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2006年5月22日 (月)

【配列】前回の解答(その2)

前回指摘したとおり、「配列」には2種類あり、フロントオーダーととバックオーダーである。実は、6種類ある久光製薬のサーブレシーブフォーメーションのうちで、「なぜわざわざ私が問題のローテーションを選んだのか??」この意図まで把握できた方は、ここから先は恐らく読む必要がない。

実を言えば、解答(その1)で先ほど説明したものは、私の頭の中での思考回路を正確に書き出したものではない。後から論理的になぞっているだけである。実は、あの写真のサーブレシーブフォーメーションを見た瞬間に(もちろんセッターが10番であることは瞬時に判断するとして)、このチームがバックオーダーであり、当該ローテーションはセッターが後衛レフトのローテーションであるとわからなければならない。そして一番右側に位置する2番がオポジットの選手で、当該ローテーションでは前衛ライトである、と次の瞬間に機械的に判断される。

なぜそれが可能なのかは、次回説明する。

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【配列】前回の解答(その1)

まずお礼から。
サブさん、ディーラーさん、コメント及びご回答頂き、ありがとうございました。

さて、解答だが、せっかくお二方に貴重な意見を頂いたので、それに則って書いてみる。

実は、この問題を考える段階で期待された「典型的間違い」が、ディーラーさんの回答のとおりの「8番(大村選手)・10番(鶴田選手)・11番(ケニア選手)」である。恐らく、プレー経験のない方はほとんどはこの回答を思い浮かべるであろうし、プレー経験者でもこの回答をする方が多いと思う。
ただ、ディーラーさんが奇しくも指摘してらっしゃる「写真を見ると、フロント3人の位置取りは微妙」というのが、実はかなり重要なポイントである。恐らくディーラーさんは、ご自身の回答の矛盾点に気づいてらっしゃると思う。即ち、「オポジット」の「成田(選手:2番)がバックライトにいる」ということは、当然対角のセッターである鶴田選手(10番)がフロントレフトにいるはずで、「鶴田(選手:10番)  大村(選手:8番)  ケニア(選手:11番)」がフロントの3人であるならば、鶴田選手(10番)は大村選手(8番)よりも左に位置していないとポジショナルフォルト(反則)となるため、写真から見て明らかに間違いとわかる。

なぜわざわざ「2秒以内に」答えるように指示したのかと言えば、要するに上述のように「最初から問題のチーム(久光製薬)の各選手のポジションに関する知識」を頼りに回答されるのを避けるためである。ディーラーさんは、久光製薬の各選手のポジションを恐らくもともと知っているはずで、それに基づいて冷静に時間をかけて考えれば、上述のようなことに気づくはず(実際ご自身の回答の矛盾に、後から気づかれたはず)である。更に言えば、サブさんのコメントの通り、確かに冷静に時間をかけて考えると、この久光製薬の各選手の知識が全くなくても、バレーボールのポジショナルフォルトに関するルールを正しく理解していれば、正解が5通りあるというのは「正しい」。サブさんは、それを理解したうえで「2秒で答えるのは至難の業」とコメントして頂いたはずだが、それはあくまで「ルール上での可能性の話」であって、そんなことを言っていたら試合には残念ながら勝てない。全く未知の相手チームと試合する場合に、試合開始時の相手のサーブレシーブフォーメーションがこの写真のような状態であったとしたら?? 「至難の業」と言って済まされるはずはないのである。

では、いよいよ解答。上述の通り、「最初から問題のチーム(久光製薬)の各選手のポジションに関する知識」に頼らずとも、自ずと正解には到達する。プレーヤーの視点から言えば、まず相手チームのフォーメーションを見て、瞬時にまず把握すべきは「誰がセッターか?」であり、ラリー中のセッターの定位置である、「ネット際のセンターからややライト寄りの位置(今回の写真で言えば、サーブ側のチームの前衛レフトに位置する6番の選手とネットを挟んで向かい合う位置)」に向かって、サーブが打たれた瞬間に一直線に向かおうという足の向きをしているプレーヤーがセッターであり、従って10番がセッターであると瞬時に判断できる。それと同時に、セッターが後衛であることにすぐに気づかなければならない。なぜならば、セッターが前衛であるならば、最初からネット際について自チームのコート側に体を向けている方がプレーしやすいはずであり、わざわざ相手チームに体を向けて、かつ8番の選手よりも明らかに後方に位置しているというのには、それはポジショナルフォルトのルール上の制約のためでしかあり得ない。従って、実はセッターが10番と判断できるとほぼ同時に、その10番の真ん前に「配列」上位置する選手が8番と判断でき、かつ8番は全選手の中で最も左かつ前に位置することから前衛レフト・そして自動的にセッターの10番が後衛レフトと判断できる。となると、後衛レフトの10番より左側に位置する11番は後衛ではあり得ず、前衛に決まる。

従って、ルール上で「実際的に」あり得る解答は、「8番・11番・3番」か「8番・11番・2番」の2つとなる(ユニフォームの色の違う14番はリベロであり、前衛はあり得ないので)。この2つで迷った方は「かなりいい線」と言えるが、「8番・11番・3番」と回答した方は、恐らくはプレー経験のない方であろう。前衛3人ともアタッカーであるならば、わざわざ3人ともレフト寄りに位置させることには、アタックフォーメーションを考えれば全く無意味である。従って「現実的に」あり得る解答は「8番・11番・2番」となる。これが正解である。

こうやって、言葉で書くと「ホントにこれを瞬時に見分けられるの?」と(特にプレー経験のない方は)思うかもしれない。実は、そこにもう一つのポイントがある。

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2006年5月 8日 (月)

【配列】黒鷲旗にて(初の写真アップ!)

黒鷲旗の試合の模様は、後日アップする予定、、、(GAORAでの放送が、決勝戦は生中継なのに、準決勝は録画でそれも随分と日にちがあいてから放送されるので、順番としてまず準決勝の放送を見てアップしてから、決勝戦をアップしたい)。

というわけで今日は、過去の投稿で何回か「別の機会で詳しく説明する」と書いてきた、バレーの戦術の中ではかなり根幹に近い部分というか、まずそれを決めない限りはバレーの試合自体が始まらない、各プレーヤーのサーブ順での配置の仕方(『セリンジャーのパワーバレーボール』の中では、「配列」という言葉で表現されているので、それに従って単に「配列」と書かせてもらう)について、さわりだけでも書こうかと思う。

これは当然、プレー経験のある方ならば誰でも本来は知っているはずのことなのだが、意外と知らない、というか「わかっていない」プレー経験者が多い気がする、、、。実は「配列」には、2種類の方法がある。『バレーボール100Q入魂』にも書かれている、吉田清司さんの言葉を借りるとフロントオーダーバックオーダーの2種類である。前者は、セッターが後衛レフトの位置のローテーションで、前衛(フロント)が「レフトにレフトの選手・センターにセンターの選手・ライトにオポジット(セッター対角)の選手」と、本来各プレーヤーがラリー中に専門的に務めるポジション通りに並ぶ「配列」で、後者はセッターが後衛ライトの位置のローテーションで、後衛(バック)が「レフトにレフトの選手・センターにセンターの選手・ライトにセッター」と並ぶ「配列」である。フロントオーダー・バックオーダーといった言葉自体は別に知らなくてもいいのだが、この両者に、戦術上で決定的違いがあることは重大な事実であり、そのことに気づいていないプレーヤーが実は多い。

ためしに、黒鷲旗で撮ったこの写真を見てもらいたい(クリックで大きくなります)。Dsc00360_6
これは久光製薬のあるサーブレシーブシーン(相手チームがサーブを打つ寸前)を撮影したものだが、これを見て瞬時に(2秒以内に)久光の前衛3人の背番号を当ててみて欲しい。正解できた方は、上記の「配列」のことを普段から意識しているプレーヤーの方であるはずで、恐らくあまり意識してこなかったプレーヤーの方は、間違える可能性が高いと思う。

正解は、次回の投稿にて。

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2006年5月 6日 (土)

新監督決定

セリンジャー監督の後任が無事決定したようだ。

http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/ballsports/news/20060506-OHT1T00093.htm

正直安心した。セリンジャー監督はVリーグ優勝という結果を残して勇退するわけであるから、チームの更なる前進の為には、後任監督はセリンジャー監督の理念・戦術を基本的には引き継ぐことの出来る監督でなければならない。そうなると正直、候補は絞られるはずである。吉田敏明氏は、セリンジャー監督がアメリカ女子ナショナルチームの監督を務めていた時期に、彼のもとでアシスタントコーチを務めた経験の持ち主であり、自身の著書『壁は破れる。』の中でも、セリンジャー監督の指導方法に影響を受けたことについて記している。そして何より、日本人として初めて、アメリカ女子ナショナルチームの監督を務めた方であり、世界の現在のトップレベルのバレーを誰よりも肌で感じている一人と言えよう。恐らく、彼のことを知っているパイオニアファンの方なら「彼しかいない」と思ったであろうし、私も気持ちは同じだった。せっかくすぐそばに住んでいるのだから、彼の現在の勤め先であるびわこ成蹊大学にまで出向いて、頭を下げようかと思ったくらいだ!(よけいなお世話?!)

ただ、このうれしい知らせが届くのとほぼ同時に、非常に心配な知らせも届いてしまった、、、。フランシーの病気の件である。ファンとしては信じたくないが、事実であるならば今は治療に専念してもらって、必ずまたパイオニアのユニフォームを着て活躍する彼女の姿が見られるように祈りたい。

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