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2007年1月 7日 (日)

V・プレミアリーグ(2006/07シーズン)開幕(その2)

第2試合:JT - パイオニア

パイオニアの「配列」も昨シーズンと異なり、「表」レフトにレオ・「裏」レフトにメグ(コウ)が配される形であった。レセプションは、メグが基本的に参加しない形で、怪我から復帰したばかりの彼女の負担を減らすという意味合いであったのだろうか?

第1セットは、吉田新監督が目指してきたバレースタイルが、ものの見事に体現された。ユウを中心にきっちりリードブロックでワンタッチを取り、トランジションでユウが見事なトスアップを見せ、レオがきっちり決める。あるいは、ファインレシーブで上がったボールを、リベロのリエがコート外からジャンプトス(!)でパイプ攻撃のトスを上げて、メグがそれを決める。リエについては、ディグに関しては以前から定評があったため何の心配もしていなかったが、問題はレセプションをどの程度こなせるか? が鍵と考えていたが、それについてもまずまず及第点を与えられる活躍を見せていた。正直言うと、予想外の完勝であった。メグについても、足については多少庇いながら無理しないようにプレーしているように見えたが、予想以上に復調している印象で、相変わらずサーブは見事であった。

第2セット途中までは、やはり何だかんだいってもパイオニアの勝ちか? という雰囲気が漂い始めた中で、セット中盤にユキの足にアクシデントが生じる。いったんユミと交代するも、すぐにまたコートへ戻ってこられる程度であったが、このあたりから何となくイヤな雰囲気が流れ始める、、、。それでも先に20点に乗せてリードを保つも、セット終盤にメグが連続してブロックシャットを食らって逆転され、一気に流れがJTに傾く。それまでも、JTはパイオニアの繰り出す強打に対して見事なディグを見せていたが、流れが傾いたその場面でレオの強烈なバックアタックに対して見せたファインレシーブが、そのままパイオニアコートに落ちて勝負あり。メグは連続ブロックシャットを食らってからは、明らかに自信を失ったようなプレースタイルとなり、彼女へトスすら上げられない状態となる。こうなっては、パイオニアとしてはパイプ攻撃が見せられなくなるために、攻撃システムが組み立てられなくなる、、、。何とかアサコ・ユウのセンター陣が踏ん張って、流れを切ろうとするが、それまで打てばほとんど決まる状態だったレオまでもが、JTのレシーブ陣に悉く拾われてしまって、トランジションでの攻撃の決定力がなくなる。徐々にサーブも弱くなり、JTはほぼ完璧なレセプションを展開。パイオニアは完全に負けパターン。ベテランが多いパイオニアは昨シーズンもそうだったが、選手達の経験がありすぎることが災いして「負けパターン」だと感じてしまうと、自分たち自身でその流れに逆らおうという気力が出てこない。昨シーズンの決勝は、そこでメグがある意味「精神的柱」となって、チームの士気を高めていたが、メグの自信が失われたこの試合では、立て直しがきく道理がない。ようやく4セット目になって、彼女に代えてスーが入り(それまでのセットも2枚替えなどで出場はしていたが)、充分Vリーグで通用しそうなスパイクを見せてくれたのが救いだった。

例年のパイオニアに比べて、今年はレギュラー陣、特に "ベテランカルテット" の4人の仕上がり具合が「早すぎる」ぐらいの調子で、それは悪いことではないのだが、、、スーを筆頭にユミらの若手も(ガッツもユウに代えてピンチサーバーで何度も登場し、特に完全に負けムードだった第3セット後半では、彼女のサーブで連続得点を稼いで、一時は逆転までこぎつけた)決してレギュラー陣と比べても(経験はともかく)遜色ない力はつけてきているのは証明されたと思うし、ユウ・リエについては全く問題ないわけなので、今シーズンはしばらくメグは休ませて、スーら若手中心で臨んでも悪くないと思うのだが、、、。

一方、JTは新外国人のケニーについては、JT史上初めての「当たり」の外国人助っ人となりそうだ。オポジットに入ってはいるが、レシーブセンスも良く、以前東レにいたアダムス選手のような、チームの精神的柱にもなり得る選手だと思う。さらにようやく寺廻監督のやりたいバレー戦術が明確に選手達に伝わった印象で、特にリードブロックのあとのトランジションの攻撃システムに、かなり力を入れて練習してきたのがよくわかる戦いぶりで、もちろんトランジションでは、セッターがファーストタッチを行った場面では宝来・江藤両選手が2段トスを上げる戦術を徹底していたし、セッターがトスを上げられる場面では高速平行トスを高木・谷口両選手を徹底して打っていた(私の勝手な推測だが、熊前選手は今の寺廻監督の構想からすれば、ある意味「戦力外通告」であったかも? と思える)。但し、この日の特にディグは「出来過ぎ」であった印象が強く(毎年JTは、年に数試合こういう奇跡的ディグが炸裂する試合がある)、また、試合途中から(パイオニアの負けパターンに入ってから特に)相手チーム(パイオニア)のサーブが弱くなってしまったことに助けられたのは事実であり、今後リーグを通じてこの試合ほどのレセプションを見せられるかどうか? に関しては微妙である(谷口選手のレセプションが鍵である)。

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コメント

こんにちは

今年もよろしくお願いします。

いよいよ始まりましたねぇ
じつは私は東レファンなんですよ。
理由はお父様と同じ・・・

なので、今回のプレミアはちょっとさびしいのですが、ミキ選手が頑張っているので、その点では楽しみにしているんです。

というわけで、今シーズンも渾身のレポ楽しみにしています!

投稿: ディーラー | 2007年1月 7日 (日) 22時31分

私も見に行ってました。
レオさんのスパイクは、率ほど悪くはなかったんですけど、なんせ菅山・竹下両選手のディグが良すぎました。
メグは、ライトから打つことが多かったですよね。
私が一番気になったのは、レオさんがレフトからバックアタックを打ってたこと。
ブラジル男子のパイプでそういうのがあったとは思うんですけど、それよりもレフト寄りでトスもさして早くはなかったと思います。
その時には、前衛レフトに誰もいない状況だったと思いますけど・・・。
あれは一体何なんですかね。

パイオニア、思ってたよりも苦しいみたいですね。
しばらく、厳しい戦いが続きそうです。

投稿: マツ | 2007年1月 7日 (日) 22時39分

>ディーラーさん

こんにちわー。

東レですが、開幕戦を見る限り、向井選手のジャンプ力が落ちた印象があり、それが気がかりです。武富士はブロックシステムは組織的ですが、決して高さがあるチームではなく、しかも今年はオポジットに吉澤選手が入っていますので、昨年よりも低いぐらいなのです。恐らく昨年までの彼女ならば、ブロックの上から打つだけの高さを持っていたはずなのに、それが出来ていなかったので、セッターが大山未希選手に変わった今シーズンとしては、レフトオープンの決定力がないときついかもしれません。

あともう一つ、これは個人的に非常に心配なんですが、、、まさに我が父親の言うとおり(!)木村沙織選手が、どうも小手先でのスパイクばかりを打つようになっている姿が、とても気がかりです。変に世界バレーで自信をつけて、自分で「小手先でプレーすることがいいこと」だと勘違いしている気がしてなりません。非常に心配です。

投稿: T.w | 2007年1月 8日 (月) 14時36分

>マツさん

こんにちわー。

ようやくパイオニアも初勝利を上げたようですね!

開幕戦のスパイク練習を見ていて、みんな絶好調やなぁ! とビックリする反面、あまりに調子が良すぎるのが少し気がかりになったら案の定、途中からみんな「きれいに」決めようとしすぎて、下に打ち付けすぎていた印象でしたね。
因みに、御指摘のレオのレフトからのバックアタックの場面ですが、あれは前衛がアサコ・メグのアタッカー2枚の場面で、普通ならばアタッカー2枚ともレフト側に寄せるレセプションフォーメーションを敷くのですが、メグに敢えてライトから打たせようとして、アタッカー2枚をライト側に寄せていたんです。それで相手のブロッカーをライト側に引きつけておいて、レフト側からレオのバックアタックを使ったんですが、見事なディグでやられましたね。

投稿: T.w | 2007年1月 8日 (月) 14時48分

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