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2007年4月22日 (日)

決勝戦〜久光製薬-JT(その1)

セミファイナルラウンドで久光は、レギュラーラウンドで負け越したJT・パイオニアの両チームから勝利をものにして決勝進出を決めた。試合内容は見ていないので断言できないが、公式記録を見る限り、レギュラーラウンドと違って、スタートローテーションを相当綿密に計算して決めていたようだ。それは、セミファイナルラウンドのパイオニア戦の試合後の真鍋監督の記者会見コメントからも伺える。

「中西美雁の日々是排球」より引用


真鍋監督「前半、橋本が緊張のせいかトスのバラつきがあったが、2セット目以降はサーブで崩し、拾うという自分たちのパターンができた。途中、相手のローテーションが変更になったのは想定していた。・・・(以下略)」

決勝のJT戦も、真鍋監督は恐らく色々なことを想定して、敢えて完勝したセミファイナルラウンドともスタートローテーションを変えて、狩野美雪選手が前衛レフトからスタート。しかしながら、肝心のコート上の選手達の方はと言うと、試合開始早々はベテラン揃いの久光には似つかわしくない程、全員の動きが余りにも堅く、それは真鍋監督も想定外だったかもしれない。1-2の場面から、宝来選手のサーブに対して狩野美雪・成田・佐野各選手の「鉄壁のレセプション」が立て続けに乱され、いきなり1-6の劣勢。フェヘイラ選手のバックアタックで何とか切るも、2-8で最初のテクニカルタイムアウトをJTに奪われる。しかし、そのタイムアウトで少し冷静さを取り戻したようで、徐々に本来の動きが戻り始め、セット中盤は一進一退の展開。そうすると今度は途端にJTにいつものボロ(トランジションでの両センター陣のトスミスをはじめとする、繋ぎの不安定さ)が顔を出し始め、徐々に点差が縮まり、遂に20-19と一旦は逆転に成功する。しかし、セット終盤に狩野美雪選手を宝来選手が立て続けにシャットして、JTが再逆転。最後は今シーズンの久光における「鉄壁のレセプション」の要である佐野選手が、サービスエースを献上してしまうという、このセットを象徴する形で22-25。JTが1セットを先取する。

第2セット、久光はスタートローテーションを3つ回してフェヘイラ選手が前衛レフトからのスタート。第1セットのように序盤でJTにリードを奪われないためという意図と、セット終盤に狩野美雪選手が宝来選手に連続でシャットされたため、この2人がマッチアップしないためという意図であろう。しかし、それでも序盤は1セットを先取したJTの勢いに押され、0-2とリードを許す。さらに、竹下選手のサーブでレセプションを乱され、3連続失点を誰もが覚悟したこの場面で、この試合最大のターニングポイントが訪れる。アンテナ外を通ってJTコート外まで飛んでいったボールをフェヘイラ選手が必死に繋いで、何とかJTコート内へチャンスボールを返し・・・前衛レフトであったフェヘイラ選手は、JTコート外まで飛んでいったボールを繋ぐため、ブロックにつく余裕がない状況であったにもかかわらず、JTセッターの竹下選手はこの場面で、ライトのケニー選手にトスを上げずにレフトの谷口選手のレフト平行を選択したのだ・・・結果、それを成田選手が見事にシャット。真鍋監督がスタートローテーションを回したことで、結果的に谷口選手のレフト平行に対して、成田選手がライトブロッカーとして当たることになったのが功を奏したとも言えるのだが、これが試合の流れを完全に変えてしまった。たとえ、成田選手がブロックを決められず、谷口選手のスパイクが決まっていたとしても、全日本女子の正セッターたるものに、決して許されざる初歩的ミスだったと言わざるを得ない。このプレーで冷静さを完全に取り戻した久光が、セット中盤15-16の競り合いで再び谷口選手を成田選手がシャットして勢いに乗る。25-21で久光が取り返す。

第3セットに入ると、気持ちの面でも押され始めたJTが、久光のサーブでレセプションを乱されて一方的な展開となり、25-21。久光が王手をかける。

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