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2006年8月28日 (月)

離婚したの?!(ワールドグランプリ 日本-ロシア)

久々に、リューバ(シャチコワ)のプレーが見られてうれしい限り。
選手紹介で、ソコロワと旧姓で紹介されていたんで、「え!? ひょっとして離婚!?」と思いきや、さすが三宅アナ、直後に丁寧に「結婚してシャチコワと名前が変わっていましたが、離婚してソコロワに戻りました」と解説してくれた。なるほど、と納得。アテネではメダル獲得のために急遽ナショナルチームに呼び戻された(現役復帰?)、という感じだったが、ひょっとしたらこれでもう少し長く彼女のプレーが見られるかも(笑)

それにしても首をかしげたくなる今日の日本の戦略、、、。試合が始まってからずーっと、ひたすらサーブでリューバ狙い。何考えてんの??? と思いきや、またまたさすがは三宅アナ。直後に丁寧に「ソコロワをサーブで狙うように試合前から指示が出ているようです」と解説。なるほど、とこればっかりは納得できない! 「は!? 意味がわからん!」

ご存じない方もたくさんいらっしゃるかもしれないが、リューバ(シャチコワ・ソコロワ)と言えば、恐らく女子バレー史上で最も素晴らしいプレーヤーだと言っても過言でないと私は思っている。彼女が最も脂ののっていたワールドカップ1999での活躍ぶりは、ワールドカップレポ(詳しくはこちら)に書いたとおりであり、何よりも「スパイク賞とサーブレシーブ賞のダブル受賞」という燦然たる記録が物語っている。その彼女を敵に回して、彼女をサーブで狙うなんて、、、あまりにも浅はかすぎる。そういった指示を出すベンチもベンチなら、それに何の疑問も感じない選手も選手である(まさか、彼女のことなんか知らなかったなーんて、全日本に選ばれているような人間にはそんな言い訳が通用するわけがない!)。世界の舞台ではしばらくブランクがあったとはいえ、実際今日のロシアの戦いぶりを見ていても、彼女がゲームを組み立てているのは手に取るようにわかる(サーブカットの要であり、チャンスボールもリベロではなく、彼女が取りに行く、、、リベロに任せるときは彼女がリベロに指示を出す)。

実力で負けること対しては別に、厳しいことを言うつもりはないが、今日の全日本の負け方はそれ以前の問題である。

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2006年8月26日 (土)

明日は久々に!

ポーランド戦は見ていて飽きてしまった、、、。だってセッター「へったくそ」なんだもん!
「女子バレー三昧」の記事を見て納得。
それにしても、フジテレビはポーランドを「欧州王者(ヨーロッパチャンピョン)」と強調しすぎである。だいたいポーランドがヨーロッパ選手権で優勝しているのは、大事なオリンピックの年ではない。しかもワールドカップ2003の時は、各国チームの宿泊していたホテルで食中毒が発生し、たまたま食中毒の発生しなかったホテルに宿泊していたポーランドとトルコが優勝・準優勝に終わったのは有名な話(のはず)。さらには、今年はポーランドがこの時期に気合いが入るわけがない。それは世界バレーの予選グループの組み合わせを見ればわかる。

Pool A: 日本、韓国、ポーランド、ケニア、台湾、コスタリカ
日本が入る「無風区」にポーランドは入っている(TBSによって日本の対戦相手として「選ばれた」と言った方が正確か?(苦笑))のである。かたや、、、
Pool B: 中国、ロシア、ドイツ、ドミニカ、メキシコ、アゼルバイジャン
ここは、ドイツの予選敗退もあり得るという、とんでもないグループ、、、長年バレーを見続けている人間としては「またか」といった感じだが、公平な抽選が行われているとはとても思えない、、、。結果として、今回のワールドグランプリでは、このグループの各国が本気を出してきているようだ(ドミニカはブラジルをフルセットの戦いに追いつめている)。

すでに気づかれた方もいらっしゃるかもしれないが、いつのまにやら(多分5月から?)このブログにもカウンターがつけられるようになっていたらしく、5月からの分だけアクセス解析も(管理者は)見られるようにココログの機能もヴァージョンアップされていた。ワールドグランプリが始まって以来、アクセス数が飛躍的にアップしており、世間の注目は集まってるんだなぁと実感。秋にはさらに世界バレーもあるため、さらにバレー熱が高まるだろうと思う一方で、今のマスコミの取り上げ方を見ていると、全日本女子の世界での「本当の位置」を見失ったファンがどんどん増えるんだろうという、いつもながらの不安に襲われる。

明日は久々に、リューバ(シャチコワ)のプレーが見られることが楽しみな私。すっかり非国民路線に入ってしまいそう、、、。

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2006年8月21日 (月)

ワールドグランプリ 日本-ブラジル(その2)

一方のブラジル女子はさすがだ。

その1で書いたとおり、相手(即ち全日本)のフォーメーション上の弱点を、各選手がきちんと把握した上で寸分狂いなくついてくるし、これまでスーパーエースだったマリ選手はすっかりサーブカットの出来るレフト選手に変わっているし(彼女がスタメンであったのは、何も「日本キラーだから」なわけでなく、恐らくは全日本のサーブが「弱い」ために彼女のサーブカット能力でも充分だろうと「なめられて」いるのであろう、、、)、途中で本来はセンターのバレスカ選手がサッサ選手と代わって難なくレフトポジションをこなしている。これこそが本当の「2ポジション制」というものだろう。

今の全日本では、例えば木村選手が「セッターも出来るウイングスパイカー」として重宝されているわけだが、そのような「2ポジション制」というのは、単に「選手個人の特殊能力」に依存しているだけのことであって、その上に成り立つ戦術など「その選手がいなくなれば」途端にがたがたになってしまう。そうではなくて、あくまで「チームとしての」戦術のヴィジョンがまずあって、そのために各人が果たすべき役割を明確にして強化していくべきである。そのように強化していくと、ブラジル女子のように「誰がどのポジションで出ようとも」同じバレーを組み立てられるし、長期的に一貫した強化も図ることが可能となる。どうも日本の女子のバレーというのは昔から、数少ない特殊能力に長けた選手に依存したバレーシステム・フォーメーションを組み立てがちである。そしてマスコミはそういうバレーシステムを「組織バレー」という名前で呼んで賞賛しがちである。

因みに、ブラジル女子のウイングスパイカー陣へ上がる両サイドのトスは、パイオニアのレオにユキがあげるトスと似ている。竹下選手が大山選手や小山選手といった、今の全日本の大型のウイングスパイカーにあげているトスと見比べて欲しい。

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ワールドグランプリ 日本-ブラジル(その1)

やっと見た、ビデオで。

案の定の展開、、、。大山選手が後衛でもサーブカットフォーメーションから外れているとは、前回の投稿時には知らなかったが、これなら相手チームとしては、サーブで前衛のウイグスパイカーを狙うのが定石であろう。そう、大山選手が前衛の場面で木村沙織選手を狙えと前回の投稿で書いたのは勿論、彼女のパイプを潰して大山選手の2段トスのみにさせて3枚ブロックで封じるためだが、大山選手が後衛の場面でも、対角レフトに配される前衛の木村選手を狙えば、バンチ・リードブロックシステムを敷く上で支障となる前衛両サイドの早い攻撃はなくなる(あるとしても高橋選手のみマークすればよい)。スプレッドで構えなくてよいため、大山選手がいくら後衛でサーブカットフォーメーションから外れていようとも、彼女のパイプは使えない、、、。

そして極めつけは、第2セットの後半、徹底的に後衛の木村沙織選手がサーブで狙われ崩された場面。苦し紛れなのか? 考え抜いた秘策なのか? 真偽のほどは定かでないものの、竹下選手を小山選手に、大山選手を落合選手に交代して木村選手をセッターにさせていたが、この場面は例の「セッター(即ちこの場合は木村選手)が後衛センターに位置するサーブカットフォーメーション」であった(詳しくはこちらを参照のこと)。この場面でライト/オポジットの役割となった(即ち木村選手の対角の)落合選手は「サーブカットの要」として投入されており、即ち「女子型(=ライト/オポジット=ユーティリティープレーヤー型)」のサーブカットフォーメーションとなるため、当然のことながらブラジル女子のサーバーであったサッサ選手は、強力なジャンプサーブを落合選手目がけて打ってきた。結果は言わずもがな、といったところか、、、。柳本監督って、確か今年のVリーグ女子決勝戦ちゃんと見ていた(解説していた)はずだよねぇ、、、。

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2006年8月20日 (日)

ワールドグランプリ

非国民の私(笑)は、日本の試合はまだ見ていない。見たのはブラジル女子の2試合のみ。

ただ、せっかく最近立て続けに書いていた戦術に絡めて書くと、全日本女子の今回のスタメンの配列は「フロントオーダー」のようだ。これは高橋みゆき選手と木村沙織選手を同時にスタメンとして使おうとする(さらに言えば、竹下選手がセッターであるというのが大前提として)ならば、至極納得のいく戦術である。その兆しはモントルーやクールマイヨールを見ていても感じたので、大体見当はついた。

竹下選手がセッターである以上、彼女と高橋みゆき選手の2人が同時に前衛になるといくらなんでもブロックシステムは破綻する。従って、高橋選手はライト/オポジットに配する以外にはあり得ない。さらに木村沙織選手もスタメンで使うのならば、以前書いた「フロントオーダーの欠点」である「ライト/オポジットの選手と裏レフトの関係」を逆手にとって、木村選手を裏レフトとして「フロントオーダー」で配列させれば、ライトからの攻撃が得意な木村選手がライトから、レフトからの攻撃が得意な高橋選手がレフトから攻撃することが可能となる。そして表レフトには比較的サーブレシーブを苦手とする大山選手を配すれば、「フロントオーダーの致命的欠点」であるセッターが後衛レフトでのサーブカットフォーメーションで、彼女をサーブカットから「外す」ことで欠点が補える形になる。

但し、この配列での最大の問題点は、このスタメンメンバーの中で最もバックアタックを要求されるはずの大山選手が「表」レフト、即ちセッターと隣り合わせで配されるため、チーム戦術としてコンビネーションに組み込まれたバックアタック(即ちパイプ攻撃)がほとんどなくなる危険性がある(相手チームの作戦次第で、そう持ち込むことが出来る)、、、。私が外国チームのアナリストであったなら、今の全日本を相手にする際に、サーブを狙う位置としてこう指示する。セッターが前衛で大山選手も前衛の場面ではジャンプサーバー以外は前衛センターに取らせるような緩いサーブを、ジャンプサーバーには木村沙織選手を狙うように、と、そして大山選手が後衛の場面では彼女を狙うように、と。

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2006年8月 9日 (水)

『ばれにゅ☆どっとねっと』に、、、

『ばれにゅ☆どっとねっと』に、『世界バレー公式ブログ』のとある記事に対する、大変ごもっともな意見が書かれていた。

Yahoo!ブログ - 世界バレーTBS公式ブログより引用

世界バレーで同じA組に入るポーランドが相手なだけに、
何としても勝ちたかった一戦でしたが、
世界ランキング上位チームとも互角に戦えることが証明されました!


互角に…。管理人はまだビデオを見られていないんですが、(中略)「スコア的には互角に見える試合」が生まれる可能性はあるんでしょうけど。
公式ブログとかで、あまりこういった軽々しい発言はしないで頂きたい。

まったくその通りだ! これは、何もバレー中継が上手などとお世辞にも言えないTBSに限ったことではなく、ダントツにバレー中継が上手く、アナウンサー陣もバレーをよく知っているフジテレビにも言えることだが、どうしてテレビ局は、日本があたかも強いかのような誤解をさせるような報道をしたがるのか? まぁ確かに、日本が強い方が視聴率はいいだろう。視聴率を上げるためには「日本が強いかのように」錯覚させるのが手っ取り早いのかもしれない。しかし現実は「結果」という形で必ず表れる。変に期待だけあおっても、かえって失望感が増すばかりで、固定ファンにはならないだろう。そうやって毎年毎年にわかファンばかり増やして、「本当の(=日本が強い弱いにかかわらず、バレーボールそのものが好きな)」ファンはテレビから離れていく(それが、「バレーを見るファン」と「バレーをやるファン」に分かれてしまう一因にもなっている)。そのため、テレビ局は大きな大会があるたびに、ますます「にわかファンをあおるような」報道をする、、、。要するに悪循環である。
(因みに、確かこの『世界バレーTBS公式ブログ』は、TBSの人間が書いているわけでなく、一般人に「特派員ブロガー」として記事を書いてもらっているはずなので、正確に言えば「TBSが報道している」のではなく、「TBSが都合のいい記事を選択して載せている」というのが正確だろう。)

やはり「本当の」ファンなら、世界のバレーを見るべきである。現在のラリーポイント制の下での「互角な」戦いとは、「20点以降の競り合い」の中から「セットをもぎ取る」ことを指す。いくら30点以上のジュースの戦いを繰り広げても、セットを取らなければ「互角」ではない。20点取れずに負けるセットがあるようでは「完敗」と言ってよい。世界の強豪同士の試合を見ていれば、そんなことはすぐにわかるはずである。

そして、「互角でない」戦いぶりを示している現在の全日本男子に対して、何も恥じる必要などない。日本はどうしようもないほど「弱い」のである。今や高校生クラスの大会では、日本はアフリカ・中近東勢にも全く歯が立たない。「こんなはずじゃない」とか「何と情けない試合を」とか思っているところからは、真の全日本強化策など生まれるはずがない。いい加減に「ミュンヘン組」は追放して下さい、協会から。

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2006年8月 7日 (月)

またまた男子(ワールドリーグ 日本-ポーランド)

第2戦は見逃してしまった、、、。まぁ、それはまた後日の再放送で確認することにしよう。

1試合のみなので、まだ完全に把握しきったわけではないが、どうやら(幸いにもと言うべきか?)ポーランドの戦術は、世界最先端のブラジル男子ナショナルチームのバレーシステムにはまだ近づいていなかった(パイプが高速になっている程度であった)。しかし、一つ特徴的なこととして、ラリー中にセッターが前衛であろうが後衛であろうが、チャンスボールを意識して後衛センター付近にあげる戦術を採っているようだ。

これは例えば、黒鷲旗での東海大学も時折それに近いような戦術を採っているようにみえる場面があり、その際にはリベロがジャンプトスで両サイドに2段トスをあげていた。確かにリベロのレシーブ能力が際だって優れている場合は、ラリー中にリベロがセッター的な役割を果たす(ルール上はそれを不可能にするために、「リベロプレーヤーがフロントゾーン内又はその延長で指を用いたオーバーハンドパスであげたボールを、他の競技者がネット上端より高い位置でのアタックヒットを完了することはできない」という制約を課しているのだが)のも、理にかなった戦略であろうと思われる。しかし、ポーランドの場合、意識してチャンスボールを後衛センター付近にあげるものの、リベロがトスを上げにいくわけではなく、後衛レフトあるいはセッター(その場面では前衛にセッターが位置していた)がトスをあげに行っているのである。従って、今のところこの戦術の意図するところは、私にはまだよく理解できていない、、、。ただ、言えるのは、後衛センター付近から特にライト側のバックアタックへトスがスーパーエースによくあがり、それをものの見事にスーパーエースが打ちこなしているのが「すごい!」ということだけである(後衛センター付近からライト側へのバックアタックをあげるというのは、アタッカーからしてみれば真後ろからあがってくるトスになるため、極めて打つのは難しいはずであるのだが、、、)。

もう一つ、前回のアメリカ戦での投稿同様、ポーランドが「どのサーブカットローテーションを最後にもってくるか?」に注目していたが、第1戦を見る限りはアメリカ同様「セッターが後衛センターに配置される」ローテーションが最後に回ってくるようにしていた。ただ、アメリカと違ってポーランドはライト/オポジットのポジションには「従来型(=サーブカットには参加しない)」のスーパーエースを配しており、別にこのローテーションに限らず、常に3枚でのサーブカットシステムであるため、このローテーションが最も弱点となるサーブカットフォーメーションとは思えないのだが、、、この点も1戦だけ見た限りでは、私には理由がわからなかった。ひょっとすると、アメリカも前回私が投稿したこととは違う点で、問題のローテーションを「最も弱点となるサーブカットフォーメーション」と考えているのか? これについては世界バレーまでの「宿題」にしたいと思う。

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