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2006年10月28日 (土)

"リベロ"についてルール確認(その2)

ところが、導入から8年の時間が経ち、リベロに要求される能力は大きく変わった。

リベロはオーバーハンドパスを用いてトスを上げてはいけない」のではない。あくまで「フロントゾーンでは」上げてはいけない、だけである。後衛プレーヤーはスパイクを打ってはいけない、のではなく、「アタックラインを踏み越えて」スパイクを打ってはいけない、だけである。同じことである。そう、リベロは「アタックラインを踏み越えなければ」オーバーハンドパスを用いてトスを上げても構わないのである。

従来のサイドアウト制から、ラリーポイント制にルール改正されることが決まった1998年。日本のバレー関係者の間では「サーブミスを恐れて、サーブは弱くなるのではないか?」とまことしやかに囁かれていた。ところが、実際にラリーポイント制が導入された1999年のワールドカップでは、外国チーム勢が各セット20点以降の緊迫の競り合いの中で見せたスパイクサーブの迫力は、前年にサイドアウト制の下で開かれていた世界選手権と比して明らかに増していた。ミスの出来ない緊迫した場面でこそ渾身のスパイクサーブを打つ、それが出来るかどうか? その精神力の差が外国勢と全日本との実力差として如実に表れた。あれから7年が経ち、ようやく全日本にも越川選手はじめとして、外国勢にも引けを取らないスパイクサーブを打つ能力を持った選手が現れた。しかし、如何せんそれに7年も要してしまった。

リベロに関しても同じことが言えるような気がする。いまだに「アンダーハンドパス」に固執する日本と、「アタックラインを確認しつつ、その後ろで踏み切ってジャンプトスを上げる」外国勢、、、。これが追いつくのには、いったい何年かかるのだろうか?

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コメント

こんにちわ。
今年の黒鷲で、東海大のリベロがフロントゾーンでジャンプトスを上げてました。
ネットより高いプレイにならないようにジャンプした後目一杯身をかがめて。
レフトに少しでもいい二段トスを上げようと四苦八苦する若い選手に感動しました。

ま、女子のトップでは相変わらず全ボールをアンダーで、しかも体の向きも変えたりしないような選手がリベロをやっていますが・・・

投稿: kaz10000 | 2006年10月29日 (日) 08時59分

こんばんは。

日本はルール改正後の世界のバレーの変化についていけていませんが、これもその一例ですね。

またまたCPV(28号)からの引用ですが、前ブレイザーズ監督のメイフォース氏は「1998年のルール改正により、レシーブやディフェンスに変わり、サーブとブロックが重要になった」と指摘しています。これは男子バレーの研究からのものですが、管理人様の指摘どおり女子バレーの男子化が進んでいる現在、女子もそうであることは明白でしょう。

体を痛めた影響からなのか、大山・木村選手はジャンプサーブ打たなくなったし、柳本監督はブロック強化を打ち出していますが、私には付け焼刃と感じています。

投稿: 渡り鳥 | 2006年10月29日 (日) 22時06分

>kaz10000さん

初めまして。コメントありがとうございます。

おっしゃるとおり(こちらにも書いたとおり)今年の黒鷲旗での東海大学(男子)のリベロは、「世界標準」の戦術である、リベロがアタックラインを確認しつつ後ろで踏み切って、両サイドやバックアタックのトスをオーバーハンドパスで上げる、という戦術をきちんと採用していました。今年の東海大学の躍進は、決して「くじ運に恵まれた賜物」ではなく、上述のリベロの戦術や、敢えてレセプションの出来ない左利きのエースを表レフトに置いて、フロントオーダーを採用する等の、考え抜かれた戦術の徹底が功を奏したものだと思っています。

フランスリーグでリベロとして経験を積んで、かつ結果を残した佐野選手が、13回Vリーグでどのようなプレーを見せてくれるのか? ひいては日本のバレー界に何を還元してくれるか? に注目したいと思います。

投稿: T.w | 2006年11月 2日 (木) 23時44分

>渡り鳥さん

いつもありがとうございます。

『Number PLUS』にも書いてありますが、「アナリスト」の仕事の半分は『データバレー』という解析ソフトを用いての、データのインプット(入力)作業です。全世界中が同じソフトを用いている現状から考えれば、得られる解析結果も基本的に同じなわけで、要は「得られた解析結果をどう活かして、自チームで遂行可能などういう戦術を組み立てるのか?」が重要なわけです。失礼ながら、現状の日本で「アナリスト」的な活動を実際にしている人達の大部分は、「ただパソコン入力の能力に長けた」だけの「バレー経験者」に過ぎない気がします。本当に「優れた戦術を編み出せる」creativeな誰かに、専属「アナリスト」、ひいては「監督」になってもらいたいですね。

投稿: T.w | 2006年11月 3日 (金) 00時39分

子供が高校でリベロをしています。今年キャプテンになったのですが、キャプテンマークはリベロはつけられないので、他の子がキャプテンマークをつけています。なんか雑用だけして先生にうまく利用されているようで納得できないのですが、ほんとにそんなルールがあるのでしょうか?6月の総体までは、他の高校はリベロの子もキャプテンマークをつけていたのですが・・・

投稿: | 2011年7月 3日 (日) 01時16分

キャプテンマークを付けることはできると思いますよ。僕の高校時代もリベロがキャプテンマークをつけてるチームをいくつも見てきましたし。

ただし、リベロは試合中にコートを何回も出入りするのでそのたびに代わりのキャプテンの指名を行っていては面倒です。(もしかしたらリベロはゲームキャプテンをできないというルールがあるかもしれませんが・・・)
そのためキャプテンのほかに「ゲームキャプテン」という人(例えばゲーム中の出入りがなさそうなセッター)を決め、その人がゲーム中の実質のキャプテンとして機能する、という仕組みです。

長々と書きましたが、要約すると「リベロは、キャプテンはできるがゲームキャプテンはできない」ということです。

投稿: yngdyshtsg | 2011年7月 4日 (月) 14時23分

twitterより飛んできました。
2011年版ルールブックでは70ページ、第19条第1項4に『リベロ・プレーヤーは,チーム・キャプテンにもゲーム・キャプテンにもなれない。』と記載されております。これは国内においては今年度から適用されることになったルールです。なおチーム内の『主将』をリベロが務めることについては全く問題ありません。お分かりいただけましたでしょうか?

投稿: yamaref102 | 2011年7月 4日 (月) 14時28分

今年度から、中学の大会でも高校の大会でもリベロはチームキャプテンにもゲームキャプテンにもなれません。4月にルール変更に関して各チームに中体連・高体連ともに書類が渡っています。6月の大会でも「今年度」なのでダメなはずなんですが…、見逃されたのでしょうか?

投稿: sideattckeryui | 2011年7月 4日 (月) 14時42分

yamaref102さんの方が、現在の状況を正しくとらえています。

国際ルールでは以前から「ゲームキャプテンにもチームキャプテンにもなれない」だったのですが、今年から国内もその通りになったわけですね。

全日本学連での取り扱いは以下の通りです。
http://www.volleyball-u.com/h22/pdf/h23rule.pdf

投稿: taknuno55 | 2011年7月 4日 (月) 14時52分

なるほど。
だいぶルールが変わったようですね。
失礼いたしましたm(_ _)m

投稿: yngdyshtsg | 2011年7月 4日 (月) 15時30分

yngdyshtsgさんの書かれた「リベロは、キャプテンはできるがゲームキャプテンはできない」というのは過去のルールです。

平成23年度から「リベロプレーヤーは,チームキャプテン,ゲームキャプテンになれない」とあります。ただ,このルールの適用は地域によってまちまちです。私の住む地域では,高校ではリベロプレーヤーは,ゲームキャプテンにもチームキャプテンにもなれませんが,中学校では未だに過去のルールを適用しています。

ただ,今後,間違いなく新ルールに移行していくはずです。

お子さんがリベロプレーヤーなために,キャプテンマークを付けることができないことにたいする(?)な気持ちがわからなくもありませんが,シーズン途中に変わったルールでもあり,なおかつそういう流れになったとしても,監督さんが(本当の)チームキャプテンにお子さんを指名しておられるのでしょうから,そこは双方が納得してチームを引っ張っていく必要があるのではないかと思います。

身内の話なりますが,我がチームも,新チームはリベロの選手にキャプテンをさせようと思っていますが,ゲームキャプテンは別の選手にさせようかと思案中です。

(本当の)チームキャプテンと,試合時のゲームキャプテンは役割が明らかに違います。

もし,お子さんがキャプテンマークを付けられないという不満を持っているようであれば,(本当の)「キャプテンに与えられた意義」を話されてはいかがでしょうか。

投稿: tolutteli | 2011年7月 4日 (月) 16時01分

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