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2007年4月29日 (日)

仁木選手の引退に思う・・・

http://www.necsports.net/w_volley/news/archive/index.php?filename=070427.html

彼女は奈良の白藤高校(現・奈良女子高)出身。奈良では名門ではあるものの、全国的な知名度は大したことはなく、V・プレミアリーグで活躍した選手もほとんど、というか全く知らない。もちろん、私よりは大分年下なので、高校生時代のプレーを間近で見たことはないのだが、奈良の高校出身の人間としては、親近感はずっと感じていた。

最初に彼女のことを意識したのは、第2回V1リーグでレフトプレーヤーでありながらパイオニア(当時・東北パイオニア)のカブっち(鈴木玲子元選手)を抑えてブロック賞を獲得したとき。翌年からは連続で猛打賞を獲得、NTT西日本の廃部に伴いNECに移籍してからの彼女の活躍ぶりは、改めてここで書くまでもないだろう。何よりパイオニアファンとしては、彼女のテクニシャンぶりにどれ程苦しめられたことか(苦笑)。同じチームメイトだった高橋みゆき選手よりも、本来なら彼女の方が全日本で活躍すべき人材だったような気もする。

28歳・・・ラリーポイント制になり、選手寿命が延びた現在の女子バレー界にあって、客観的に見れば早すぎる引退とも言えるだろう。またいつの日か、どこか別のチームでプレーする彼女の姿が見られることを、バレーファンとして願わないではいられないが、ひとまずは「お疲れさま」と心から言わせてもらいたい。

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2007年4月22日 (日)

決勝戦〜久光製薬-JT(その2)

このまま4セット目で一気に優勝を決めてしまうか? と思われた久光だったが、JTが意地を見せる。16-15と久光リードでテクニカルタイムアウトとなるも、ケニー選手の頑張りで逆転。しかし21-22の場面で、そのケニー選手を狩野美雪選手が見事にシャットして同点。これで会場全体に久光の優勝ムードが漂ったところで、フェヘイラ選手が痛恨のサーブミスを犯して22-23。この場面で、セッターの橋本選手は、第2セット以降宝来選手に当たらなくなって決定率の高かった狩野美雪選手に頼るも、若さゆえのトスミスで22-24。もう一本狩野美雪選手に頼るも、再びトスが乱れて、ピンチブロッカーで登場していた久保選手にシャットされて22-25。決勝戦はフルセットに突入する。

向かえた第5セット、JTは頼みの谷口選手・ケニー選手に頼る単調なトス回しとなり、久光のバンチ・リードブロックシステムにワンタッチをきっちり取られる。ただ、これまで何度も書いてきたとおり、今シーズンの久光は、ワンタッチを取った後のトランジションの場面での決定力に難があり、その致命的弱点をどう克服できるか? が試される結果となったが、そこで狩野美雪選手が期待に応えてスパイクを決める。さらに、トランジションでの攻撃で決めきれない場面でも粘り強くラリーを続け、谷口選手を成田選手が、ケニー選手を先野選手がシャットして勢いに乗る。最後は実に久光らしく、成田選手のラリー中のトスアップから大村選手の速攻が決まって15-11。5年ぶり2回目の久光製薬の優勝で、2006/07 シーズンは幕を終えた。

フルセットの大熱戦であり、紙一重の勝負であったのは間違いないが、例年と異なりたった1試合で決まってしまう決勝戦の状況で、第2セット序盤での竹下選手のトスミス(敢えて、そう言わせてもらう)は、試合の流れを大きく変える、あまりにも致命的なミスだった。一方、それに対して何のコメントもないNHKの中継って、何とレベルの低いバレー中継なのだろうか! 試合自体は表向き上は白熱の決勝戦だったかもしれないが、戦術面から見れば、昨シーズンの久光対パイオニアに比して、見所は少ない試合だったと言わざるを得ない。第1セットの戦いぶりを見て、第2セットからスタートローテーションを3つ回して結果的に成功した久光に対し、所詮今シーズンのJTは自チームのペースでワンパターンのバレー(谷口選手の早いレフト平行とケニー選手の攻撃)をしているだけであって、相手チームのブロックシステムがどうだからこう攻めるとかいうような、相手チームを見てその弱点をつくなどということが出来るチームではなく、為す術がなかった。久光の選手達に試合開始早々の緊張感がなければ、恐らくは一方的な展開で終わっていただろう。寺廻監督、あなたのことは尊敬していますが、今シーズンのJTのレベルは所詮、V・プレミアリーグを制することが出来るようなレベルではありませんでしたし、逆にこのレベルで制することが出来るようでは、日本の女子バレーに未来はありません。尊敬しているからこそ、敢えて厳しく言わせてもらいます(もちろん、そんなことはご自身が一番感じてらっしゃるはずですよね?)。

久光が優勝を勝ち得た大きな要因としては、今シーズンの久光の致命的弱点であった「トランジションでの決定力の無さ」を、この試合についてはフェヘイラ・狩野美雪両選手が見事にカバーしていた点が挙げられるだろう。そして彼女達のその見事な攻撃力を引き出したのは、ベスト6にも選ばれた久光の新しい正セッターのトスにあることは言うまでもない。そう言えば、この決勝戦は、「低くて早い」トスを信条とするセッターと「高くて早い」トスを信条とするセッターの対決とも呼べる試合であった。結果は、ご存じの通りである。

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決勝戦〜久光製薬-JT(その1)

セミファイナルラウンドで久光は、レギュラーラウンドで負け越したJT・パイオニアの両チームから勝利をものにして決勝進出を決めた。試合内容は見ていないので断言できないが、公式記録を見る限り、レギュラーラウンドと違って、スタートローテーションを相当綿密に計算して決めていたようだ。それは、セミファイナルラウンドのパイオニア戦の試合後の真鍋監督の記者会見コメントからも伺える。

「中西美雁の日々是排球」より引用


真鍋監督「前半、橋本が緊張のせいかトスのバラつきがあったが、2セット目以降はサーブで崩し、拾うという自分たちのパターンができた。途中、相手のローテーションが変更になったのは想定していた。・・・(以下略)」

決勝のJT戦も、真鍋監督は恐らく色々なことを想定して、敢えて完勝したセミファイナルラウンドともスタートローテーションを変えて、狩野美雪選手が前衛レフトからスタート。しかしながら、肝心のコート上の選手達の方はと言うと、試合開始早々はベテラン揃いの久光には似つかわしくない程、全員の動きが余りにも堅く、それは真鍋監督も想定外だったかもしれない。1-2の場面から、宝来選手のサーブに対して狩野美雪・成田・佐野各選手の「鉄壁のレセプション」が立て続けに乱され、いきなり1-6の劣勢。フェヘイラ選手のバックアタックで何とか切るも、2-8で最初のテクニカルタイムアウトをJTに奪われる。しかし、そのタイムアウトで少し冷静さを取り戻したようで、徐々に本来の動きが戻り始め、セット中盤は一進一退の展開。そうすると今度は途端にJTにいつものボロ(トランジションでの両センター陣のトスミスをはじめとする、繋ぎの不安定さ)が顔を出し始め、徐々に点差が縮まり、遂に20-19と一旦は逆転に成功する。しかし、セット終盤に狩野美雪選手を宝来選手が立て続けにシャットして、JTが再逆転。最後は今シーズンの久光における「鉄壁のレセプション」の要である佐野選手が、サービスエースを献上してしまうという、このセットを象徴する形で22-25。JTが1セットを先取する。

第2セット、久光はスタートローテーションを3つ回してフェヘイラ選手が前衛レフトからのスタート。第1セットのように序盤でJTにリードを奪われないためという意図と、セット終盤に狩野美雪選手が宝来選手に連続でシャットされたため、この2人がマッチアップしないためという意図であろう。しかし、それでも序盤は1セットを先取したJTの勢いに押され、0-2とリードを許す。さらに、竹下選手のサーブでレセプションを乱され、3連続失点を誰もが覚悟したこの場面で、この試合最大のターニングポイントが訪れる。アンテナ外を通ってJTコート外まで飛んでいったボールをフェヘイラ選手が必死に繋いで、何とかJTコート内へチャンスボールを返し・・・前衛レフトであったフェヘイラ選手は、JTコート外まで飛んでいったボールを繋ぐため、ブロックにつく余裕がない状況であったにもかかわらず、JTセッターの竹下選手はこの場面で、ライトのケニー選手にトスを上げずにレフトの谷口選手のレフト平行を選択したのだ・・・結果、それを成田選手が見事にシャット。真鍋監督がスタートローテーションを回したことで、結果的に谷口選手のレフト平行に対して、成田選手がライトブロッカーとして当たることになったのが功を奏したとも言えるのだが、これが試合の流れを完全に変えてしまった。たとえ、成田選手がブロックを決められず、谷口選手のスパイクが決まっていたとしても、全日本女子の正セッターたるものに、決して許されざる初歩的ミスだったと言わざるを得ない。このプレーで冷静さを完全に取り戻した久光が、セット中盤15-16の競り合いで再び谷口選手を成田選手がシャットして勢いに乗る。25-21で久光が取り返す。

第3セットに入ると、気持ちの面でも押され始めたJTが、久光のサーブでレセプションを乱されて一方的な展開となり、25-21。久光が王手をかける。

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2007年4月20日 (金)

3位決定戦〜パイオニア-武富士

第1セット、一進一退のサイドアウトの応酬で17-17。ここで吉田監督がまず動く。メグのスパイクサーブで武富士のレセプションを乱して、エステス選手に上がるであろう2段トスをブロックで仕留めようとユウをウィズに代える。しかし、その目論見はメグのサーブミスであっさりと崩れ去った。直後、ユウが前衛にいないことで、パイオニアはせっかくの前衛アタッカー3枚の状況にもかかわらず、武富士にウィズへのマークを完全に外されて両サイドの攻撃に対して確実にワンタッチを取られ、このセットでの唯一と言える連続失点を献上して17-22。ユウをウィズに代える戦略は完全に裏目に出てしまった。結局この連続失点が響いて、20-25でパイオニアは第1セットを落とす。

セミファイナルラウンド、もちろん目にすることは出来なかったので断言は出来ないが、吉田監督が今シーズンのレギュラーラウンドを通して、ずっと戦術として使い続けてきた「2枚替え」を、セミファイナルラウンドではなぜか封印してしまったこと、さらには(贔屓目があるのは認めるが)パイオニアが今シーズン4強入りを果たせた一番の立役者と言っても過言でない、現在のパイオニアの組織的バンチ・リードブロックシステムの要でもあるユウを、セミファイナルラウンドではセット序盤早々にウィズと交代させていたり、スタメンから外れるセットも多かったのが一要因になってしまったのではないか? と思っていただけに、1セット目が終わった直後には「また同じようなパターンか・・・」と思わされたが、ただユウをウィズに代えた場面での連続失点以外は、問題なく本来のパイオニアのバレーが展開されていたため、さほど胸騒ぎはしなかった。

私の気持ちが吉田監督に伝わったのか? 第2セットからは、吉田監督はユウを信頼して使い続け、そしてユキとマミ・リーとユミの2枚替えを見せてくれた。交代早々ユミはサーブで武富士のレセプションを見事に乱し、以降3〜4点のリードを常に保ちながらセット終盤22-18の場面で、メグのスパイクサーブが回ってくる。そこで見事に連続で武富士のレセプションを乱して24-18。第2セットはあっさりとパイオニアが取り返す。

迎えた第3セット、第1セット終盤以来再び、武富士に連続得点を許して1-5。武富士に試合の流れが傾きかけたところで、この試合最初の重大な局面が訪れる。(フジテレビ739の放送では残念ながらわからないのだが)レオのパイプ攻撃で何とか連続失点を止めた直後、ユキがサーブを打ちに行こうとして、彼女がまさにサーブを打とうとした瞬間に「(サーブ順が違う)コウだよ、コウ!」という声が聞こえてきて、パイオニアの選手達はサーブ順の間違いに気づく。慌ててメグがとりあえずのフローターサーブを打ったのだが、そのドタバタの場面でユウが見事にブロックを決めて、試合の流れが大きく変わった。気づけば8点目のテクニカルタイムアウトはパイオニアが奪う結果となり、以降一進一退の展開。17-17の場面で吉田監督はユキとマミ・リーとユミの2枚替えを使い、ユミはこのセットでもサーブで武富士のレセプションを乱し、返ってきたチャンスボールをレオに見事な「高くて早い」トスを上げて得点に繋げる。しかしそのあとは逆に武富士にレセプションを乱されて、パイオニアは試合の流れを完全には掴みきれない。セット終盤まで一進一退のサイドアウトの攻防が続き、23-23。その場面で武富士は連続で見事なディグを見せて、繋いだ2段トスをエステス選手が渾身のスパイクで決めて、武富士が先にセットポイント。その苦しい場面をレオがきっちり決め返して24-24のジュースへ突入。そこで次の重大な局面が訪れる。吉田監督はその場面でウィズを、アサコに代えて投入。25-25のジュースで武富士のサーブとなり、ここで逆に石原監督が動いて、ピンチサーバーとして足立選手を投入し、同時に前衛のセッター井村選手に代えてピンチブロッカーとして五十川選手を投入。足立選手は見事にパイオニアのレセプションを乱し、武富士の思惑通りにチャンスボールが返って来たが、その場面で武富士は後衛レフトの吉澤選手がトスアップを行った・・・結果的には、それが武富士にとっての最大の致命傷となった・・・彼女がトスアップを行おうとする時点で、トランジションの攻撃パターンは前衛レフトのエステス選手へのレフト攻撃しかないことが誰の目にもわかる状況となってしまい、パイオニアはウィズを中心とした3枚ブロックが完成、リーが見事にシャットしてパイオニアのセットポイント。こうなると井村選手がコート上に戻ってきても、その危機一髪の場面ではエステス選手にトスが上がるのは明らか。直後もパイオニアはウィズを中心とした3枚ブロックが完成、今度はレオが見事にシャットして、27-25。試合の流れをパイオニアはがっちり掴んだ。

第4セットは流れを掴んだパイオニアが序盤から主導権を握り、前セット最後に連続シャットされて意気消沈したエステス選手に対してユウが見事なシャット・ワンタッチを連発。トランジションでレオ・メグが着実にスパイクを決め、さらには2枚替えで登場したマミが長いラリーを制する見事なスパイクを武富士コートに突き刺す。23-19の場面で前セット同様に吉田監督は、アサコに代えてウィズを投入。23-20の場面で再びエステス選手のレフトオープンにパイオニアの3枚ブロックが揃って、遂にウィズ自身がシャット。これで勝負は決まった。最後はレオが決めて25-21。

勝敗を分けたのはもちろん、第3セットのジュースの場面だったわけだが、パイオニアの連続ブロックシャットを産む結果を呼び込んだのは、せっかく思惑通りに足立選手のサーブでチャンスボールを呼び込んでおきながら、トランジションで後衛レフトの吉澤選手がトスアップを行ってしまった武富士の戦術ミスにあった。後衛レフトは本来、パイプ攻撃に参加しなければならない立場であり、当然あの場面でトスアップを行うべきは前衛センターであった石川選手(あるいはリベロの和久山選手)であった。ライト側にはピンチブロッカーとして五十川選手もいたわけで、両サイドおよびバックセンターへトスを上げられる状況を作れたはずなのに、、、。結局、良くも悪くもエステス選手一人に頼らざるを得ない状況だったことが、この場面に石原監督が選択した戦術で露呈した。昨シーズンの武富士ならば絶対このような戦術ミスは犯さなかったはずだ。エステス選手はよく頑張ったと思うが、来シーズンの武富士が出来れば彼女を助っ人として呼ばないことを(パイオニアファンとしてではなく)バレーファンとして願うばかりだ。

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2007年4月19日 (木)

キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!!

つ、遂にキタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!!

http://www.jva.or.jp/information/20070419001.html

さすがに、全日本も今年ばかりは「本気モード」で選抜せざるを得なかったらしい。さあユウ、これからが本当の「出番です」よ!

正直、今年ユウが全日本に選ばれないようでは、ホントに全日本のスタッフ陣の目は「節穴」と言わざるを得ないところだった。現在のトップレベルのバレー戦術にあって、「(セット当たりの)ブロック決定本数」など全く意味をなさない。それが意味をなした時代は、「マンツーマン・コミットブロック」システムが当たり前だった過去の話だ。現在のトップレベルで当たり前の「バンチ・リードブロック」システムにあっては、ブロッカーに課せられた役割は「ブロック決定(シャット)」なのではなく、「いかにワンタッチを確実に取れるか?」である。セット当たり何本「有効な」ワンタッチを取ったか? を数値化する・・・、その場合の「有効」の判断基準として例えば、ワンタッチを取った直後のトランジションで自チームが得点した場合に「有効」と判定するなどの方法でデータを出せば、恐らく現在のトップレベルのバレー戦術にあっての middle blocker のブロック面での本当の貢献率が明らかになるように思う(「ブロック効果本数」と呼んでもいいかもしれない)。これを今シーズンのV・プレミア女子リーグで実際にはじき出せば、恐らくユウはトップ3には入ると思う。彼女が全日本のレギュラーセンタープレーヤーとして定着しない限り、全日本に未来はないと思う。

本当は、「3位決定戦」について書きかけていたところだったのだが、全日本女子メンバーの発表を知って、先にアップせずにはいられなかったユウヲタです(爆)

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2007年4月16日 (月)

ファイナルラウンド(女子)こぼれ話

残念ながら、今シーズンのパイオニアの2連覇達成の夢はセミファイナルラウンドで潰えてしまったが、気を取り直してさいたまスーパーアリーナへ向かった(3位決定戦・決勝戦の模様は、後日詳しくアップ予定)。この際、思いっきりミーハー路線で、会場限定販売のパイオニアグッズでも手に入れて、パイオニアレッドのスティックバルーンをガンガン叩きまくって応援してやろうかと思い、その通り実行してきた(苦笑)。

で、会場入りして、座席を確保するや否や、すぐにパイオニアブースへ。大画面プラズマ(もちろんパイオニア製)にレッドウイングスのPR映像が流されているのがまず目に入り、その映ってる映像DVDにして売ってくれればいいのに・・・とちょっとガッカリした次に目に入ったのが、レッドウイングスのチームロゴ入りのウェアを着た(これも恐らくパイオニア製の)オルゴールテディベアー。他のトートバックやキーホルダーは以前から売っていたものばかりだったので、多分今回の「会場限定品」はこれだろうと思い、買うことに決めた。

少し恥ずかしいと思いつつ、テディベアーを指さして「これ、下さい」と伝えたところ、「えっと、誰のサインのやつ(が御希望)ですか?」と言われて、えっ!?

確かによく見てみると、レッドウイングスのチームロゴの辺りに選手のサインがしてあった。「じゃぁ、誰のがあるんですか?」と聞くと、「#0(レオ)と#1(メグ)以外はあります(売り切れてません)」とのこと。まぁ、当然だろう。
一瞬考えたが、気持ちはすぐに決まった。


・・・「#4を下さい!」・・・


手渡された箱のてっぺんには、こんな文字が、、、。


Dsc00779
誰が書いたの??


で、中身はこんな感じ、、、。


Dsc00780
なかなかいい感じ!

最近すっかりユウヲタな私ですが、それが何か?

満足して座席に戻り、そしてパイオニアの勝利の瞬間をしっかり目に焼き付けた。
試合後に応援団の前に整列する中、ガッツが一人泣き崩れている姿に目を奪われ、思わずもう一匹、、、


Dsc00783

ガッツの箱はシンプルに『#20 Gattsu』って書いてあるのみ。ベアーの方にもおんなじ筆跡で『Gattsu』って書いてあるってことは、ひょっとしてユウ、自分で書いたの?? 『ゆうさぁまぁ〜〜』って?

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2007年4月 6日 (金)

今シーズンの4強

昨年に続いて、4強に残ったチームについてまとめてみたいと思う。

結局、何だかんだ言ってもシーズン開幕当初から注目して、細かくこの場でコメントしてきたチーム(久光製薬・JT・武富士)が残る結果となったわけだが、まず久光製薬から、シーズン当初の戦いぶりと終盤の戦いぶりに変化が出て来ているのか? を中心にまとめてみたい。

今シーズンの久光はリベロの佐野選手・オポジットの成田選手・レフトの狩野選手を軸として、昨シーズン以上の堅いレセプションを展開する一方で、ケニア選手よりミスが少なく早い攻撃の出来るフェヘイラ選手・そして久光「本来の」センター線(先野・大村両選手)を中心とする攻撃を繰り出し、攻守とも一見「死角のない」ように見える程の堅実なバレーを展開できるという点が、何よりもの強みであった。
しかし、これまで何度も書いてきたとおり、一見無いように見えた「死角」として、昨シーズンあれほど決定力のあったトランジションでの攻撃が、今シーズンは明らかに低下している点が挙げられた。シーズン中盤までは、大黒柱の先野選手のずば抜けた個人能力により、何度も苦しいトランジションの場面を凌いで勝利を重ねてきたが、その「死角」を克服する打開策のないまま第3レグに入り、大黒柱の彼女にアクシデントが生じると、助っ人のフェヘイラ選手一人に頼らざるを得なくなった。第2レグから狩野選手に代わって落合選手がスタメンで出る試合が増え始め、真鍋監督としてもバンチ・リードブロックシステムとそれに連動するトランジションでの攻撃システムに難があることを悟ったのか? と思いきや、先野選手の故障が影響してか? リーグ終盤には結局また狩野選手をスタメンに戻してしまった、、、。先野選手が復帰してからの久光の戦いぶりは目にすることが出来なかったわけだが、昨シーズンの決勝戦を見ていても、失礼ながら真鍋監督に短期間での修正能力が高いという印象はないだけに(それは本格的な監督業を始めてまだ2年目故、仕方がないことであろう)、これだけの大きな致命的欠陥の打開策が果たして決勝ラウンドまでに見いだせるだろうか? それが最大の鍵であろう。

続いてJT。このチームについても何度も書いてきたとおり、寺廻体制2シーズン目となりようやく、寺廻監督が目指すバレースタイルが選手達に浸透したらしく、特にバンチ・リードブロックシステムとそれに連動するトランジションでの攻撃システムを重点的に練習してきたのが手に取るようにわかり、従来からあるこのチームの欠点としての、トランジションでの繋ぎの不安定さ(=両センターのセットアップ能力)が目立たなくなった。更なる欠点として挙げられるレセプションの不安定さを繕うために、本来センタープレーヤーながらも器用でレセプションをこなせる高木選手をチームの軸に据えるというチーム方針が、彼女をキャプテンに指名したことからも明確に見られた。シーズン当初は試合によっての波が激しく、チームの軸に据えられた高木選手が「いっぱいいっぱい」といった印象だったが、第2レグのシーガルズ戦で完敗した次の試合から寺廻監督は両レフトの表裏を入れ替え、谷口選手を表レフト・高木選手を裏レフトに据えると、結果的にはその後パイオニアに1敗した以外は全勝でリーグを駆け抜けた。波が激しく4強入りが微妙な頃は、ケニー選手の卓越した身体能力に頼り切るトス回しであったものが、連勝で勢いづいて一気に4強入りを現実のものに近づけた後は、トス回しにも余裕が出てセンターの打数が増えて、戦いぶりに安定感が出た。勢いからみれば、10連勝のままファイナルラウンドに突入出来るJTは、他のチームよりも優位な立場にあると言えるだろう。
しかし、昨シーズン7連勝でファイナルラウンドに突入した久光製薬は優勝を逃している。勢いだけでは勝てないのが、決勝の舞台というものだろう。同じ土俵に戻って戦う今シーズンのファイナルラウンドでは、やはりそのチームの「本質」が如実に露呈する。今シーズンのJTの「本質」は上述の通り、高木選手を軸にしつつケニー選手の個人技に頼る、というものだ。それで果たして勝ちきれるのか? それが鍵であろう。

さらには武富士。このチームについてもこれまで何回も書いてきたように、シーズン開幕当初から最適な「配列」を決めかねている印象だったわけだが、最終的にはやはり昨シーズンの4強入りの原動力となった吉澤選手の高速レフト平行に頼るべく、彼女を当初のオポジットからレフトに戻し、(記憶する限り)何年もずっとスタメンから外れることがなかった(と思われる)足立選手がピンチサーバーに回る形で落ち着いたようだ。第3レグに入ってこの「配列」にして以来、それまで「上位チーム相手でも下位チーム相手でも」フルセットの戦いばかりだったものが、少なくとも下位チーム相手には「完勝」できるようになった。
しかし昨シーズン、ハニーフ選手をセンターブロッカーに据えることで機能したバンチ・リードブロックシステムは、今シーズンはリーグを通じてみても今ひとつの印象だったと言わざるを得ないだろう。やはりエステス選手に往年のプレーを求めるのは酷だったようで、レセプション・スパイク・ブロック全てを100%の力で行うのは無理なようだ。そのためどうしても、ブロックに関しては疎かにならざるを得ず、結果的には石原監督の目指す組織的なバレーは、昨シーズンと比しても完成度は低いまま決勝ラウンドを向かえることとなりそうだ。しかしそれでもここまで勝ち星を重ねてこられたのは、幾度のフルセットを悉くものにしたことが如実に表している通り、ベンチワーク・采配の巧さの賜物と言えるだろう。特にサーブ戦術は、昨シーズン同様に武富士に勝利を呼び込むために欠かせない要素であり(昨シーズン勝ち越した久光製薬相手に今シーズンは全く歯が立たなかったのは、今シーズンの堅い久光のレセプションを崩しきれずにラリーに持ち込めなかったためではないか? と想像する)武富士としてはそれに賭けるしかないかもしれない。

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2007年4月 2日 (月)

突然ですが男子V・プレミア、、、(「高くて早い」トスとは?)・その2

「はやい」トスがなぜ要求されるのか? これは、バンチリードブロックシステムを切り崩すためである。「バンチ」のためにネットの中央付近にブロッカーが集まっており、かつ「リード」ブロックを行うために、トスが上がってからブロックに跳びにいくシステムであるために、バンチリードブロックシステムを敷くチームは、両サイドのアンテナぎりぎりに向かって上がる「はやい」トスには弱いはずである。「はやい」とはトスされるボールの「スピードが速い」という意味もあるが、「リード」ブロックシステムを意識する場合にはトスが上がってからアタッカーがスパイクヒットを行うまでの「時間が早い」という意味が大きい。しかし、国内レベルではともかく世界レベルにあっては、ただ「はやい」だけではバンチリードブロックシステムを切り崩すことは出来ない。なぜならば世界レベルにあっては、ブロッカーはブロックに跳ばなくても(ジャンプしなくても)ネットの上に手が出るくらいの高さがある。即ち、セッターがトスを上げてからアタッカーがスパイクヒットを行うまでの時間が「早く」ても、スパイクされたボールのネット上の通過点が低ければブロッカーにワンタッチを取られてしまいうるのである。従って、世界レベルにあってバンチリードブロックシステムを切り崩すためには、「高くて早い」トスが要求される。イタリア・セリエAリーグを経験し、そのことを誰よりも肌身で感じているはずの加藤陽一選手が、セッターに対してそのようなトスを要求するのは至極当然のことであるが、日本のV・プレミアリーグプレーヤーでそのことを意識しているプレーヤーは残念ながら少数であろう、、、。この試合、彼が活躍した背景に丹山選手のトスがあると書いたが、丹山選手は以前、加藤選手を特集したNHKの番組『ドキュメント スポーツ大陸・帰ってきた貴公子〜バレーボール 加藤陽一〜』の中で、加藤選手に「世界を相手に戦うにあたって」何を意識してプレーしなければならないのか? について指導されていた、まさに当事者だったのだ。今シーズン、途中出場してもあまり目立った活躍が(スパイク面で)出来ていなかった加藤選手だったが、それはこれまでJTの正セッターを務めることが多かった選手のトスが「高くて早い」トスでなかったことが影響していると言ってよい。

現在のV・プレミアリーグにあって、「高くて早い」トスを安定して上げられる(あるいは、それを少なくとも意識して上げようとしている)セッターは、私が見ている範囲では男子であれば(セッターとしては性格面で問題があると個人的には思うが)パナソニックの宇佐美選手、女子であればパイオニアのユキと久光製薬の橋本選手が挙がる。世界レベルで言えば、リカルドは勿論として、ブラジル女子ナショナルチームのフォフォンもそうである。だからこそ、「ユキのトスがフォフォンのそれにダブって見える」のだ。

いつも通り、パイオニアの話に戻すと、ユキがリーに上げるレフト平行トスと、レオ・メグに上げるレフト平行トスとでは、一見すると全然タイプの違うようなトスに見える。しかし、トスされたボールの描く放物線軌道の「頂点」を意識して見てもらえば、両者が何ら変わらないトスだと気づいてもらえるはずだ。ただ、リーとレオ・メグでスパイクヒットの位置の「高さ」が違うだけの話だ。レオの決定率が極端に低くなる試合(第3レグの武富士戦など)は、ユキのレフト平行トスの軌道の「頂点」がアンテナより随分手前にあって、ライトブロッカーのブロックが完成する前に上からあるいはさらにアンテナよりのストレート側からスパイクを打ち込めない時である。逆に彼女の決定率が極めて高い試合(第3レグの久光製薬戦など)は、ユキが安定して「高くて早い」トスを繰り出せている時である。

加藤陽一選手が好きなうちの父親が、現在の全日本女子の正セッターのトスが気に入らないのは、尤もなことである。

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突然ですが男子V・プレミア、、、(「高くて早い」トスとは?)・その1

以前も紹介した、大山加奈選手の大ファンであるうちの父親であるが、大山加奈選手に至るまでに実は、好きな選手の変遷というのがあり、その昔はサントリーの奥野(元)選手、そして中垣内(元)選手に長らくハマっていた。彼が大活躍した日ソ対抗やワールドカップなどの試合のビデオを、それこそ「擦り切れるんじゃないの?!」というくらいに見狂って、完全に試合内容を覚えて、どこのタイミングで彼がスパイクを打つのかまで完全に見事に覚えて、それ以外の場面を綺麗に早送りして見ている姿を端から見て、呆れたものだった。

その父親が、中垣内(元)選手の次にお気に入りとなった選手は加藤陽一選手だった。

先週の日曜日のGAORAでは、彼が現在所属するJT対堺の試合が中継されたが、この試合は彼にとってどうやら今シーズン初のスタメン・フル出場となった試合だったようだ。彼の活躍により勝利を収めたJTだったが、その活躍の背景にあったのが同じく今シーズン初スタメンであった(正確には前日の土曜日が初スタメンであったようだが)セッターの丹山選手の「高くて早い」トスにあったという事実に、気づくファンは少ないであろう。

かなり以前から(確か、昨年のワールドグランプリの頃に「(パイオニアの)ユキのトスがフォフォンのそれにダブって見える」と書いた頃から)、ずっと書こう書こうと思いつつ、なかなか重い腰が上がらなかったわけだが、遂にこの領域に足を踏み込もうと思う。

まず、大前提としてトスされたボールは「放物線軌道を描く」(実際にはボールには大きさがあり、回転すると同時に空気抵抗もかかってくるため、完全な放物線軌道ではないはずだが、、、)ということを念頭に置く必要がある。放物線には「頂点」が存在し、放物線軌道を辿るボールは(空気抵抗を無視すると)「頂点」を通過する時に最もスピードが遅くなる。現在のバレー界にあって、世界No.1セッターと言えば、ブラジル男子ナショナルチームのリカルドであることは、揺るぎない事実であろうが、彼のトスは常に、アタッカーがスパイクヒットを行う瞬間に放物線軌道の「頂点」を通過するような軌道を描いている。(世界バレーのビデオをお持ちの方は、リプレーでしばしば映るエンド側からのカメラでの映像をよくご覧いただければ、私の言いたいことはわかって頂けると思う。)

一般に、プレー経験のない方はもちろんのことプレーヤーでも、「はやい」トスと言えば「低い」トスというイメージを漠然と描いていることが多いと思う。確かに、これまで私も「高速立体的3Dバレー」と表現してきたブラジル男子ナショナルチームのバレーを思い浮かべればわかるように、「高速」トスという印象のあるリカルドのトスは軌道が「低い」印象がある。では軌道が「高く」見えるトスは果たして「遅い」トスなのであろうか?

実は軌道が「高い」「低い」というのは、非常に曖昧な表現であって、実際にはトスが描く放物線軌道の「頂点」がどこにあるのか? ということに言及しなければ、そのトスの軌道を具体的にイメージできないはずである。セッターのセットアップ位置とアタッカーのスパイクヒットを行う位置が決まっているとして、その2点を通過するトスが描く放物線軌道は、数学的・物理学的に無数に存在するのだが、その2点に加えて「頂点」が決まれば、トスされたボールが描く放物線軌道は一つしかなくなる。「はやい」トスを上げようとした場合、セッターのセットアップ位置とアタッカーのスパイクヒットを行う位置の2点を結ぶ「直線」にトスの軌道が限りなく近い場合に「はやい」トスになるはずであり、実際Bクイックのトスはそのようなトスを上げるのが一般的である。Bクイックの場合は、セッターのセットアップ位置とアタッカーのスパイクヒットを行う位置の2点の水平距離がさほどないため、2点を結ぶほぼ「直線」に近いトスを上げることが、重力の影響を考えても(即ちトスが放物線軌道を描くという大前提があっても)可能である。しかし、例えばレフト平行を考えてみると、2点の水平距離はかなりある(5〜6mある)ため、トスが放物線軌道を描くという大前提を無視できない。2点を結ぶ「直線」に限りなく近い軌道を描くトスを上げようと思えば、トスの描く放物線軌道の「頂点」を限りなくコート外遠方に設定しなければならず、そのようなトスを実際に上げれば、アタッカーは間違いなくスパイクを上手くヒットできない。従って実際には、セッターのセットアップ位置とアタッカーのスパイクヒットを行う位置の2点を結ぶ「直線」軌道に限りなく近い軌道でトスを上げつつも、そのトスされたボールの描く放物線軌道の「頂点」はセッターとアタッカーとの間(中間付近)にあることが多く、従ってトスされたボールの描く軌道は2点を結ぶ「直線」から徐々に「下方へ」軌道がずれていくことが多い。つまり、そのようなトスでは、アタッカーのスパイクヒットを行う位置は、本来そのアタッカーが最高点で打てる高さよりも「下方へ」ずれることとなる。これは、たとえどんなに「はやい」トスであろうとも、そのアタッカー本来の持ち味を殺すトスになってしまう。

一方、トスされるボールの描く放物線軌道の「頂点」がアタッカーのスパイクヒットの位置と一致するトスは、上述のトスに比べると一見トスが「高く」見える。特に、セッターのセットアップ位置とアタッカーのスパイクヒットを行う位置の2点の間の垂直方向の距離が大きい場合、トスはかなり「高い」トスに見えるはずである(リカルドのトスが「高く」見えないのは、ブラジル男子ナショナルチームのウイングスパイカー陣、例えばジバを例に取れば、リカルドとジバの身長がほとんど変わらないために、リカルドのトスアップ位置とジバのスパイクヒットの位置が垂直方向の距離があまりないことに起因する)。しかし、このトスは勿論、アタッカーが最高点で打てるトスとなり、そのアタッカー本来の持ち味を最大限に活かすトスとなる。

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