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2007年2月19日 (月)

小野市総合体育館観戦記〜パイオニア-久光製薬(その2)

第3セット、そのメグのスパイクサーブの勢いに気持ちで押されたのか、久光のレセプションが乱れ始め、ユキやユウのフローターサーブでサービスエースを取られる。それでも両サイドのウィングスパイカー陣は決定率が高いものの、久光が今シーズン劣勢の場面では「頼みの」センター陣、特に先野選手の速攻に対してユウのブロックが機能して、シャットは取れないまでも抜けてきたボールをガッツが見事なディグを見せて、一発でコートに落とさせない。ファインレシーブで繋いだ2段トスをメグが見事に決めて、勢いに乗ったパイオニアが25-22でものにする。

追い込まれた久光は、スタートローテーションを一つ戻して第4セットスタート。恐らくそれは、メグのサーブの際に、成田選手がレセプションから外れざるを得ないローテーションは避けたかったからであろう。一方パイオニアは、それまでいいように決められていたフェヘイラ選手を潰しにかかって、レオをライトブロッカーにつかせて、ユウが見事にシャット。メグのサーブでパイオニアはさらに勢いに乗り、久光は「頼みの」先野選手がセット終盤にユウと交代したウィズにシャットされて勝負あり。最後はレオが決めて、25-20。

両チームのスパイク決定率は、パイオニアが50.4%・久光が48.9%と男子の試合並み。バンチ・リードブロックシステムは当然として、一方がブロックチェンジを行えばもう一方がそれを見てトスを上げる場所を変えるなど、両チームとも細かい戦略を企てながら、試合の流れが両チームの間を行ったり来たりする中で、各セットの勝負所で強気の「攻めの」サーブが打てるかどうか? が勝敗を分けた、まさに「男子レベル」の試合だった。

その中で、メグのスパイクサーブが遂に目覚めた! 第4セット終盤に彼女のサーブが回ってきた場面、会場は異様な雰囲気に包まれ、久光のコート上の選手達は、何とも言えないプレッシャーを感じているのがひしひしと伝わってきた。この異様な雰囲気はまさに、昨シーズンの決勝戦以来である。試合開始前の練習中、シーズン当初に履いていた特注(と思われる)黒いシューズでなく、チームメイトと同じシューズを履く彼女の姿を見て、何か予感めいたものを感じた。試合が進むにつれて、彼女のサーブを打つ瞬間の「ミート」が昨シーズンのそれにどんどん近づくのを目の当たりにして、身震いすら覚えた(この試合の1本目のサービスエースは、「ミート」の瞬間に私はサービスエースを確信した!)。今シーズン、吉田監督の指揮の下、組織的リードブロックシステムを採り入れているパイオニア。その戦略のために、昨シーズンのような全員がスパイクサーブを打つ、という戦略は採らずに、データバレー通りに狙った場所に確実に打つサーブが増えており、それはある程度機能しているのは間違いない。しかし、それで各セット20点以降の競り合いに持ち込んだ場面で、そのセットを奪うために本当に必要なのは、やはり「勝負所で渾身のスパイクサーブが打てるかどうか?」なのである。今シーズンのパイオニアに足らないもの、それはまさにこれであった。メグの本来のスパイクサーブが目覚めた今こそ、本来のパイオニアの力を発揮するチャンスである。

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コメント

レポありがとうございます。
栗原もいよいよ肩が温まって来たって事ですかね(いや、足か)
でもサーブの調子が上がって来たのは良い傾向ですね。やっぱり日本であれだけのジャンプサーブを、しかも、勝負所で打てるのは彼女だけでしょうから。
チームと共に、このまま復調してもらいたいものです。
それにしても、去年の決勝カードにも関わらず観客は887人。テレビ中継も無し・・・
男子バレーの領域で展開される両チームの試合、自分も見たかったッス。

投稿: ブッシュ | 2007年2月21日 (水) 05時18分

 今年の赤羽にゃ「鴨」が居ない!
 矢張り「センター線」の脆弱化が痛いか? 勝

投稿: マッチョ | 2007年2月23日 (金) 17時27分

>ブッシュさん

こんばんは〜。
うーん、この小野での試合から計3試合連続で生観戦したわけですが、残念ながらメグのスパイクサーブは、そのあとの試合では逆戻り状態で、完全復活とは行きませんでした、、、。

>去年の決勝カードにも関わらず観客は887人

京都府立での2連戦を見ても明らかでしたが、やはり今のバレー人気(人気があると言えるのかどうかも実は怪しいですが、、、)は、全日本選手の主力メンバーの多いチーム(現状としてはJT)のみに依存していますね。JTのいた土曜日とJTのいなかった日曜日で観客数の差の激しいこと!まぁ 仕方がないことでしょうけどね、、、。世界バレーの赤字の件も含め、協会の人間は真剣に考えて直してもらいたいです。

投稿: T.w | 2007年3月 1日 (木) 23時08分

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