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2007年5月24日 (木)

ドキュメント スポーツ大陸・バボChannel#72

5月19日にNHK・BSで放送された、大山加奈選手を特集した番組『ドキュメント スポーツ大陸 カナスマイルをもう一度』を見てみた。

今シーズンのV・プレミアリーグの試合会場で何度か目にした彼女の姿からは、大事なリーグを「チームメイトと一緒に戦っている」という表情・態度は、正直見受けられなかった。この番組を見て、その時の彼女の表情の裏に隠されていたものがある程度わかった気がした(もちろん、彼女の気持ちの本当のところまで、テレビ番組で伝えられたものだけで一視聴者に過ぎない私如きが「わかった」というのは烏滸がましいと思うが、、、)。向井選手のブログのこの時の投稿などは、大山加奈選手が実家から東レの宿舎へ戻って来た、まさにその直後の心境だったのかな? 等と思いを巡らせてみたり・・・。今シーズンの東レは、あの番組を見る限りは、「戦術をどうのこうの」という以前のチーム状況だったのだなとつくづく感じた。

細かいことを言うと、3月3日の川越でのパイオニア戦で、彼女が復帰して初めてスパイクを決めた直後にバックで流れる声援の音が、どういうわけか? 武富士の声援(武富士の「カナ」こと、内藤選手に対する声援)だったり、バレヲタからすると「はっ?」と思う編集は何カ所かあるのだが、、、まぁ、番組全体としては良い作りだったと思う。まだBSハイビジョンでは今週末にも再放送があるようなので、まだご覧になってらっしゃらない方は、一度ご覧下さい。


続いて、5月21日に放送されたバボChannelより。

ここ数年、すっかりフジテレビ739で放送された試合の「垂れ流し」に終始してしまっていて、そこでしか見られないような映像やバレーファンが本当に求めている情報は全く取り上げてくれないバボChannel(と文句を言いながら、結局毎回ビデオを撮って見ているわけだが、、、(苦笑))。この日も、全日本女子代表メンバー発表記者会見の様子はしっかり取り上げられた(ユウとアサコ・先野選手のインタビューを放送してくれたのは、個人的には涙ものだった)が、期待していた5月19日の枚方での紅白戦の模様は完全スルー。紅白戦開催以来、当ブログに「全日本女子/紅白戦」などという検索キーワードで連日多数の方がいらっしゃっているのを見ても、バレーファンが今一番求めている情報があの日の紅白戦の模様であるのは明らかなのに、番組内容とファンとの温度差がどんどん開く一方だ。それについては、美雁さんのところと、こちらに期待しよう!

因みに、この日のバボChannelでは、お宝映像として1991年のワールドカップ男子・日本対ブラジル戦の映像、さらに1985年のワールドカップ女子・日本対ブラジル戦の映像が放送されたが、これには正直面食らった・・・。


・・・うーん、ブラジル男子ってこの翌年にバルセロナで金メダル取っちゃうんだよな・・・。前年にこんな程度のバレーを展開していたチーム(リマ・マウリシオもガビオ・ジオバーニもちゃんと出てるけど、、、)が、わずか1年であれだけ(当時として)最先端のバレー戦術を生み出すとは!・・・


・・・うわぁ、佐藤伊知子、中田久美、石田京子、松並早苗、懐かしい・・・。メンバーは大分入れ替わってるけど、これってロサンゼルスで銅メダル取った翌年なんだよなぁ。ってことは、当時はまだ全日本女子は世界でメダルを狙える位置に間違いなくいた頃で、確かにみんな基本的なプレー(リバウンドを取ったり等)は当たり前のように出来るのは感心するけど、中田久美もトス上げてアタッカーがスパイクを打った後、全然ネット際に戻ろうとしないし、ブロックはなんてお粗末なシステムなんだろう・・・。過去の名プレーヤーと言っても、こんなバレーを現役時代にやっていたんでは、今のバレーの試合を解説するなんて、無謀な話だ!・・・

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コメント

ブラジル男子ってこの翌年にバルセロナで金メダル取っちゃうんだよな>

なつかしい!でも、この試合オポジットはネグロンではなくてパンパ(フェレイラ)でしたよね。ネグロンは怪我で日本戦には出場しなかったはずです。あと、このときはまだ、パイプは披露していなかったと思います。ただ、このときのブラジル男子は、1990年ごろから両サイドにラリー中でも早いトスを無理やりでもリマが上げていた印象があります。今考えるとバルセロナで勝つためにパイプを温存し、パイプの前提条件となる両サイドの早い攻撃に磨きをかけていたのかな?とも思います。となると、バルセロナで見せたあのバレーは3~4年かけて完成させたのかな?とも考えてしまいます。アメリカは82年の世界選手権では13位でしたが、たしかその後にあのリードブロックと2人サーブレシーブ、そしてデータバレーで世界の頂点に立つことになるのですが、両チームを思い出すと、革新的な戦術には時間と、目先の結果にとらわれず最終的な目標に突き進むトップの強い意志が必要なように思えるのです。毎年のように方向性が違う日本とは対極のような・・アテネ後の日本のバレーの方向がいまひとつ私には伝わってきません。管理人さんにはわかりますか?

投稿: kgcci | 2007年5月25日 (金) 00時33分

こんにちは。
いつも鋭い分析ありがとうございます。

私も「情熱大陸」観ました。

個人的には「燃え尽き症候群」というよりは「ケガ、国際試合で結果が出ないこと、周囲の期待に応えられないこと」の悪循環から抜け出せなくなった・・・、ということかなぁ、なんて思っています。そんな時支えになってくれるのが妹なんでしょう。

賛否両論あるでしょうが、大山加奈選手は何年にかに一人の逸材であることは間違いありません。
元々、器用なタイプではないだけに、周囲も急かすことなく見守ることが大切なのではないでしょうか。決して「甘やかす」ことなく・・・

そうそう、大山の場合、例えば第12Vのパイオニア戦では、フールマンとのマッチアップでも止められることなくアタックを決めているのに、国際試合になるとオランダに限らず、結構、「どシャットを食らう」というイメージがあるのですが・・・。
自信の問題なのでしょうか?

投稿: ディーラー | 2007年5月25日 (金) 10時01分

はじめまして、最近このブログを知り(遅い!)さかのぼって見て勉強!?させてもらってます。
私もスポーツ大陸見ました。世界バレー前、チームに戻っていた時、本気で「バレーをやめよう」と考えていたとのこと、正直哀しかったです。
私達にはわからない、つらい事がいっぱいあったとは思うけど「やめる」なんて言わないで欲しい。大山加奈のスパイク、黒鷲で見ました。
あまりにスゴイので、笑ってしまったくらいです。日本人であのパワフルさは奇跡でしょう。
ストレート打ちもうまくなったし。
あとは、勝負所で決められるか、つまり「気持ち」かな・・・と。黒鷲の映像でも「大学生なんかに止められて、カーッてなってしまって」という言葉からも、不安定さが垣間見れる。
「エース」は大事な所でトスが上がってくるので「スパイクフォームがどうこう・・」って言ってられない。何が何でも決める気持ち、瞬時の冷静な判断を、できればリーグで身に付けて欲しかった。 加奈は、自分が納得できなければダメな、意外に頑固な性格みたいですね。人の事は気にせずに、自分で決めればいい。「やる!」と決めれば「やるしかない!」のですから。

投稿: みんな大好き | 2007年5月26日 (土) 18時16分

こんにちわ。先程まで当該番組の再放送を観ておりました。
結局は選手育成、特にナショナルチームとして世界のトップクラスを狙う人材の育成の仕方に問題があるのではないかと思いました。
たまたま偶然彼女は環境にも恵まれ、(もちろん本人の意志もありますが)復帰への道を歩み始めたようですが、18歳で社会人となりマスコミでもてはやされ、何故か世界で5位となり、これで目標を見失わないのがどだい無理な話であり、これを前もって予見し対策を施すのが協会等の姉妹のような気がします。実際そのような状態で過去に忘れ去れていった選手は数多くいますし。
 まぁ、バレヲタとして僕も番組を見る中で確かに技術面でそれじゃ、肩の負担軽減のフォームにならんでしょっ、とか菅野(何故彼がVの監督をする器なのかは全くもってわかりませんが)のコメントもなんだぁって感じではありました。
 柳本氏のインタビューは、なんかこの人勘違いして変わっちゃったのかかなぁって印象すら受けました。
 よく判りませんが、ワタクシめの予想を覆して北京でメダルをとってくれることを願ってます。勿論、加奈選手もそのメンバーとして。
 肩より膝が心配な一素人からでした。

投稿: ナゾノヒデヨシ | 2007年5月27日 (日) 17時53分

訂正↑9行目 姉妹⇒使命です。。。。ペコリ

投稿: ナゾノヒデヨシ | 2007年5月27日 (日) 17時55分

 私も「ドキュメント スポーツ大陸」を、再放送を録画してさっき見ました。バレー界は危うく稀有な才能を失うところだったんですね。「ケガ」ももちろんですが、若い選手が「迷い」「意欲を失う」ことでやめてしまうのは何とも。うーん、私は“業界”の内情はよくわかりませんけれど・・・。
 大山加奈さんはきっと肩の故障もメンタルに影響していたのではないかと想像します。コンディション回復とともにモチベーションも上げてくれることを期待します。

 もしも、大山さんが(特にメンタル面で)調整整理途上だというのなら、そして栗原さんもちょっと肩休めを必要とするなら、T.wさんが「紅白戦」のところで推測されていたような「レセプション集中強化」というのも本当にやってもらっていいんじゃないかと。セリンジャーさんは「守備は『絶対に勝つ』という強い心(が肝心)だ」と言っていましたけれど、集中力とかプレー全般に自信を持つことにも良い影響があるんじゃないか?と素人ながら思っています。

投稿: one of No.33 | 2007年5月28日 (月) 00時28分

皆様(まいどのことながら)レスが遅れて大変申し訳ございません。

実は、、、ZARDの件で、しばらく放心状態となっておりました。ようやく少し立ち直れ、ネットにも向き合えるようになりました。


>kgcciさん

いつも鋭い御指摘ありがとうございます。

>目先の結果にとらわれず最終的な目標に突き進むトップの強い意志が必要

全くその通りだと思います。そして、トップがその強い意志を持てるためには、私たちファンこそが、目先の結果に一喜一憂しないファンになる必要もあると思います。方向性さえ、はっきり見えているのならば、敢えて結果が出なくても我慢して見守り続ける・・・もちろん「方向性」が見えることが大前提ですけどね(苦笑)。枚方での紅白戦に対する私の見方は、世間一般からは随分かけ離れたものの見方であったようですが、それは何より、この「方向性」を無理にでも見付けようとする気持ちがそうさせたものです。あとは、トップが本当に「方向性」をきちんと思い描いていると願いたいですね。


>ディーラーさん

以前にも書いたとおり、私も大山加奈選手は他の日本人にはないものを持っていると思っています。彼女に対しても私たちファンは、やはり我慢強く見守っていく必要があるのでしょうね。

確かに仰るとおり、私たちパイオニアファンの立場から言わせてもらうと、12回Vリーグといい、先日の黒鷲旗といい、彼女のスパイクには本当に苦しめられましたよ(苦笑)。

>国際試合になるとオランダに限らず、結構、「どシャットを食らう」

それはやはり、一つには「ブロックは個人技ではなくて組織力である」ということに鍵があると思います。フランシーのいた頃のパイオニアは、残念ながらブロックシステムについては非常に稚拙だったと思います。あと、やはりレフトのハイセットのトスに対するブロックに関しては、ライトブロッカーの高さは重要だと思います。昨シーズンの久光にいたケニア選手ですらも、ライトブロッカーに栗原・佐々木選手が跳んだときは、明らかにスパイク決定率が低下しています。日本のチームに外国人の長身センタープレーヤーが助っ人として入った場合、しばしばライトブロッカーがセッターで低身長であるために、それを庇おうとしてライトブロッカーの上に手をかざすようなブロックになっているケースが多く、結果的にクロス側のコースが空いてしまうケースが多いように感じます。


>みんな大好きさん

初めまして! 是非これからも当ブログを御贔屓にして下さいね。

私もテレビを見て、大山加奈選手の気持ちを(全部ではないにせよ)知って、少し悲しい気持ちになりました。父親と違って、私自身は彼女のファンでは別にありませんが、それでもやはり悲しかった。それはやはり(ディーラーさんが指摘されているように)心のどこかで彼女に期待している部分があるからでしょう。その期待に添おうと頑張るうちに、何のためにバレーをやってきたのか? 自分が好きだからやってきたことを忘れかけていた、、、。まぁ、メンタル面が弱いのも事実だと思いますが、まだ22歳(?)ですから、今は見守ってあげましょう。せっかくちゃんとコートに戻ってきてくれたんですから。

投稿: T.w | 2007年6月 5日 (火) 01時01分

※ … 我国の「排球団」は世界レベルで「剛健」に芯から成りたいnでしょうか。其れとも「メグカナ」と心中がし度ぃのダロ~か?疑問で在る。
 若し「前者」なら、相当の「淘汰」を覚悟された上で、全面『プロ化』の路線、方向付けを何故に試みられぬのか?周囲も、何故其の流れに…翁

投稿: コウモリ的ファン? | 2007年6月 5日 (火) 22時42分

>ナゾノヒデヨシさん

こんばんはー。

>18歳で社会人となりマスコミでもてはやされ、何故か世界で5位となり、これで目標を見失わないのがどだい無理な話であり

そうですねぇ。しかも「マスコミでもてはやされ」るように仕組んだのも、「何故か世界で5位」にしたのも協会の仕業である部分が多少なりともあるわけですから、事態はより深刻ですね。

>技術面でそれじゃ、肩の負担軽減のフォームにならんでしょっ、とか

ナゾノヒデヨシさんなら、そういうツッコミが来ると期待(笑)していました。私もそう思ったんですが、「へりくつ」などの方がこの範疇の話題は望ましいことだと思って、敢えてその話題には触れませんでしたが、ここでも偶には技術面のことを触れる可能性も今後ありますので、その際は是非コメントをお願いしますね。


>one of No.33さん

当初の放送予定のタイトルは「進化したパワフルスパイカー」とかいった感じのタイトルでしたが、放送では上述のものに変わっていました。まぁ、状況から見て当然のことですが、NHKの当初の制作・取材意図としては恐らく全く違うものだったのでしょうね。彼女が万一バレーをやめてしまっていたとすれば、番組はどうなっていたのかと思うとゾッとします。彼女がバレーをやめずにいてくれて本当に良かったと思うし、それを番組を通じて見られたことにも感謝します。だからこそ、番組宣伝をさせてもらった次第です。

投稿: T.w | 2007年6月 6日 (水) 00時17分

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