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2005年11月26日 (土)

女子バレーは男子バレーよりも

昔(もう、6年も前なの!?)、1999年のワールドカップの時のレポで、こう書いたことがあった。
「女子バレーと男子バレーは今や違うスポーツだ」といっても過言ではないと。これは今でも真実だと思っている。

しかし、この言葉の言葉尻だけとらえてもらっては困る。「違う」のには「時間のずれ」があるからなのである。だから、こうとも書いた。「女子バレーは男子バレーよりも(戦術的に)大体10年ぐらい遅れている」と。「時間差がある」から、平面的に比べれば「違う」ように思うだけで、「戦術の変遷」を踏まえて眺めていると、女子バレーは男子バレーの後を確実に「追いかけ」ている。

象徴的なのが、ブラジル女子ナショナルチームの監督を長年つとめていたレゼンデ監督が、ブラジル男子ナショナルチームの監督に変わり、女子ではどうしても為し得なかったオリンピックの優勝を成し遂げた事実であろう。即ち、レゼンデ監督がブラジル女子の監督をつとめながら、頭に思い描いていた戦術は、そのまま男子に通用するものであったのである。逆に言えば、男子バレーでも最先端の戦術を「10年ぐらい遅れている女子バレーに適応しようとしていた」から、残念ながら女子では実を結ばなかったのである。どんなスポーツでも、最近男子の記録の伸びよりも、女子の伸びの方が圧倒的に上回っている。バレーでも恐らく同じことで、ここ最近(世界的に見て)女子選手の身体能力には目を見張るものがあり、恐らく10年後のブラジル女子選手であったなら、レゼンデ監督の戦術どおりの動きが出来ていただろう・・・。

で、今の日本の女子バレーを見ていて、急激に変わってきているのは「ブロック」である。1999年の時点でリードブロックを「組織として」取り入れていたのは、ブラジル・イタリアしか(当時の完成度で言えば、イタリアは「組織としての」リードブロックにはほど遠かったので、事実上ブラジルのみだったと言っていい)なかったわけだが、日本もその領域へ足を踏み入れたようだ。実際、Vリーグを見ていても、チームとしてリードブロックを戦術として取り入れているチームも出てきている。やはり、「女子バレーは男子バレーを確実に追いかけて」いるのは間違いない。恐らく、そういう面に世の中も気づき始めたからこそ、今年は寺廻・真鍋両新監督の誕生にも繋がったのであろうと推測する。

さて、その「リードブロック」だが、最近さすがにテレビの解説や、ネット上の掲示板などのバレーファンの書き込みの中にも堂々と登場するぐらいにまで、有名にはなったようだ。但し、見ているとどうも「リードブロック」という言葉だけが一人歩きしているように見える・・・。長くなったから、それについては、今度時間が空いたときに書くことにしよう。

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