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2007年5月13日 (日)

黒鷲旗女子決勝〜JT-久光製薬(その1)

3位決定戦の死闘の興奮さめやらぬ雰囲気の中で、引き続いて行われた女子決勝戦。V・プレミアリーグ決勝戦同様のフルセットの戦いとなった。

久光のスタートローテーションは、V・プレミアリーグ決勝戦の第2セット目以降と同様。即ち、JTの谷口選手に成田選手がマッチアップする形。やはり、今シーズンのJTの得点源である、谷口・ケニー両選手に決めさせないという意図であろう。その意図は、谷口選手の対角の高木選手が前衛の時のブロックシステムにもはっきり表れていた。裏レフトに配された高木選手が前衛の3ローテーションのうち、2ローテーションではオポジットのケニー選手が前衛でいることもあり、久光のセンタープレーヤー(middle blocker)は高木選手は一切マークせずに、JTのセンタープレーヤーの速攻にコミットで付くか、ライト側のケニー選手の方へデディケートしていた。

しかし、前日のパイオニア戦もそうであったように、高木選手はV・プレミアリーグ中の彼女とは違っていた。ベテラン揃いのレギュラー陣の中で、一番年下の彼女がキャプテンとしてプレーをすることに「いっぱいいっぱい」だった彼女が、レギュラーキャプテンとしてV・プレミアリーグ準優勝という結果を残した自信を胸に、正確なレセプションを繰り出しつつ、相手の1枚ブロックを見事に翻弄するスパイクでの活躍をみせた。
さらにJTは、第1セット序盤から久光の狩野美雪選手を徹底してサーブで狙う戦略に出た。トランジションでの攻撃力に難点のある今シーズンの久光が、V・プレミアリーグを制することが出来た最大要因となったのは、リーグ終盤からファイナルラウンドにかけての狩野美雪選手がみせた攻撃力だったわけだが、サーブで徹底して彼女を狙うことで精神的にも肉体的にも彼女を追いつめてしまおうと目論んだのであろう。その寺廻監督の戦略は見事に機能し、第1セットから久光に先行されずに、一進一退の攻防に試合展開を持ち込むことに成功した。そして、セット終盤の攻防で位田・小酒両ピンチサーバーの攻めのサーブでプレッシャーをかけ、1・2セットとも先にセットポイントを握ると、最後はともに久光にミスが出て2セットを連取、初優勝に王手をかけた。

一方久光は、高木選手に50%前後の高率でスパイクをいくら決められようとも、JTに2セットを連取されようとも、ブロックシステムを全く変えようとはしなかった。対角の谷口選手が前衛の時には、全く対照的に彼女の高速レフト平行に対してリードで執拗に2枚ブロックを完成させ、まるで高木選手にはいくら決められても構わないから、ケニー・谷口両選手には絶対に決めさせない・調子に乗らせない、という信念を持って戦っているようだった。実際、ケニー選手のパイプ攻撃は徹底マークし、シャットを連発。JTのチーム自体は順調に2セットを連取していても、ケニー選手自身は調子に乗れないままだった。

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