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2006年9月10日 (日)

ワールドグランプリ決勝を前に総括(その1)

やっと、たまりにたまっていたビデオをだいたい見終わった。

これだけ一気にいろんな試合を見ると、つくづく感じる、、、。やはり世界の女子バレーは、着実に男子バレーに近づいている。ワールドカップ1999の時に、総括で私はこう書いた。

「現在の女子バレー界に目を向けて、数年後、ブラジル・イタリアの"リードブロック"が完成し、キューバが"データバレー"を導入し、ロシア・クロアチアに名セッター・パルフォムチュックの再来といわれるセッターが現れ、韓国が大型化に成功したとき、日本が五輪最終予選に回って、聞いたこともないヨーロッパの新鋭国に敗れる日は近いのではないか...? そう危惧して止まない。」

あの時、実は本音を言えば、「数年後」ではなく翌年のシドニー最終予選での全日本の敗戦を危惧していたわけで、そしてその「危惧」は現実となった。
あれから7年が経ち、すっかりブラジル・イタリアのリードブロックは完成した。キューバではなかったが、ロシアが"データバレー"を導入、さらに名セッター・パルフォムチュックの再来を期して、彼女自身がコーチとしてベンチ入りした。そして韓国はこれまでのバレースタイルから脱皮して、着実に大型化への道を進み始めている。ドミニカ・アゼルバイジャン・タイなどの新鋭国も着実に力をつけてきている(ドミニカ戦は、アウェーであったならば間違いなく負けていた試合だろう)。

さらに細かく見ていけば、各国とも戦術は男子バレーのそれを当たり前のように取り入れてきている。「配列」は勿論どこの国も「バックオーダー」、バンチ・リードブロックの完成度には差があれども、ラリー中セッターが後衛の場面で、セッターがファーストヒットを行った場合にトスアップを行うのは、「前衛センターのプレーヤー」。世界に先だってリードブロックを取り入れてきたブラジル・イタリアは当然として、今大会を見ていれば、ロシアのような、もともと自国独自の戦術で勝ってきた伝統国すらも、それを取り入れており、さらにはドミニカのような新鋭国でも当たり前のようにそうシステム化されている。
また、イタリアのウイングスパイカー陣は、以前とは異なりオープントスではなく、速い平行トスを打つようになっている。各国のセンター陣の攻撃は早いA/Bクイックが主体となってきており、ブロード(ワンレッグ)攻撃は以前に比べて明らかに減っている。そして何より、各国ともジャンプサーブの強力なこと! 20点以降の緊迫した場面で「一か八かの」強烈なジャンプサーブを打ってきている。これはまさに10年程前の男子バレーの世界そのものである。近い将来、両サイドの高速平行バレーがどの国でも当たり前になる時代が、女子バレーの世界でも訪れるはずである。

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コメント

石川選手は、「武富士のスタイルに合っているのかな~」って思いますね。センターに巧い選手が居なかったと思うのですよね。内藤は高さがあるし、三澤はパワーはあるのですが、決定力不足というか・・・レベルアップが必要なポジションだったと思います。サイドは足立がベテランの風格を漂わせ、課題だったレシーブも徐々に良くなっていますし、吉澤選手は昨年の全日本を経験したことで面白いくらいレベルアップしたと思います。そうして、問題は選手層でしょうかね・・・数年前に、一気に若返りが図られたチームで、それなりに経験を積んだ集団になりつつあるのですが、控えの選手の実力がイマイチなのですよね。サイドだと高さのあるが守備に不安の残る宣選手、巧さがあるが、決定力不足の五十川選手がいますが、センターが・・・。ここに石川選手が加わったことが大きいかもしれないですね。五十川選手は平行トスを打てる選手だし、パイプ攻撃も仕掛けられる選手なだけに、心強いと思いますね。って、思いっきり武富士のお話を素人目線でしてしまいました。で、このチームはライト(セッター対角)にハニーフが居たことで、ファーストレシーブをセッターが上げた場合はセンターがトスを上げるのですが、Vリーグの試合を近くで見たときは、リーグ序盤ということで、井村がトスを上げに行ったのに、ハニーフがトスしたり、内藤とハニーフがお見合いをしたりと、あまり連携が取れてない印象を受けました。
話が反れましたが、日本のセンター陣の宝来・杉山・荒木らを起用する時にトス上げられるのかな~って思いますね。この時にバックセンターにパイプ攻撃のトスをする時に、相手ブロッカーを振れるのでしょうかね~。凄い不安ですよね~。長々と書いてしまいました。

投稿: kazuya | 2006年9月15日 (金) 19時53分

バルセロナを過ぎた頃から、女子バレーは
多くの国で、トスが速くなったと思いますよね。
僕が最初に気付いたのは、
95年だったか、96年だったか、
アメリカの試合をテレビで見ていて、
レフトの選手が短くて速いトスを打っていたあたりでしょうか?
この頃のアメリカのセッターはゼッターランドが控えだったけど、スタメンのセッターが170~173程度の選手だったけど、丁寧にトスを上げていた記憶があります。
しかも、アメリカってオリンピックを見ていても、サーブレシーブが崩れないし、
スパイクレシーブも相当読まれていて、
全然日本のスパイクが決まらなくて・・・
対して、日本は大林・佐伯など速いトスを打つ選手がいたものの、大林・吉原・佐伯のレシーブが短かったりして、小さな中西(163センチ)のジャンプトスの独特の間が全く活きてなかったですね。結局、多少サーブカットが崩れると、大林へのオープントスに持っていかざるを得ない状態で・・・。
その後は、ブラジルのチームがライトのレイラバロスや、レフトのアナモーゼに対してのトスが速いな~って思っていたら、
キューバもルイス・ベル・ルイーザなど、レフトへのトスが速くなっていったような気がします。
ブラジルのアナモーゼは高いトスが苦手だったみたいだし、レイラバロスも高さが無いだけに、オープンはアウトにする事もあったみたいですが・・・キューバのサイドが速いトスを打ってきたら、本当にブロックの意味が無いな~って思いましたね~。
日本は、竹下・高橋がスタメン起用される場合は、ブロックで穴になるので、本当にサーブで相手を崩さないと苦しいはずなのですが、
ワールドグランプリを見ていたら、非常にサーブ効果率が低いというか、強いサーブを打ってミスをするのは仕方無いとして、案外イージーサーブでミスしている事も見受けられましたね~。
あと、竹下・高橋のチームになっているように思えるのですが、今後もこの二人がメインのチームの状態が続くとしたら、正直北京は苦しいと思えてならないですね。この二人を批判する訳ではないですが、この二人の後継者を考えないといけないような気がしますね。
あとは、大型選手だから、レシーブシフトに入らなくて良い雰囲気を消さないと、いつまでたっても、同じですよね。「何故、大きいからサーブレシーブ免除」なのか、非常に理解に苦しみます。韓国のハンソンイ選手だって、186ながらサーブレシーブ頑張っているし(成功率は低いけど)、速いトスを打ったりしてますよね。そうそう、大きい選手に速いトスを打てるようになって欲しい。
若しくは、大きい選手にブロックを利用したスパイクの打ち方をマスターして欲しいですね。高橋といういいお手本も居るし。要は、大きい選手が小さい選手の動きをマスターして、セッターも大型化が進んでいくことで、徐々に日本の上位進出が近づいてくるのかな~と。シャチコワ選手、日本に帰化しないかな~・・・。
なんて、長々と書いてしまいました。

投稿: kazuya | 2006年9月15日 (金) 20時19分

>kazuyaさん

こんにちは。
来期、鈴木洋美選手がいたならば、間違いなく武富士は優勝争いをすると思っていただけに、私としてもちょっと残念です。彼女のビーチ転向は。それだけ武富士は、Vリーグ女子の中では、システム化されたいいバレーをしていると思います。私としては今回の全日本に内藤選手を選んで欲しかった、、、鈴木洋美・内藤両選手、そしてパイオニアの庄司選手。日本でこの3人しか今のところ、「世界標準の」センタープレーヤーの動きが出来る、若い人材はいないと思っていましたから。(佐伯選手が目をつけていたのか? 詳しい事情はわかりませんが、それにしても彼女に目をつけてビーチに引き抜いたというのは、インドア派からすると「敵ながらあっぱれ」という気分です。)でもそこに石川選手は間違いなく入りますね。荒木選手も今回、そこに入る可能性を見せてくれたと思います。

アテネのOQTの時(間違いなく現在の全日本より強かったと思いますが、、、)やはり吉原(元)選手がいたのが何よりも違っていたと思います。彼女が前衛では2段トスを上げ、後衛で(一部のローテーションでは)サーブレシーブに入りと、高橋みゆき選手や木村沙織選手、栗原選手の負担を全部背負っていたのです。吉原(元)選手というと、キャプテンシーなどの精神面での貢献ばかりが強調されていますが、やはり彼女と同じ位に「レシーブ・トスが上げられる」選手がいないことが大問題だと思います。

投稿: T.w | 2006年9月18日 (月) 19時55分

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