各項目の平均値を算出して、平均値を中心に±0.5SDを評価3、その外側±1SDずつをそれぞれ評価2・評価4、さらにその外側を評価1・評価5)で分類して、それぞれサイドアウト評価・ブレイク評価とする。その上で、各チームの順位とサイドアウト評価・ブレイク評価との相関を解析する、という方法である。さらに、各チームのそれぞれ6ローテーション毎にもサイドアウト評価・ブレイク評価を分類して、各ローテーション毎のバランスと勝敗との関係も解析している。

そして解析結果であるが・・・

まずサイドアウト評価と順位との相関を見ると、評価3以上のセットで強い相関が見られたのに対して、評価4以上のセットでは中等度の相関しか見られなかった。この結果は、順位を上げるためにサイドアウトは評価3以上が必要であることを意味している一方で、評価4・評価5といった非常に高いサイドアウト率をはじき出しても、必ずしも順位には影響を及ぼすとは限らないということを意味している。即ち、順位を上げるためには評価2以下の低いサイドアウト率をなくすことが必要条件であるが、高いサイドアウト率は順位を上げるための十分条件ではない、ということになる。
一方ブレイク評価と順位との相関を見ると、評価4以上のセットで強い相関が見られており、評価4以上の高いブレイク率をはじき出すことが順位を上げるための十分条件であることを意味している。

さらに、各ローテーション毎のバランスとの関係で見ると、サイドアウト・ブレイクともに、評価2以下のローテーションをなくすことが必要である、という結論に至っている。


というわけで、、、マスコミや一般のファンの間でよく聞く「レセプションさえきちんとセッターに返れば・・・」という文言は、現在のラリーポイント制にあっては、科学的根拠のないウソということになるわけだ!


p.s.: 今回の機関誌に掲載された他の論文にも、興味深い内容がちらほら見受けられる。例えば、『バレーボールゲームにおけるリベロプレーヤーに関する研究』の結論には、「リベロは、レシーブだけでなくセッターの代役としての機能を持つ可能性が高いことが示唆される」という文言がある。これは、以前「"リベロ"に関してルール確認」と題して書いた投稿内容を追認するものと言える結論である。さらに、とある大学男子バレーボール部に在籍する、セッター経験2年の控えセッターを対象にして、1日平310本・計5,000本のレフト平行トスを上げさせる練習を行い、それをカメラで撮影してセットアップの高さやトスの球質などを解析した『セッターのジャンプトスの動作変容に関する実践的研究』の中には、次のような文言があった。「本研究では(レフト)平行トスを上げさせたが、セット(アップ)の高さがネット上(=ネットの白帯より高い位置)の時は、スパイカーが打つポイントまでトスが伸びていることがわかった。しかし、セット(アップ)の高さがネット下(=ネットの白帯より低い位置)の時はトスの軌道が小さくなり、スパイカーが打つポイントまでトスが伸びず・・・(中略)・・・平行トスにおけるセット(アップ)の高さとトスは対応関係があると考えられる。」

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2007年7月 7日 (土)

JVS Vol.9 No.1May 2007より

先日届いた、「JSVR バレーボール学会」の機関誌(JVS Vol.9 No.1 May 2007)を覗いていたところ、久しぶりに面白い論文を見つけた。

タイトルは『バレーボールにおけるローテーションの評価に関する研究』。予想された如く、都澤現筑波大男子監督の研究室から出された論文。平成18年秋季関東大学男子バレーボール1部リーグ戦の全102セットから解析されたデータを元に、いくつかの結論が導き出されているのだが、その中に以下のようなものがあった。

各チームの順位と、各チームのローテーション毎のサイドアウト率・ブレイク率との相関を見ると、より順位と相関が強いのは・・・


どうやら、ブレイク率の方らしい!


これは以前の投稿で書いた、私の直感に通じる結果ではないか? と思う。「ラリーポイント制」という新しいルールの下で、かつ「リードブロック全盛時代」にあっては、サイドアウト率を高めること以上に、ブレイク率を高めることが、より勝利に直結する・・・即ち、如何にして相手の攻撃を組織的ブロックでシャットあるいはワンタッチを取って、トランジションで得点に繋げるか? がより重要である、ということを表しているのではないだろうか?

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2007年7月 6日 (金)

"サイドアウト"と"ブレイク"

サイドアウト "side-out"とは?・・・レセプション側のチームが得点すること。「ラリーポイント制」以前の「サイドアウト制」のルールの下では、サーブ権を持つチームが入れ替わること、とも言える。世界レベルのバレーボールにおいては、一般にサーブ権を持つチームが得点する確率よりも、レセプション側のチームが得点する確率、すなわちサイドアウト "side-out"の確率が高率である(特に男子バレーでその傾向が顕著である)。これは、バレーボールと同じくサーブ権の存在する、例えばテニスの場合などとは全く逆の傾向であり、テニスでは、サーブ権を持つ選手が得点する確率が高く、すなわちサーブ権を持つ選手が「サービスキープ(=ゲームをものに)」する確率が高率である。従って、サーブ権を持たない選手がゲームをものにすることをブレイク "break"と呼ぶ。
テニスとは全く逆に、サーブ権を持たないレセプション側のチームが得点する、すなわちサイドアウト "side-out"の確率が高いバレーボールにおいては、ブレイク "break"とはサーブ権を持つチームが得点することを指す。

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