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2007年4月20日 (金)

3位決定戦〜パイオニア-武富士

第1セット、一進一退のサイドアウトの応酬で17-17。ここで吉田監督がまず動く。メグのスパイクサーブで武富士のレセプションを乱して、エステス選手に上がるであろう2段トスをブロックで仕留めようとユウをウィズに代える。しかし、その目論見はメグのサーブミスであっさりと崩れ去った。直後、ユウが前衛にいないことで、パイオニアはせっかくの前衛アタッカー3枚の状況にもかかわらず、武富士にウィズへのマークを完全に外されて両サイドの攻撃に対して確実にワンタッチを取られ、このセットでの唯一と言える連続失点を献上して17-22。ユウをウィズに代える戦略は完全に裏目に出てしまった。結局この連続失点が響いて、20-25でパイオニアは第1セットを落とす。

セミファイナルラウンド、もちろん目にすることは出来なかったので断言は出来ないが、吉田監督が今シーズンのレギュラーラウンドを通して、ずっと戦術として使い続けてきた「2枚替え」を、セミファイナルラウンドではなぜか封印してしまったこと、さらには(贔屓目があるのは認めるが)パイオニアが今シーズン4強入りを果たせた一番の立役者と言っても過言でない、現在のパイオニアの組織的バンチ・リードブロックシステムの要でもあるユウを、セミファイナルラウンドではセット序盤早々にウィズと交代させていたり、スタメンから外れるセットも多かったのが一要因になってしまったのではないか? と思っていただけに、1セット目が終わった直後には「また同じようなパターンか・・・」と思わされたが、ただユウをウィズに代えた場面での連続失点以外は、問題なく本来のパイオニアのバレーが展開されていたため、さほど胸騒ぎはしなかった。

私の気持ちが吉田監督に伝わったのか? 第2セットからは、吉田監督はユウを信頼して使い続け、そしてユキとマミ・リーとユミの2枚替えを見せてくれた。交代早々ユミはサーブで武富士のレセプションを見事に乱し、以降3〜4点のリードを常に保ちながらセット終盤22-18の場面で、メグのスパイクサーブが回ってくる。そこで見事に連続で武富士のレセプションを乱して24-18。第2セットはあっさりとパイオニアが取り返す。

迎えた第3セット、第1セット終盤以来再び、武富士に連続得点を許して1-5。武富士に試合の流れが傾きかけたところで、この試合最初の重大な局面が訪れる。(フジテレビ739の放送では残念ながらわからないのだが)レオのパイプ攻撃で何とか連続失点を止めた直後、ユキがサーブを打ちに行こうとして、彼女がまさにサーブを打とうとした瞬間に「(サーブ順が違う)コウだよ、コウ!」という声が聞こえてきて、パイオニアの選手達はサーブ順の間違いに気づく。慌ててメグがとりあえずのフローターサーブを打ったのだが、そのドタバタの場面でユウが見事にブロックを決めて、試合の流れが大きく変わった。気づけば8点目のテクニカルタイムアウトはパイオニアが奪う結果となり、以降一進一退の展開。17-17の場面で吉田監督はユキとマミ・リーとユミの2枚替えを使い、ユミはこのセットでもサーブで武富士のレセプションを乱し、返ってきたチャンスボールをレオに見事な「高くて早い」トスを上げて得点に繋げる。しかしそのあとは逆に武富士にレセプションを乱されて、パイオニアは試合の流れを完全には掴みきれない。セット終盤まで一進一退のサイドアウトの攻防が続き、23-23。その場面で武富士は連続で見事なディグを見せて、繋いだ2段トスをエステス選手が渾身のスパイクで決めて、武富士が先にセットポイント。その苦しい場面をレオがきっちり決め返して24-24のジュースへ突入。そこで次の重大な局面が訪れる。吉田監督はその場面でウィズを、アサコに代えて投入。25-25のジュースで武富士のサーブとなり、ここで逆に石原監督が動いて、ピンチサーバーとして足立選手を投入し、同時に前衛のセッター井村選手に代えてピンチブロッカーとして五十川選手を投入。足立選手は見事にパイオニアのレセプションを乱し、武富士の思惑通りにチャンスボールが返って来たが、その場面で武富士は後衛レフトの吉澤選手がトスアップを行った・・・結果的には、それが武富士にとっての最大の致命傷となった・・・彼女がトスアップを行おうとする時点で、トランジションの攻撃パターンは前衛レフトのエステス選手へのレフト攻撃しかないことが誰の目にもわかる状況となってしまい、パイオニアはウィズを中心とした3枚ブロックが完成、リーが見事にシャットしてパイオニアのセットポイント。こうなると井村選手がコート上に戻ってきても、その危機一髪の場面ではエステス選手にトスが上がるのは明らか。直後もパイオニアはウィズを中心とした3枚ブロックが完成、今度はレオが見事にシャットして、27-25。試合の流れをパイオニアはがっちり掴んだ。

第4セットは流れを掴んだパイオニアが序盤から主導権を握り、前セット最後に連続シャットされて意気消沈したエステス選手に対してユウが見事なシャット・ワンタッチを連発。トランジションでレオ・メグが着実にスパイクを決め、さらには2枚替えで登場したマミが長いラリーを制する見事なスパイクを武富士コートに突き刺す。23-19の場面で前セット同様に吉田監督は、アサコに代えてウィズを投入。23-20の場面で再びエステス選手のレフトオープンにパイオニアの3枚ブロックが揃って、遂にウィズ自身がシャット。これで勝負は決まった。最後はレオが決めて25-21。

勝敗を分けたのはもちろん、第3セットのジュースの場面だったわけだが、パイオニアの連続ブロックシャットを産む結果を呼び込んだのは、せっかく思惑通りに足立選手のサーブでチャンスボールを呼び込んでおきながら、トランジションで後衛レフトの吉澤選手がトスアップを行ってしまった武富士の戦術ミスにあった。後衛レフトは本来、パイプ攻撃に参加しなければならない立場であり、当然あの場面でトスアップを行うべきは前衛センターであった石川選手(あるいはリベロの和久山選手)であった。ライト側にはピンチブロッカーとして五十川選手もいたわけで、両サイドおよびバックセンターへトスを上げられる状況を作れたはずなのに、、、。結局、良くも悪くもエステス選手一人に頼らざるを得ない状況だったことが、この場面に石原監督が選択した戦術で露呈した。昨シーズンの武富士ならば絶対このような戦術ミスは犯さなかったはずだ。エステス選手はよく頑張ったと思うが、来シーズンの武富士が出来れば彼女を助っ人として呼ばないことを(パイオニアファンとしてではなく)バレーファンとして願うばかりだ。

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コメント

管理人様、はじめまして。
いつも、このブログを読ませていただいてます。

自分は、武富士ファンですが、エステスが入ったことによって、今まで作り上げてきた自分達の良さ。皆がよく口にするバンブーバレーが全部なくなってしまったように思えます。


今リーグ、エステスが入ることを初めて聞いた時、これが致命的とならなきゃいいけどと思ったけど、それが出たなというのが3セット目のデュースの場面だったなと思います。

あの場面、足立、五十川を入れて勝負に出て、チャンスが来たのはいいけど、前回だったら結果は逆になっていた。


エステスが入ったことによって、配列を何回も何回も入れ替え、役割まで変わってしまい、最終的には、自分達の良さがなくなってしまった。
エステスは、攻守に渡って、本当に頑張ってくれたのは認めるけど、もういいってのが、本音です。

投稿: ぼびー | 2007年4月20日 (金) 21時47分

パイオニアはリーグ最終戦のホームゲームを、消化試合にするという愚行をしてまで臨んだ、セミファイナルJT戦での不甲斐ない試合が全てでしたね。
今期は苦しい台所事情の中でつかみ取った4強だったので、下手な小細工などせず最後まで自分たちのバレースタイルを貫いて欲しかったです。

投稿: ギンムク | 2007年4月21日 (土) 08時30分

 赤羽とバンブでは、フレキシビリティが違う?

投稿: マッチョ | 2007年4月21日 (土) 15時35分

>ぼびーさん

初めまして。
結構、このブログって武富士ファンの方がたくさん見てくれてらっしゃるような気がしますが、管理人としてとても嬉しいことです。

残念ながら今回の全日本に、武富士の選手が誰一人選ばれませんでしたが、逆に石川選手などはしっかり石原監督の下で戦術勉強ができるチャンスかもしれません。彼女のセンスは間違いなく将来の日本の宝となりうるものを感じさせますし、今は一から筋力アップなどの体作りをチームでやって欲しいですね。

来シーズンこそは、石原監督らしい、男子バレーのシステムを採り入れたバレーが展開されて、決勝戦でパイオニアと戦って欲しいと思っています。

投稿: T.w | 2007年4月22日 (日) 20時10分

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