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2006年11月21日 (火)

(世界バレー女子準決勝)ブラジル - セルビア・モンテネグロ

立ち上がりは、私のほぼ予想通りの展開となった。今大会のセルビアが攻撃面に比して、守備特にブロックシステムが稚拙であることをすでに述べたとおりであり、当然のことながらブラジルの3Dバレーに対応できる力は、残念ながら持っているはずもなかった、、、。

ファビアナの「高くて早い」速攻2連続に、セルビアのブロック陣は完全に「面食らった」様子で、ブロックはすぐさまズタズタにされた。浮き足だってジェンシロがスパイクミスをして0-3の時点で、早くも最初のタイムアウト。それでもセルビアの選手達は落ち着きを取り戻せず、直後もイェレナ(ニコリッチ)がスパイクミス。一方のブラジルはやりたい放題の攻撃をレフトからライトからセンターから、、、。あっという間に1-7。中盤スパソエビッチの強打で何とか対抗し始めるも、ブラジルにチャンスボールを返してしまうと、その時点でブロックにつくことすら半ば「諦めてしまっている」ような状態で9-16。一方のブラジルは、クルスマノビッチの速攻をヴァレウスカが「リードブロック」で見事にシャット。これだけブロックシステムに差があると、お話にならない、、、。終盤に入ってようやくセルビアの選手達が「開き直った」感じで、強いサーブや強いスパイクなどの「個人技」で対抗し始めると、ブロックも「一か八か」のマンツーマン・コミットブロックとなり、それをフォフォンが見逃すはずもなく、シェイラの中央での時間差攻撃がセルビアコートに突き刺さって勝負あり、25-17でブラジルがあっさり先取。

第2セットに入っても、力の差は歴然としたまま。何とかかんとか3枚ブロックに跳んだら、すかさずフェイントでコート中央に落とされる、、、8-3のブラジルリードで最初のテクニカルタイムアウト。10-4から、スパソエビッチのサーブでブラジルが崩され、3点差まで追い上げられるが、逆にフォフォンのサービスエースをきっかけにブラジルが7連続得点、たまらずセルビアはスーパーエースのジェンシロを下げざるを得ない状況。こうなるとトスは前衛レフトにしか上がらないのは誰の目にも明らかであり、、、イェレナがブラジルのブロック陣に潰される。実況の下田アナも「このセットを見る限り、やっているバレーは大人と子供です」とバッサリ。25-14でブラジルが連取。

このままあっさり終わってしまうのか? と思われた第3セット。しかし、この日は「異様な雰囲気」に「呑まれた」あの日のセルビアではなかった。スパソエビッチが序盤に「強烈な」スパイクサーブを打ち切り、中盤にはラリー中の2段トスを「強気に」打ち切ってチームの士気を高め、遂にこの試合初のリードを奪う。終盤の競り合いで、対角のイェレナにもその気合いが乗り移り、連続で2段トスを打ち切って、25-21でセルビアが取り返す。

第4セット、前セットで息を吹き返したセルビアが勢いに乗って序盤リードするも、イェレナをブラジルが3枚ブロックで封じ込めて逆転。19-16から今度はスパソエビッチを3枚ブロックでシャットして勝負あり。最後はイェレナ・ジェンシロが相次いでスパイクミスを犯して25-20。この瞬間、ブラジルのメダルが確定した。

第1・第2セットの一方的な試合展開から一転して、第3セット以降は白熱した攻防となったが、総じてやはり「大人と子供」の試合であった。「個人技の総力」によってある程度は対抗できても、「綿密にシステム化されたバレー」にはやはり勝てない、、、。一見すると見た目は違うのだが、全日本がブラジルに勝てないのと同じ図式を見せられたような試合だった。

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